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冷却機能停止、大惨事と紙一重だった…福島第二    [東日本大震災]

冷却機能停止、大惨事と紙一重だった…福島第二

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120208-OYT1T00979.htm

 東日本大震災で被災した東京電力福島第二原子力発電所(福島県楢葉町、富岡町)が8日、震災後初めて報道陣に公開された。

 震災当時から現場を指揮してきた増田尚宏なおひろ所長(53)は、報道陣に対し、「(大惨事を招いた)福島第一原発と同様の事態まで、紙一重だった」と震災直後の緊迫した状況を振り返った。

 第二原発とメルトダウン(炉心溶融)に至った第一原発の距離はわずか約12キロ・メートル。襲来した津波は第一原発の13メートルに対して第二原発は9メートルだったが、海岸近くにある原子炉を冷却するための海水ポンプの機能が奪われ、原子炉4基中3基が一時危険な状態に陥った。しかし、外部からの高圧送電線が1回線生き残り、中央制御室で原子炉の温度や水位などのデータが把握できた。必要な対策を見極め、事故4日後の3月15日までに全号機で冷温停止にこぎ着け、放射性物質は外部に漏れなかった。「原子炉の状態をつかめなかった第一原発とは大きく違った」と増田所長は指摘する。ただ、復旧までの道のりは険しく、総力戦だった。

(2012年2月9日01時35分 読売新聞)

畑村洋太郎(東京大学名誉教授)が主宰する『原発事故調査委員会』は、福島第二原発で何が起こったか、も検証すべきである。311の午後、三陸沖のプレートがグラリ、と揺らいだ時点で現在の運命は決まった。福島第一原発で電源喪失による大事故が発覚した直後、官邸の指示がどーとかこうとか指摘して、ああすれば、こーすれば、事故は小規模に収まった可能性がある~、などという後知恵意見は噴飯もの。心ある学者たちや、住民たちは、とっくの昔に地震・津波、電源喪失の危険性は指摘していたのだ。マスゴミや裁判官らがよってたかって押しつぶした、その意志決定システムの貧困をこそ(裁判所判決の妥当性も当然、調査の対象にすべきなのである)、畑村は見るべきなのだが、如何せん、タマと視野が小さすぎる。

本来なら、存在自体が危険である原発がなぜ、存在し得たのか、をこそ調査委員会は追求しなければならない。原発のハードウエアというより、それをとりまく意志決定システムの貧弱の問題である(科学者集団の知的貧困、無教養、という問題も含む)。
<大惨事>は地震津波によってもたらされるのではない。こういう知的貧困者たちにおのれの運命を預けざるを得ないニッポンの住民たちの日常が大惨事なのである。311の前から大惨事は存在したのである。

 

いまだに列島のどこかが余震でぐらぐら揺れている。次にどこかの原発で福島クラスの過酷事故が起こればニッポンは確実に破綻する(原発事故が無くても財政破綻の懸念があった)、ということは誰にとっても<想定内>である。だのに原発運転を再開しようというのだから悲劇を通り越して喜劇、というべきか。もし過酷事故が発生すれば運転再開を認めた地方の首長は経産省大臣とともに首をくくるしかあるまい。NHKの調査では立地県は、電力会社に対して交付金以外の寄付金をたびたび要求して、電力会社はそれに応じている(そのカネは電気代に繰り込まれる)。寄付金は誰にも報告する義務がない。要求した静岡県元知事は「迷惑料として当然である」と言っている。ふざけるでない。迷惑を受けるのは、なんら誘致の意志決定過程に加わらず、交付金も支給されず、しかも汚染被害を受ける日本の他県、それに海外の住民である。事故があった後、交付金も寄付金もすべて返還し、補償費に回してくれ、と述べるのが筋なのだ。事故が発生した後の補償(対国内、国外)は、電力会社と立地県が行うこと。国税からの支出は認めないこと。このように法改正しなければ無責任DNAがしみ込んだ馬鹿ニッポンジンの認識は改まらない。ところで、。。。大事故を発生した責任者である、東電と経産省への立ち入り捜査はいつ行われるのか?

NHK総合テレビ追跡!真相ファイル番組(2011年12月28日放映) に対する抗議と要望  強盗どもの開き直り [東日本大震災]

http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/574.html
日本放送協会会長松本正之殿

NHK総合テレビ追跡!真相ファイル番組(2011年12月28日放映)
「低線量被ばく揺らぐ国際基準」への抗議と要望について

拝啓

 時下、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

 さて、昨年3月11日の東日本大震災に引き続いて起きた東京電力福島第1原子力発電所1~4号機の事故により大量の放射性物質が周辺に放出されましたが、それらによる低線量被ばくの影響について、地域住民はもとより国民の問に大きな不安が拡がっています。NHKでは、昨年12月28日午後10時55分より総合テレビで追跡!真相ファイル番組「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」を放映されました。

 NHKが多大の費用と長期にわたる取材によって制作された真相ファイル番組ということで私達は標記番組を真剣に視聴しました。その結果、この報道番組は、期待に反し、数々の論旨のすり替え、事実誤認、不都合な情報隠ぺい、根拠薄弱な問題指摘などにより構築された非常に問題の多い内容であり、誠に遺憾ながら、公共放送としてNHKに求められる高い放送倫理に疑義を挟まざるを得ない番組であったと受け止めております。

 ことに、今から本格除染を開始しようとしている福島県民の方々や、食品の放射能に神経をすり減らしている多くの国民を混乱に陥れる惧れがあるという点で、大変に影響の大きい、問題のある内容であったと言わざるを得ません。
以下に、今回の報道番組に見られる様々な問題点を指摘しつつ、私達の率直な考えを以下の通りお伝えしますので、当方の見解、疑問点及び要望について誠意あるご回答をいただきたく、お願い申し上げます。

1.ICRPの基準関連について
(1)論旨の意図的なすり替え
報道では、オタワのICRP事務局でChrisClement氏が「低線量のリスクを半分にしていることが妥当なのか議論している」と日本語音声に翻訳していますが、録画を見直したら同氏は該当部分を「DDREF」(線量・線量率効果係数)とハッキリ言っています。線量(時間積算値)が同じでも線量率(単位時間当たりの線量)が違うと「放射線の生物影響」が異なる、即ち「高線量率・短時間」と「低線量率・長時間」の照射で効果が異なり線量・線量率効果係数(DDREF)が導入されています。原爆のような1度の大量被ばくでの評価結果を「低線量率・長時間」に適用するためにDDREF値により補正を行うのは常識になっています。彼が述べているのは線量・線量率効果係数(DDREF)についての不確実性であり、NHK報道ではそれをリスクを低く見ているかのごとく意図的に意味が全く異なったものにすり替えてしまっています。

(2)論拠不明
 また、他にも数人の元ICRP関係者にインタビューし、政治的な圧力で規制値を緩和したかのような論旨にしていますが、例えば当初考えていた被ばく線量が1000mSvだったのが、その具体的な内容を説明せずにただ線量が半分だったといわれても事実かどうか判断できません。論拠を明確にしてから主張すべきです。

(3)論旨に不都合な事実の隠ぺい
 更にICRPは1990年の勧告で職業被曝を年50mSvから5年100mSvに、公衆被曝を年5mSvから1mSvに規制強化していますが、番組ではこのことは全く触れてなく、論旨に不都合な事実を隠ぺいしたとしか思えません。
以上のような意図的な誤訳による論旨すり替え等の事実から、この方たちが話したことがNHK番組で日本語に翻訳され解説されたような意図であったかどうか断片的な映像だけで判断しがたく、またこれらは全てICRPの国際的権威に係わることでありますから、NHK番組の日本語ナレーションの英語版をこの方たちに見ていただき真意を確認すべきです。そして、間違いを確認されたら、放送を通じて訂正していただきたく思います。

2.低線量放射線被ばくの危険性
スエーデンのSamiの人々がチェルノブイリ事故後にトナカイの肉を食べセシウムの内部被ばくによる癌が増えたとの話があります。またイリノイ州の原子力発電所の近くで子供の脳腫瘍と白血病が多発している問題を報道しています。がんの具体的な発生状況やその地域の状況を明確にして、なぜその地域の疾病が増加していると言えるのか事実関係を明確にすること無しに、原子力発電所が原因で疾病が増加しているという主張をするのは極めて無責任であり、客観的なデータと理性を無視して原子力に反対される多くの方と同じことです。反対派の多くは長年この手の手法を使ってきました。しかしその後の疫学的調査では原子力施設と疾病との関係が認められたものはありません。更に、もしこのようなことが正しければ同様の癌、脳腫瘍や白血病の増加が世界に約440基ある原子力発電所の周辺地域やチェルノブイリ事故の影響を受けた北欧の他の国などで見られないのは何故でしょうか?他の要因が考えられていないのでしょうか?慎重な調査をしたうえで報道にするべきです。

 過去においても原子力発電所あるいは再処理工場近傍における白血病過剰発生が英国、フランス、ドイツ、米国、日本等で指摘されましたが、それぞれしかるべき機関が調査を行い原子力施設に関係ないことが解明されてきております。白血病は自然発生率が10万人に4~5人と少ない疾患で、1万人程度の町村では患者が一人発生しても発生率が跳ね上がり、目立ちやすいのです。

 従って、このような問題はきちんと統計学的に有意であるか否かを専門学的に評価、判断されて報道されるのが公正な報道であり、正確さを期すという報道の基本が出来ていないと言わざるを得ません。

 また、番組にはかつて再処理施設で働いていて皮膚がんなどを発症した女性従業員を登場させ、放射線の恐さを述べさせていましたが、彼女たちの職歴や被ばく歴などの説明は一切ありませんでした。低線量の放射能に汚染された地域に住み続けていると癌になることを連想させようとする意図が窺われ、公共放送としての資質を疑われる報道です。

このように、調査不足、不都合な情報の隠ぺい、根拠薄弱な不正確な問題をNHK報道では厳密な因果関係があるかのように決めつけて報道するのは放送倫理にもとる、誠に遺憾なことです。

3.放射線被ばくについての情報
(1)サポーターの認識不足は本人の不勉強か、NHKの指導不足か?
番組の中で作家の室井佑月さんをサポーターとして一般市民の代表の様な立場で登場させていますが、鎌田キャップや西脇デレクターとの対談の中で、彼女は「正しく知って正しく怖がるためには、情報が必要、情報が上がってこないのが問題です」と言っています。
しかし、放射線被ばくに関する情報は沢山のインターネットサイトや専門家が執筆した本も沢山出ています。例えば、インターネットサイトでは消費者庁の「食品と放射線に関するQ&A」、日本保健物理学会の「暮らしの放射線Q&A」、放射線総合医学研究所の「放射線被ばくに関するQ&A」、放射線影響研究所の「福島原発関連」などに専門的な情報、一般市民にも分かり易い情報が膨大にあります。その中でチェルノブイリ原発事故のような放射線被ばくによる影響も述べられています。サポーターとしては少なくともそれらの事を勉強するべきであり、NHKもそう指導すべきです。不勉強か、もしくは初めから虚構の結論ありきの番組制作であったと言えます。

(2)NHK番組制作者はまず正しい知識の勉強を
細野環境大臣兼原発事故担当大臣は自ら「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」を主宰して国内外の多くの専門家の見解、提言を公開ヒヤリングし、また7回の会議は全て動画で公開しています。更に12月22日にその報告書が大臣に提出され、それも公開されています。NHKにおかれてもこの様な国民に大きな影響を及ぼす重要な番組を企画される場合は、まずは正しい知識を勉強されることが必須です。

(3)客観的な事実と正負両面の公平な報道をすべし
この放送番組の他にもNHKの放射線に対する最近の報道は、私達から見ると非常に偏見に満ちたものが多く国民の放射線恐怖症をいたずらに煽っていると強く感じます。例えば本年1月5日PM7:30からの「親子でナットク・イチからQ1」という番組では放射線を悪魔に見立てた生々しい道具立てで、人間の体に当たると癌になると説明し、母親と子供の恐怖を煽っていました。我々高等生物は、自然放射能下で進化してきたために、生来放射線被ばくによる遺伝子の損傷における修復や修復失敗した細胞の自殺(アポトーシス)の能力を備えていて、直ちに癌にはなりません。放射線に関しては負の面と合わせて、日常生活における自然放射線や医療などの放射線被ばく線量、日本人の死因の30%はがんであり、例えば、1000人の人が100mSvの被曝を受けた場合、癌で死亡する人が300人から305人となる程度であること、放射線の性質を利用した癌の診断、治療をはじめシリコン半導体製造、自動車のタイヤや電線ケーブルの強化、造船工場や橋ゼルの非破壊検査、医療器具の滅菌と消毒、農業における品種改良や害虫の駆除、放射光や中性子等による最新科学研究など人のために役立っているなどなどの客観的な事実や正の面も説明することが公平公正な報道であります。

4.要望
(1)指摘した事項につき厳正な調査をお願いしたい
まず、今回のNHK番組について上記にて指摘した事項を、貴社において厳密なる調査を行うことを要望いたします。

(2)事実誤認等が判明した際には、公式に改めていただきたい
そして、事実誤認の報道がなされたことが判明したら、直ちに過ちを改めるのが正しい報道のあり方です。更に、報道で意図した主張内容の殆どが事実誤認もしくは根拠薄弱であることが明らかになったら、それらの福島県民ならびに全国民への悪影響に鑑みて、番組自体の撤回をするのも国民の受信料で経営をしている公共放送であるNHKの責務であると思います。

(3)慎重な番組制作と公正公平な報道に努めていただきたい
さらに、このような一般視聴者に放射線の恐怖のみを煽るような"風評加害者"的報道は今後止めるよう強く要望します。

5.最後に
NHKの上記番組の放送内容は放射線の健康影響は被ばく線量に依存するという科学的常識を無視して、統計的根拠も示さずに癌や難病が増加した原因を極めて低線量の放射線被ばくの可能性に起因すると決めつけた非論理的、非科学的な事実誤認の報道であると思われます。

 現在福島県の周辺市町村の除染についてはようやく環境省主体の体制が動き出しつつあります。そして、いよいよ今年から本格的な除染を行おうとしているところです。

 この様な時期に今回のNHK報道は、わが国における汚染地域の放射線防護の基盤を根底から覆す惧れのあるものであり,そのことは,環境修復や避難民帰還のハードルを著しく高めることになり,既に伊達市や相馬町などで除染を行っている地元の方々、指導しているアドバイザーの方々の苦労を無にしてしまう恐れがあります。結果として年間放射線量が20mSv未満の区域に今なお住み続けておられたり、あるいは除染が済んで20mSv未満の避難指示解除区域になったら避難先から帰ろうと考えておられる福島県の住民自身を一層不安に陥れ、復帰を断念させることを大変危惧します。また、放射線への恐怖が、医療現場での放射線診断を拒否し手遅れになるという可能性もあります。

 以上、私どもの考えを率直に申し述べました。NHKは民放には真似のできないような良質な番組が多く、それが国民の信頼の基となっています。それ故に今回の様な多角的な視点や定量的な説明を抜きにし、また事実を無視した番組を放映すると視聴者を欺き、信頼を失うことになりますので、NHK内部でも危機意識を持っていただきたいと願うもの
であります。

私どもの考えを貴殿ほかNHK関係者各位にご理解いただき、冒頭でお願いしましたように、私どもの見解や疑問、要望に対し、1月末日までに貴殿側から誠意あるご回答をいただきたく、よろしくお願いします。

なお、この抗議文は我々3団体のホームページに掲載し、広く一般に開示しますのでご了承願います。

敬具

2012年1月12日
代表
金子熊夫 エネルギー戦略研究会(EEE会議)会長
宅間正夫 日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会会長
林勉   エネルギー問題に発言する会代表幹事

〈賛同者氏名〉
青木直司 日本原子力学会、日本機械学会
秋山元男 元IHI
荒井利治 日立製作所名誉顧問、元JNF会長
石井亨  元三菱重工
石井正則 元IHI技監
石井陽一 エネルギー問題に発言する会、SNW
石川迫夫 元原子力技術協会理事長
一木忠治 元東芝
出澤正人 日本原子力発電(株)
伊藤睦  元(株)東芝原子力事業部長、元東芝プラント建設(株)社長
伊藤裕基 元丸紅株式会社
犬飼英吉 元名古屋工業大学客員教授
岩瀬敏彦 元名古屋工業大学客員教授
岩本多實 元原研職員、元福井工大教授 
上路正雄 元三菱原子力工業(株)
上田隆  元日本原子力発電(株) 
梅本忠宏 原電事業(株)敦賀支社 元IHI 原子力事業部
大塚徳勝 元東海大学教授
小笠原英雄
小川博巳 非営利活動組織エネルギーネット代表
奥出克洋 米国サウスウエスト研究所コンサルタント
織田満之 元日本原子力発電㈱理事、元原電事業㈱常務
小田島嘉一郎 元中部電力
小野章昌元 三井物産
加藤仁元 ㈹日本原子力産業会議調査資料室長、元外務省原子力課課長補佐
加藤洋明元 日立製作所技師長
加納時男 前参議院議員
金氏顯 原子力学会シニアネットワーク代表幹事、三菱重工業株式会社特別顧問
金子熊夫 外交評論家、元外交官、元東海大学教授
亀ヶ谷勝之助 元海洋研究開発機構
川合將義 高エネルギー加速器研究機構名誉教授、元(株)東芝
河田東海夫 原子力発電環境整備機構フェロー
川西康平 元三菱重工業
北田幹夫 ㈱原子力安全システム研究所
岸本洋一郎 元核燃料サイクル開発機構
工藤和彦 九州大学
黒田眞 安全保障貿易情報センター・理事長
栗原裕元 原電事業会長、元日本原電役員
黒川明夫 ISO品質主任審査員
軍司貞 ㈱東工業技術顧問
小杉久夫 元浜岡原子力発電所長
後藤征一郎 元(株)東芝首席技監
小山謹二 財)日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター客員研究員
元日本原子力研究所主任研究員
紺谷健一朗 元(財)エネルギー総合工学研究所副主席研究員、元(株)東芝
西郷正雄 元原子力安全委員会技術参与元原産協会
税所昭南 元(株)東芝
齋藤修 元放射線影響協会常務理事
齋藤健彌 元東芝原子力事業部燃料サイクル部長
齋藤伸三 元原子力委員長代理、元日本原子力研究所理事長、元日本原子力学会会長
櫻井三紀夫 元日立製作所、元横須賀商工会議所副会頭
実松俊弘 元日立製作所上席常務
嶋田昭一郎 技術士会(原子力/放射線部会幹事)委員
清水彰直 元原子力委員会参与、元東京工業大学教授
白山新平 元関東学院大学教授、元IAEA職員
末木隆夫 元東芝
末廣和康 末廣技術士事務所、元三菱重工
菅原剛彦 シニアネットワーク東北代表幹事
鈴木光雄 元日本原燃副社長、元中部電力
清野浩 東北大学医療技術短大部名誉教授
副島忠邦 株式会社国際広報企画代表取締役
高島洋一 東京工業大学名誉教授
高田誠 森村商事(株)エネルギー事業企画室担当部長
高野元太 原子力サービスエンジニアリング(株)
高橋輝実 元IHI
高間信吉 元IHI技監、元EPRI(米国電力研究所)
宅間正夫 日本原子力産業協会、元東京電力
太組健児 日本原子力学会フェロー
竹内哲夫 元日本原燃社長、元原子力委員会委員
田中長年 元(財)原子力発電技術機構耐震技術センター部長
田中隆一 NPO法人放射線教育フォーラム理事
力石浩 リキ・インターナショナル
長惇夫長 技術士事務所代表、元三菱重工業
辻萬亀雄 元兼松株式会社
坪谷隆夫 原環センター技術顧問、元動燃事業団理事・環境技術開発推進本部長
寺澤倫孝 兵庫県立大学名誉教授
長尾博之 日本原子力学会フェロー、元㈱東芝
中神靖雄 元三菱重工、元核燃料サイクル機構
中村進 JAEA
永崎隆雄 日中科学技術交流協会常務理事
中村威元 関西電力
中村尚司 東北大学名誉教授、放射線審議会前会長
奈良林直 北海道大学教授
西村章 東京工業大学原子炉工学研究所特任教授
野島陸郎 元IHI
林勉 エネルギー問題に発言する会代表幹事、元日立製作所
早野睦彦 三菱FBRシステムズ株式会社
平沼博志 T&H社会活力研究会
藤井晴雄 (社)海外電力調査会 調査部
藤井靖彦 東京工業大学名誉教授
古田富彦 東洋大学地域活性化研究所客員研究員、元東洋大学国際地域学部教授
堀雅夫  エネルギー高度利用研究会・代表
前川則夫 元日本原子力発電(株)常務
前田肇  元関西電力
牧野功  元電源開発㈱
桝田藤夫 元東芝
益田恭尚 元㈱東芝首席技監
松浦辰男 NPO法人放射線教育フォーラム理事長、立教大学名誉教授
松岡強  元三菱重工、元(株)エナジス
松岡信明 エコアクション21審査人
松永一郎 エネルギー問題研究・普及会代表、元住友金属鉱山㈱
松永健一 日本技術士会原子力・放射線部会
松村一雄 株式会社カナメ電研代表取締役元東京電力
三谷信次 原子カコミュニケィションズ、元日立
向山武彦 元日本原子力研究所
山崎吉秀 元電源開発元関西電力
山田明彦 元東京電力
山田信行 元日立造船㈱
山本康典 日本原子力文化振興財団フェロー
吉島重和 元東芝エンジニアリング(株)
由岐友弘 IAC(インターナショナルアクセスコーポレーション)社長、元住友商事
路次安憲 元三菱電機㈱
若杉和彦 元原子力安全委員会技術参与、元GNF
(合計112名)

〈ご注意〉
この文書へのご返事、お問い合わせ等は下記へお願い致します。
日本原子力学会シニアネットワーク連絡会(SNW)代表幹事:金氏顯(かねうじあきら)
電話/FAX:093-953-6476,080-3201-7621,E-mail:kaneuji@amber.plala.or.jp

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NHK番組に対する、ムラからの批判に対するコメント。
 
13,000人被ばく者データ公開要望書/ 抗議科学者へヒロシマ市民の反論 など
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11150892829.html


推進派の『NHK「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」への抗議と要望』と児玉龍彦氏の国会発言での「満身の怒り」について
http://togetter.com/li/249442


【要請を!】NHKへ原子力ムラからバッシング
http://chikyuza.net/n/archives/18968


 
>東京電力福島第1原子力発電所1~4号機の事故により大量の放射性物質が周辺に放出されましたが、それらによる低線量被ばくの影響について、地域住民はもとより国民の問に大きな不安が拡がっています
低線量被爆がどうのこうのとケチをつける前に、高線量被爆した山林、土地や家屋。これらの資産価値をゼロにし、将来にわたる健康被害の不安を抱かせた上、故郷を棄てて避難している住民のことを考えたことがあるのか?このヤクザたちの言っていることは、民家に侵入、家人に重傷を負わせ強盗を働いた大泥棒が、その罪悪を認識せず、おれは、パンツは盗みはしなかった、茶碗も盗みはしなかった。。と開き直っているようなものである。
 問題は福島だけではない、東日本全体を覆っている。これは自然災害ではないのだ。人災なのである。てめえらの推進してきた原発により国民に過大な税負担を強い、ニッポン経済も破綻の瀬戸際に追いこまれている、というのに全く責任を感じていないこの鈍感なクズ老人たちをどうやって始末すべきなのか。海中投棄か?

 
> NHKが多大の費用と長期にわたる取材によって制作された真相ファイル番組ということで私達は標記番組を真剣に視聴しました。その結果、この報道番組は、期待に反し、数々の論旨のすり替え、事実誤認、不都合な情報隠ぺい、根拠薄弱な問題指摘などにより構築された非常に問題の多い内容であり、誠に遺憾ながら、公共放送としてNHKに求められる高い放送倫理に疑義を挟まざるを得ない番組であったと受け止めております。

(半世紀にわたる長期間)。。数々の論旨のすり替え、事実誤認、不都合な情報隠ぺい、根拠薄弱な問題指摘などにより構築された非常に問題の多い。。。のは、NHKの番組である、というより、原発の存在、てめーらの存在、ではないか。我が身を振り返ることをせず、国民(および世界)に懺悔するでもなく、調査報道番組の瑕瑾を見つけて騒ぎまくる老人たち。病膏肓に至る、とはこのこと。みっともない、ったらありゃしない。(もっとも、これを恥と感じるようなナイーブさをもちあわせていたのならとっくに原発村から足を洗っているだろう。) 番組にケチをつける前に自ら<懺悔番組>を企画制作して国民に説明する責任がありはしないか? 賛同者としてしゃしゃり出てきた112名のリストも重宝。脳の破壊も相当に進行している、と所見。
 
 抗弁したいのなら事件の全体を説明し(なぜ起こったか、誰に責任があるか)、おのれの罪状を認め、被告席に着席した後でやれ。お前らの話を聴いていると、過酷事故(いまも継続中なんだよ。知ってた?)などどこにも発生していない、といっているようで愉快である。

原発偽装請負   偽装請負を排除したら原発は動かなくなる [東日本大震災]

毎日新聞
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120131mog00m040023000c.html

原発作業偽装請負:年1回定検に大量動員 人員調整容易で横行

 ◇使用者責任問われず

 福井県の関西電力大飯原子力発電所改修工事を巡る偽装請負事件で、職業安定法違反容疑で逮捕された太平電業大飯事業所長(当時)、一瀬秀夫容疑者(58)は「会社として全国の原発で長年やってきたこと」と供述している。これを裏付けるように同社が全国の原発などの事業所30カ所以上で偽装請負をしていることを示す資料も見つかっている。偽装請負横行の背景に、放射線被ばくという原発作業特有の事情と、労働者の安全管理責任を回避する企業の姿勢が透けてみえる。

 捜査関係者によると、一瀬容疑者らは10年3~9月、下請けの高田機工(福井県高浜町)を通じ、指定暴力団工藤会(北九州市)関連会社の社員を同原発改修工事に派遣し、太平電業の指揮下で働かせた疑いがある。

 太平電業の高橋徹社長(65)は任意の事情聴取に「大飯事業所長に請負契約の権限を委譲していた」と話したが、偽装請負の認識については否定しているという。福岡、福井両県警は30日までに太平電業を職安法違反容疑で書類送検した。

 原発は年1回程度の定期検査に大量の作業員が必要になる上、作業員は被ばく線量の上限を超えると現場で働けなくなる。一瀬容疑者や同社幹部は「自社で多くの従業員を雇うことはできないので違法と知りながらやっていた」と話しているという。人員調整が容易で安価な労働者が集めることが可能な手段として請負契約を使っていたというわけだ。

 原発労働に詳しい萬井隆令(よろいたかよし)・龍谷大名誉教授(労働法)によると、本来の請負契約は、請負会社が引き受けた仕事を自社が従業員を指揮して完遂させ、発注会社から報酬を得る。

 請負契約では、労働現場の安全や衛生についての責任は発注会社は負わず、請負会社だけが負う。一方、労働者派遣法に基づく労働者派遣は労働者が発注者の指揮下に入れるが、発注者にも使用者責任が生じる。

 偽装請負は、労働者の大量動員と使用者責任の回避が横行の理由とみてよさそうだ。

 原発での偽装請負は、発注会社に請負会社の従業員を派遣し、発注会社の指揮下で働かせるケースが多いが、労働者個人が請負契約を結ぶ「個人請負」や、個人を事業主に仕立てて請負契約を結ぶ「事業者扱い型」もあるという。いずれも職安法などに違反する。

 一方、労働者にとっては、雇用主が発注会社より小規模で労働条件も決めることができないため、トラブルがあったり処遇に不満があったりしても泣き寝入りせざるを得ないのが実態だ。作業による被ばくとがんなど病気の因果関係が立証されても発注者の使用者責任は問いにくい。大量の労働者が必要な高線量の被ばくを伴う作業では、電力会社やメーカーにとって都合のいい「使い捨て」の労働者となるのが実態だ。

 枝野幸男経済産業相は事件を受け、各電力会社に対して法令順守と暴力団排除対策を指示した。厚生労働省も「各労働局に調査を指示しており、結果をみて対応を考えたい」としている。しかし萬井名誉教授は「偽装請負は昔から横行しており、国が本気で排除に取り組んだら原発は動かなくなる。本来なら電力会社や元請け会社が作業員を直接雇用する以外にないが、その覚悟がどこまであるのか」と疑問視する。

2012年1月31日
危険作業を、待遇の劣悪な下請け会社作業者、日雇い作業者に押しつけてきた電力労組にも倫理的責任がある。こういう状態で、さらに危険な廃炉作業が可能なのか。誰がやるのか?



原発作業の偽装請負は、「我々の業界の商慣習のようなもの」
http://ameblo.jp/monozukuri-service/entry-11137208791.html


福島原発「偽装請負」的作業現場における「危険なインセンティブ」
http://gra.world.coocan.jp/blog/?p=1555


原発での多重派遣や偽装請負は合法ですか?違法?
http://okwave.jp/qa/q7235670.html



原発で「偽装請負」 県出身者ら証言(2011年9月26日琉球新報)
http://nonukes-edogawa.jimdo.com/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E3%81%AE%E5%A3%B0-%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E9%9B%86/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%8A%B4%E5%83%8D%E3%81%A7%E5%81%BD%E8%A3%85%E8%AB%8B%E8%B2%A0-%E7%90%89%E7%90%83%E6%96%B0%E5%A0%B1%E5%A0%B1%E9%81%93/


1/16 原発工事の偽装請負「何十年もやってきた」 @読売新聞
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/5717311.html


原発問題は労働問題 Vol.9 偽装請負
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-719.html



小出裕章と班目春樹     問題は差別大好き国民

ストレステストで問われるもの [東日本大震災]

毎日新聞
IAEA:安全評価審査は妥当…原発再稼働可否判断に道筋
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120131k0000e040184000c.html

から抜粋:

 IAEA原子力施設安全部長のジェームズ・ライオンズ団長は「日本の手法は国際的な安全基準に準拠している。広く意見を募り透明性も確保している」と評価した。


◇解説…「個別の許可とは別」

 国際原子力機関(IAEA)が、日本の安全評価(ストレステスト)に関する審査の進め方についてお墨付きを与えた。ただし今回は、個別の原発の評価結果を審査したわけではなく、関西電力大飯原発3号機と4号機の再稼働を直ちに認めた結果でもない。

 IAEAのジェームズ・ライオンズ調査団長も来日当初の記者会見で、「保安院が用いるストレステストの方法論が、IAEAの安全基準に合致するかをみるのであって、個々の原発がそれを満たしているかをみるわけではない」と指摘。そのうえで「個別の原発の再稼働を許可するかどうかについては一切関知しない。あくまで日本国政府の責任だ」と、クギを刺している。


#####

「個別の原発の再稼働を許可するかどうかについては一切関知しない」と述べているのに、 いい加減な見出し、である。

審査の方法論は妥当。。 審査結果については関知しない。。

それでは、IAEAのメンバーは何しに日本にきたの? 方法論、手法、の審査なら、放射能まみれの日本にわざわざ来ないでもえかろうに。

でも、わたくしがIAIEメンバーでも同じことを言うだろうな。コミットしたいやつなどいないよ。

ところで、グリーンピース日本支部がストレステストに関して声明を出している(2012/1/25)。

大飯原発を視察するIAEA調査団に中立的評価を求めるグリーンピースの声明

プレスリリース - 2012-01-25
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは25日、国際原子力機関(IAEA)の調査団が明日26日、再稼動に向けてストレステストの評価の進む大飯原発を視察するに際し、IAEAは原発の安全性について国際機関として厳しく監視し客観的で公正な視点で判断を下せる機関ではないとして、その有効性を批判しました。IAEAの来日目的は、関西電力によるストレステスト結果や政府(原子力安全保安院)の審査内容の確認が目的です。

昨年12月に日本政府が「冷温停止状態」という特殊な定義を宣言し、IAEA事務局長がそれを追認、歓迎した際にも、IAEAの客観性と科学的中立性には大きな疑問がなげかけられました。IAEAは国連の機関ですが、実際には原子力の推進と拡大を明確な目的としています。IAEA憲章の第2条(目的)にも、この機関は世界中で原子力の平和、健康、繁栄のための利用を加速し増大させることをめざす旨が明記され、IAEAが客観的に規制してきたのは原子力の軍事利用のみであることは明確です(注1)。IAEAの一般的な基準はどの国でも受け入れやすいような非常に低いものであり、日本のような地震の多く、しかも最近急増している国に適用することは安全性の保証にはなりません。

先日18日の原子力安全・保安院によるストレステストの意見聴取会では、再稼働は「妥当」という評価が下されましたが、これは、規格・審査基準が設定されていない上、各電力会社が自ら実施し、原発産業からお金をもらっている委員を含む原子力安全保安院や原子力安全委員会が、最終的には密室で評価や確認をしたもので、中立性も信頼性もありません。ここにきて、またもや中立な立場で判断が下すことが難しいIAEAが来日し、技術上の安全を審査する最後のプロセスを踏もうとしています。

ストレステストの意見聴取会では、中立的な立場の委員から、審査基準が無いことに加え、ストレステストが格納容器内水素に関して評価していないこと、津波による浮遊物によって原発がうける影響や原子炉建屋外の大規模火災の場合を評価していないことをはじめ、数々の不備が指摘されています。 このような問題をIAEAが見過ごし、原子力安全保安院の評価をそのまま追認してお墨付きを与えてしまうようなことになれば、このあと他の原発のストレステスト審査でも、大飯原発と同じようなずさんな評価が繰り返され、安全性に疑問のある原発が各地で稼働してしまうことになります。

グリーンピースは、今回のIAEA調査団の結果は決して原発再稼動への安全性を担保するものではなく、ストレステストは審査基準と福島の事故原因を反映できるまで凍結すべきであると考えます。

注1)「外務省、国際原子力機関(IAEA)」より


###


最後の結論を支持する、。。。と言いたいところだが、ストレステストはすでに、地震と津波がやってくれた(於:福島第一原子力発電所、2011年3月11日)ではないか。 これ以上のストレステストは望むべくもない。

ストレステスト@311で原発のハードウェア(設計)が審査され、ハードウェアおよび原発の安全管理と規制を行う体制=ソフトウエア、に重大なひび割れがあったということが暴露されたのだ。 やらせ公聴会による住民の意見封じ、マスコミも協力した安全無視の教育制度、偽情報のばらまき、原発トラブル隠し。この体制により半世紀に及び製造、建設、管理されてきた全国の原発は、すでに、書類審査=形式審査の段階で拒絶されるべき存在。試験を受けるに値しないのである。大学受験で言えば内申書で振り落とされる段階、高校の出席日数が足りないのだ。こういう奴らが試験を受けたとしても、文句なしに不合格!なのである。福島第一原発に対するストレステストの内容と結果は世界中に周知となった。他の原発についてどう判定するのか、を世界は注視している。審査されるのは原発だけではなく、管理、規制システムなのである。問われているのは、原発そのもの、である以前に、巨大システムを建設・運用・管理するに足る常識、すなわち、安全脳、保安脳、システム脳がニッポンジンに備わっているのか、ということだ。安全脳、保安脳が備わっている試験官なら、原発など、直ちに不合格、と判定するはずだ。駐車場に止めてあった無人のダンプカーがうなりをあげて暴走しはじめる!。。そんな車両を陸運局が許可するか?




 

IAEAの実態  IAEAから独立の国際原子力規制機関を設立せよ

http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2012-01-20-1


バイロン原発(アメリカ、イリノイ州)が緊急停止  《外部電源喪失》 [東日本大震災]

http://matome.naver.jp/odai/2132797145851293201   (この記事、写真が多く掲載されているのだが、なぜか記事中の日付が多数、間違っているので要注意)
バイロン原発(アメリカ、イリノイ州)が緊急停止した現状《外部電源喪失》




米原発 外部電源失われ緊急停止
1月31日 9時51分 NHK
アメリカ中西部・イリノイ州の原子力発電所で、30日、運転中の原発の外部電源が失われ、原発が緊急停止するトラブルが起きました。原発からは、原子炉の圧力を下げるために微量の放射性物質を含む蒸気が放出されているということですが、アメリカ政府や電力会社では、健康への影響はないとしています。

緊急停止したのは、アメリカ中西部・イリノイ州にある「バイロン原子力発電所」の2号機です。NRC=アメリカ原子力規制委員会や電力会社によりますと、現地時間の30日午前10時すぎ、バイロン原発の2号機で外部電源が突然失われ、原発が緊急停止したということです。電力会社で調べたところ、施設内の変電所で異常が見つかったということで、2号機は現在、非常用のディーゼル発電機により冷却機能は維持されているということです。また、原子炉の圧力を下げるために原発から蒸気の放出も行われており、蒸気の中には放射性物質のトリチウムがごくわずかに含まれているということですが、NRCと電力会社は「通常の運転でもトリチウムは蒸気などで定期的に放出されており、安全性に問題はなく、健康に影響はない」としています。NRCによりますと、今回の緊急停止は原発で起きるトラブルの深刻度を測る4段階の指標の中で最も低いもので、電力会社では、トラブルの原因を調べるとともに、外部電源の復旧を急いでいます。



 

Byron nuclear reactor shut down after power loss

http://abclocal.go.com/wls/story?section=news/local&id=8524533

Updated at 07:29 PM today


 

STARTRIBUNE紙 AP電 (私訳をつけた
http://www.startribune.com/business/138347979.html
Reactor shuts down, releases steam at Illinois nuclear plant after losing outside power
Article by: Associated Press
Updated: January 30, 2012 - 8:32 PM


BYRON, Ill. - A nuclear reactor at a northern Illinois plant shut down Monday after losing power, and steam was being vented to reduce pressure, according to officials from Exelon Nuclear and federal regulators.

Exelon Nuclear と当局によると、電源喪失後、原子炉は停止、圧力削減のため蒸気をベントした。


Unit 2 at Byron Generating Station, about 95 miles northwest of Chicago, shut down at 10:18 a.m., after losing power, Exelon officials said. Diesel generators began supplying power to the plant, and operators began releasing steam to cool the reactor from the part of the plant where turbines are producing electricity, not from within the nuclear reactor itself, officials said.


バイロン2号炉はシカゴから150キロのところにある。
ジーゼル発電機が電源供給を開始した。
運用者が蒸気を排出し始めたが、発電機タービンからであり、炉自体からではない。

The steam contains low levels of tritium, a radioactive form of hydrogen, but federal and plant officials insisted the levels were safe for workers and the public.
蒸気は微弱のトリチウムを含むが、当局によると、作業者と住民に影響なしと。

The U.S. Nuclear Regulatory Commission declared the incident an "unusual event," the lowest of four levels of emergency. Commission officials also said the release of tritium was expected.

米国NRCはこの事故は珍しいものだが、4段階緊急レベルの最下位に属する。トリチウムの排出が予測されると述べた。

Exelon Nuclear officials believe a failed piece of equipment at a switchyard caused the shutdown. The switchyard is similar to a large substation that delivers power to the plant from the electrical grid and that takes power from the plant to the electrical grid. Officials were still investigating the equipment failure.

事業者によると、故障したのは電力開閉所の装置だろう、と。開閉所とは発電した電力を電力網に載せ替える変電所のようなものである。詳細を調査中。

Nuclear Regulatory Commission spokeswoman Viktoria Mitlyng said officials can't yet calculate how much tritium is being released. They know the amounts of tritium are small because monitors around the plant aren't showing increased levels of radiation, she said.

NRCによると、排出したトリチウムの量はまだ計算できていない。発電所周囲のモニターが放射線量の増加を検出していないからわずかな量だろうと推測。

Tritium molecules are so small that tiny amounts are able to pass from radioactive steam from the reactor into the water used to cool the turbines and other equipment outside the reactor. The steam that was being released was coming from the turbine side.

トリチウムは小さい分子であり、炉の放射性蒸気からタービンや他の装置を冷却する水に入る。排出されている蒸気はタービン側からである。

The amount of releasing steam helps "take away some of that energy still being produced by nuclear reaction but that doesn't have anywhere to go now." Even though the turbine is not turning to produce electricity, she said, "you still need to cool the equipment."

排出蒸気は炉が生成するエネルギを運んでいるが、今のところ行き先はない。タービンが回転を停止し発電がとまっても、装置を冷却する必要がある、とNRC。

Tritium is relatively short-lived and penetrates the body weakly through the air compared to other radioactive contaminants.
Candace Humphrey, Ogle County's emergency management coordinator, said county officials were notified of the incident as soon as it happened and that public safety was never in danger.

他の放射能と比べてトリチウムの存在期間は比較的短く、人体を通過する。現地の緊急対応者によれば、事故発生時にすぐ、住民に危険はないと連絡を受けた。

"It was standard procedure that they would notify county officials," she said. "There is always concern. But, it never crossed my mind that there was any danger to the people of Ogle County."

現地担当者に伝えるのは標準手順である、とNRC。現地住民に危険はないとわたしは思っている。

Unit 1 was operating normally while engineers investigate why Unit 2 lost power, which comes into the plant from the outside power grid, Mitlyng said. Smoke was seen from an onsite station transformer, she said, but no evidence of a fire was found when the plant's fire brigade responded.

一号炉は正常に動作中。技術者は二号炉の電源喪失の理由を調査中。電源は外部電力網から発電所に取り込んでいる。外部の変電所に煙が上がるのが見えた、とNRC。しかし所内消防隊によれば火災の兆候は検出されなかった、という。


Mitlyng said Nuclear Regulatory Commission inspectors were in the control room at Byron and in constant contact with the agency's incident response center in Lisle, Ill.

NRC査察官が監視室におり、事故対応センターと常時連絡を取っている。

In March 2008, federal officials said they were investigating a problem with electrical transformers at the plant after outside power to a unit was interrupted.

2008年3月に、連邦職員が述べたところでは、発電所に入る外部電源が停止したとき、所内変圧器の問題を調査した。


In an unrelated issue last April, the commission said it was conducting special inspections of backup water pumps at the Byron and Braidwood generating stations after the agency's inspectors raised concerns about whether the pumps would be able to cool the reactors if the normal system wasn't working. The plants' operator, Exelon Corp., initially said the pumps would work but later concluded they wouldn't.


昨年4月に別の問題が発生したとき、NRCは、バイロンおよびブレイドウッド発電所の予備ポンプを特別査察したと述べた。査察官が、炉の正常動作が停止後の、ポンプが炉を冷却する能力に懸念を示したためだ。発電事業者Exelon Corp.は最初にポンプは動作したようだと述べたが、その後、動作しなかったようだ、との判断を示した。
### 記事から判断すると、外部電力網を取り込むときの中継点=変電所の故障のようだ。米国では、複数のルート(複数変電所)から外部電源を取り込むよう義務づけられているのではなかったのか?
January 30, 2012   NEW YORK TIMES

Illinois: Reactor Is Shut After Power Loss

A nuclear reactor at a northern Illinois plant shut down Monday after losing power, and steam was being vented to reduce pressure, according to officials from Exelon Nuclear and federal regulators. Unit 2 at Byron Generating Station shut down about 10:20 a.m., after losing power from an off-site source, Exelon officials said. Diesel generators began supplying power to the plant equipment and operators began releasing steam from the nonnuclear side of the plant to help cool the reactor, officials said. The steam contains low levels of radioactive tritium, but the levels are safe for workers and the public, federal and plant officials said. An Exelon spokesman said the company did not yet know the reason for the power loss.


安易な原発再稼働で「10年以内に再び過酷事故」という原子力委試算 [東日本大震災]

Foresight誌 1/24 

安易な原発再稼働で「10年以内に再び過酷事故」という原子力委試算

 http://www.fsight.jp/article/11147?ar=1&page=0,0&ar=1
このまま日本で原発を再稼働させたら、今後10年以内に、東京電力福島第一原子力発電所と同じような事故がまた起こる――。
 原子力推進政策の総元締めともいえる政府の原子力委員会(近藤駿介委員長)の小委員会が、日本の原発が過酷事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼働させると、最悪の場合、日本にある原発のどれかが、10年以内に放射性物質を大量に飛散させる過酷事故を起こすという、衝撃的な結果が出た。
 福島第一の事故を踏まえて、過酷事故のリスクコストを試算し、原発の発電原価に反映するのが目的だったが、その計算過程で、とんでもない副産物が飛び出してきたことになる。これが現在の日本の原発が抱える事故リスクの科学的評価だとしたら、ストレステストに合格すれば、原発の再稼働はOKなどという、おままごとみたいな手続き論は、もはや全く意味を持たない。



近藤駿介、気でも狂ったか、。。と心配したが狂っていなかった(爆)。

>政府の原子力委員会(近藤駿介委員長)の小委員会が、日本の原発が過過酷事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼働させると、最悪の場合、日本にある原発のどれかが、10年以内に再び過酷事故。。。

抜本的安全策を施せば、再稼働してもええ、と言うてるのよね。 でも、抜本的安全策とは何か、は決して示さない、ところが、さすが近藤駿介。おとな、である。数年後、過酷事故が発生したら、ほれみい。。抜本的安全策を講じろ、とあれほどゆうたろ!  まるで武田邦彦である。

抜本的安全策など、原発にはありえない、ゆえに、原発など地上に存在してはならないのである!などと言うては経産省が困るし、おのれの過去はなんだったの?ということになる。口が裂けても言えない。言おうとしたならば、直前に察知、捕捉されて、疲労蓄積判断力衰弱、などの理由で強制入院させられるだろう。


この記事の筆者、科学ジャーナリスト> 「10年に1度、あるいは30年に1度の事故発生頻度だから、日本では原発の稼働再開は一切許すべきではない、と主張するつもりはない。 」


天災にせよ人災にせよ、発生頻度が高い場合はもちろん、たとえ、低かろうと、想定内であろうと想定外であろうと、過酷事故を起こす可能性が極わずかでもあるようなシステムを地上に置くな!ということだよ。



原子力委にお願い。
時計の針を1年前に戻して、過酷事故を起こす「事故発生頻度」を試算してくんないかな?えんぴつ





 

<近藤駿介/激白>

俺たちは抜本的な安全強化策を施さずに、安易にジャカスカ原発建ててしもうた。 そして、ついにフクイチが最初の犠牲になっちまった、ってことさ。

抜本的な安全強化、なんて人間が考えてもわからへんよ。つまり、ない、ってこと。だもんで、また委員会は<安易な>審議結果を出してしもうた。抜本的な対策は全原発の廃炉しかないのよ。それまで日々、地震のないこと、内部崩壊をしないこと、をお祈りしようよ。

廃炉もたいへんじゃよ、実際にやるのは。廃炉作業の開始までには俺はあの世逝き。

とりあえず福島は石棺だ。 セメント株でも買うとこかの。

                               


無主物、ってな~んだ? [東日本大震災]

東電、東電弁護団、裁判所の常識

  日本と世界の非常識 

                           120123_2123~01.jpg

無主物
bona vacantia《法律》●res nullius〈ラテン語〉《法律》〔誰にも所有権のない物。◆【参考】terra nullius〕



2011年12月12日(月) 週刊現代
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1260.html
トンデモ裁判、呆れた論理
東電弁護団それを言っちゃあ、おしめえよ
「セシウムは誰のものでもない!
だから除染の責任はない」だって


東電「放射能は誰の物でもない”無主物”なので東電に除染する責任はない」
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1932.html


【汚染】原発から飛散した放射性物質は東京電力のものではない(セシウムはだれのものか?という所有権ではなく責任)http://savechild.net/archives/12871.html


福島第1原発事故の放射能被害をめぐる問題で、東京電力は放射性物質を「無主物」と主張している。
http://eco.4u02.com/energy/570.html


東京電力「放射性物質は東電の所有物ではない」
http://www.best-worst.net/news_PvMAfRTu2.html


放射能を「無主物」と言い放つ東電と裁判所の責任
http://www.youtube.com/watch?v=jR7ikZgSf0s

放射能はだれのものか。この夏、それが裁判所で争われた。
http://2011shinsai.info/node/1307
 8月、福島第一原発から約45km離れた、二本松市の 「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」 が東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てた。
 ――事故のあと、ゴルフコースからは毎時2~3マイクロシーベルトの高い放射線量が検出されるようになり、営業に障害がでている。責任者の東電が除染をすべきである。
 対する東電は、こう主張した。
 ――原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない。
 答弁書で東電は放射能物質を「もともと無主物であったと考えるのが実態に即している」としている。 無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、だれのものでもない、という意味だ。つまり、東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない、と主張する。
 さらに答弁書は続ける。
 「所有権を観念し得るとしても、 既にその放射性物質はゴルフ場の土地に附合しているはずである。つまり、債務者 (東電) が放射性物質を所有しているわけではない」
飛び散ってしまった放射性物質は、もう他人の土地にくっついたのだから、自分たちのものではない。そんな主張だ。




ボクのひったウンチは
   飼い主のものだワン!犬

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ぼくのひったウンチは飼い主が始末するのだ、ワン!犬

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TEPCOのひった放射性物質は

 TEPCOに返すのだ、 フン!


WHOはIAEAから独立せよ   IAEAとは別の国際原子力規制機関の設立を [東日本大震災]

WHOを縛り付けるIAEAとの合意
http://doujibar.ganriki.net/fukushima/how_nuclear_apologists_mislead_the%20world_over_radiation.html
(ガーディアン記事和訳)

(以下上記ブログからの、一部引用である)
 これは2011年4月11日付の英国紙ガーディアンに掲載された記事の和訳です。記事作者のヘレン・カルディコット医学博士はオーストラリア生まれで、放射線による健康障害への警告を国際的な規模で38年間にわたって続けている人です。
ホームページはこちら。 
http://www.helencaldicott.com/

 この記事はジャーナリストのジョージ・モンビオット氏がガーディアン紙に寄せた文章に対する反撃となっていますが、話の後半で非常に興味深い事実が語られています。それはWHO(世界保健機構)とIAEA(国際原子力機関)との関係で、WHOがどうしてIAEAにとって都合の悪い調査や研究ができないのかという理由です。IAEAが実質的に世界の原子力関連企業の利害を代表する組織として動いていることは、もう周知の事実となっているでしょうが、世界の健康と医療の状況を把握し監視する役目を帯びているはずのWHOもまた、原子力関連企業に縛り付けられているわけです。
 これに関しては下記の「ざまあみやがれい!」様の記事をぜひご覧ください。
    
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65740041.html
    IAEAとWHOが談合して、チェルノブイリ被害を隠蔽している根拠【動画】
 このページから次の動画サイトにリンクします。
    
http://www.universalsubtitles.org/en/videos/zzyKyq4iiV3r/
    Chernobyl: A Million Casualities
 こちらに動画に付けられた日本語字幕も紹介されていますが、この動画をご紹介の「ざまあみやがれい」様のページでは画像といっしょにその一つ一つが紹介されています。
 IAEAの実態については、この「フクシマからの警告」に収められている「チェルノブイリの失敗が何も学ばれていない(スペイン紙記事からの翻訳)」もご参照ください。

 今から日本でも、今まで以上に組織的で膨大・悪質な実態隠しが行われる可能性が高いでしょう。福島の15歳未満の子供と妊婦に公費で配られた線量系「ガラスバッジ」は本人が数値を確認できないのですが、いったい誰がそれを集めどこでどのようにデータ化するのでしょうか。そこから何がしかの情報が公表されるのでしょうが、いままで十分に明らかになっている虚報の恒常化の中で、それらをどのように評価できるのでしょうか。全てが不透明です。
 また、このガーディアン記事で紹介されているジョージ・モンビオットのような論客による、被爆に警鐘を鳴らす人々に対する脅迫的な非難と妨害が、今からさらにそして急激に多くなっていくでしょう。彼らのような存在こそ最も気をつけなければならないものです。彼らは原子力安全神話の憲兵たちなのです。そこには著名なジャーナリストや有力なマスコミ、有名大学教授などが大勢参入することでしょう。それが誰なのか、私たちはその一人ひとりに注意を向ける必要があります。
 そしてまた、過去の不正に気づいた意識ある人々による測定と記録の努力、それをまとめて分かりやすくデータ化して公表する良心ある科学者やメディア、それを現実の行政につなげる努力を惜しまない国を愛する政治家や行政官の働き、そして何よりも、事実を求め自ら考えて行動しようとする大勢の一般国民によって、彼らの悪影響を最小にすることができるでしょうし、またそうしなければなりません。

##


次のブログに、WHO~IAEAの、疑惑の合意の和訳がある。
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-6578

以下、関連記事
WHO agreement with IAEA
http://www.llrc.org/health/subtopic/iaeawhoagreement.htm

WHOは独立せよ! For the independence of WHO
http://www.independentwho.info/ONU_EN.php#Aiea

O. ティッケル: 有毒な関係――WHOとIAEA
Oliver Tickell, "Toxic Link: the WHO and the IAEA" guardian.co.uk, Thursday 28 May 2009
Translated by @mowmomio
50年を迎えたIAEAとの協定は、事実上、放射性物質の健康上のリスクをめぐる真実を語る自由をWHOから奪った
http://transnote.g.hatena.ne.jp/ecua/20110512/p1


保安院を経産省から独立させるのと同様に、国際的な原子力規制機関をIAEAから独立させるべきである/川崎哲
http://2011shinsai.info/node/651


1959年のWHO-IAEA協定文書の翻訳
1959年のWHO-IAEA協定文書を真下氏が中心となって、日本語に翻訳していただきましたので、掲載いたします。
国際原子力機関(IAEA)と世界保健機関(WHO)の間の協定
http://www.crms-jpn.com/art/112.html

WHO:放射線健康被害の専門部局を廃止/毎日新聞
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/af4632b0354fbe5a07c7e47a9f4cac56
【ジュネーブ伊藤智永】世界保健機関(WHO)の放射線による健康被害調査部門が廃止された後に起きた、東京電力福島第1原発事故。放射線による 健康被害は、86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故と同程度か、それ以下か、それ以上か--。政府や多くの専門家が「今のところ心配ない」と言っても、 人々の不安は解消されない。こうした不信感が生まれる土壌には、核の健康被害に関する国際的な調査・研究体制が整備されてこなかった現実がある。


「原発被害に沈黙するWHO:IAEAの同意なしに発言できず」ル・モンド紙(3月19日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/whoiaea319-5f9b.html
日本で原発事故が起きて以来、世界保健機構(WHO)は驚くほど沈黙を守っている。まるで、日本政府と国際原子力機関(IAEA)からの情報を繰り返すだけで満足しているかのようだ。これは、WHOが1959年以来、IAEAからの合意がなければ原子力に関する健康問題に着手しないという協定を結んでいることに起因する。


Chernobyl: Consequences of the catastrophe for people and the environment  報告書: チェルノブイリ事故が人間と環境に与えた影響 [東日本大震災]

チェルノブイリ事故に関する五千件におよぶ論文(ウクライナ、ロシア、ベラルーシの医学者が書いた)を調査して得られ得た最新の報告書が2010年に出版された。

Chernobyl: Consequences of the catastrophe for people and the environment

(キンドル版が入手できるようだが、PDF版なら無料で全文ダウンロードできる)

この本に関するインタビュー。 きわめて明快にチェルノブイリの被害状況を述べている。日本語スクリプト付き。 死者を98万5千人と推測。 必見である。 このビデオは311の直前に作成された。 前半後半にわかれている。
http://www.youtube.com/watch?v=FCQI_s5U6CE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=r-wzEokCr3U&feature=related



http://chernobyl25.blogspot.com/p/blog-page_10.html
上記の書籍を翻訳するプロジェクトが活動している。将来、岩波から出版されるらしい。

pdf版ダウンロード先 http://www.strahlentelex.de/Yablokov%20Chernobyl%20book.pdf


CONTENTS

Foreword. By Prof. Dr. Biol. DimitroM. Grodzinsky . . . . . .. . . vii

Preface. By Alexey V. Yablokov and Vassily B. Nesterenko . . . . x

Acknowledgments . . . .. . . . . . . . . . xiv

Introduction: The Difficult Truth about Chernobyl.
By Alexey V. Nesterenko,Vassily B. Nesterenko, and Alexey V. Yablokov . . 1

Chapter I. Chernobyl Contamination: An Overview

1. Chernobyl Contamination through Time and Space. By Alexey V. Yablokov
and Vassily B. Nesterenko . . . . . . . . . . 5

Chapter II. Consequences of the Chernobyl Catastrophe for Public Health

2. Chernobyl’s Public Health Consequences: Some Methodological Problems.
By Alexey V. Yablokov . . . . . . . . . . . . . 32

3. General Morbidity, Impairment, and Disability after the Chernobyl
Catastrophe. By Alexey V. Yablokov . . . . . . . . . . . . 42

4. Accelerated Aging as a Consequence of the Chernobyl Catastrophe. By Alexey
V. Yablokov . . .. . . . . . . 55

5. Nonmalignant Diseases after the Chernobyl Catastrophe. By Alexey V.
Yablokov . .. . . 58

6. Oncological Diseases after the Chernobyl Catastrophe. By Alexey V.
Yablokov . . . . 161

7. Mortality after the Chernobyl Catastrophe. By Alexey V. Yablokov . . . . . . . . . . 192

Conclusion to Chapter II . . . . . . . . . 217


Chapter III. Consequences of the Chernobyl Catastrophe
for the Environment

8. Atmospheric, Water, and Soil Contamination after Chernobyl. By Alexey V.
Yablokov, Vassily B. Nesterenko, and Alexey V. Nesterenko . . . . . 223

9. Chernobyl’s Radioactive Impact on Flora. By Alexey V. Yablokov . . .. 237

10. Chernobyl’s Radioactive Impact on Fauna. By Alexey V. Yablokov . . 255

11. Chernobyl’s Radioactive Impact on Microbial Biota. By Alexey V.
Yablokov .. . . . . 281

Conclusion to Chapter III . . . .. . . . . . 285

Chapter IV. Radiation Protection after the Chernobyl Catastrophe

12. Chernobyl’s Radioactive Contamination of Food and People. By Alexey V.
Nesterenko, Vassily B. Nesterenko, and Alexey V. Yablokov . .. . . 289

13. Decorporation of Chernobyl Radionuclides. By Vassily B. Nesterenko and
Alexey V. Nesterenko .. . . . . . . . 303

14. Protective Measures for Activities in Chernobyl’s Radioactively Contaminated
Territories. By Alexey V. Nesterenko and Vassily B. Nesterenko . . 311

15. Consequences of the Chernobyl Catastrophe for Public Health and the
Environment 23 Years Later. By Alexey V. Yablokov, Vassily B. Nesterenko,
and Alexey V. Nesterenko . .. . . . . 318

Conclusion to Chapter IV . . . . . . 327


あの田母神氏、渡部氏も激賞 「真の近現代史観」放射線論文が最優秀賞 「福島県民は誰も甲状腺がんにならない」 [東日本大震災]

あの田母神氏、渡部氏も激賞 「真の近現代史観」放射線論文が最優秀賞 「福島県民は誰も甲状腺がんにならない」 1月15日 16:52
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120115/scn12011512010000-n1.htm

ばかばかしい論文の受賞を、サンケイが大喜びで紹介している。

# コメント
1 放射能を恐れるのは、細胞を破壊し、ナイフや銃で切ったり打たれたりして出血多量で死ぬ、因果関係が誰にもわかりやすい死、ではなく、癌や白血病、やいわゆるぶらぶら病などによる死や罹病の<確率が高くなること~これはデータに基づいて科学的に立証されている>を恐れているのだ。これは細胞に起因する病の性格である。放射能汚染物質は風や雨によって人間に付着吸飲されるのであり、その飛来到達のしかたは人間の制御を越えている。人間が避難、疎開するのは当たり前の行動である。 過剰反応、である、というのであれば、過少の反応を示して将来、癌や白血病になった場合、誰かが補償してくれるのか?水俣や原爆で示されたように「因果関係が示されない」といって、責任と補償を逃げまくるのが国や企業のやり方である。これをしっかりと見て知っている国民が一見過剰とみえる反応をするのはきわめて正当な行為である。

2 おかしいのは、そうはいいながら、この論者が、菅首相が20キロ以内の牛を避難させなかった、と非難していることである。

3 原発のある地元の町、たとえば、双葉町は、いま一人の住民もいない、空っぽである。これも過剰反応か?過剰反応である、というのなら論者自身が家族親戚を連れてこの町に移住したらどうか(土地代は只同然になった)?「福島県民に甲状腺癌は発生しない」と、偉そうに言えるのは、半径30キロ以内の住民を避難させたからである。それとも最初から避難する必要はなかった、というのか?ではいまからでもおそくはない、全員帰宅すべきであったし、いますぐそうすべきである、と主張すれば良いではないか。30キロ、というのも確率的に原発から30キロ以内は高い被爆線量を受ける確率が高い、といっているだけであり、10キロに住んでいてもなにもなかった、というひとがいてもちっともおかしくない。原発内の作業者は重装備の被爆対策をとっているが裸で作業したからと言って即死するわけでもあるまい。この学者のやっていることは「原発内で裸で作業して(多量の被爆をしても)も、なんともなかった!よって危険などまったくない!」と騒いでいるようなものである。1000人が同じことをすれば倒れる人が何十人も出るのだ。しかし、3000人の大人子供を避難させずに住まわせ、5年後にデータを取りましょう、あ!、他の県と比べて癌発生の確率が高いですねぇ~、などという実験はできないのですよ、センセ。では、35キロはどうか、40キロはどうか?すべて、確率、風任せなのである。風向きが悪かったから他県でも癌の発生確率が高かった、と10年後、20年後のデータが示す可能性もある。われわれは確率の勝負をやろうとはおもわない。勝負に負ければ補償してくれるのであれば別だがそういいう補償がないことは分かっている。最大限の危険を見込んで避難し、子供を疎開させるのは当然の行動である。国が怠慢により汚染データを公開しない状況であればなおさらである。 被爆の危険を風任せにする状況を避ける、という常識的行動は、学者になると捨てられるのか?

4 福島県ではだれも甲状腺癌にならない、と威張っているがチェルノでも甲状腺癌になったのは小学生以下に限られており、全員がなったわけではない。5年後に発病して、全員が切除され、切除された人はのどに傷を持っている。

かりに、10年後に甲状腺癌になった人が発見されなくてもそれは運が良かったのである。フクシマ原発からの放射線飛散量がチェルノよりは少なかった、一定距離以内の人間にたいし数日内に(チェルノに習って)避難命令を出した、。。こういう対策をやったからであり、フクシマ原発が現状の状態(冷温停止)にとどまっているから、などの理由からである。チェルノのように多量に飛散しなかった、のはあとからみてそうであった、というだけで、爆発が起こった時点でそういう予測をたてることはできなかったのである(もちろん、データの公開も、測定も十分でない現在でも同じことだ)。この論者が、311建屋爆発の直後に、避難する必要はありません!!と公開の席で主張した、というのであればその主張を聞いてみたいが、いまごろ「甲状腺癌にならない」などといってもなにほどのことか。

運がよかったことを、最大限に利用して、たいした主張でもない「誰も甲状腺癌にならない」などと予測しても価値はない。おのれの科学者としての無知と、政治的意図を晒すだけである(それがこの論文の唯一の価値である)。

それより、福島県にまだ居残っている小学生(小学校)を回り、きみは絶対に甲状腺癌にはなりません、もし、5~6年先に甲状腺癌になったら、入院費と手術費その後の生活をすべて補償する旨の、確約書と「預金残高証明書」を子供の親に渡してごらんよ、センセ(トーデンのように、俺らと何の関係があるか!因果関係を証明してみろ!と逃げまくるのが賢明とおもうよ)。



この論文?を持ち上げるタモガミや副島は、そのうち、フクシマ原発の事故による健康被害はゼロである、さらに、原発というものは安全なものである!と主張し出す(現に副島はやっている)。タモガミ、渡部、副島のような爺さんはいくら被爆しても発病などはしない(発病する前に、お迎え~自然死が来る)。おのれがフクシマ原発の直近まで取材に行ったがなんともなかった(副島)と言っているのはお馬鹿の証明。いくらお馬鹿でも自分の孫を抱いてフクシマ原発の門の前には立つまい? そのうち、チェルノブイリの事故はなかった、くらいのことは言い出すかもしれない。

タモガミは福島出身。
佐藤栄佐久元知事がこの、タモガミと、福島再興、とかをテーマに年末ある雑誌で対談していた。しっかりしてよ、サトーさん。

海外疎開はお早めに       40年廃炉 一転「60年」容認へ [東日本大震災]

40年廃炉 一転「60年」容認へ
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120118k0000m040069000c.html

政府は17日、原則40年で廃炉にすると公表していた原発の運転期間について「20年を超えない期間、1回に限り延長を可能とする」との方針を新たに明らかにした。今月6日に細野豪志環境相が「40年で廃炉」方針を公表した際には例外もあり得るとの見解を示していたが、年数は明らかにしていなかった。この「例外規定」が適用されれば、国内で今後認められる原発の運転期間は最長60年となる。

10年経てば
ヒビ、しわ、だらけの
要介護爺婆原発が
列島せましと
立ち並ぶ

地震がなくても自壊・崩落

ニッポン脱出
片道切符
円高だし
資産持ちだしの
ラストチャンスですよ~

北海道から
九州まで
ずずずぃ~~と
家族ぐるみで
海外疎開

家族割引もあるで~
         
電力会社幹部に大人気
原子力村住民
経産省財務省幹部から匿名の
問い合わせ殺到
         
とりあえずパスポートの準備はお早めに

                          JTB
                    

*   原発の重大事故発生後の脱出・疎開は、相手側入国拒否、や、政府命令による空港閉鎖のためきわめて困難になることが予想されます。早めの疎開計画・実施をお勧めします。 外務省&防衛省 & 官邸危機対策室 

** 集団疎開の相談に応じます。  各国大使館・疎開受付までお電話ください。

海外移住はまず国選びから
http://emigration-atlas.net/livelihood/passport.html

● 畑村洋太郎(原発事故調査委員会)は、こういう狂った政府決定に対しては何のコメントしないんだよな。機械工学専門家、だから。失敗学者は、大事故や失敗が起こるまでは余計な口出しはいたしません。


原発事故の原因 by 東京大教授・加藤陽子 [東日本大震災]

毎日新聞
時代の風:原発事故の原因=東京大教授・加藤陽子
http://mainichi.jp/select/opinion/jidainokaze/news..

加藤陽子(戦史研究者)が、福島原発事故調査委員会・中間報告を読んで意見を述べている。

報告書を読んでいて最も衝撃的な部分は、緊急時に、巨大な機器としての炉がいかなる「癖」を持って稼働するのかにつき、運転員の理解が甚だしく不十分であった事実を明らかにした部分である。旅客機の操縦士であれば、心身の健康チェックから始まり、機器としての飛行機につき、実地と仮想両面から訓練を受け、操縦マニュアルも血肉化しているはずだろう。多数の生命を預かる仕事だからだ。運転員は原子炉の向こう側に、被ばくしつつ避難を余儀なくされる人々の姿を想像しつつ運転したことがあったか。

調査委員会(畑村洋太郎東大名誉教授が委員長)の報告を読んで、そして、それを追認する加藤の文章を読んで驚くのは、運転員に責任を押しつけている、というその無知蒙昧である。 たかが電力製造工場のトラブルが、なぜ、多数の生命に影響する大事故に変貌するのか?加藤や、畑村のような学者とは異なり、なぜ、運転員が原子炉の向こう側に、被ばくしつつ避難を余儀なくされる人々の姿を想像しつつ運転しなければならないような発電所を作る必要があるのか?という疑問を感じるような、正常な精神をもつ技術者=運転員であってほしい、とわたしは願う。


報告書を読んでいて最も衝撃的な部分は、緊急時に、巨大な機器としての炉がいかなる「癖」を持って稼働するのかにつき、運転員の理解が甚だしく不十分であった事実を明らかにした部分である。旅客機の操縦士であれば、心身の健康チェックから始まり、機器としての飛行機につき、実地と仮想両面から訓練を受け、操縦マニュアルも血肉化しているはずだろう。


巨大であろうとなかろうと機器が「癖」をもつのは避けられないが、その「癖」を理解しなければ安全運転に支障が出るような機器はダメ、なのである。民生機器~自家用車であれ、軍隊の兵器であれ同じことだ。こんなことをワカッタような気になって書いている報告書(畑村)は従って、ダメ、なのである。原発は数十年にわたって稼働することを想定している。運転員は複数が数ヶ月のうちに交代、ということはありうる。航空機だって機長が緊急に交代、ということはある。そのたびに「癖」を覚えろというのは不可能であり、まして、癖を覚えなきゃ安全上問題のあるような危険物=原発(や航空機)が存在していていいはずがない。

多数の生命を預かる仕事だからだ。運転員は原子炉の向こう側に、被ばくしつつ避難を余儀なくされる人々の姿を想像しつつ運転したことがあったか。

それをいいたいのなら、<運転員>じゃなく、設計者(メーカ)や事業者の幹部(東電)、政策や法律を立案した東大に棲息している学者・専門家の群れ=原子力村住民に向けて言いたまえ。

人類が最終的に制御に成功してはいない力に日々接してきた専門家集団としては、恥ずべき知的退廃ではなかったか。当直のうちICを実際に作動させた経験者もいなかった。

ここを読んで頭をひねった。ほとんどが待遇が悪くそのくせ全体被爆量の97%を浴びている下請け会社社員である運転員を<専門家集団>と呼んでいいの?いや、<恥ずべき知的退廃>と運転員を形容するのはあまりに無知すぎ。原子力村住民に対しての形容であれば納得。

あれほど、法的規制好きな霞が関が何故、自習と講義程度の研修でパスさせたのか。本紙の昨年9月25日付朝刊が明らかにした、東電への天下り50人以上、との事実がその背景だとすれば、あまりの分かりやすさに慄然(りつぜん)となる。

いくら東電の自主保安とはいえ、日常作業を含めすべての運転マニュアルは、東大出身の官僚で占められる経産省(保安院・安全委員会)が承認し、その管理下にあるのだ。調査委員会委員長畑村もサブを勤める柳田邦男も東大出身。加藤陽子はもちろん東大。原子力村住民もほとんど東大出身者。。。加藤は(そして畑村も)、あたりさわりのないように運転員の無知と無教育をあげつらってヨシとしている。

あまりのわかりやすさに慄然(りつぜん)


加藤は軍事史専門家である。ならば、原発のように危険なシステムを民間会社のいい加減な運転管理に任せているのはもってのほか、すべて、自衛隊の管轄下に置くべきである、と、積極提案したらどうか?事実フクシマ原発事故が引き起こした被害は国も滅ぼうかという規模。数年で収まりそうもない。内戦、と呼んでもいい国難である。原発は自衛隊基地内に置き、自衛隊員が運転すること、とりあえず、現在の原発敷地と資産は自衛隊~防衛庁が接収する!と提案したら、加藤先生、ウケルよ。核弾頭何十発も打ち込まれたと同然になった現在のニッポンを侵略する国もなかろうで。西日本の原発が事故れば、自衛軍は不要になるで。

たかが電力を生産するシステムの運転操作を誤った(としよう)だけで、原爆何十発にも相当する被害を国内国外に与える、そのようなシステムを設置し、必ず誤りを犯す人間に運転させる、それがそもそもマチガイのもと、と普通のオツムテンテンをもつ学者なら言いそうなモンだが。まして、軍事史専門家、ならば。


ああ、あくびが出てしもた。
寝るとするか。



特別付録(時代の風、を、全文引用)
◇欠けていた俯瞰と総合

 新聞が好きだ。毎日、朝日、日経の3紙をざっと読み、大事だと思われる記事を切り抜き、3カ月に1回の割合で読み直す。3カ月前には「点」であった記事が、時間による熟成によって情報として適度になめされ、線となり、面となる経過を味わえる。

 例を一つ挙げておこう。昨年9月29日付「朝日新聞」朝刊で、酒井啓子氏が「あすを探る」という欄に「専門知を結ぶシステムを」と題して寄稿していた。中東研究者として酒井氏は、テロや「アラブの春」をなぜ予想しえなかったのか、と批判されることがよくあったという。

 日本の中東研究は、専門的にみて高いレベルにあるのは間違いない。だが、明快な解説で知られる酒井氏が、弁明に終始するはずはなく、コラムはこう締めくくられる。これまで社会科学は、個々の専門家の知識を俯瞰(ふかん)して総合的判断を示すシステムや場を用意してこなかった。だが「研究者が個々の専門知の多様性を活(い)かしながら、同じ問題意識を共有して、戦争や災害など生活を根幹から壊す事件」に対処しうる「知」を、システムとして持っておく必要があるのではないか、と。

 重要なポイントは、俯瞰と総合という点にある。3カ月ほど前の記事を読み返した私の頭には、東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会の中間報告が浮かんでいる。昨年12月26日に発表され、末尾には「これまでの原子力災害対策において、全体像を俯瞰する視点が希薄」であったと書かれていた。

 この委員会は、失敗知識データベースを整備公開したことで知られる畑村洋太郎氏を委員長として、昨年5月政府内に設置された。委員会は456人の当事者から聴取し、第三者の立場から今一度、甚大な事故に至るまでの経緯につき客観的な脈絡を立てて実証する手法をとった。その成果が、500ページ超の本文と200ページ超の資料からなる中間報告となった。

 ネット上で公開されている本文全体と資料編(国家の安全にかかわる情報は一部白紙となっている)は、緊迫した瞬間をよく再現し、全体として達意の文章で書かれ、これまでの政府や東電の過度の隠蔽(いんぺい)体質からすれば、情報の開示度は高いといえる。1月末日まで、国民からの意見募集も行っているというので、一読をお勧めする。

 私も読んでみた。委員会は、(1)100年後の評価に堪える(2)国民や世界の人々の持つ疑問に答える(3)起こった事象と背景を正確に記録する(4)当事者がいかに考え、いかに動いたかを知識化する--ことを目指したようだ。そのため、責任追及より原因究明が優先されている。

 責任を追及しないでどうするとの批判もあろうが、事故の具体像と背景が完全に把握できれば、責任はいつでも追及できるはずだ。事実、報告書を読んでいけば、責任の所在は明確にされている。

 いわく、(1)情報収集と意思決定の両面で四分五裂していた政府中枢(2)原子力災害対策マニュアルで、情報入手の中枢とされていた経済産業省緊急時対応センターが全く機能しなかったこと(3)甚大な事故を想定したマニュアルに、地震・津波など外的事象による問題発生について一切載せていなかった東電の教育体制(4)対策を電力事業者の自主保安にまかせず、法令要求事項とすべきであったのにしなかった政府。責任の所在は明らかだ。

 報告書を読んでいて最も衝撃的な部分は、緊急時に、巨大な機器としての炉がいかなる「癖」を持って稼働するのかにつき、運転員の理解が甚だしく不十分であった事実を明らかにした部分である。旅客機の操縦士であれば、心身の健康チェックから始まり、機器としての飛行機につき、実地と仮想両面から訓練を受け、操縦マニュアルも血肉化しているはずだろう。多数の生命を預かる仕事だからだ。運転員は原子炉の向こう側に、被ばくしつつ避難を余儀なくされる人々の姿を想像しつつ運転したことがあったか。

 具体的には、第4章「東京電力福島第一原子力発電所における事故対処」に問題点が析出されている。委員会が重くみたのは、1号機を冷却する非常用復水器(IC)につき、全電源が喪失した場合、自動的に隔離弁が閉じるよう設計されていた簡単な事実に、当直と呼ばれる11人からなる運転員の誰一人として気づかなかった点だ。人類が最終的に制御に成功してはいない力に日々接してきた専門家集団としては、恥ずべき知的退廃ではなかったか。当直のうちICを実際に作動させた経験者もいなかった。

 資料編も見ていただきたい。6章-13「アクシデントマネジメントに関する教育等の方法及び頻度」という東電の内部資料。本資料からは、運転員を対象とした事故時の対応につきいかなる教育研修がなされていたか分かる。頻度は年1回、方法は自習と運転責任者による講義だけなのだ。

 あれほど、法的規制好きな霞が関が何故、自習と講義程度の研修でパスさせたのか。本紙の昨年9月25日付朝刊が明らかにした、東電への天下り50人以上、との事実がその背景だとすれば、あまりの分かりやすさに慄然(りつぜん)となる。
毎日新聞 2012年1月15日 東京朝刊


最新の放射能汚染濃度を時々刻々放送せよ [東日本大震災]

http://takedanet.com/2012/01/post_2d51.html

緊急速報  セシウム降下量のレベル



 



1月4日文科省発表の福島市のセシウム137の降下量は1平方キロメートルあたり252メガベクレルであった。この量(252)と茨城県ひたちなか市(福島はデータがないので、当時、一番、セシウムが高かったところ)のデータだが、3月20日から、4813000120004206399160、ND(0)、211457, 390,(これで3月は終わり)、5月になると、71,0,8,0,0,0,0,0,0,0と0が多くなる。

3月21日、22日が集中的に降った日だが、3月の平均が402だから1月2日の量は、「3月より少し少なく、5月とは比較にならないほど多い」ということになるので、危険なレベルだ。

たとえば直前の12月には、福島市のセシウム137の降下量は、5から20ぐらいだからハッキリと増大している。いくら何でも間違いではないかと何回も見直しているのだが、単位はMB/km2だし、サンプル採取時間は1日で同じようだ。おかしい??? おかしいが被曝だけは先に防いでおく必要がある。

洗濯物を取り入れるときにははたいて、外出から帰ったときには玄関先で服をはたいて、子供の服は洗濯を頻繁に、マスクをして、外出を控えるなどをしておく。様子を2,3日見ると判ると思うが、文科省が正直にデータを出してくれるのを祈るばかりだ。

福島ばかりではなく、千葉市でもかなり高い値が出ているようだ。いま、範囲も調べている。とりあえず、福島、関東は要注意。

(平成2416日 午後610分)


武田邦彦


##
武田邦彦は個人の責任で放射濃度を測定・掲載しているのだろうか?
NHKをはじめとする放送局は気象庁から受けた地震速報をデータチャネルで放送、掲載している。目に見えぬ身体でも感じぬ放射能汚染データこそを時々刻々放送するべきではないのか(最新濃度マップの常時放映)。何のための地デジか。深夜、(福島)原発で異変が発生した場合の県内外への警報、避難指示はどのように行われるのか。


追記:

http://takedanet.com/2012/01/post_4c7f.html
原発安全神話?(1) つなみ

「電気が欲しいから危険でも原発をやりたい」というのが政府、自治体、原子力関係者ですが、子供たちの日本、これからの日本の土地を大切にするために、私たちも「事実」をよく知って主導権をとれるようになっておかないと、子供たちを守ることはできません。

私は「安全な原発なら、そこで初めて原発を進めるかどうかを考えることになるけれど、危険な原発なら論外」という立場です。その意味では、私はどちらかというと「反原発」ではなく「反被曝」です。

(以下略)

(平成24年1月5日)
武田邦彦

###


このイカサマ野郎は、ほんとにたちが悪い。 トーデン以上だ。


トーデンや政府は。。

「電気が欲しいから危険でも原発をやりたい」というのが政府、自治体、原子力関係者ですが。。

などとは言っていない、安全だ安全だ、と言ってきたのだ(ウソだったが)。

武田は

「安全な原発なら、そこで初めて原発を進めるかどうかを考えることになるけれど、危険な原発なら論外」という立場です。。

などという。
トーデン、政府とどう違うのだ? トーデン政府だって、安全だから必要だ、と言っているし思っているだろう。事実がそうでない、ということだ。

原発はどのように作っても日本では危険なのだ、ということはとうの昔から分かっていた。 反原発派が継続してきた裁判闘争に武田はどう関わってきたのか。メルトダウンを起こした後で、わたしは危ない原発には反対だった~。。。これならトーデンでも言えるせりふだ。<安全な>は原発の枕詞なのであり、原発は原理的に危険である、といわない人間は<推進派>なのである。トーデンは土下座してペコペコ謝った。武田は言葉遊びで生き延びようとしている。科学者ではない、いかさま師である(念のために言っておくと、以前は、これは侮蔑表現だったのだ。科学者とはいかさま師のことをいう。。現在の日本においては、という条件をつければ、これは真実であり、こういわれて喜ぶ科学者もいるだろう)。

福島を石棺にするとき、人柱にするとよい。いや。。武田を人柱にすると石棺が腐る。

独白・畑村洋太郎     失敗学と原発再生への道 [東日本大震災]

 福島原発事故調査委員会・ 中間報告書
ダウンロード可能
http://icanps.go.jp/post-1.html

こういう結論にしちまったけど。

正直、これが、日本のメーカとトーデン技術者の実力なんだよな。

電力会社とメーカには俺の教え子がたくさんおり、日立、トーシバ、三菱の役員は俺の同期、先輩、後輩が多い。調査委員にはトーデン、メーカに関与している人間は排除する、という原則だったが。。肝心のおれが、一番怪しいんだよな。本当はムラビトかも。

学生はみんな成績は悪い方じゃなかった。おれも自信を持って社会に送り出したんだが。

想定外、というより、あの程度の設備が実力相応だったんだよな。正直にいえば、あんな地震と津波に耐える設備はおれにも、おれの学生にもできんよ。

つまり、想定外、じゃなく、我が方の実力を越えた事故でした、と正直に告白しよ。原発が無かったらニッポン、困るんじゃし。技術の実力を越えた設備は逆立ちしたってデケンのだからしゃーナイ(と開き直ればえかろう)。文句言うやつはおらんよ。それに、俺、はっきりゆうけど、原発のこと、な~んも知らんのだよ。建屋の回転ドアなら安全なやつを設計してやるけど。


事故発生後のトーデンや政府の指示も対処も、あんなもんだろう。政府もトーデンも、事故は起きない、事故は起きない!と地元に宣伝してきたんだから、避難訓練を毎年やれ!チェルノ並みの事故が起こった場合の疎開先をあらかじめ手配しておけ、とか、汚染物の捨て場所を確保してオケよ!などと地元に厳しく言えんしな。

事故直後の初動に失敗した、ちゅう意見もあるが、人間のやることには失敗はつきもの、というのは畑村テーゼ、やしな。原発は人間の失敗に耐えられない設備やった、ちゅうことやなあ。ということは、原発は。。。地上にあってはならない設備、ということになるなぁ。いや、いや!そりゃまずい!許されぬストーリだッ。断じてッ。。。べつのストーリでいこう。設備設計も、事故後の初動も、みんなそこそこやった、よくやっていた。ちょっと手抜かりはあったけど状況が状況だし。あれ以上は望めん。いやぁ、よく頑張った。メーカも、トーデンも、政府も。。これしか、ないやんか。。

事故は起こるべくして起こった、つ、ことかな。三陸沖の海底でグラリッとプレートが動いたとき、すでに、ジ・エンドだった。。。あれ?どこかで、俺、まちがった? 。。。ま、いいか。元気出していこ。

フクシマ原発の事故後の措置は十分とは言えないが非難するほどでもない、問題なし!。。原発は必要!

。。こういう流れにしておけば、おれも当分、企業や政府、学会でいい顔でける!先輩後輩、教え子を傷つけずに済む!最終報告はこのセンで行くか。これしか、ないやんか。。。

これなら8月までかからんな。新緑の頃、5~6月には最終報告を出せる。


あした、柳田さんに電話しとこう。

まだニッポンには50基も原発あるんだって?つぎの事故はどこで起こるんやろか。いつ事故調査委員会にお呼びがかかっても対応でけるように、俺も体力を維持しておかなきゃーな。事故調査委員会は。。脱出先の海外で開催じゃろうか。。。懲りない電力会社、懲りない政府と業界。。。懲りない、俺。ここは辛抱やで。失敗学は辛抱の学、慈悲の学問


じつわ、つぎに出す本のタイトルも決めてるんだ(原稿も八割は、でけてる)。最終報告と同時に出版する。
『原発再生への道  ---  懲りないニッポンジンのための失敗学』


いやなことは忘れる、見たくないものは見ない!というのが学者の生き方。。ん?どこかで使うたせりふのような。。。ああ、これでうまい酒が飲める。


事故調査委員会の<想定外>  「失敗学」の失敗 [東日本大震災]

 要約: 
 シビアアクシデントが発生する前~平常時、であってもすでにこのような難問~致命的問題点、が山積しているシステム=原発を建設・設置しなければならない理由は何なのか。これを、畑村を含む調査委員会メンバーは自己納得した上で国民に説明してもらいたい。事故以後、のみが問題ではなく、事故の前=設計段階にすでに問題があった、さらに言えば、建設の前に問題点は指摘されていた、その問題点が意図的に国民から隠されていた、ということである。つまり、制度問題、国の意志決定問題からまず尋ねなければならない。誰が隠したのか。これに目をつぶれば、すなわち、事故は何度でも繰り返される、ということだ。畑村委員長には「失敗学」の基礎を再確認してもらいたい。畑村は「責任の追及がこの調査委員会の目的でない」と、述べている。追求はしなくても、あるいは告発などの法的措置を要求するのがこの委員会の目的ではあるまいが、問題点がどこにあったか、誰(個人名はよいとして、職位や、組織は特定せずにはおれないだろう)が責任を有するか、を、特定せずに何のための調査か。将来の巨大システムの安全性、や、そのシステムの要否を判定するために何の寄与もしないことになるのではないか。畑村「失敗学」の真価が問われる事態である。「失敗学」は巨大システムに通用するのかどうか、ということだ。家庭用電化製品、車、パソコン、ケータイ、およそどのような商品であれ(住宅さえも)、製造者に過失がなくても製造者責任が問われるのである。<失敗のもたらす災害の分析・評価>をないがしろにしたシステム製作は許されない。シビアアクシデントに至ったのは東電、官邸の<事故発生後の対応がまずかったから>という結論にしたいようだ。しかし、<人間の対応のマズサによってシビアアクシデントに至るようなシステムの存在を許すこと>がそもそも大問題ではないか、という問いかけを畑村たちは頭から回避~すなわち、<想定外>にしているのだ。原発は通常運転時であっても問題を有するシステムである、という問題を問おうとしない(設計から廃棄までのライフサイクル、として完結していない、すなわち、商品としての適格性が最初から欠落している、ということだ)。であれば、そのことを報告書の最初に<想定外>事項、として示すべきである。すなわち、本報告は原発の存在自体を疑わない、原発の存在は与件とする、と。調査委員会自体が犯している、暗黙のこの想定、あるいは、想定外、を畑村は自覚していないのではないか?これは悲喜劇である。あらゆることを疑う、という原則を回避した事故調査委員会に東電・政府を非難する資格があるか。「ガキんちょの仕事ね」ムスメは一言で片づけた。
 

 
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 平成23年12月26日付けで、東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎)が、「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会 中間報告」を発表した。

ダウンロード可能
http://icanps.go.jp/post-1.html

 目 次
1 はじめに
2 事故の概要
3 事故発生後の政府諸機関の対応の問題点
(1)原子力災害現地対策本部の問題点
(2)原子力災害対策本部の問題点
(3)残された課題
4 福島第一原発における事故後の対応に関する問題点
(1)1 号機のIC の作動状態の誤認 
(2)3 号機代替注水に関する不手際 
(3)1 号機及び3 号機の原子炉建屋における爆発との関係 
5 被害の拡大を防止する対策の問題点
(1)初期モニタリングに関わる問題
(2)SPEEDI 活用上の問題点 
(3)住民避難の意思決定と現場の混乱をめぐる問題
(4)国民・国際社会への情報提供に関わる問題 
(5)その他の被害の拡大を防止する対策についての考察 
6 不適切であった事前の津波・シビアアクシデント対策 
(1)不適切であった津波・シビアアクシデント対策 
(2)東京電力の自然災害対策の問題点 
7 なぜ津波・シビアアクシデント対策は十分なものではなかったのか
8 原子力安全規制機関の在り方
9 小括 
10 おわりに  

本書は中間報告である。最終報告は来年(24年)夏ごろ出版される予定らしい。
全文をプリントアウトすれば700ページになるようだ。 ざっとながめたところ、とりあえず、第一章と、第七章を読めば要点はわかる。(事故の対策とかに専門家以外は口を出せない)。そのなかだけでもこの報告書の問題点が見える。わたしは、第一章をプリントアウトして読んだ。20ページである。(第七章の結論が要約してある。これさえよめばこの調査委員会の限界がはっきりわかる)。

じっくりと読む時間がないのが残念だが、散発的に読んだコメントをメモ代わりに列記しておく(あるサイトへの投稿)。

#コメント1

目次を読むと、1章、と、7章が重要ですね。

しかし、今後の調査に待つところが多いため、なにも言っていない報告のようだ。事故の経緯、事故対応の経緯などたいした問題ではない。被害の拡大防止、など、この委員会に期待されている役割からははずれている。

したがって、この委員会の目的の確認:

>当委員会は、今回の事故の原因及び事故による被害の原因を究明するための調査・
検証を、国民の目線に立って開かれた中立的な立場から多角的に行い、被害の拡大防
止及び同種事故の再発防止等に関する政策提言を行うことを目的として、同年5 月24
日の閣議決定により設置された。
今回の事故に関する調査・検証は、事故の当事者である東京電力や、規制当局であ
る経済産業省原子力安全・保安院(以下「保安院」という。)等によっても行われてお
り、また、政府の原子力災害対策本部から、国際原子力機関(IAEA)に対し、2 度に
わたり日本国政府の報告書も提出されているが、当委員会は、これらとは別に、従来
の原子力行政から独立した立場で、技術的な問題のみならず制度的な問題も含めた包
括的な検討を行うことを任務としている。

これが問題。


再発防止、のなかに、原発の廃止、も含まれているかどうかを明言すべきだろう。

また、過去、原発推進は、最終的に裁判所判断でおこなわれた。過去の裁判に提出された反対側の証拠や裁判資料などそれに判決文、なども調査対象にすべきであ利、裁判批判を畏れてはならない。

###コメント2

問題は、
1 この報告や調査委員会の位置づけでしょう。政策に大きく影響するようだとはしごをはずされる可能性がある。つまり、無視。

2 メンバーには推進派が多くいる。彼らはフクシマ原発だけに調査を限定するようし向けるだろう。原発そのものに問題はない、フクシマの、東電の運営と設計に問題があった、それを考慮してみなおせばよい、原発推進に影響なし、とする方向で彼らは結論したいはず。それをうちやぶって、原発そのものに問題があるのであって、どのような安全策を講じても危険が多すぎるシステムは廃棄すべし、という意見は少数になる。最低限、少数意見も併記すべし(吉岡斉、ら)。
3 原発の危険は過去40年の反原発訴訟でさんざん原告が証拠と証言をおこなってきた。その貴重な資産をきちんと、評価しているのか、ということ。裁判に関わった人たちからの証言と主張も(もちろん、推進派の主張もだ)再度、聞くべきだろう。双方ともフクシマ事故のあとであらたな認識を重ねているだろうから。
4 いうまでもなく、原発はメーカや電力会社、それに政府(の一部)と意志決定に使われた専門家がかかわった。そして、反論を封じるのには地方政府やマスゴミが寄与した。国家の意志決定、政策決定のこのひずみの存在をこの調査委員会がどう評価するのか、ということ。原発は技術問題=安全問題だけではなく政治問題、産業問題でもある。政治と産業が、純粋の安全問題をゆがめてきた、これを認めるのかどうか、だ。

# コメント3

畑村(委員長)は、この報告作成にあたっては、畑村が仕切る、と報告書中でのべ、妥協無き報告であることを印象づけようとしている。畑村は機械設計の専門家(東京大学名誉教授)であり、失敗学会を主宰している。であれば、過去40年戦われてことごとく(原告=反原発側が)敗北してきた反原発裁判に無関心でいたはずはない。反原発派が提出した証言と証拠を読んだことがあるのか、おのれの原発に対する見方がフクシマ事故でどう変わったのか、過去の原発阻止裁判にたいしてどういう意見を表明してきたのか(あるいは無関心だったのか。フクシマ事故で初めて原発問題を知った?)、を知りたいものである。


# コメント4

まず、「はじめに」、から7を全文掲げておく。わたしのコメントを青で挿入する


7 なぜ津波・シビアアクシデント対策は十分なものではなかったのか 【Ⅶ
章7】

① 自主保安の限界
東京電力が想定を超える津波に対する対策を盛り込むことができなかっ
たことは、自主保安の限界を示すものといえる。

② 規制関係機関の態勢の不十分さ
研究の深化のスピードや関連する知見の日進月歩状況に鑑みると、直ち
には結論の出ない学術的な議論等は学会等に任せ、指針・基準の策定・改
訂はその時々の採用可能な最新知見を取り上げて、速やかに進めていく必
要がある。そのためには、規制関係機関の態勢の充実が不可欠である。

③ 専門分化・分業の弊害
津波対策は、異なる分野の知識や技術を必要としており、異なる文化を
持った専門家・技術者集団が協働して問題解決に当たることが重要である。
専門分化の壁を超えた組織となり得るような仕組みを作ることが必要であ
る。

④ リスク情報提示の難しさ
より安全性を高めるための改良を加えようとすると、これまでやってき
た過去を否定することと受け取られてしまうというパラドックスが生じる。
絶対安全が存在しないことを認め、リスクと向き合って生きていくこと
は容易ではない。しかし、伝えることの難しいリスク情報を提示し、合理
的な選択を行うことができるような社会に近づく努力が必要である。


①から④まで読んで。
40年の歴史を持つ反原発裁判や反原発闘争に関わった人たちからすれば失笑するしかないだろう。

<より安全性を高めるための改良を加えようとすると、これまでやってき
た過去を否定することと受け取られてしまうというパラドックスが生じる>

過去の否定をパラドックス、というか?技術進歩、知見の進歩、と呼びたまえ。安全でない、ことがわかればそのシステムは設計段階で廃棄するのが科学者のつとめ、なのである。廃棄、は、進歩であり、パラドックスではない。リスクの評価が十分でない、と苦言を呈しているようだが、リスク評価は反原発派からいくらでも提出されているし、チェルノブイリ、という先例があったではないか。きみたち=調査委員会、は盲目なのか?(東電や政府やメーカが盲目なのはわかるとしても、調査委員会まで盲目になるのはいただけない)。まさか、調査委員会が<安全>を求めようとすると、電力会社の過去を否定することと受け取られてしまうというパラドクスが生じる、という意味じゃないだろう?。。なんだか、そんな気がしないでもナイ。「失敗」、こそ、進歩の足がかり、じゃないのかな?しかし、「失敗」の危惧を指摘されてもそれを見ようともしなかったのは、技術者、技術会社としての資質がない、ということではないのか。安全を旨とするpublic utilities の世界から退出を命ず!ということになるのではないか?




8 原子力安全規制機関の在り方 【Ⅵ章7、Ⅶ章8】
政府は、平成23 年8 月15 日、保安院を経済産業省から分離し、安全委員
会の機能も統合して、環境省の外局へと改組するなどの改革案を閣議決定し
た。当委員会は、政府に対し、以下の事項に留意しつつ、新組織の設置に向
けた検討を進めることを要望する。

① 独立性と透明性の確保
独立性と透明性を確保することが必要であり、自律的に機能できるため
に必要な権限・財源と人員を付与すると同時に、国民に対する原子力安全
についての説明責任を持たせることが必要である。

② 緊急事態に迅速かつ適切に対応する組織力
災害発生時に迅速な活動が展開できるよう、平常時から防災計画の策定
や防災訓練等を実施しておくことのみならず、緊急事態において対応に当
たる責任者や関係機関に対して専門知識に基づく助言・指導ができる専門
能力や、組織が有するリソースを有効かつ効率的に機能させるマネジメン
ト能力の涵養が必要である。
また、責任を持って危機対処の任に当たることの自覚を強く持つととも
に、大規模災害に対応できるだけの体制を事前に整備し、関係省庁や関係
地方自治体と連携して関係組織全体で対応できる体制の整備も図った上、
その中での安全規制機関の役割も明確にしておく必要がある。

③ 国内外への災害情報の提供機関としての役割の自覚
情報提供の在り方の重要性を組織として深く自覚し、緊急時に適時適切
な情報提供を行い得るよう、平素から組織的に態勢を整備しておく必要が
ある。

④ 優秀な人材の確保と専門能力の向上
優れた専門能力を有する優秀な人材を確保できるような処遇条件の改善、
職員が長期的研修や実習を経験できる機会の拡大、原子力・放射線関係を
含む他の行政機関や研究機関との人事交流の実施など、職員の一貫性ある
キャリア形成を可能とするような人事運用・計画の検討が必要である。

⑤ 科学的知見蓄積と情報収集の努力
関連学会や専門ジャーナル(海外も含む。)、海外の規制機関等の動向を
絶えずフォローアップし、規制活動に資する知見を継続的に獲得していく
必要がある。また、その意味するところを理解し、組織的に共有と活用を
行うとともに、それを組織として継承・伝達していく必要がある。

9 小括 【Ⅶ章9】
これまでの調査で明らかになった諸事実からすると、この事故の発生及び
その後の対応について生じた問題の多くは、以下の三つが大きく影響してい
ると考えられる。

① 津波によるシビアアクシデント対策の欠如
東京電力は、今回のような津波によりシビアアクシデントが発生するこ
とを想定した上で、それに対する措置を講じるということをしなかったし、
規制関係機関も同様であった。
今回の津波のように、確率的にその発生頻度が低いと評価された事象で
あっても、発生した場合には被害規模が極めて大きくなると予想されるも
のについては、リスク認識を新たにし、それを無視することなく、必要な
対策を講じておくことが必要である。

② 複合災害という視点の欠如
原発事故が複合災害という形で発生することを想定していなかったこと
は、原子力発電所それ自体の安全とそれを取り巻く社会の安全の両面にお
いて、大きな問題であった。複合災害を想定した対応策の策定は、今後の
原子力発電所の安全を見直す上で重要なポイントとなる。

③ 全体像を見る視点の欠如
これまでの原子力災害対策において、全体像を俯瞰する視点が希薄で
あったことは否めない。そこには、「想定外」の津波が襲ってきたという特
異な事態だったのだから、対処しきれなかったという弁明では済まない、
原子力災害対策上の大きな問題があった。

以上から指摘できるのは、一旦事故が起きたなら、重大な被害を生じるお
それのある巨大システムの災害対策に関する基本的な考え方の枠組み(パラ
ダイム)の転換が、求められているということである。

ここまできても<巨大システムの災害対策に関する基本的な考え方の枠組み(パラダイム)の転換>としかいえないことに驚く。シビアアクシデントの評価が十分ではなかった、と畑村(委員会)は言いながら、その評価結果がどのようにシステム(原発)にフィードバックされるべきか、には一言も言及しない。福島やチェルノブイリをみれば、いったんシビアアクシデントが発生したら目の前に展開されているような羽目になるのである。このシビアアクシデントは畑村の用語をもじって言えば<本質危険>なのである。人間も誤りを起こすし、機械(プログラム)も誤りを起こすし事故も起こる。巨大システムであれば劣化も起こすし経年変化もあるし、設計ミスもゼロにはできない。エラーが起こっても重大事故~シビアアクシデントに至らないシステムでなければ設計段階で中止すべきである、というのは安全工学のイロハではないのか、畑村名誉教授。

いったいこのシステム(原発)は何のために存在するのか?考えたことがあるのか。そこから出発してもらいたい。高いリスクの存在を隠してまで、なぜ、このシステムを作らなければならないのか。リスク評価は、システムを実際に作る前におこなうのが常識。。。いやこんなことを名誉教授に大して申すの失礼だろう。 なにが、リスク評価の実施をこれまで阻止してきたのか。これくらいは、解明してもらわなければ調査委員会委員に、日当、お駄賃は払えないのではないか。烏合の衆ではないのだ。この程度のリスクは、その効用を考慮すれば忍ぶべきである、というのであればそのリスク~効用の計算過程を示してもらいたい。

反原発運動の弁護にかかわってきた弁護士・海渡雄一が掲げる原発の問題点を列記しておく。最低限これだけでも、どのように回答しようとしているのか述べてもらえないか?

以下引用。
当時、原子力開発について問題点として指摘されていたことを列挙してみよう。
● 潜在的な危険性があまりに大きく、重大事故は人々の健康と環境に取り返しのつかない被害をもたらす可能性がある。
● 被曝労働という命を削るような労働が、とりわけ下請け労働者に強いられ、労働そのものの中に差別的構造を内包している。
● 平常時であっても、一定の放射能を環境中に放出し、環境汚染と健康被害を引き起こす可能性がある。
● 放射能廃棄物の処分の見通しが立っていない。
● 核燃料サイクルの要とされるプルトニウムはあまりにも毒性が強く、またその利用は核兵器開発の拡散をもたらす。
● 原子力発電を進めるために、情報の統制が進み、社会そのものの表現の自由が失われてしまう危険性がある。
(岩波新書、新刊『原発訴訟』 2011年/11月、海渡雄一著から)


シビアアクシデントが発生する前~平常時、であってもすでにこのような難問~致命的問題点、が山積しているシステムを設置しなければならない理由は何なのか。畑村を含む調査委員会メンバーは自己納得した上で国民に説明してもらいたい。事故が問題ではなく、事故の前=設計段階にすでに問題があった、さらに言えば、建設の前に問題点は指摘されていたその問題点が意図的に隠されていた、ということである。誰が隠したのか。これに目をつぶれば、すなわち、事故は何度でも繰り返される、ということだ。畑村委員長には「失敗学」の基礎を再確認してもらいたい。畑村は「責任の追及がこの調査委員会の目的でない」と、述べている。追求はしなくても、あるいは告発などの法的措置を加えるのがこの委員会の目的ではあるまいが、問題点がどこにあったか、誰(個人名はよいとして、職位や、組織は特定せずにはおれないだろう)が責任を有するか、を、特定しなくては、将来の巨大システムの安全性、や、そのシステムの要否を判定するために何の寄与もしないことになるのではないか。畑村「失敗学」の真価が問われる事態である。「失敗学」は巨大システムに通用するのかどうか、ということだ。家庭用電化製品、車、パソコン、ケータイ、およそどのような商品であれ(住宅さえも)、製造者に過失がなくても製造者責任が問われるのである。<失敗のもたらす災害の分析・評価>をないがしろにしたシステム製作は許されない。シビアアクシデントに至ったのは東電、官邸の<事故発生後の対応がまずかったから>という結論にしたいようだ。しかし、<人間の対応のマズサによってシビアアクシデントに至るようなシステムの存在を許すこと>が大問題ではないか、という問いかけを畑村たちは頭から回避~すなわち、<想定外>にしているのだ。原発は通常運転時であっても問題を有するシステムである、という問題を問おうとしない(ライフサイクル、として完了していない、すなわち、商品としての資格が欠落している、ということだ)。であれば、そのことを報告書の最初に<想定外>として示すべきである。原発の危険性・問題点は40年以上に及ぶ原発建設阻止裁判のなかで早くから指摘されてきた。そのなかで提出された証言・証拠から調査委員会はなにを学んだのか?<対応を誤らなければシビアアクシデントを防げた可能性がある>くらいなら、調査などせずとも誰にでも出せる安易な結論である。あらゆることを疑う、という原則を回避した事故調査委員会に東電・政府を非難する資格があるか。


10 おわりに 【Ⅶ章10】
何かを計画、立案、実行するとき、想定なしにこれらを行うことはできな
い。しかし、同時に、想定以外のことがあり得ることを認識すべきである。
今回の事故は、我々に対して、「想定外」の事柄にどのように対応すべきかに
ついて重要な教訓を示している。
当委員会は、現在も、長期間にわたる避難生活を強いられ、放射能汚染に
よる被害に苦しみ、あるいは、被ばくによる健康への不安、空気・土壌・水
の汚染への不安、食の安全への不安を抱いている多くの人々がいることを銘
記しながら、更に調査・検証を続けていく。
####
 


2011年12月27日(火) 午後10時00分~10時49分
総合テレビ
http://www.nhk.or.jp/special/onair/111227.html

原発事故 謎は解明されたのか
「絶対安全」をうたいながら、世界最悪レベルの放射能汚染を引き起こし、今なお多くの人々に避難生活を強いている福島第一原発事故。その原因と背景を半年以上にわたって探ってきた政府の事故調査・検証委員会が、12月26日中間報告を発表した。現地調査や数百人へのヒヤリングなどをもとにした全700ページ以上にわたる報告では、様々な問題点や疑問点の多くに関して、政府事故調としての調査結果と見解を示しているが、特に東京電力や政府機関の事後の対応について多くの問題点を指摘するなど、踏み込んだ内容になっている。NHKスペシャルでは、事故調委員長の畑村洋太郎氏と、委員の柳田邦男氏を急遽スタジオに迎え、事故調中間報告は一体何を明らかにし、国民の疑問にどこまで答えるものになっているのかを検証してゆく。


##

前記事を書いた直後にこの番組の放映が始まった。
見終わってどっと疲れが出た。
登場した調査委員長=畑村がニコニコしているからなおさらに。

終始番組では事故後の東電や政府の対応のまずさ、をあれこれ言い立てている。
(まず最初に言っておかねばならないが調査委員会は原発建屋内部を調査していないはずである。これは大きな限界だ。普通、民家に火事が発生しても、消化直後に消防、警察が調査を始める。消防警察が福島に入って調査したか?東電本社に警察・検察が捜査に入ったか?あるいは保安院が調査したか? それもやらずに、調査報告を出すのがそもそも無理なのである。と、まずこれを言っておきたい。万一メルトダウンが発生していなくても、津波がなくとも、地震で発電所は動作不能、二度と再開できない程度の損傷を受けたはずである。それを誰も確認していない)。

地震直後に発生した、照明、通信、測定系、制御系の途絶により所員はパニックになったに違いない。DC電源が動作不能になった場合のマニュアルがなかった、と畑村は言っていたが、かりにマニュアルがあったとしても緊急事態にマニュアルどおりに操作できるか、そのとおりに所内設備が機能するか、は疑わしい。真っ暗な中での作業である。おのれの命の安全さえ危ういのだ。炉の下で働いていた職員もいたらしいが、よく脱出できたものである。

まず、事故の起こった時間がもっとも幸運な時間帯であったことを忘れないほうがよい。もし、地震が真夜中に発生していたら、とおもうとぞっとする。

メルトダウンは地震から数時間後に起こっているのである。

畑村は、オフサイトセンター(建屋から二キロ離れている)がまったく機能しなくなったといっている。大地震がきたあとは、電気系で動作しているものはまず使用に耐えない、とおもったほうがよい。せいぜい自家発電あるいはバッテリーで所内の機器や照明を最低限動作させられるだけ、である。

通信がだめ(通信会社がダウン)、交通がだめ(道路が破壊)、測定器も動作停止(システムにとっては致命的である。手動動作さえままならない)したのだから制御もできない。

問題なのは、電気系(エネルギ供給)がストップしたことにより、大災害(メルトダウン)が発生する、というシステム構造なのである。地球上のどんなシステムでもこういうことはありえないのだ、原発以外は。たとえば、新幹線。たとえば、自動車工場。たとえば、火力発電所・水力発電所。あるいは、化学プラント。停電になったら大災害になる!つねに、エネルギを加えて冷却せねばならない、緊急停止も非常着陸も許されぬ苛烈なシステム、いかなる自然災害が発生しても、戦争になっても。。である。こんな危険なシステムはシステムと呼べないのである。。。ここまで報告書で踏み込む気はサラサラないらしい(安全な調査委員会である、少なくとも、電力会社、産業界、政府にとっては)。

畑村は著書『未曾有と想定外』のなかで、ある水力発電所の例を紹介している。その発電所は非常時、水門を閉めて脱出することになっているそうだが、水門の動作には電力は使わない(停電になる可能性があるからである)。ガソリンエンジン、もしくは手動により水門を閉めるらしい。福島ではディーゼル発電機が二台あったそうだが、津波で水没しなくても二台を並べておく、というのは危うい。

初動の指揮系統が乱れた、というが、道路も通信も使えない状況でどれほどスムーズな指揮が期待できようか。夜間の事故発生、あるいは台風、大雨と同期した事故発生を考えれば、原発の存在、というものの本質的な危険をこそ指摘すべきではないか。

柳田も畑村も、マニュアルどおりに事態が進まなくても、いまシステムでなにが発生しているかを理解し、最善手を取ることが必要である、といっている。そんなスーパーエンジニアを大量に養成できると思っているのだろうか。それでなくても、所内では被曝が日常的であり、働いているのは待遇の悪い下請け社員が大多数なのだ。

畑村はNHK職員の「メルトダウンは防げましたか」という質問に、その可能性はありました、という。照明がなくても目が見えるスーパーマン職員でもいないかぎり無理じゃないか?畑村はさらに、想定外の事態が発生した場合には「防災」ではなく「減災」を目指すべきだ、とも言った(東電はこれを聴いてホッとしたろう)。

いずれにしても緊急事態は地震だけによって起こるのではない。オペレーションミスによっても発生する。エネルギ供給がストップすれば、原発の場合、手動で制御する、ということは不可能だ(水力発電所の水門を手で閉める、というような決め手がない)。燃料の冷却を人間が手動で行うというのは無理なのである。 「フェールセーフ」という原理は、畑村・柳田の頭にはないらしい。

次の事故はまったく違った様相で起こるのだ。他の電力会社に対して原発を廃炉にしろ、とはこの調査委員会は言わないのか?マニュアル外の事態が夜間発生しても、何がいつ発生しても、事態の進行を見極め、最善手を打つことができるようなスーパーエンジニアを多数養成しなさい!そうして、シビアアクシデントが万一発生してもその賠償を国民に転嫁するのではなく、電力会社自身で負担しなさい。これが答えか?スーパーエンジニア養成スクール校長には是非、畑村洋太郎になってもらいたい。



「謎は解明されたか?」
最大の謎は、こんな地震国、津波国に54基も原発が存在することだ。解明してくれませんか、畑村・柳田先生。
批判を封殺して存立している原発文化という厚い岩盤(もしくは、砂上の楼閣)を掘り返すことのない調査委員会報告。
高齢者の多い委員たちには、末節を汚さぬよう祈るばかりである。


 
追記:
畑村委員長や委員は、原発を不要と考えているか、国民生活に必須、とかんがえているか、は調査委員会報告の前提でなければならないだろう。報告書の結論に大きな拘束をかける。畑村委員長は原発を廃棄するなど、トンデモない、という思考の持ち主におもわれる。であれば。。この報告書の結論も見えてくる。来夏までこの人たち=調査委員会メンバーに税金から活動費を払うのが無駄な気がするのだが。
引用:
T なるほど。 昨日、畑村洋太郎(トーダイ。失敗人、もとい失敗学)の新著『危険学』も借りてきたがこんなことを書いている:

「。。。東京電力も原子力安全・保安院、そして政府も津波で電源が全部落ちることなど、まったく想定していませんでした。(気付いていたのに)あえて目をつぶっていたわけでもなさそうです。「原子力は安全で便利だから」と自分たちも信じ、それを前提として運用していました。そして、私たち国民も、原発のおかげで安い電気を潤沢に使用でき、快適な生活を送ってきました。
 利便の裏には危険があることを考えないで、ただ享受するだけの生活を今後も続けることはできません。原発の危険をきちんと理解した上で共生していくのか、それがイヤなら、電力が安定して供給されないかもしれない不便な生活を選択するのか、生き方の選択を迫られているような気がしてなりません。。」
(畑村さん、あなたは、ドッチ選択したいの?)

電力会社や政府は、危険や日常的に発生している事故、日常的に原発下請け労働者が被曝している事実を国民に知らせる義務を怠ってきた、とか、自然エネルギに切り替える政策を立て、節電設計に配慮した製品開発を支援し、国家の政策を国民投票により選択できる民主的意志決定システムの早期確立が求められています、とは口が裂けても言いそうにないね、この人は。

畑村は「本質危険」と「本質安全」という概念(?)を立てている:

本質危険:製品・機械・設備などが本来的に持っている危険、高エネルギーを伴う施設、大量の高放射性物質を有している施設、重要社会インフラ、巨大システム、複雑システムなど。

本質安全:センサなどの制御系に頼ることなく(機能安全ともいう、古井戸)、製品・機械・設備そのものの働きを、どんなときでも安全な方向に動くようにすることで、安全を確保すること。

この<本質安全>はいい加減な概念だと思うよ。これでは、ジャンボ旅客機や、新幹線、巨大ダム、石油プラント、水力火力発電所などと、原発の差異が隠されてしまう。水力火力発電所はたとえ、全建物が破壊されたとしても中にいた作業員は死亡するかも知れないが(極めて稀)、付近に被害を与えることはない。311の直後、千葉県市原市では化学プラントが火災になり一週間以上燃え続けたが死者は出ていないし、住宅は隔離されているから他への延焼もなかった。火災は織り込み済みの事故なのだ。火災が起きても破壊されても(テロやミサイルで)、火力発電所は安全だから東京湾岸にいくつも建てられている。新幹線や旅客機も事故(テロなどで)があれば最悪数百人の死者と、機体車体の損害は受け、住宅地域に墜落した場合もそれに倍する被害は受けるかもしれないがその地域を越えて被害が出ることはないし被害は数年を越えて残らない(すくなくとも原発からの放射能漏れ、使用済み燃料に必要な実質恒久的な放射能管理の問題は起きない)。したがって、最悪の損害と賠償額は限定される。しかし、原発の場合に一旦事故があれば補償額は数兆円(~数十兆円、年間国家予算規模)に被害が及び、人体への放射能被害は何十年も残る。さらに根本問題として使用済み燃料は何万年も後々の世代が管理しなければならない。これは非倫理的であり、本質危険、というより、システム不完全、つまり、完成未然として製造まかりならぬシステムなんだよ。意図的あるいは災害により破壊されたら(したら)、地球規模の汚染源に変貌するシステムなどは設計時点で封印するのがまともな技術者の発想なんだよ。 技術者でない開沼のほうが技術屋あがりの畑村よりこの辺の事情が分かっている、というのがおかしい。東大もと暗しとはこのこと。
   (ブログ記事、「娘との対話」、から。http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2011-10-03
>本質危険:製品・機械・設備などが本来的に持っている危険、高エネルギーを伴う施設、大量の高放射性物質を有している施設、重要社会インフラ、巨大システム、複雑システムなど。

この「本質危険」と、原発の<危険>は格段に差があり、同一カテゴリにに区分するのは誤りである。外部からのエネルギ供給が途絶えるとメルトダウン(単なる火災とかではない。火災は燃料が尽きれば数日~数ヶ月で収まる。放射物の場合は数十年数百年経過しないと終息しない)に至る、という種類の危険は原発のほかに地上にあるのだろうか?台風、地震、津波のような自然災害なら防止のしようがないが、原発は、人工物である。なぜこのような人工的な危険物を置かなければならないか、ということだ。

米誌「世界の頭脳トップ100」 福島瑞穂と海渡雄一 2人で歩んだ「脱原発」 [東日本大震災]

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実物より美人に描きすぎた

毎日新聞
特集ワイド:米誌「世界の頭脳トップ100」福島瑞穂さんと海渡雄一さん 2人で歩んだ「脱原発」
 http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/12/22/20111222dde012040081000c.html
 

Foreign Policy Magazine: 100 global Thinkers    http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/11/28/the_fp_top_100_global_thinkers?page=0,26  Activists と紹介されている。 (100 global thinkers を、「世界の頭脳トップ100」、と訳してはマズイじゃろう。まるでノーベル賞(=専門馬鹿に授与される)、のようじゃないか。

(以下、毎日新聞記事の抜粋)
 米誌「フォーリン・ポリシー」の2011年版「世界の頭脳トップ100」に、「脱原発」を訴え続けてきた社民党党首の福島瑞穂さん(55)と、事実婚のパートナーで弁護士の海渡雄一さん(56)がそろって選ばれた。いまも学生時代のまま「かいど君」「みずほちゃん」と呼び合うらしい。どんな夫婦なの? 議員宿舎の「自宅」にお邪魔した。
 
 ◇「浜岡」敗訴…むなしいなあ--夫/同じく、無力感ありますね--妻

さて、原発。2人が学生だった70年代、ちょうど日本全国で原発建設ラッシュが始まっていた。住民による反対運動も起きていた。そこで原発専門家らを招いた自主講座にも出かけ、勉強した。そしてひと足早く弁護士になった海渡さんは決める。「ライフワークにしよう」。市民科学者の高木仁三郎さん(故人)が代表を務める「原子力資料情報室」の電話番もしながら、原発の建設・運転差し止めを求め、国や電力会社を訴えた。「でも……」。30年にわたる闘いをまとめた新刊の自著「原発訴訟」(岩波新書)を手にしながら、つぶやく。「むなしいなあ。結局、司法は原発震災を止められなかった」
 
 とりわけ悔いが残る、と口にしたのは07年10月に静岡地裁で敗訴した浜岡原発運転差し止め訴訟だった。「証言に立ってくれた科学者の石橋克彦さんが当時、地裁前で報道機関にコメントしてるんです。『この判決が間違っていることは自然が証明するだろうが、そのとき私たちは大変な目に遭っている恐れが強い』。その通りになった。僕はこの訴訟は勝たなくてはと思っていたし、勝てると思っていたから。勝っていれば、非常用ディーゼルが壊れ、電源がすべて喪失する場合に備えた対策が講じられていたかもしれないんです」
 
 じっと夫の話を聞いていた福島さん、無言でキッチンに立ち、オーガニックのお茶をいれてくれた。顔は曇っている。「私は弁護士から参院議員になったんだけど、事故を止められなかった。彼と同じく無力感、ありますね。ただ(前首相の)菅直人さんが浜岡を止めた。あの政治決断は大きかったと思う。それなのに野田佳彦首相、まるで福島の原発事故は2011年でおしまいみたいに冷温停止状態をもって<収束宣言>してしまった。幕引きでしょ。燃料棒がどうなってるかもわからないのに。とんでもない」
 
 娘がいる。チェルノブイリ事故があったわずか2カ月前に生まれたらしい。「あのときも日本にセシウムが降ってきたんです。私は高木さんに相談して、葉っぱものは避け、粉ミルクも事故前に製造されたものを探したりしました。今のお母さんの心配がいかばかりか、私はよくわかる」。あれやこれや、長く、険しかった来し方を夫も思い出している。「そうそう、米誌に表彰され、娘が言ってくれた。『パパ、マイノリティーを脱したね』って」。妻はうらやましそう。「パパっこだもの」


######不当判決を斬る~浜岡原発差し止め訴訟弁護団  海渡雄一弁護士 #####http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/db74021a1813040c172a85630e421f9f


首都圏が破滅する危険のある浜岡原発差し止めを却下した判決に対する弁護団の批判が届いたので紹介する。

 皆様、事前の下馬評とは裏腹に、とんでもない不当判決をもらってしまいました。判決の全体を詰めて読めたわけではありませんが、判決の基本的な枠組みの部分について、読解して批判を試みてみました。他の部分も読み解いていきたいと思います。判決そのものは、原子力資料情報室のホームページに掲載して頂きました。 http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=581
 ぜひ、皆さんもご一読いただき、意見、批判をお寄せ下さい。ひどすぎて、書ききれないかもしれませんが、衆知を集めてこの不当判決を跳ね返して、浜岡原発の停止までがんばりたいと思います。どうか、よろしくお願いいたします。  海渡 雄一

  浜岡原発地裁判決の論理とその克服の途 その1  海渡 雄一 (浜岡原発差し止め訴訟弁護団)  

はじめに

 この判決には中越沖地震についての言及は一切ない。 この判決は結審後の事象である中越沖地震は発生していない前提で書かれている。 多くの国民は、中越沖地震の経験に照らして、浜岡原発がそれを遙かに上回る東海地震の時に、耐震安全性を確保できているのかについて判断されることを願い、この判決に注目した。しかし、この判決には、このような観点の考察は全く含まれていない。そういう意味では、この判決は多くの国民の司法への期待を根底のところで裏切っていると言わざるをえない。確かに、裁判所は口頭弁論終結の時までに明らかになっていた事実に基づいて判断する。しかし、公知の事実について考慮することは許されるのである。この点に、本判決の決定的な欠陥があるといわざるをえない。

 1 判決の理論的な誤り

(以下略。短い記事に、原発問題を凝縮している。是非、全文を読んでもらいたい)http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/db74021a1813040c172a85630e421f9f

海渡雄一は最近、原発法廷闘争に弁護団として参加した経験をフルに生かして小著ながら法廷闘争の歴史と、脱原発への課題をコンパクトにまとめた著書を出版した。 

岩波新書、新刊『原発訴訟』 海渡雄一著
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1111/sin_k619.html
この本のあとがきの、最後に、著者は次のように書いている。
「。。最後に、大学生時代からともに弁護士となり、国会議員となってからは国会を舞台に脱原発の政策の実現のために活動してきた人生のパートナーである福島瑞穂さんにもお礼したい。福島第一原発事故後の参議院予算委員会などを舞台とするあなたの追求がなければ、浜岡原発を止め、玄海原発などの再稼働にストップをかけることはできなかっただろう。
  2011年10月              海渡雄一
  」


この雑誌「フォーリン・ポリシー」には、世界のワースト政治屋、ワースト官僚、ワースト企業、ワースト100も選んでほしいね。 戦争国家、原発国家、核国家、差別助長国家。。。すべて社民党が政策で追放しようとしているもんだが。日本は上位入賞間違いなし。 働いていないのに高給を取る国会議員、地方議員、公務員。地方都市の市長など、米国では無給だろう?

PS 瑞穂様。

賞金が出たのなら、それを使って専門家を雇い、週一回、1時間、演説の特訓をやってください。土井たか子の声量と演説力があったらあなたは総理大臣になれる。なにより、胆力。あなたには民を愛するという基本資質はそなえているんだから、あとは表現力だ。 瑞穂はTBSラジオで電話相談(法律相談)のレギュラーを長くやっていた。相談者のことを心底から考えている回答ぶりに感動した。弁護士はすべからく瑞穂のようであってほしい。政治屋も、である。民の幸せを考えていない政治屋が多すぎる。

岩波新書、新刊『原発訴訟』 海渡雄一著の はじめに--「原発訴訟」とはなにか、から引用しておこう。



福島原発事故の報を聞いて

 2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震に伴い東日本大震災が発生し、福島第一原発の停電と非常用ディーゼル発電機の故障を伝えるニュースが報じられた。これを聞いた時、私は、これまで原発訴訟の中で指摘してきた最悪の事態が発生したということを認識した。私たちは、全国で展開された原発訴訟の法廷で、このような危機が起こりうる危険性を具体的に指摘し、未然に防止するために司法の判断を求め続けてきた。(略)

 司法は壊滅的な原発事故の発生を未然に防ぐことができなかったのである。それはなぜなのか。過去を反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないためにその原因を探り、どのような改善が必要なのかをともに考えてみたい。

原子力問題への関心
 私は、原子力問題関係訴訟の中で、もんじゅ訴訟、青森県六ヶ所村の核燃料サイクル施設(低レベル放射性廃棄物処分施設・再処理施設)の許可取消訴訟、浜岡原発(静岡)と大間原発(青森)の運転差止訴訟などを担当してきた。

 また、福島の原発についても、福島第二原発3号機の再循環ポンプ損傷事故後の運転再開差止株主訴訟、福島第一原発3号機についてのMOX燃料装荷差止訴訟、シュラウド(炉心隔壁)などの損傷隠し発覚時の刑事告発を担当した。 
               (略)

 日本では原子爆弾による被曝、第五福竜丸の被曝など放射能被害の深刻な経験があり、1970年前後から原子力発電所の安全性について疑問を持つ住民運動が福島県では浪江町・小高町、宮城県では女川町、新潟県では巻町、柏崎市、愛媛県では伊方町、三重県では南島町などで始まっていた。まだスリーマイル島事故(1979年)やチェルノブイリ原発事故(1986年)が起きる前のことである。

 当時、政府や電力会社は原発は「絶対に安全」であると説明していた。これに対して、少数の科学者と技術者が勇気を持って原発の非常に大きな潜在的危険性と、この危険性を完全に封じ込めることが可能であるとは科学的に証明されていないことを指摘した。 (以下略)

人々の抵抗
 当時、原子力開発について問題点として指摘されていたことを列挙してみよう。(引用者注:後で引用するため原文にはない番号をつける)
1 潜在的な危険性があまりに大きく、重大事故は人々の健康と環境に取り返しのつかない被害をもたらす可能性がある。
2 被曝労働という命を削るような労働が、とりわけ下請け労働者に強いられ、労働そのものの中に差別的構造を内包している。
3 平常時であっても、一定の放射能を環境中に放出し、環境汚染と健康被害を引き起こす可能性がある。
4 放射能廃棄物の処分の見通しが立っていない。
5 核燃料サイクルの要とされるプルトニウムはあまりにも毒性が強く、またその利用は核兵器開発の拡散をもたらす。
6 原子力発電を進めるために、情報の統制が進み、社会そのものの表現の自由が失われてしまう危険性がある。
(以下略)

以上で<まえがき>の、前半の、一部引用を終わる。岩波書店のHPには本書の目次が掲げてある。裁判闘争の記録、でもあるが、必要な技術的な解説もおこなっている。司法や電力会社の行ってきたこと、被爆者や原発労働者の状況に加え、最終章では「脱原発のための法的課題」を30ページでまとめている。今現在、原発の過去の歴史(法廷闘争)と将来の課題を知るにはこれほどの本はないだろう(安いし、ページも薄い~250ページ)。

引用者の愚言を追加するなら上記の

>2 被曝労働という命を削るような労働が、とりわけ下請け労働者に強いられ、労働そのものの中に差別的構造を内包している。

下請け労働者の被曝実態が明らかにされていない。原子力白書によれば、この20年、被曝量のうち電力会社社員が受けたのは全体量の数パーセント、のこりは下請け会社社員が被曝している、ということ。差別的構造を内包、というより正確には、差別構造=人権無視、を前提にしなければ原発はありえないのである。

さらに

>6 原子力発電を進めるために、情報の統制が進み、社会そのものの表現の自由が失われてしまう危険性がある。

これも上記と同じ。因果関係が逆転しており、情報隠蔽、情報統制は原発推進の前提であったといえる。報道が一切、反原発記事を書いていない状況でどうして、原発は日本人が望んだのだ!などといえるのか。国民共犯説を振りまいている社会学者なども原発推進論者の片棒を担いでいるのである。過去の訴訟過程で提出された膨大な証言記録、証拠、および、判決などはすべて国民に公開されるべきである。著者には情報公開の運動もあわせておこなってもらいたい。 この本でわかるのは、ニッポンの行政(官僚が主役)そのものの、戦前から一貫している反・民主主義的性格である。公害問題、基地問題すべて構造は同じなのだ。

##

福島瑞穂のスピーチ映像。

レセプション@米国。社民党HPから持ってきた。上出来のspeech。沖縄問題などもしっかり自分の言葉でしゃべっている(数字をゴチャゴチャ入れすぎたが。。)。分かりやすい英語だ。
http://www.youtube.com/watch?v=VcBG-KJvxhs&feature=youtu.be
こんな名誉を毎日新聞以外どこも報じないのはなんたる恥知らず。

政治家ならば言いたいことを日頃から持っているはずだ。前を向いて堂々と、日本語で述べればよい。英語でできれば一番いいが、この程度の日本語なら同時通訳者が楽々と訳してくれる。言葉じゃなく、態度、だよ。相手に訴えるのは。


メルトダウンを防げなかった本当の理由、だって? [東日本大震災]

メルトダウンを防げなかった本当の理由
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20111215/202630/?ST=rebuild

──福島第一原子力発電所事故の核心

  2011/12/15
山口栄一=同志社大学 教授,ケンブリッジ大学クレアホール・客員フェロー


## 上記論文、最後の部分を引用。

その上で、「制御可能」と「制御不能」の境界を経営する最高責任者としてのCSO(Chief Science Officer)を新設する。CSOは、通常存在しているCTO(Chief Technology Officer)のように日々の技術とその改善に責任を負うのではなく、「知」全体の「グランド・デザイン」とそのイノベーションに責任を持つ。

 それが達成されないのであれば、独占企業に原発の経営は無理だ。

 実際、東電の経営者は「海水注入」を拒んだあげく、少なくとも2つの原子炉を「制御不能」にもちこんでしまい、ようやく自分たちが「物理限界」の外にいることを悟って、原発を放置のうえ撤退することを要請した。みずからが当事者ではないという意識で経営していたからだろう。

 さらには、現状の原子力経営システムをそのままにしておくことは罪深い。これは日比野氏の指摘によるものだが、そもそも事故後に保安院が東電などにつくらせた安全対策マニュアルによれば、今でも「隔離時冷却系が止まってからベント開放をし、海水注入をする」というシナリオになっている。これこそ事故に帰結した福島第一原発の措置と、まったく同じ手順であり、何の対策にもなっていない。この期に及んでも廃炉回避を優先しているのである。これでは、ふたたびまったく同じ暴走事故がどこかの原発で起きる。この国の原子力経営システムの闇は深い。

 この原発事故が日本の喉元につきつけたもの。それは、「ブレークスルーしない限り、もはや日本の産業システムは世界に通用しない」という警告ではなかっただろうか。電力産業に限ったことではない。農業にしてもバイオ産業にしても、分野ごとに閉鎖的な村をつくって情報を統制し、規制を固定化して上下関係のネットワークを築きあげる。その上下関係のネットワークが人々を窒息させる。イノベーションを求め、村を越境して分野を越えた水平関係のネットワークをつくろうとする者は、もう村に戻れない。それが日本の病だ。

 しかし、世界はもう、「大企業とその系列」に取って代わって「イノベーターたちによる水平関係のネットワーク統合体」が、産業と雇用の担い手になってしまった。だから、私たちが今なさねばならないことは、村を越えた「回遊」を人々に促すことである。そして分野横断的な課題が立ち現われた時に、その課題の本質を根本から理解し、その課題を解決する「グランド・デザイン構想力」を鍛錬する。そのためには、科学・技術と社会とを共鳴させ、「知の越境」を縦横無尽にしながら課題を解決する新しい学問の構築が必要となる。日本は、この事故をきっかけにして図らずもブレークスルーの機会を与えられた。

## 以上は本論文の結論部分。



どういう落とし前をつけるのだろう、と、興味津々読みはじめた。


>>>私たちが今なさねばならないことは、村を越えた「回遊」を人々に促すことである。そして分野横断的な課題が立ち現われた時に、その課題の本質を根本から理解し、その課題を解決する「グランド・デザイン構想力」を鍛錬する。そのためには、科学・技術と社会とを共鳴させ、「知の越境」を縦横無尽にしながら課題を解決する新しい学問の構築が必要となる。日本は、この事故をきっかけにして図らずもブレークスルーの機会を与えられた。

これで結論といえるのだろうか?

私たちが今なさねばならない。。の、<私たち>とは誰なのか?を問わなくていいのか?

この筆者には、ヒューマンエラーは絶対に避けられない、いったん事故が発生しても、大災害=大量の人命や資産に被害をもたらさないこと、そうでないシステムは最初から制作しないこと

という基準が念頭にあるのか。きわめて疑わしい。この基準はニッポンの反原発裁判で大昔から指摘されたことである。アカデミーや官僚がそれを無視した(水俣公害と同じ構造である)。

安全~大災害を防止する、という安全論を日本人の常識にするため、それに違反するシステムをつくることを禁じる機関をつくること(国際機関としてもいい。現行の機関はメーカと原発で設けている国のためにある)。

あらたな指針や基準など必要ない。過去の反原発裁判で指摘されたことを見直せばよいのである。過去の反原発裁判でトーデンや学者や、マスメディア、経済団体、政治屋がどうふるまったか、徹底検証すれば答えは見つかる。 裁判資料をすべて公開し、国とトーデンと学者たちがどういう発言をしたか、を徹底検証するのが先である。彼らはこれからも同じ原理で行動する可能性が極めて高いからである。そういう人間を排除、矯正(断種、とはいうまい)しない限り日本(世界)に未来はないのである。これは政治の問題、意思決定の問題であり、こと原発に閉じた問題ではない。


原発問題を、

>福島で、メルトダウンを防げなかった本当の理由

という問題(あの日あの時・問題)とか、メルトダウンを防ぐにはどうすればいいか、よかったか、という問題、あるいは、除染問題、被曝問題、に矮小化させてはならない。 原発とは<本質危険>を内蔵するシステムなのである。原発を禁じる、という原理を持たない人間があれこれ論じても意味はない。上記の問題の存在は、蓋然性の高い問題として反原発裁判のなかですべて主張されていたことだ。
メルトダウンを防げなかった本当の理由とは、原発が存在したこと、だ。危険性がわかっていたにもかかわらず、反対意見を封じ込め、立法、行政、司法機関がぐるになって存在させたことだ。立法行政司法、の思考方法をチェックできる体制にせずに、なにが<理由>か。本来はここに科学者(専門家)が登場すべきだが、金につられて軒並みメルトダウンを起こしてしまったのだ。ジャーナリスチックな発言を繰り返している立花隆、寺島実郎もしかり、晩節を汚してもらいたくないね。
何度も主張していることだが、トーデン、保安院、安全委員会に、なぜ捜査当局は踏み込んで強制調査しないのか。トーデンや経産省(通産省)、メーカ(日米)から、いつ、誰にいくら、金が出ていたかを過去、半世紀追跡調査すれば答えの大半はみつかる。

脱原発をめざす女たちの会 [東日本大震災]

脱原発をめざす女たちの会
http://datsugenfem.web.fc2.com/

http://blog.livedoor.jp/wisteriabook/archives/4882895.html
徹底!脱おとこ 


中継・脱原発をめざす女たちの会
約2時間の決起集会、中継。  必見、必聴耳
外国語スクリプトをつけて、是非、世界の人々にも見てもらいたいものだ。
 http://www.youtube.com/watch?v=SL2fTE6FDyg
ニッポンの政府と産業は、国民の健康と生活を守るところから、いかに遠いところにいるか、がよく分かる。いや、国民のとりわけ、子供たちの安全と健全な成長などまったく念頭にないのだ(さすがに自分の子供たちを原発のそばに住まわせたい、とはつゆほども思わないだろうが)。つくずく原発とは男どもが作ったものだとおもうと、ある参加者が述べている。まったくそのとおりだ。男どもが己たちのため、カネモーケのために作り、維持し、事故の後でも臆面もなく守っている。言葉に窮すと逃げる、隠れる、開き直る。
 

 
時間のない男どもは、集会の最後、2:10ごろ登壇する吉武輝子(病院から抜け出てきた)の叫び、日本の男は、後始末をしない!原発の後始末をしない!戦争の後始末をしない!。。。だけでも、瞑目し、耳を研ぎ澄ませて聞くべきだろう。

2011-11-23 脱原発をめざす女たちの会 キックオフ集会 (1/5)
http://www.youtube.com/watch?v=SL2fTE6FDyg

収束の論理   クールかも [東日本大震災]

 テプコ111217_1228~01.jpg毎日新聞
State of Cold Shutdown: Hosono Says "No One Knows Where the Fuel Is, But I'm Confident It is Cooled"
...細野環境相は「どこに燃料があるのか、原子炉をあけてみなければ誰もわからない」と不安な部分ものぞかせたものの 野田首相に続いて、冷温停止という認識を再確認。 「燃料の場所がどこにあるにしても、冷却されているという状態」 と述べた。
http://www.tokyoprogressive.org/node/10221/feed-items


砂浜の建屋ついに手つかずの炉心燃料だあれも気にしていないから  
三陸の津波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら
思い出の一つのようでそのままにしておく建屋天井の破壊  
大きければいよいよ鬱なる気分汚染物ドラム缶排水タンク
ガイガーカウンタを子に当てるデジタル表示をふと見るそしてつくづくと見る
「もう電話するな」「待ってろ」いつもいつも命令形で商売TEPCO君
落ちてきた雨を見上げてそのままの形でふいに、放射能が欲し
「寒いね」と話しかければ「死のうか」と答える人のいるあたたかさ
金だよ金と歌う歌手がいて言ってくれるじゃないのと聴いてみた 
http://www.at-douga.com/?p=4512
たっぷりと君に抱かれているような収束宣言あたらしき冬がくる
潮風に放射能がふいに舞う 抱いてあたしを貝殻になるから
「フクシマで働けよ」だなんて防護服2着で言ってしまっていいの
核という三百六十五面体ぶんぶん分裂して飛んでゆけ宇宙の果てまで
今日までに俺たちがついた嘘なんてどうでもいいよというムラ住民
仮設住宅コーヒーの香りたてながら受験問題子らは解きおり
親は子を育てるものよ言うけれど何食べさせればええんかいの赤い畑のトマト
ゆく河の流れを何にたとえてもたとえきれない保安院はどこへいったの
「冷温停止、んで、収束。いいかな?」と首相が言ったから12月16日は冷感症記念日
なんでもない発表なんでもない言語思考膿漏記者の笑顔があどけないインクの悪臭
さくらさくらさくら咲き爆発し夏が過ぎ秋が来て冬も来たなにもなかったような列島
「ムラ住民は甘えんぼうでぐうたらでエンマ様なんとかしてくださいよ」
水平線を見つめて立てる原発の光も消えたり地球の運命
折りたたみ傘をたたんでゆくように今日をたたんで明日を生きたいそんな明日あるの
定期券を持たぬ暮らしを始めれば誰も我を必要としていないことに気づく
立冬のアンビバレンス日記にはただ♂♀誕生死亡そして∞の記号をしるす
「もし」という言葉のうつろ覆水盆に返らず時間の反転ありえぬオハナシ
年下の女に「おまえ」と呼ばれてみたいそんな生活ええなあええだろなあ


保安院 海への汚染水 ゼロ扱い
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html 
まあ環境省保安院だからしゃー無いか。 そのうち、原発事故など無かった! と、いいだすぞ。波
 



大震災と報道:原発対策関連の公文書散逸の恐れ 検証作業の支障に
http://mainichi.jp/select/weathernews/archive/news/2011/12/17/20111217ddm012040194000c.html
今年3月の福島第1原発事故に伴って政府が設置した「原子力災害対策本部」と「政府・東京電力統合対策室」で、取り扱われる公文書が適切に管理されていない状態が続いている。公文書管理法(今年4月施行)に基づく「ファイル管理簿」も作成されていないなど、同法の趣旨に反する疑いも指摘されている。識者らからは「政府の事故対応の是非を検証するために必要な文書が散逸する恐れがある」と懸念が出ている(以下略)。

そのうち、原発事故など無かった! と、いいだすぞ。波
 


公文書の勝手な処分は犯罪である。これほどの大事故を起こした後であるのに、なぜ、事故直後に、捜査当局は東電や元経産省保安院に踏み込んで関連資料の保全を命じ、あるいは、差し押さえなかったのか。(いまとなっては、とっくに廃棄、処分した後だろう)。事故後の、司法や国会による調査や処分のいい加減さも、世界の笑い者になるだろう。



お口直しにチョコレートボックス 100 Best of my tanka
http://gtpweb.net/twr/sakuhin.htm

human error by FRYING DUTCHMAN [東日本大震災]

human error by FRYING DUTCHMAN  フライングダッチマン
http://www.at-douga.com/?p=4512

人類ははるか昔
本当の時を奪われたせいで五感が低下し
テレパシーだとか
想念の力とか
今とは想像をはるかに超えた
別の次元のクリエイティブなテクノロジーを
失ってしまったんだよ
いつの時代も毒を盛った悪い奴らがいて
その能力を独占するために
偽物の時間を作り出し
物質に頼る文明を発達させるために
破壊という科学を生み出して
戸惑う人々に対して
自分たちの身勝手な屁理屈を定義付けるために
宗教をあやつり
その裏でエネルギーを牛耳って
経済というお金のシステムを構築してきたかわりに
偉大な能力を失ってしまった
何千年もかけて遺伝子的に記憶障害がおこり
何度も何度も生まれ変わって
完全にその能力を忘れてしまった俺達は
記憶喪失なのだ
四次元の科学や哲学の話で
ファンタジーに興味のない人には
面倒くさがられるけど
まあ要するにお金を儲けるために
メディアを駆使し
人々をコントロールし
だまして
自然を破壊し
無責任に危ないものを一杯作ってきた奴らが
自然を愛し
自然をはぐくんで
自然と共に生活してきた人たちに
永年に渡ってもの凄い苦痛を与えてきた事実が
あきらかになってくると
犠牲になってきた人たちのうえに
電気っていう暮らしがあるんだよ
そして
パンドラの箱の底をのぞくと
太陽光発電だとか
無限エネルギーだとか
自然を壊さなくても
自然を利用した技術が発達してて
今は原発がなくても
十分電気がまかなえる時代なんだよ
しかも低コストで
今ある原発をすべて止めても
水力・火力をフル稼働するだけで
まかなえるんだよ
それを隠してだます理由は
もの凄い利権が絡んでるのさ
カネだよカネ
末期的に気が狂ってるよ こいつらは
原発一基つくるのに
一兆円ほどの援助金が
国から電力会社におりて
電力会社はターゲットを決めて
その土地の人たちに近づいて
カネをばらまくんだよ
おっさんをキャバクラにつれてって
お年寄りは温泉旅行
接待、接待、接待
町が復興するよなんて
子供だましな嘘ついて
反対派・推進派に
人々の心をお金で引き裂いていくマニュアルがあって
海を売った漁師に莫大な漁業権を支払って
安全対策やら
危ない秘密の実験やら
プロパガンダの広告費で
莫大にかかっているそのお金は
みんなの税金だよ
そうやって59基ある日本の原発は
つくられてきたんだよ
体に50個以上の時限爆弾を付けて生活してるのと同じで
一個でも爆発したら
そこにはもう人が住めなくなるし
なんにも生息できなくなって
じわじわと汚染が拡がってく恐ろしいものが
59個あるんだよ
嫌なイメージだけど
核の平和利用の名の下に
日本は核兵器を持ちたいが為に
これだけ強行してつくってきたんだよ
中国電力は
山口県上関町の田ノ浦の
美しい海岸を埋め立てて
これから日本最大級の原発を
2基つくろうとしてて
その対岸に住む祝島の人たちは
30年も反対して
やめてくれって言って
生活をほっぽり出して
必死に食い止めてきてるんだよ
豊かな自然とともに
みんなそこにずっと住んで
生活してるんだぜ
歴史もあって
広大な自然が残ってる
素晴らしいとこなんだぜ
そんなの全部無視して
強行しようとしてるんだぜ
この期に及んで
福島原発とはうちは関係ありませんって言って
毎日工事してるよ
愚かだよねえ
この前地震があった静岡の浜岡原発も
大丈夫っていまだに止めてないし
何が大丈夫?
はぁ?
お前の頭が大丈夫なのかよ?
末期的に気が狂ってるし
宗教よりもキツイ洗脳されてるっていうか
自分たちで安全安全ってほざいてきた
その呪縛にかかってるよね?
ほんとに馬鹿!
でもそんな馬鹿野郎に騙されてきた
俺達も馬鹿野郎だし
完全に罠にはまってるよね
ツイッターやネットで
原発の反対してる人の
揚げ足をとるようなレス多いけど
そんな奴ほど薄っぺらく
何にも実態わかってないし
情けなくなるぜ
そんな君たちも原発を推進するなら
応援するなら
広島・長崎の原爆
第五福竜丸の被爆
1953年 国連で核の平和利用のキャンペーンがはじまり
その裏でソビエトとアメリカが
冷戦下で核開発を競い合って
読売新聞・読売テレビの正力松太郎を介して
アメリカから日本に原発計画がすすめられ
ウランが渡ってきたとこから
日本に原発が誕生し
今に至るまで知ってから話してくれよ
気持ちは変わると思うぜ
原発によって社会全体に影響してる
負の連鎖なんて見えてきたら
吐き気がしちゃうよ!
まともな心を持っていればね
テレビや新聞は騙すために使われてるよ
特に日本はひどいよ
今もテレビの報道機関はひどすぎるね
プルトニウムのプの字がやっと出てきたね
この世で一番危険な物質だよ
福島の3号機は
関西電力の星野監督が出てるCMでもおなじみの
プルサーマルだよ
プルトニウムで発電してるやつさ
星野さんも反省してるかな?
あれが爆発してるんだぜ?
なのに次の日の新聞の一面は
計画停電
プロパガンダだぜ
自分たちの悪事を隠すために
いったいどれだけの人を犠牲にするんだよ
ふざけんな馬鹿野郎!
プルトニウムは放射線とは比べちゃいけないよ
この物質を少しでも吸い込んだら
全ての細胞やられちゃって
遺伝子もぶっ壊されて
再生もできなくなるんだぜ?
それが漏れてるにもかかわらず
長い間プの字に触れない奴らの口癖は
直ちに人体に影響はない
直ちに人体に影響はない
直ちに人体に影響はない
今年の流行語大賞だぜ、まったく
一大殺人集団
組織犯罪だよ
原発に関してだけじゃなくても
しっかり情報が公開されていれば
救えた命はもっとあったはずだよ
テレビ局=原発
このシステムがいかれてるぜ
人の命を何や思てんねん
あほんだら ボケ カス!
まあそうやって嘘つきまくって
人々騙してきた奴らが
今は何をやってるかっていうと
国民のことよりも
責任を逃れるために頭フル回転させて
必死で言い訳を考えてるよ
それが奴らの仕事さ
おかしいよね?
ヒューマンエラーだぜ
もうバレバレだよ
全世界が見てるよ
いま世界中が
この日本に襲ってきた痛みを
日本人がどう乗り越えるか
注目してるよ
日本の若者がどう行動するか
アーティストやミュージシャンが
この痛みをどうアートにして訴えて
思いを込めて乗り越えるのか
世界中のみんなが見てるぜ?
日本は一大事なんだよ
揚げ足を取り合いしてる場合じゃねえんだよ
もう寝てる場合じゃねえんだよ
原発なんてもう時代遅れ
スウェーデンなんて
原発は破滅に向かってるから
原発をやめますか?って
やめたら始めのうちは苦労しますけど?って
国民に真実を話したら
国民はやめようって言って
すでに原発なしでやっていこうとしてるぜ?
日本もとっくに自然エネルギーだけで
やっていけるだけの技術は持ってるんだよ
それを騙して
脅して
隠してるだけ
お金のために
早く気付いておくれよ
どうしてそんな無関心でいてられるのさBaby
青森県六ヶ所村の核の再処理工場には
核の廃棄物用の3000トンのプールがあって
核の廃棄物がそこにあふれてて
埋めきれないから
廃液を海に棄ててるんだぜ?
信じられないだろ
それをみんなに黙ってるんだぜ?
隠してるんだぜ?
その工場が爆発したら
日本どころじゃなくて
地球がつぶれるほどの核が
そこにはあるんだよ
原発に関してだけでも
隠してることは
たっぷりあるんだよ
まだ騙そうとしてる現実が
この前の計画停電さ
あれは国民に
原発が無かったら
不便だとか困るとかって
植えつけて
原発をこれからも維持するために
わざとやってるんだよ
そんなことやったせいで
死人まで出たんだぜ?
そんなことしなくても
オール電化が流行ってるぐらい
日本の電力は有り余ってるんだよ
みんな普通に考えてくれ
日本は温泉大国で
そこらじゅうに温泉があるだろ?
温泉掘って地熱発電もできるんだよ
フィンランドの人たちは
なんで日本は地熱発電しないんだ?って
首を傾げてるよ
日本は島国だから
潮の満ち干きを利用した
無限エネルギーも有効で
開発は進んでるんだよ
送電線ひとつにしても
今使ってる電線は
発電所からそれぞれの
家庭や施設やビルに届くまでに
もの凄い電気を垂れ流してるんだぜ
君の家に届くまでに
もの凄いロスがあるんだよ
今は電気がほとんど漏れない送電線が
すでに日本にはあるんだよ
日本人の技術はすごいんだぜ
一兆円あったら太陽光どんだけつくれるんだよ
なぜそうしないかって?
核兵器とカネだよ
薄汚いカネ
もの凄い利権が絡んでるのさ
それにみんな集ってるの
日本の電力は独占企業で
それ自体が法律違反してるよ
みんな何のために税金払ってるんだよ
カネ カネ カネ カネ カネ
お金も大事だけど
もっと大事なもんあるよね?
そこを忘れちゃいけないよ
お金があっても家は買えるけどHOMEは買えない
時計を買えても時間は買えないし
本を買えても知識は買えない
ベッドを買えても眠りは買えない
医者に診てもらうことはできても病は治らない
電気を買ったら自然が壊れちまったよ
何かしてあげたいけど
お金しか出せなくてモヤモヤしてる人
いっぱいいると思う
お金を出すことは善意で良いことだけど
自分が出したお金がその出したところに
どういう風に使われて
どう人の役に立つのかってまで考えて
義援金を出してる人は少ないね
ただモヤモヤした気持ちを
お金でスッキリさせているだけで
無関心な人多いね
その会社が儲かってるだけかもしれないよ?
だから例えばライバル電力会社とかつくって
京都でいうと
京都中の屋根を太陽光にして
京都なんて100メートルも掘れば
どこでも温泉出てくるし
一家にひと風呂なんて粋じゃない
それで地熱発電にして
地熱は弊害もあるし
そこはみんなで考えてバランスとって
京都はダムもあるし
曇ったって大丈夫
雨なら今ある水力で
これ以上自然を壊さなくても
電力供給できると思わない?
もちろんそれをするには資本が要るし
支援金を募集して
そのお金を具体的にどう使って具現化していくか
プロセスもしっかり公開して
みんなでやっていけたら良いよね
使い道がしっかり公表されて有意義なら
お金を出す価値があると思うよ
義援金詐欺があるぐらいだし
大企業だからって信用しちゃいけないよ
大企業だからこそ上手く誤魔化せるんだよ
こんなこと言いたくないけど
今の日本じゃ情けないけど信用できないね
原発は今まで俺達の暮らしを支えてくれました
今まで実態を知らずにそれを許してきました
本気で原発を設計してきた
その危険性を一番分かってる技術者の人も
俺達が遊んでいる間も
高い給料を貰って
必死に設計してくれたんじゃないかな?
100歩譲って原発に感謝しようって
気持ちはあるんだけど
騙されてきたんだし
やっぱり感謝できないよね?
そして
後の何世代にも渡って
禍根を残す汚れたものを
この国に無責任につくってきた
電力会社
原子力安全保安院
官僚
政府
財界のお偉いさん
大企業
マスメディア
御用学者
そして
それらに関係する奴らの
お金という名の喜劇を
これ以上見るのは悲しすぎますが
この確信犯たちに目を背けずに
真実の目でしっかりと追究し
これからどこへ向かっていくべきなのか
真実を知ろうとする気持ちがあれば
クリエイティブなイメージが生まれ
具体的な提案を示すことができるし
何千年かけて失ったものを
また何千年かけて取り戻せるきっかけにも
なるはずだよ
とにかくもう
原発は必要ない
これ以上無関心で騙され続けたら破滅するぞ!
電気が足りる足りないの問題じゃねえんだよ!
電気がなくても生きていけるけど
自然が無かったら生きてけないだろ
取り返しのつかないことが
もう既に起こってるんだぜ?
人間のエゴに巻き込まれた
動物や植物たちにも
迷惑どころの話じゃねえし
何が一番かわいそうかって?
子供が一番かわいそうだろ
俺達の未来なんだぞ
守ってやれなくてどうするんだよ
50年 100年 200年後の世代に
今の俺達のこの時代を
ヒットラーって呼ばれてもおかしくないぜ
みんなが事実の裏に隠された真実を見れば
武器なんて物騒なもん持たなくても
一撃で世の中ひっくり返るんだよ!
どんなに遠回りしたって
何度生まれ変わったって
目指すところはひとつさ
愛だろ?
愛だろ? 愛
きれいごとでもねえし
照れてる場合じゃねえんだよ
LOVEなんだよ
愛なんだよ
LOVEって言ってみろ
愛って言ってみろ
愛って言ってみろ、バカヤロー
だからバカヤローって叫ぶんだ
バカヤロー
バカヤロー
バカヤロー
バッカヤロー
バカヤロー
バカヤロー
さあ立ち上がれ
声をあげろ
原発 絶対反対!
原発 絶対反対!
原発 絶対反対!
原発 絶対反対!
ただちに撤廃せよ

出典:FRYING DUTCHMAN(フライングダッチマン)公式サイト
http://fryingdutchman.jp/





友人が教えてくれた。大流行の兆し、とか。

エネチケは目ざとい、FRYING DUTCHMANに、急遽、紅白歌合戦出演を依頼中、という、白組。紅組からは中野剛志(国力論者、反・脱原発論者)に登場させ、反・反原発ソングを歌わせる計画とか(女装、である)。歌のお終いに、中野が感極まって泣きだす、という趣向。カラオケ


脱原発・電力自由化論議は国家安全保障観が欠落【中野剛志】
http://www.youtube.com/watch?v=jSMZYc0PG9o

若手現役経産官僚の中野剛志、開き直りの誤解と偏見に満ちた暴論を開陳
http://www.freeml.com/bl/8513681/29894/

中野はTPP反対の急先鋒、だという。元・経産省官僚の科学オンチでも<国力>を論じたり、TPPには反対できるようだ。しかし上記(youtube)の発言から分かるように中野には<安全性工学>に関する知識がゼロに等しいことがわかる(加藤尚武『災害論』でなされている程度の常識も)。言論の自由を享受できるニッポンではこの程度の官僚・学者でも専門家扱いである。 エディンバラ大学から博士号を授与されている、とか。


今も昔も [東日本大震災]

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今週の本棚(毎日新聞・書評欄):池内紀・評 『「写真週報」…』=保阪正康・監修、太平洋戦争研究会・著

書評の最後はこうなっている:

「... 政府・軍部のプロパガンダが成功したのだろうか? 多少の効果はあったかもしれないが、もっと根の深いことがあずかっていたような気がする。国民のおおかたにとって戦場は海の彼方であり、惨憺(さんたん)たる現場を知らずにいられた。大本営発表がうさんくさいとわかっていても、当局の発表する写真によって現実に直面しなくてすむのである。見たくないものは見ず、聞きたくないものには耳をふさいで、どんなに空疎であれ、スローガンを受け入れておく。そんな処世術的ズルさ。フクシマの原発事故以後の経過にてらしても、日本人は少しも変わっていないのではあるまいか。

 それにしても皮肉なことだ。「大東亜戦争一周年」記念号は「わが国グラフ誌初」のオフセットを採用、■■■■が表紙になった。画期的な鮮明さを誇る新しい印刷技術が、子供のおもちゃのような勲章で飾り立て、多少ともバツの悪げな中年男を写している。このような人物をリーダーにいただいていたのである。」




残念なことに、自宅に配られた本日の毎日新聞、■■■■が印刷の乱れで読めない。(ネットで読んでも文字の乱れで、読めないはずだ、多分。前後関係からすると■■■■だと思うのだが。。) いや、読みたくないから■■■■に見えるかも知れない。

書評者は、
見たくないものは見ず、聞きたくないものには耳をふさいで、どんなに空疎であれ、スローガンを受け入れておく。。
。。と言っている。違うだろう?一般国民が見ようとし、知ろうとし、知らせようとしても、隠され、虚偽情報を流したヤツがいるのじゃないか?という疑問をもたず、追求もせず、挙げ句の果てに、国民に<知ろうとしなかった>、と、その責任をなすりつける奴らがいる(一億総懺悔、っちいいます)、ってことよ。原発、TPP、沖縄基地、。。。マスゴミは国家官僚にひれ伏し、国民にたいする事実隠しの片棒を担いできた。戦前に比べ、戦後、(メディアが)真実を知らせないことの犯罪性は一層大きいのだ。権力に恫喝されるのではなく、自ら率先して大股を開いて、企業&官僚にひれ伏す現在のマスゴミの状況を知っておれば、戦前の<事実隠し>など可愛いもの、まったく驚くに足らない。

「。。 プロパガンダ用であれば人のよろこびそうなことは派手にのせるが、政府や軍部に不都合なことはゴマかし、すりかえ、隠す。「今次の事件発生以来撃墜した敵機数は関東軍の発表によると7月4日までに合計は336機にのぼり……。。」
一九三九年に満蒙国境で起きた「ノモンハン事件」をめぐり、『写真週報』は戦果を誇示しているが、実際は莫大(ばくだい)な損害を受けていた。国民が事実を知ったのは、ようやく戦後になってのことである。

十五年戦争の事実を、国家(政府、軍部、天皇)は国民(あるいは、国会)に説明、報告したことがあったか?報告書を書いたか?

##


ああ、今も昔も。。。と、寝起きのワタクシのアタマはクラクラっといたしました、でありますんよ。いい気分(温泉)
戦後は戦前、戦前は戦後。


このような人物をリーダーにいただいていた...


リーダーじゃないだろ?使い捨ての駒だろ?
悪い奴ほどよく眠る。


嗚呼、昔も今も。


###### http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20111127ddm015070007000c.html



今週の本棚:池内紀・評 『「写真週報」…』=保阪正康・監修、太平洋戦争研究会・著
 ◇池内紀(おさむ)・評 『「写真週報」に見る戦時下の日本』
 (世界文化社・2625円)

 ◇国民を誘導したプロパガンダの記録
 昭和十三年(一九三八)二月、一つの雑誌が創刊された。大判で本文二四ページ、そのうちの八ページは写真、発行は内閣情報部、のちに情報局に移行。最終号は昭和二十年(一九四五)七月の三七四・三七五合併号。

 興味深い試みである。政府また軍部直々(じきじき)のプロパガンダ誌を通して、日中戦争から太平洋戦争にわたる「戦時下の日本」を見ようというのだ。そのための資料を相手がどっさり取りそろえてくれた。それは戦時下の日本と日本人を伝えるとともに、当の発行者が何を国民に求め、いかなる誘導を図ったかを色こくとどめている。

 ほぼ全号の表紙をズラリと掲げるかたわら、1938年~日米開戦、1942~1943年、1944年~終戦までの三部構成をとり、それぞれの冒頭に手引きにあたる「時代の背景を読む」をつけた。前線、銃後、海の彼方(かなた)、子供、学生、中国……テーマ別に写真を再編して、コメントを添えていく。

 「一億、今ぞ敵は米英だ!」

 日米開戦を伝える第一九九号は丸ごと復刻。戦線の拡大とともに新しい項目が入ってくる。捕虜、アジア、大東亜共栄圏……。つかのまの勝利がなだれを打つような敗勢へうつると玉砕、空襲、神風、特攻が加わってきた。広告ページの紹介、戦中用語の解説、永井荷風の『断腸亭日乗』などに見る時代証言など、入念な編集のもとに貴重な歴史記録がよみがえった。

 内閣情報部は何から国民誘導のためのグラフ雑誌を思いついたのだろう? 考えられるのは日独防共協定で結ばれていたナチス・ドイツの先例である。プロパガンダ大臣ゲッベルスを中心にして活発なメディア作戦を展開していた。内閣情報部が情報局に移行したのは、各省庁にちらばっていた情報部門を統合して、啓蒙(けいもう)活動だけでなく、新聞、出版、映画などの発禁、禁止処分にあたらせたせいだが、それはナチスの国民啓蒙・情報宣伝省と瓜(うり)二つである。違いといえば日本には、ゲッベルスのような天才的なメディア戦略家がいなかったことだろう。

 プロパガンダ用であれば人のよろこびそうなことは派手にのせるが、政府や軍部に不都合なことはゴマかし、すりかえ、隠す。「今次の事件発生以来撃墜した敵機数は関東軍の発表によると7月4日までに合計は336機にのぼり……」

 一九三九年に満蒙国境で起きた「ノモンハン事件」をめぐり、『写真週報』は戦果を誇示しているが、実際は莫大(ばくだい)な損害を受けていた。国民が事実を知ったのは、ようやく戦後になってのことである。

 特攻こと「特別攻撃隊」は敗色濃厚となってから編成されたと思われているが、真珠湾奇襲攻撃から三カ月あまりのちに特殊潜航艇で戦死した九人が「純忠比なし軍神九柱」としてページを飾っている。兵士は死ぬためにあり、死ねば軍神のプログラムが当初からあったわけだ。

 毎号表紙ウラに「時の立札」と題してスローガンが掲げてあった。一九四五年の新年号が背水の陣を訴えている。「戦いのきびしさはいやつのるとも くじけんや、われらの戦意 すでにして一億神風と化す」

 戦うにも物資乏しく、食料にもこと欠いている。飛行機の燃料に松の根からとれる「松根油」増産が号令され、いたるところの松林が根こそぎ姿を消した。

 政治学では「ユーフェミズム」というが、遠まわしの言い方で事実を見えないようにする。軍部はそれを多用した。どこから見ても戦争なのに「支那事変」といいつづけ、追い立てられても「転進」である。戦時だけにかぎらなかった。知られるとおり敗戦は「終戦」になり、占領軍は「進駐軍」にすりかわった。

 いま若い人には、写真入りのおとぎばなしを見ているように思えるかもしれない。学校でアメリカの広大なカリフォルニア油田を学んだはずの大人たちが、嬉々(きき)として松の根を掘り出している。どうしてこのようなフシギがあり得たのだろう?

 政府・軍部のプロパガンダが成功したのだろうか? 多少の効果はあったかもしれないが、もっと根の深いことがあずかっていたような気がする。国民のおおかたにとって戦場は海の彼方であり、惨憺(さんたん)たる現場を知らずにいられた。大本営発表がうさんくさいとわかっていても、当局の発表する写真によって現実に直面しなくてすむのである。見たくないものは見ず、聞きたくないものには耳をふさいで、どんなに空疎であれ、スローガンを受け入れておく。そんな処世術的ズルさ。フクシマの原発事故以後の経過にてらしても、日本人は少しも変わっていないのではあるまいか。

 それにしても皮肉なことだ。「大東亜戦争一周年」記念号は「わが国グラフ誌初」のオフセットを採用、東條首相が表紙になった。画期的な鮮明さを誇る新しい印刷技術が、子供のおもちゃのような勲章で飾り立て、多少ともバツの悪げな中年男を写している。このような人物をリーダーにいただいていたのである。

毎日新聞 2011年11月27日 東京朝刊


原発事故で上昇する発電コスト   原子力委員会とはトーデンの営業部門か? [東日本大震災]

原発の発電コストは一体いくらなのかhttp://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20111025-854685.html
 国の原子力委員会の「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会」は25日、原発事故で上昇する発電コストは1 キロワット 時当たり、0・1~1円とすることで合意した。

 これまで他の電源と経済性を比較するコスト試算の際に含んでいなかった事故の損害費用を初めて求めた。従来の試算コストに上乗せとなる。

 東京電力福島第1原発を参考に損害費用を試算したが、現段階では除染費用は一部しか含んでいないなど、損害が過小評価だとの批判もある。

 原子力委事務局は第1原発のような過酷事故が500年に1回起きる場合は1 キロワット 時当たり1・2円、10万年に1回の場合は0・0046円との試算結果を示し、小委員会は、その中間の費用を採用した。

 政府のエネルギー・環境会議に報告、火力や再生可能エネルギーなど他の電源のコストとの比較に使われる。試算結果は参考値とする。

 通常、発電コストは発電所の建設費、燃料費、運転維持費などを足した総費用を、出力と稼働時間を掛け合わせた発電総量で割り、1 キロワット 時当たりの単価を求める。

 福島第1原発事故で、総費用には事故費用の加算が必要との意見が強まった。事務局は第1原発事故を参考に、出力120万 キロワット の原発の事故を想定。事故費用を3兆8878億円と見積もり、この原発を40年間、稼働率60~80%で運転した場合の総発電量で割った。さらに事故発生頻度を、第1原発事故を考慮した「500年に1回」と、国際原子力機関(IAEA)の安全目標の「10万年に1回以下」で試算した。

 結果は、特定の原発の発電コストではなく、日本の一般的な原発の発電コストとして扱われる。

 ただ第1原発事故で、除染で出た放射性廃棄物の中間貯蔵施設や、森林の除染費用は含めておらず、今後の状況により見直すという。

 小委員会メンバーの原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「損害費用が少なすぎる。48兆円に達する」として事故コストは1 キロワット 時12~16円と主張した。

 発電コストは近年、研究者やシンクタンクなどが原子力は1 キロワット 時7~12円程度と試算、石炭火力や天然ガス火力と大差ないとの結果が多い。

 また使用済み核燃料を再処理し、プルトニウムを取り出して利用する核燃料サイクルの費用と、再処理せず地中に埋めて直接処分する費用の試算結果も比較。再処理すると1 キロワット 時1・98円、直接処分は1~1・02円と再処理の方が約1円高い結果になった。(共同)

 [2011年10月25日19時51分]



原発事故損害3.9兆円 初のコスト試算、依然「割安」 原子力委員会小委
2011.10.25 21:27
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111025/trd11102511230009-n1.htm







トーデンの電気代を1円上げますよ!
これを了承しました!
と言っているのである。

フクシマでどれだけの被害が発生したか?
多数の住民が土地と資産(家屋、家畜など)を捨てて疎開した。いつになったら戻れるのか?原状回復できるのか?その費用をどうやって評価するのか。そのうち、どれだけをトーデンが賠償するのか。

海水の汚染、学校・保育園など教育への影響(グラウンドで授業できない)、東日本の市町村、農業漁業が行う測定や除染対策にどれだけの費用が掛かったのか。被害の影響は、これから何年も続くのだ。

そもそも、賠償するのはトーデンだけではなく、国も行うのである。トーデンは電気代に東電負担分しか繰り込まない。増税分(あるいは国債の利息払い)は国民の負担分となるのである。これをまったく除外する<コスト>とは何か?さらに過去(&現在)、原発関連団体につぎ込まれた税金(含む、通産省からの天下り重役への多額の報酬)は合計いくらなのか?原子力ムラ維持のため、トーデンや経産省からつぎ込まれた(つぎ込まれつつある)中央、地方への交付金や、広告宣伝費、接待費の総計はいくらなのか?


<国の原子力委員会「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会」>とは、トーデンの財務部か、営業部か?このアホなコスト計算を批判もせずに垂れ流す報道は、トーデンの広報部か?


国策会社(トーデン)が支払う費用(電気代に転嫁)だけではなく、現在および将来の国民が負担する費用(電気代および税金。だれにも転嫁できない)と被害額(会社も国家も弁済しない)、はだれが計算するのか?(だーれも)。

このニュース、海外には配信しないようにしてもらいたい。
日本という国(の専門家、官僚、報道)はどこまでパープーであるかを海外に宣伝するようなものである。



追記:
面白い記事が見付かった。

原発事故の存在を無視した委員会審議に違和感
インタビュー:大島堅一氏(立命館大学国際関係学部教授)
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002106.php

記事中、とくに。。
 「特に京都大学の山名教授は、重大な事故が起きたからといって、事故のコストまで原発のコスト評価に含めるのは「感情的な反応」だとして、大島氏の主張を批判している。」

語るに落ちる、とはこのこと。トーデン負担部分の事故賠償を電気代値上げで賄う、と(感情的に)言い出したのはトーデンなのである。山名は、トーデンと国を批判したらどうか?電気代に転嫁するな、させるな!と。原子力の総費用のうちの、トーデンはいかに少額しか支払っていないか、支払ってこなかったか、そのことによってトーデンは丸儲けしてきた、ということを暴露しているのである。 トーデンが支払わない被害額はすべて国民の負担になるのである。費用の総額をはじき出せば、原発がいかに危険な、システムたり得ないシステムであることを白日の下に曝すだろう。費用と危険を隠すことによってしか(民主主義の下では)維持できない設備なのだ。その危険を承知しているから保険会社は(航空機事故などとは違い)、原発保険を認めないのだ。原子力発電とは、製造、保有する設備により巨額な損害を与えてもメーカ、運用会社は責任を追わずに済むゆえに成立する事業であることを原子力委員会が問わず語りに認めているのである。事故を起こしたのは、民間企業=トーデン敷地内のトーデン所有の設備であることは明白。なぜ捜査当局は本社、事業所の立ち入り捜査を行わないか。
 


記事全体を引用
今後のエネルギー政策を決定する上で重要な論点となる電源種別の発電コストを検証する政府の「コスト等検証委員会」の初会合が、先週、開かれたが、その委員会で原発のコストをいかに算出するかをめぐり、あり得ないような議論が交わされていることが明らかになった。
 コスト等検証委員会は電源種別のコストを検証する目的で、国家戦略室のエネルギー環境会議の下で設けられた有識者の会議。石田勝之内閣府副大臣(国家戦略担当)を委員長に、京都大学原子炉実験所の山名元教授や東京大学社会学研究所の松村敏弘教授らが名を連ねる。有価証券報告書を元に原発のコストがその他の発電方法よりも割高であることを指摘する論文を発表している立命館大学の大島堅一教授が委員に選ばれたことで、議論の成り行きが注目されていた。
 10月7日に開催された初会合では、大島氏が国の原発のコスト計算に、揚水発電のコストや事故のリスク、バックエンドコスト(立地費用や放射性廃棄物の処理費用)などが含まれていない点を指摘したところ、他の委員から次々と厳しい反論があがったという。
 特に京都大学の山名教授は、重大な事故が起きたからといって、事故のコストまで原発のコスト評価に含めるのは「感情的な反応」だとして、大島氏の主張を批判している。また、他の委員からも、「高速増殖炉サイクルのコストを原発コストに含めるのはおかしい」(松村敏弘東京大学社会科学科教授)とか、「世界への影響を考えると、原発コストを高く見積もり過ぎることは問題」(柏木孝夫東京工業大学ソリューション研究機構教授)といった、あり得ないような議論が交わされていた。
 しかし、大島氏が指摘するように、事故のコストは既に発生している現実のコストで、これを国民は負担しなければならない。また、その他の原発関連コストの多くが、これまで発電コストとは別に、補助金という形で国民に押しつけられてきたことも事実。こうしたコストを計算に入れずに、公正なコスト検証が本当に可能なのだろうか。
 今回のニュースコメンタリーでは、大島氏に委員会の議論の現状と評価を、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が聞いた。


むすめとの対話 [東日本大震災]

むすめ(M) トーサン、何読んでるの?
トーサン(T) フクシマ論。開沼博著。図書館で借りてきた。

M ああ、トーダイ村の姜尚中が奇跡的作品といってたヤツね。
T 上野千鶴子は「。。フクシマを生み出した欲望には、すべてのニッポンジンが共犯者として係わっている」なんちて。千鶴子は開沼博の指導教授だぜ。学外からの推薦もらえなかったんか。

M 犯罪的官僚の温床、原子力村ソンミンの排出元としてのトーダイを姜尚中や千鶴子センセにはなんとかしてほしかったね。

T そやな。開沼が原子力村の歴史と村の現状を暴いているが、これ、原子力に特殊なもんかい?

M ちゃうでしょ。佐藤福島県知事(元)が言っているように中央官庁から県庁には派遣職員が侵入して取り締まりをやっていたのは原子力政策だけに限らない。岩国基地問題で国の政策に楯突いた市長が当選したら、建築中の市庁舎予算交付を即カットする嫌がらせを国はやった。交付金がなければ県、市町村の財政は成り立たない構造にして、地方を支配する。日本に自治は無いのよ。これが根本問題。 原発の情報隠しも、交付金バラマキによる地方支配も、日本では一般的よ。基地問題と同じ構造。

T なるほど。 昨日、畑村洋太郎(トーダイ。失敗人、もとい失敗学)の新著『危険学』も借りてきたがこんなことを書いている:

「。。。東京電力も原子力安全・保安員、そして政府も津波で電源が全部落ちることなど、まったく想定していませんでした。(気付いていたのに)あえて目をつぶっていたわけでもなさそうです。「原子力は安全で便利だから」と自分たちも信じ、それを前提として運用していました。そして、私たち国民も、原発のおかげで安い電気を潤沢に使用でき、快適な生活を送ってきました。
 利便の裏には危険があることを考えないで、ただ享受するだけの生活を今後も続けることはできません。原発の危険をきちんと理解した上で共生していくのか、それがイヤなら、電力が安定して供給されないかもしれない不便な生活を選択するのか、生き方の選択を迫られているような気がしてなりません。。」

電力会社や政府は、危険や日常的に発生している事故、日常的に原発下請け労働者が被曝している事実を国民に知らせる義務を怠ってきた、とか、自然エネルギに切り替える政策を立て、節電設計に配慮した製品開発を支援し、国家の政策を国民投票により選択できる民主的意志決定システムの早期確立が求められています、とは口が裂けても言いそうにないね、この人は。

畑村は「本質危険」と「本質安全」という概念(?)を立てている:

本質危険:製品・機械・設備などが本来的に持っている危険、高エネルギーを伴う施設、大量の高放射性物質を有している施設、重要社会インフラ、巨大システム、複雑システムなど。

本質安全:センサなどの制御系に頼ることなく(機能安全ともいう、古井戸)、製品・機械・設備そのものの働きを、どんなときでも安全な方向に動くようにすることで、安全を確保すること。

この<本質安全>はいい加減な概念だと思うよ。これでは、ジャンボ旅客機や、新幹線、巨大ダム、石油プラント、水力火力発電所などと、原発の差異が隠されてしまう。水力火力発電所はたとえ、全建物が破壊されたとしても中にいた作業員は死亡するかも知れないが(極めて稀)、付近に被害を与えることはない。311の直後、千葉県市原市では化学プラントが火災になり一週間以上燃え続けたが死者は出ていないし、住宅は隔離されているから他への延焼もなかった。火災は織り込み済みの事故なのだ。火災が起きても破壊されても(テロやミサイルで)、火力発電所は安全だから東京湾岸にいくつも建てられている。新幹線や旅客機も事故(テロなどで)があれば最悪数百人の死者と、機体車体の損害は受け、住宅地域に墜落した場合もそれに倍する被害は受けるかもしれないがその地域を越えて被害が出ることはないし被害は数年を越えて残らない(すくなくとも原発からの放射能漏れ、使用済み燃料に必要な実質恒久的な放射能管理の問題は起きない)。したがって、最悪の損害と賠償額は限定される。しかし、原発の場合に一旦事故があれば補償額は数兆円(~数十兆円、年間国家予算規模)に被害が及び、人体への放射能被害は何十年も残る。さらに根本問題として使用済み燃料は何万年も後々の世代が管理しなければならない。これは非倫理的であり、本質危険、というより、システム不完全、つまり、完成未然として製造まかりならぬシステムなんだよ。意図的あるいは災害により破壊されたら(したら)、地球規模の汚染源に変貌するシステムなどは設計時点で封印するのがまともな技術者の発想なんだよ。 技術者でない開沼のほうが技術屋あがりの畑村よりこの辺の事情が分かっている、というのがおかしい。東大もと暗しとはこのこと。

M ふむふむ。フェールセーフ、ってやつだよね(つか、原発はどうがんばっても、フェールセーフが働かない、ってことだ。存在自体が危険。T)。畑村のおっちゃんは味噌糞いっしょにしてるってわけね。問題点を隠している、と。

T そ。原発は巨大システム、というよりシステムに成りきっていないのだ。正真正銘の本質危険なんだよ。 フクシマ第一、第二を製造したGE(General Electric)の技術者が、「地震、津波対応設計になっていない」と告発したが、それ以前の原発というアイデア自体が危険なのだ。旅客機や新幹線、化学プラントには存在しない長大な時空にまたがるリスクがあり、自然災害(地震、津波、洪水)が仮に存在しなくても人間のオペレーションミスにより発生する(さまざまの事故が原発内では発生しているが隠されている)し、自動運転といったってプログラムするのは人間でありミスは発生しうる。数年前、某一級建築士が設計した違法建築問題が発生したがそのときは、同事務所の係わった建築物が全国で調べアレゲラれ片っ端から撤去された。原発は、想定外(つまり設計ミス)、と事業者が認めているのに撤去されない、というこのフシギ。

M このおっちゃん、東日本震災調査委員会の委員長でしょ?ダイジョーブかな?

T あかんだろ。失敗学の専門家だが、ドア、とか自動車、とか、エスカレータ、駐車場。。たかだかこの辺の製品しか手を出しちゃエケンだろう。
M トーサンの料理と同じだね。トーサンも電気釜で御飯炊くくらいしか手を出しちゃだめだね。料理作るのはやめんさいね。

T うっせぇ!それより。。この原発事故は人災、ということがほぼ確実になっており、それ以前に、フクシマ原発では何人も被爆者、死者がでている、というのにトーデン事業所や本社に対して検察警察はまったく強制捜査を行おうともしない。こんなこと、ありか?トーデンのことだから隠せる証拠は隠滅してしまったろう。


M トーサンが息巻いていた児玉龍彦(トーダイ教授)が最近、新書を出版したよ。例の、国会委員会での「国会は一体何をやっているのですか」発言を全文収録しているんだって本。児玉著、内部被曝の真実 (幻冬舎新書) [新書]

T ハズイね。児玉は東大病院の内科医で放射線被曝が専門らしいが、それなら、原発に一旦事故があった場合の危険性は311の前から承知しているはずだし、一旦事故が発生すれば、政府と、原発のある市町村で何をしなければならないかはわかっていたはずだ。国会証言は311から五ヶ月も経ってからだよ。すくなくとも東日本のすべての小学校中学校高校、および保育所では、最低一週間に一度、および、降雨の直後、地表と地上一メートルの汚染を測定し、値を公表することを義務づけるように、政府ではなく、地方行政府になぜ提言しなかったのか。児玉本人が週末、福島県のある地方都市(相馬市)の学校で、校庭の表土を削ってドラム缶で東京に持ち帰っているらしいが、こんなことをやって何になるのか。太平洋にションベン。児玉によれば(文藝春秋、10月号)企業や団体で内部被曝を正確に測定する装置は多数手配できるらしい。そうならば国会委員会で馬鹿な議員に怒鳴りつけるパフォーマンスを見せるのではなく、そのような企業団体に直接、ボランティア活動を依頼すべきじゃないのか。児玉は除染、除染と叫んでいるが、除染の前にまず測定だろう?この町(千葉県印西市)も、ホットスポットなんだよ。なのに小学校中学校保育所で放射能測定をやっている気配さえない。なぜ、すくなくとも東日本の全小学校、中学校、保育所で先生たちあるいは市役所職員による測定を義務づけるよう市町村に働きかけないか。長野や新潟は汚染マップの対象外になっているが県境までホットスポットになっている。測定をすれば汚染が発覚するだろう、ということは地図を見れば分かる。測定しないー>安全、ということにしたい政府と地方。バカノ見本だ。放射能測定は厚労省を介する必要はない。義捐金を使ってもヨイし、国内に宛がなければ海外に測定器貸してくれ!と支援を求めれば送ってくれるよ。この程度は通常業務で地方が行わなきゃ、能なし、といわれる。内部被曝測定は簡易型測定器で異常が検出された後のハナシ。これを児玉のような<専門家あるいは医師>がなぜ行政に積極提案要請しないのかがまったく理解できない。おのれのアリバイ作りばかりやっているアイヒマン官僚体質が児玉教授の本質だ。原発の危険性を訴える(311の前にも、後にも)などという<大それたこと>は逆立ちしてもできないだろうな。児玉教授に尋ねたい。「専門家は311以後なにをしていたのですか!」「日本に専門家はいないのですか!」。いないね、存在するのはアイヒマン体質の官僚と教授だけだ。その存在がファッショ行政の前提。

M トーサン、そこまで言うか?

T 言う。

M 口の周り、ヨダレが吹き出ているよたらーっ(汗)あせあせ(飛び散る汗)。ほれ、拭いて上げよう。

T あんがと。あはは。 


M あはは。
  わがやのファッショ的体質なんとかしないとね。 


T 。。。

崩壊感覚 [東日本大震災]

2011年7月3日(日) 午後9時00分~9時49分
NHK総合テレビ

シリーズ原発危機 第2回
広がる放射能汚染

原発事故からまもなく4ヶ月。未だに事態収束の見通しがつかない中、原発から300キロメートル以上離れた静岡県でお茶から基準値以上の放射性物質が検出されるなど、福島県だけでなく、首都圏をふくめた広い地域で汚染への不安が広がっている。
そこで番組では、放出された放射性物質の量をもとにした拡散シミュレーションをもとに、汚染の実態を独自に調査、高いレベルの汚染地帯=ホットスポットが生まれるメカニズムを解明する。また、福島で行われている子供たちの被ばく量を減らすための取り組みや、食品の検査体制の課題を取材、東日本に広がってしまった放射性物質による汚染に、私たちは、どう立ち向かっていけばよいかを探っていく。

国家の体をなしていないニッポン。このことを国民に知らせている番組、といってよいか。NHKが5月に放映した番組に続いて(ニッポンの中央、地方の行政府はこの番組を観ているはずである)、行政が放射能汚染され続ける列島と住民になんの対策も提示しないし、専門家も政府に提言するでもなくほったらかし、ほんの一部の地区の汚染を粛々と測定している、という情況。

ETV 「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月」
 http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2011-05-17

 

311以後、福島原発からは放射能汚染物が気象条件(風、と雨)に基づいて列島に、あるいは地球をめぐって他の大陸に飛散し続けている。気象条件に県境も国境もありはしない。すでに関東でも高度の汚染にサラされている地域がある、ということが主として民間人の測定によりあきらかにされている。おどろくべきは行政府が全く無対応ということ。測定値はHPに掲げているのかもシレナイが、必要な対策、住民への指示を何ら示さない。現在のニッポンは戦争情況といってもよい。敵軍はいないが、核ミサイルが日本の某市に被弾したあと、中央・地方行政府はどういう対策を取るのだろうか?まったく無策ではないか、ということを十分に予想させる(核ミサイル被弾など、想定外のことなのだろうか。であれば有事対策の軍事予算など即刻削れ)。自衛隊を含め、である。津波後の死体捜し、瓦礫処理、で作業が終了したのか?放射能汚染との<戦争>はこれからが本番である。

関東の各市町村当局は測定グループを組織し、連日、市町村をくまなく巡って汚染度を調査する。これは当然のことではないか?誰かに言われなければやらないのか?測定装置(ガイガーカウンター)は政府が一括して買い上げ市町村当局に配布する、品不足であるなら、海外に緊急手配する。当然取るべき施策である(すでに、海外から測定装置が数万台日本に到着しているが政府は配布しようとしない、というウワサもある)。

汚染物を排出しているのはトーデン施設である。企業がまともな感覚をもっているのならば2万人の職員を営業地域=関東に配しているトーデンが、営業区域の汚染度の測定と住民あるいは行政府への周知を自主的に行うべきものだ。やろうとしないし、やれ、と指示もしない。

崩壊しているのは原発だけではない、ニッポンジンの倫理感覚である。

とくに<科学者>と呼ばれる人々の無倫理は目に余る。原発を積極的に推進しなければ無罪放免というわけではない。ノーベル賞狙い、論文評価対象の研究でなく、国民の生活を守る研究、知見から発する政府への提言をしなくて何のための科学か。科学者は何のために存在するのか。

チェルノブイリ事故では、発生後、1週間でソ連政府は石棺処理を決定し作業を開始した。バスを1000台以上急遽手配して住民を一斉に域外避難させた。事故の規模と程度はチェルノブイリよりはるかに低い、といわれる(ただし、今後の展開によってはどうなるかわからない。三基がメルトダウンを起こしているのだ)が、それは単なる偶然である。フクシマ事故がチェルノブイリ規模であった場合、日本政府はどういう対応を取ったか、を考えると寒くなる。ソ連政府に事故後の対策を強く提言したのはソ連科学者であるはずである。宇宙ステーションを何年も維持できる実力を持つ国(の科学者、と技術力)と、ノーベル賞狙いにうつつを抜かす国の差だろうか。

先進国で原発事故が起こったとしよう。公共放送みずから、ほんの一部地域の、しかも短期間の、汚染を調査し番組で結果を公表する。行政府になんの施策も要請しない。こういう国は日本だけだろう。昭和20年、原爆投下直後に日本人科学者が行った原爆調査とまったく同様の被災民の放置。あきれてしまう。

封印された原爆報告書
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2010-08-10

同日放映されたETV番組でも第五福竜丸で被曝した大石さんが訴えたのもこのことだ。第五福竜丸で水爆被曝した乗船員は、入院していた病院からある日突然追放された。。その日、政府は米国と水爆に関する責任問題を米国に対し追求しない、という政治決着を行ったのだ。戦争責任であれ、製造責任であれ、企業と政治屋、それに、学者、は何の責任も取らない。戦後、いや、戦中から一貫している日本の指導者、専門家のDNAである。

ETV
2011年7月3日(日) 夜10時
大江健三郎 大石又七
核をめぐる対話広島・長崎、ビキニ。
作家、大江健三郎は、核と日本人の問題を考え続けてきた。そして福島原発事故が起こったいま、大江は、核兵器の抑止力という幻想と原発の安全性という神話が重なり合って見えると語る。その大江の希望で、去る5月11日、東京夢の島に展示された第五福竜丸の船上で、一つの対談が行われた。相手は、大石又七。1954年3月1日、ビキニ沖をマグロ漁船、第五福竜丸で航行中にアメリカの水爆実験に遭遇、“死の灰”を浴びて被ばくした。当時、大石は二十歳の誕生日を迎えたばかりだった。周囲の偏見、無理解に耐え切れず、東京に出た大石は、クリーニング店を営み、ひっそりと暮らしてきた。第一子の死産、被ばくした仲間たちの相次ぐ癌死。大石は、核に対する恐怖を胸中に抱え込んだまま沈黙を続けた。その背景には、冷戦下の核配備競争と、それと1セットの形で進められた核の平和利用の推進という時代の潮流があった。 大石が、核について発言を始めたは、80年代になってからである。夢の島に捨てられていた第五福竜丸が「発見」され、そこを訪ねた時、何かが大石を動かした。以来、大石は、中高生たちに被爆体験を今日に至るまで語り続けてきた。大江は、大石が、日本人と核という問題に最も真摯(しんし)に向き合い続けてきた一人と考えている。
広島・長崎から66年、ビキニ事件から57年。その間、日本人は核被害をよく思想化し得なかったのではないか。そのことと福島原発事故はつながっているのではないか。番組では、初めて会う二人が、歩んできた時代、核と人間について語り合う。

 

 2011年7月3日(日) 午後9時00分~9時49分
NHK総合テレビ

シリーズ原発危機 第2回 広がる放射能汚染

原発事故からまもなく4ヶ月。未だに事態収束の見通しがつかない中、原発から300キロメートル以上離れた静岡県でお茶から基準値以上の放射性物質が検出されるなど、福島県だけでなく、首都圏をふくめた広い地域で汚染への不安が広がっている。
そこで番組では、放出された放射性物質の量をもとにした拡散シミュレーションをもとに、汚染の実態を独自に調査、高いレベルの汚染地帯=ホットスポットが生まれるメカニズムを解明する。また、福島で行われている子供たちの被ばく量を減らすための取り組みや、食品の検査体制の課題を取材、東日本に広がってしまった放射性物質による汚染に、私たちは、どう立ち向かっていけばよいかを探っていく。


原発危機 事故はなぜ深刻化したのか  (NHKスペシャル) [東日本大震災]

NHK総合テレビ
2011年6月5日(日) 午後9時00分~9時58分

シリーズ 原発危機 第1回
事故はなぜ深刻化したのか 

いまだに危機的な状況が続き予断を許さない原発事故。当初の想定を超え、水素爆発やメルトダウンなどが進行し、後手後手の対応の中で、汚染は拡大していった。
なぜ、ここまで事故は深刻化したのか。事故対応にあたった官邸、保安院、原子力安全委員会、そして東京電力はどう動いたのか。
当事者たちの証言と内部資料をもとに徹底検証する。




youtubeにアップされている(直ぐに削除されるだろう。。当分イタチごっこ)。
http://www.youtube.com/watch?v=oIReAtGSodw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=SiJWKYq8ABU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=86D3ZJ4zZ1g&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=RvceVZsDz3o


特に新しい情報はないが、東電関係者や政府閣僚の言動が映像になっているから、実際何が発生したのか、が感覚的に分かる。


コメントしたいこと。

1 斑目(安全委員会、委員長)の発言

これは、天災でなく、人災である。。。と、度々この人は発言しているが(番組でも)、人災の責任者のトップに己がいることをどこまで自覚しているのか?


2 同じく斑目の発言

番組後半で「311以後起こったことは無しにして欲しい、無しになればなあ。。」という発言をしている。

違うでしょ? 
311はもっと早く起こればよかったのだ、できればチェルノブイリの直後に。。忘れた頃でなく。もし、311が発生しなかったとしたら、数年後、あるいは数十年後に更に大きな直下型地震が発生、それによる原発大震災が発生、ニッポンは壊滅的な打撃を受ける、となぜ想像しないのか。

311以降福島で起こったことは他の原発では起こらないの?マダラメちゃん。 福島で起こったこと、じゃなく、原発無しにして欲しい、と言えんの? 想像力もってよ、高齢者たちぃ。



3 この番組は、「なぜ深刻化したか」という問いをたてている。この番組は、発生から1週間しか取り上げていない。つまり、ベントが成功するかどうか、が問題になっていた時期だ。しかし、既にこの番組の扱う時間経過の範囲内で、メルトダウンは発生していたのだ。「なぜ深刻化」、もなにもない。グラリ、と三陸沖でプレートが陥没した時点で、深刻なメルトダウンは約束されていたのだ。「なぜ深刻化したか」という問いは、原発の存在自体が既に深刻なのである、という結論をあらかじめ封じたいために立てられたのだろう。NHKらしい。 (6月7日のTBSラジオニュースによれば、東電は情報を修正し、1号機メルトダウンの発生時刻は地震発生から5時間後である、とした)



3月11日、緊急事態が保安員から官邸に通知されたとき(5時30分)、菅首相が党首会談のため原発の措置検討を打ち切り、後回しにした、というこの悠長さには驚くが(これでロスした時間は約2時間)。官邸が異常事態宣言を発したのは7時である。7時からの官邸における東電、内閣の協議にて東電が要請したのは電源車の手配により冷却設備機能を回復することである。50台の電源車が9時以後、福島に集積されたが、電源ケーブルの接続口の不一致、長さの不足により役立たない、と初歩的ミスにより電源をつないだのが午後10時。しかし、発電所側の冷却設備故障により電源が役立たない、とその直後に判明したのである。放送ナレーションは「このとき電源喪失から6時間以上が過ぎていた。国も東電も原発の安全神話にとらわれ、深刻な事故への備えを怠ってきたことが、初動の失敗を招いたのです」と意味不明の解説を加えた。地震から5時間後にメルトダウンは発生していたのである(6月6日、保安院の発表)。
このあと、ベントを実施するかどうかのやりとりが官邸と東電の間で展開される(すでにメルトダウンの発生後、である)。ベント機構の作動が電源停止のためおもうようにいかない、マニュアルに切り替えても担当者の逡巡、とくに、図面を見なければどのような操作にすればいいのか分からない、という状況だったのである。「理想的なベント措置」など元もと無理であったのだ。

そもそも、「ベント措置」をとることを決定した時点で東電社員は驚愕し「ああ、これ会社(東電)は終わったな。。」と思ったと述べている。それほどの緊急措置(メルトダウンを防ぐためのゆいつの措置)ならば、内閣の指示を仰ぐことなく実施すべきである(しかし、実施できなかった)。時刻は真夜中、その時点で住民を避難させることが出来たか。

フェールセーフが全く機能しない、ということは織り込み済み、<想定内>の原発システムであったのだ。津波でなくても電源が取り込めない、というのは想定内の事象であるはずである。

3月13日、炉心の空焚き状態が数時間後に発生する、というシミュレーションを前にしたときの吉田所長の沈黙。吉田は東電社員に撤退を行うよう指示した。炉心爆発を覚悟した。


3月15日早朝、5時半、菅首相は東電本社に乗り込んで吠えた:
「おまえらふざけるな。
このまま放置したらどんな事態になるか分かっているはずだ。
撤退は許されない。
60歳以上の人間は現場に行って自分たちでやる覚悟をもて」


60歳以上の東電OB、原発従事者OBは多数いるはずだ。いま、何をしているのだろうか?



福島で起こったことは他の原発でも発生しうるのだ。依然として、原発推進を支持する住民が過半数を占めているのだからクルっておるね、ニッポンは。

このシリーズ番組、最終回では、「菅退陣を迫るハイエナ議員どもが狙う利権とは何か」に迫って欲しい。復興利権、原発利権に群がる極悪人ども、見て見ぬふりをするマスゴミ。TBSラジヲ報道によると、菅首相に対する不信任決議案を否決された二日の夜、小澤支持派は連れだってカラオケに興じたという。まったくバカ共の狂態には開いた口がふさがらぬ。何の職務も果たしていない国会議員がカラオケに狂うニッポン。キチガイ沙汰である。
##
雑誌『世界』6月号に、小出裕章 が寄せたメッセージを掲げておく:
 
 原子力発電とは、ウランの核分裂反応を利用した蒸気機関である。今日標準的になった100万kWといわれる原発では1年間に1トンのウランを核分裂させる。広島原爆で核分裂したウランは800gであったから、優に1000倍を超える。原発は機械であり、事故を起こさない機械はない。原発を動かしているのは人間で、間違いを犯さない人間はいない。電気を多量に消費するのは都会だが、万一の事故のことを考えれば、原発を都会に立てることはできなかった。そこで、原発は過疎地に押し付けられ、厖大な電気を使う豊かな生活のためには「必要悪」と言われてきた。私は40年間、いつか破局的な事故が起きると警告してきた。何とか破局的な事故が起きる前に原発を止めたいと願って来た。しかし、福島原発事故は起きてしまった。現在進行中の事故を収束に向かわせるため、今後、多くの作業員が被曝する。周辺の多くの人々も、歴史を刻んできた土地を捨てて避難するか、被曝を覚悟で住み続けるか選択するしかない。それを思うと、言葉にできない無念さがある。
 これほどの悲劇を前にまだ原発が運転され続けていることを、信じがたい気持ちで私は眺める。世論調査では、停電すると困るので原発は必要とする人が多数いると言う。もし、享楽的生活を続けるために電気が必要と言うのであれば、原発は是非都会に作って欲しい。それができないのであれば、電気が足りようと足りまいと原発は即刻全廃すべきものと私は思う。
小出裕章 (京都大学原子炉実験所)

「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」 結成に向けて [東日本大震災]

「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」結成へむけて
 http://bouhatsusoshi.jp/

福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するまでもありません。しかし確認しておかなければならないことは、次の事実です。

  1. 暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、10年の単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、これを故障することなく保守・運転し続けなければならない。
  2. この冷却設備の建設・保守・運転は、すでに高度に放射能汚染された環境下で行わざるを得ない。
  3. もし、安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000万人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある。

このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていないことは大きな問題です。
さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではありません。

身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。

まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。

当面次のことを提案します。

  1. この行動隊に参加していただける方を募集します。
    原則として60歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること
  2. この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。

これらの方々は、下記のページの内容をご確認いただき、フォームからご登録ください。
登録フォーム
なお、このプロジェクトは直接的には国会や政府に対する働きかけと、広く人々にこの行動隊が必要であることを訴えることを活動の中心とします。状況が流動的なこともあり、進展に応じて様々な面への活動を広げていくこともありうると考えます。

また、この提案文を多くの方に転送していただくことをお願いします

山田恭暉
134-0083 東京都江戸川区中葛西5-11-25-707
電話&FAX 03-5659-3063 携帯電話 090-3210-9056
メール   bouhatsusoshi@aj.wakwak.com
Twitter  @officeyam

 

#### 以下は古井戸の意見。

HPに書いてあるとおり、まだ参加者は160名と少ない。 私は昨晩、山田氏にメールして登録されたばかりである。

本件に関して私の個人的な意見と、得た情報は、4月30日の記事を書いた。

福島原発で働く志願者を一般人(60歳~70歳男性)から募集せよ 
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2011-04-30

 


ETV 「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月」  似非科学者と似非公共放送局の合作番組 [東日本大震災]

似非科学者と似非公共放送局の合作番組。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65734946.html

311の原発事故から約一月後、すでに避難して住民のほとんどいない、福島原発から20~30キロの田舎町を回って、空気と土壌の線量を測定し<汚染値図>を作る。。たったそれだけのことである。ロボットでもできる仕事だ。

放射線関連学部をもつ全国の大学が測定資料の分析に協力している。

測定チームに加わっている研究者が言った。「(この測定値は。。)現実のものとは思えない。。(我々の仕事は)汚染を測定して、記録し、歴史に残すことだ」

ジョークだろう?私は笑ってしまった。このハイエナ学者どもめ。わたしが、そばにいたとしたらこの似非学者を殴り倒していたろう。


この汚染値図作成フェチどもは現在人口密集地に降り注いでいる汚染物がどのように住民(とくに幼児)に被害を与えているか、には全く関心がないのである。政府や住民に避難や疎開を勧告することは永久にないだろう。まして原発推進政策の危険を訴えることなど想像もできない。汚染物は天から降ってくるものの如くである。降下汚染物中、量が多いと言われるセシウム137の半減期は30年である。



測定に加わった高齢のオジサンは、チェルノブイリで開発した測定器をそのまま使って測定に参加している。このオジサンの残したチェルノブイリの測定記録は国際的に評価されているのだそうである。<権威>なんだろうか。

数日前の東電の発表によっても(世界の学者は、311の直後、1~3号機のメルトダウンを予測していた)、1~3号機の、311事故直後のメルトダウンはほぼ確実になった。約2月以上、原発建物からの汚染した空気は風に任せて東北、関東以遠に放散しているのである。であるのに、一月もたって、しかも、すでに避難させられた地域のみの測定を行って何になるのか。

こいつらには、測定データを記録して学会に発表しよう、という位の知恵は働くのだろうが、関東東北の、都市部を中心都市とした、まだ避難していない住民に警告を与えようという意図はさらさらないのである。

学者に付き従った放送業者(ニッポン放送協会)にはもとよりそのような意図はない。原発事故があったのに、なんの情報も視聴者に与えないでは後々、世界のメディアからその存在価値を問われるだろう、なにかそれらしい番組でもこしらえておこう。。その程度の魂胆だろう。


福島と同程度の汚染は関東東北で広がっているのである。チェルノブイリの例を見れば分かる。250~300㌔離れた地域が高度汚染地区として立ち入り禁止になっているではないか。しかも、チェルノブイリは爆発後、速やかに石棺処理された。ニッポンは右往左往した上、2月経過したいまでも炉心の汚染がそのまま放置され、拡散はほったらかしである。

番組で測定者が言う「。。この線量は(チェルノブイリの)3㌔範囲の汚染量と同じだ。。」。しかし、上記の通り、汚染は福島県に限定される理由はない。風速10メートルの風に乗れば(時速~40㌔)、数時間で首都圏にまで及ぶ。5月後半になろうという現在、累積被曝量は相当になるはずであるのに、毎日の、累積の被曝線量について日本の放送局も政府もまったく情報を住民に与えない。どこが危機管理か。こんな横着な(犯罪的、と言っていい)、放送局に聴取料など払う必要もないし、政府の無作為に対しては納税拒否をやってもいいのだ。まして、放射線専門家や学者などこういうときにこそ政府や住民に対して発言をすべきであるのにまったく口を閉ざしている。やることといえば、もぬけの殻になった地域の土壌を測定し、自らの業績にする、ということである。

ETV番組中、文科省と安全委員会のメンバーが、住民から小学生に対する許容被曝量を尋ねられ、回答できない場面がある。

原子力安全委員会「20ミリシーベルト認めてない」文科省「食品からの被ばくは入っていない」http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65726947.html

番組ナレーションは政府内部の対応のまずさを指摘しているが、事故以来2ヶ月間放射汚染塵埃を浴びっぱなしの関東東北住民に対し何ら警告も情報も与えない公共放送がこの場面を笑うことができるか?胸に手を置いてよく考えろ。







福島には世界各国からすでに3月時点で調査団が入り込み測定と分析を行っている。早くその結果を知りたいものである。ニッポンの学者は信用できない(メディアなどもとより)。

Chris Busbyという学者が書いた(ネットで読める)
The health outcome of the Fukushima catastrophe
Initial Analysis from risk model of the European Committee on Radiation Risk, ECRR(=European Committee on Radiation Risk)(3/30/2011)
には、結論として、原発から北西100kmの地域は避難させ、この地域を立ち入り禁止とすることを推奨している。 http://www.llrc.org/fukushima/subtopic/fukushimariskcalc.pdf

さらに、
「公衆から意図的にデータを隠すものを調査し、法的に罰すること」
「事故による影響を過小評価するものを調査し、法的に罰すること」を提案している。 政府を罰するのは国会だろうがニッポンのようにパープー議会ではその能力も無かろう。

日本の学者や放送局は調査もされまいし、罰されもしまい。やつらは、何もしていない糞なのである。糞、である理由の一つは、関東その他の住民の上に日々放射物質が降り注いでいるというのにその量を測定し、住民に知らせようとしないし、行政に測定と周知をやれ、と勧告も提言をしていないことである。いったい、お前達の存在理由は何なのだ!。

この似非科学者と、同行する公共放送記者は、昭和20年8月6日原爆投下の直後、嬉々として広島市内の被曝調査を行い、ヒバクシャの治療は一切することなく、報告書を作成し米国に提供した<放射線科学者>の群れを想起させる。糞科学者のDNAは破壊されず保持されているらしい。
封印された原爆報告書: 国民を売った国家、米軍占領下の原爆調査
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2010-08-10  

昭和20年8月8日、被爆したらしい近親者(勤める会社が爆心地の直ぐそばであった)を捜しに廣島市内に入った私の母は1年後、生きておれば私の姉となる人を死産した。<間接被爆>という概念の無かった当時、一般人に爆心地に入るな、という政府命令を発出させるのは無理だったろう。しかし、数々の教訓と知見を得ているはずの現在、放射線科学者に、住民の健康保護のため己の業績のための調査ではなく、市民の健康のための勧告を行わねばならない、俺たちはそのために存在するのだ、という自覚は生まれないものか?この糞バエのような人間たち。




反原発学者の一人である小出裕章は講演に当たって、とうとう事故が起こってしまった、原子力研究者として誠に申し訳ない、と聴衆に謝罪している。当然のことである。反原発主義を貫いたから免罪される、とおもうのは大間違いである。小出の謝罪が単なるポーズでないことを祈る。

小出裕章『放射能汚染の現実を超えて』(1992)で、小出は次のように述べている。(チェルノブイリ事故によって放出された放射能による食品汚染の問題が発覚し、全国各地で輸入食品の検査態勢強化や基準の大幅引き下げを求める運動がおきたことに関連して)
「。。汚染された食べ物を私たち日本人は拒否すべきではない。日本と日本人が拒否した食べ物は、原子力の恩恵を一切受けず、飢えに苦しむ第三世界の人々が食べることになるからだ。それは原子力を廃絶する道とは相容れない」。

小出は凡庸な科学者とは一線を画する。ましてNHKというボンクラ放送局など小出の発言の意味を解することなどできないだろう。

福島原発の事故を最後に、日本政府は、原発事故に電力会社への免責(=国家補助)を解除するよう法律を改正すべきである。この免責故に電力会社は危険を無視して原発の建設・運用を行うのである。さらに、福島原発事故の国家賠償に当たっては、過去に遡っての国策推進者への厳罰(=個人賠償を伴う)をおこなうこと。


 このETV番組制作にかかわった担当者に対し、NHKは「厳重注意」処分を行った。。。。

 

汚染地図    東京や千葉はチェルノブイリ第三区分入り [東日本大震災]

文科省ようやくWSPEEDI予測値(広域汚染状況)の一部を公表:東京もチェルノブイリ第三区分入りが濃厚に
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-49.html

一部を引用:

■ チェルノブイリ汚染区分に当てはめてみると・・・

最後にチェルノブイリの汚染区分と比較しておこう。ここでは先述した理由から予測値の最高値を使って計算する。

<セシウム137>
東京(奥多摩以外の大部分):77,000Bq/m2(MBq/km2)=2.1Ci/km2
茨城(北茨城・日立除く):125,000Bq/m2(MBq/km2)=3.4Ci/km2
福島市中心地:500,000Bq/m2(MBq/km2)=13.5Ci/km2
※Ci(キュリー)=37000MBq(MBqは百万ベクレル)

福島市中心地の13.5Ci/km2とは、自主移住が進められたチェルノブイリの第二汚染区分(5-15Ci/km2)に匹敵する。東京の2.1Ci/km2はチェルノブイリの第三汚染区分(1-5Ci/km2)に匹敵する。この記事ですでに千葉市が第三区分に含まれると書いたが、WSPEEDIの情報から東京の大部分も第三区分に含まれる可能性が濃厚になった。この第三汚染区分は、チェルノブイリ災害から10年から20年の間に、その地域で呼吸しその地域の食品を食べていた人々(成人含む)の中でガンや白血病が増加したエリアである。

これらは3月25日までの堆積量の推定値であるが、もちろんその後もセシウムは放出され続けている。地表がコンクリートでかなり下水に流れたエリアを除けば、堆積量もさらに多くなっているはずだ。福島市近辺でもすでに第一汚染区分(15Ci/km2以上)つまりソ連が強制移住としたレベルにまで達しているかもしれない。航空モニタリングのデータでは30km圏外の飯舘村で81Ci/km2以上(セシウム137)というとんでもない値が出ている。
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政府統計で隠されている事実:キセノン133・テルル132・ランタン140など日本で検出、千葉で地表に1.4Ci/km2のセシウム137:依然公表されないWSPEEDI
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-47.html


フクシマの放射能値図
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-379.html



新聞社は、朝刊第一面に、毎日、カラーで汚染情報を掲載すべきである霧
あわせて、原発支持、不支持の世論調査結果も。とくに、現在、原発が稼働している地域の。
放送メディア、すくなくともNHKは、定時に関東東北、および、ローカル(県、市町村)の汚染のレベルをすくなくとも一日数回(降雨などの気象変化の際はさらに頻繁に)、放送すべきではないか。天気予報よりハルカに重要な情報だ。いま、これをやらないで何が公共放送か。


日本のメディアの冷静なこと。消散に値する。

 
水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと
http://katukawa.com/?page_id=4304 



 
【ドイツ気象庁】 福島原発放射能拡散予測地図7 Fukushima Radioactivity map 

5月12日 空焚き1号機 燃料はどこに? 小出裕章 電話インタビュー [東日本大震災]


http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/12/videonews-may12/

引用
2011年5月12日(木)、福島第一原発1号機の圧力容器内に水がほとんどたまっていないことが判明したと東電が発表したことを受けて、ビデオニュース・ドットコム神保哲生氏が小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)に電話インタビューされ、その内容がさっそく無料で公開されています。

誰もが本件に関する小出先生の見解を知りたい状況であり、タイムリーでありがたいことです。

記事内容(転載)

 福島第1原子力発電所1号機の圧力容器内部が空焚き状態になっていることが明らかになったことで、これまでもっとも状態が良いとされてきた1号機の現状認識を根底から変えなければならない事態に陥っている。
 東京電力は12日、福島第1原発1号機の圧力容器内に、ほとんど水がたまっていないことがわかったと発表した。
 京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、これまで1万トンあまりの水を注いできた1号機の圧力容器にほとんど水がたまっていないことから、「圧力容器の底に大きな穴が開いている」との見方を示した上で、1号機の核燃料は完全に溶融し、崩落していることはまちがいないと指摘した。ビデオニュース・ドットコムの電話インタビューに答えた。
 小出氏はまた、空焚き状態が続いていたにもかかわらず1号機の圧力容器の温度が100~120度と比較的低い温度に保たれていることから、溶融して圧力容器の底にたまった核燃料が、既に圧力容器の底を突き破り、格納容器の底にたまっている可能性が高いことを指摘する。
 「もしそうだとすれば、われわれが注視しなければならないのは、格納容器の底部の温度ということになる。圧力容器には核燃料が残っていない可能性が高いのだから、圧力容器の温度をチェックしても意味がない」と小出氏は語った。
 その上で小出氏は、核燃料が格納容器の底にわずかにたまた水の中に「あんパン状態」で沈んでいるか、もしくは更にその外側に溶けて漏れ出している可能性も否定できないとの見方を示す。
 これにより外部への放射能漏れは更に深刻化する可能性が高いが、もはや圧力容器にも格納容器にもほとんど水が入っていないことから、これまで小出氏が「最悪の事態」として恐れてきた水蒸気爆発は、結果的に避けられたのではないかと言う。
 更に小出氏は、東京電力は一旦発表したデータを訂正してまで55%だと明言してきた1号機の燃料の損傷が、全くの嘘だったとすれば、「これまでわれわれは東電の発表するデータを信用して、それを元に原子炉の状態を判断してきた。そのデータが間違っているとなると、今原子炉がどのような状態にあるのか全くわからない」と語り、東電の不正確な情報公開への怒りをあらわにした。 - インタビューアー・神保哲生(ビデオニュース・ドットコム)



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全国紙のこのニュースに対する反応の鈍さ。

呆れるばかりである。

格納容器に穴。  メルトダウン発生か。   福島第一原発1号機 [東日本大震災]

1号機の作業計画、見直し迫られる~東電
< 2011年5月12日 16:43 >
http://news24.jp/articles/2011/05/12/07182599.html  
福島第一原子力発電所1号機で、原子炉圧力容器の水がほとんどたまっていないことが新たにわかった。外側の格納容器からも水が漏れている可能性があるということで、「東京電力」は、冷温安定化に向けた作業の見直しが迫られるとしている。

 1号機では、これまで圧力容器に注水して燃料棒を冷やすと同時に、外側の格納容器にも水をためることで冷温安定化を図る作業を進めていた。ところが、原子炉建屋内に作業員が入って圧力容器内の水位を正しく測り直したところ、想定以上に水位が下回り、ほとんど水がない状態であることがわかった。東京電力は、高温となった燃料棒が溶けて圧力容器の底に穴を開け、格納容器の下部にも落ちている可能性があるとしている。一方で、注水を続けたことで圧力容器の温度は安定しているため、今後も注水量を増やすことで圧力容器が高温になることを防ぐことができるとしている。

 東京電力は、これまでに150トンの注水を続けているが、格納容器の下部からも水が漏れている可能性があるため、今後の作業をどうするかについて計画の見直しを迫られているという。




核燃料の大半溶け圧力容器に穴 1号機、冷却に影響も
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105120174.html
2011年5月12日13時46分
東京電力は12日、東日本大震災で爆発事故を起こした福島第一原発1号機の核燃料が溶けて原子炉圧力容器の底にたまって穴が開き、水が漏れていることを明らかにした。燃料を冷やすために入れている水が圧力容器の1割以下しかたまっていなかった。溶けた燃料が格納容器に漏れ出ている可能性も否定できないとしており、今後の原子炉の冷却作業は大幅に遅れる見通しだ。

 東電はこれまで、1号機の原子炉の核燃料の損傷度を55%とし、燃料を覆う被覆管が損傷して燃料の一部が溶けているが、燃料集合体としての形は維持していると説明していた。燃料が溶けて本来の形を維持していない状態と認めたのは初めて。

 1号機では現在、原子炉を冷やすため、燃料の上部まで格納容器を冠水させる作業をしている。格納容器の水を外付けの冷却装置につないで循環させて冷やす予定だが、溶けた燃料が格納容器に漏れ出ているなら、超高濃度に汚染された水を循環させることになり、漏れがあれば汚染が広がる危険がある。

 東電は今回、圧力容器の水位計を修理して、改めて測定したところ、値が出なかった。測定限界である原子炉底部から約4メートルの位置より下に水位があり、燃料が通常ある場所より下にあることを意味する。

 圧力容器は高さ20メートルで容積360立方メートル。現在は毎時8トンのペースで、これまで1万立方メートル以上注水したが、容器の1割程度以下しかたまっていない計算だ。

 東電によると、溶けた燃料が圧力容器の底に落下、その熱で制御棒を動かす棒を入れる管の溶接部などに亀裂が入り、圧力容器の底から大量の水が漏れている可能性があり、3千トンの水が行方不明になっている。

 東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「実際には燃料は形状を保っておらず、大半が溶けて底にたまっているとみられる。底にわずかにたまった水で燃料が冷やされていると考えられる」と説明。また、「核燃料が圧力容器の外に漏れているとは考えていないが、可能性は否定できない」とも話した。

 燃料が溶け、格納容器の損傷の可能性も高いことから、東電では、注水量の変更など作業の見直しをすることにしている。

 また、経済産業省原子力安全・保安院も、燃料が溶けて圧力容器の底にたまる「メルトダウン」が1号機で起きた可能性が否定できないとしている

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