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あの田母神氏、渡部氏も激賞 「真の近現代史観」放射線論文が最優秀賞 「福島県民は誰も甲状腺がんにならない」 [東日本大震災]

あの田母神氏、渡部氏も激賞 「真の近現代史観」放射線論文が最優秀賞 「福島県民は誰も甲状腺がんにならない」 1月15日 16:52
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120115/scn12011512010000-n1.htm

ばかばかしい論文の受賞を、サンケイが大喜びで紹介している。

# コメント
1 放射能を恐れるのは、細胞を破壊し、ナイフや銃で切ったり打たれたりして出血多量で死ぬ、因果関係が誰にもわかりやすい死、ではなく、癌や白血病、やいわゆるぶらぶら病などによる死や罹病の<確率が高くなること~これはデータに基づいて科学的に立証されている>を恐れているのだ。これは細胞に起因する病の性格である。放射能汚染物質は風や雨によって人間に付着吸飲されるのであり、その飛来到達のしかたは人間の制御を越えている。人間が避難、疎開するのは当たり前の行動である。 過剰反応、である、というのであれば、過少の反応を示して将来、癌や白血病になった場合、誰かが補償してくれるのか?水俣や原爆で示されたように「因果関係が示されない」といって、責任と補償を逃げまくるのが国や企業のやり方である。これをしっかりと見て知っている国民が一見過剰とみえる反応をするのはきわめて正当な行為である。

2 おかしいのは、そうはいいながら、この論者が、菅首相が20キロ以内の牛を避難させなかった、と非難していることである。

3 原発のある地元の町、たとえば、双葉町は、いま一人の住民もいない、空っぽである。これも過剰反応か?過剰反応である、というのなら論者自身が家族親戚を連れてこの町に移住したらどうか(土地代は只同然になった)?「福島県民に甲状腺癌は発生しない」と、偉そうに言えるのは、半径30キロ以内の住民を避難させたからである。それとも最初から避難する必要はなかった、というのか?ではいまからでもおそくはない、全員帰宅すべきであったし、いますぐそうすべきである、と主張すれば良いではないか。30キロ、というのも確率的に原発から30キロ以内は高い被爆線量を受ける確率が高い、といっているだけであり、10キロに住んでいてもなにもなかった、というひとがいてもちっともおかしくない。原発内の作業者は重装備の被爆対策をとっているが裸で作業したからと言って即死するわけでもあるまい。この学者のやっていることは「原発内で裸で作業して(多量の被爆をしても)も、なんともなかった!よって危険などまったくない!」と騒いでいるようなものである。1000人が同じことをすれば倒れる人が何十人も出るのだ。しかし、3000人の大人子供を避難させずに住まわせ、5年後にデータを取りましょう、あ!、他の県と比べて癌発生の確率が高いですねぇ~、などという実験はできないのですよ、センセ。では、35キロはどうか、40キロはどうか?すべて、確率、風任せなのである。風向きが悪かったから他県でも癌の発生確率が高かった、と10年後、20年後のデータが示す可能性もある。われわれは確率の勝負をやろうとはおもわない。勝負に負ければ補償してくれるのであれば別だがそういいう補償がないことは分かっている。最大限の危険を見込んで避難し、子供を疎開させるのは当然の行動である。国が怠慢により汚染データを公開しない状況であればなおさらである。 被爆の危険を風任せにする状況を避ける、という常識的行動は、学者になると捨てられるのか?

4 福島県ではだれも甲状腺癌にならない、と威張っているがチェルノでも甲状腺癌になったのは小学生以下に限られており、全員がなったわけではない。5年後に発病して、全員が切除され、切除された人はのどに傷を持っている。

かりに、10年後に甲状腺癌になった人が発見されなくてもそれは運が良かったのである。フクシマ原発からの放射線飛散量がチェルノよりは少なかった、一定距離以内の人間にたいし数日内に(チェルノに習って)避難命令を出した、。。こういう対策をやったからであり、フクシマ原発が現状の状態(冷温停止)にとどまっているから、などの理由からである。チェルノのように多量に飛散しなかった、のはあとからみてそうであった、というだけで、爆発が起こった時点でそういう予測をたてることはできなかったのである(もちろん、データの公開も、測定も十分でない現在でも同じことだ)。この論者が、311建屋爆発の直後に、避難する必要はありません!!と公開の席で主張した、というのであればその主張を聞いてみたいが、いまごろ「甲状腺癌にならない」などといってもなにほどのことか。

運がよかったことを、最大限に利用して、たいした主張でもない「誰も甲状腺癌にならない」などと予測しても価値はない。おのれの科学者としての無知と、政治的意図を晒すだけである(それがこの論文の唯一の価値である)。

それより、福島県にまだ居残っている小学生(小学校)を回り、きみは絶対に甲状腺癌にはなりません、もし、5~6年先に甲状腺癌になったら、入院費と手術費その後の生活をすべて補償する旨の、確約書と「預金残高証明書」を子供の親に渡してごらんよ、センセ(トーデンのように、俺らと何の関係があるか!因果関係を証明してみろ!と逃げまくるのが賢明とおもうよ)。



この論文?を持ち上げるタモガミや副島は、そのうち、フクシマ原発の事故による健康被害はゼロである、さらに、原発というものは安全なものである!と主張し出す(現に副島はやっている)。タモガミ、渡部、副島のような爺さんはいくら被爆しても発病などはしない(発病する前に、お迎え~自然死が来る)。おのれがフクシマ原発の直近まで取材に行ったがなんともなかった(副島)と言っているのはお馬鹿の証明。いくらお馬鹿でも自分の孫を抱いてフクシマ原発の門の前には立つまい? そのうち、チェルノブイリの事故はなかった、くらいのことは言い出すかもしれない。

タモガミは福島出身。
佐藤栄佐久元知事がこの、タモガミと、福島再興、とかをテーマに年末ある雑誌で対談していた。しっかりしてよ、サトーさん。
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