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米誌「世界の頭脳トップ100」 福島瑞穂と海渡雄一 2人で歩んだ「脱原発」 [東日本大震災]

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実物より美人に描きすぎた

毎日新聞
特集ワイド:米誌「世界の頭脳トップ100」福島瑞穂さんと海渡雄一さん 2人で歩んだ「脱原発」
 http://mainichi.jp/select/wadai/archive/news/2011/12/22/20111222dde012040081000c.html
 

Foreign Policy Magazine: 100 global Thinkers    http://www.foreignpolicy.com/articles/2011/11/28/the_fp_top_100_global_thinkers?page=0,26  Activists と紹介されている。 (100 global thinkers を、「世界の頭脳トップ100」、と訳してはマズイじゃろう。まるでノーベル賞(=専門馬鹿に授与される)、のようじゃないか。

(以下、毎日新聞記事の抜粋)
 米誌「フォーリン・ポリシー」の2011年版「世界の頭脳トップ100」に、「脱原発」を訴え続けてきた社民党党首の福島瑞穂さん(55)と、事実婚のパートナーで弁護士の海渡雄一さん(56)がそろって選ばれた。いまも学生時代のまま「かいど君」「みずほちゃん」と呼び合うらしい。どんな夫婦なの? 議員宿舎の「自宅」にお邪魔した。
 
 ◇「浜岡」敗訴…むなしいなあ--夫/同じく、無力感ありますね--妻

さて、原発。2人が学生だった70年代、ちょうど日本全国で原発建設ラッシュが始まっていた。住民による反対運動も起きていた。そこで原発専門家らを招いた自主講座にも出かけ、勉強した。そしてひと足早く弁護士になった海渡さんは決める。「ライフワークにしよう」。市民科学者の高木仁三郎さん(故人)が代表を務める「原子力資料情報室」の電話番もしながら、原発の建設・運転差し止めを求め、国や電力会社を訴えた。「でも……」。30年にわたる闘いをまとめた新刊の自著「原発訴訟」(岩波新書)を手にしながら、つぶやく。「むなしいなあ。結局、司法は原発震災を止められなかった」
 
 とりわけ悔いが残る、と口にしたのは07年10月に静岡地裁で敗訴した浜岡原発運転差し止め訴訟だった。「証言に立ってくれた科学者の石橋克彦さんが当時、地裁前で報道機関にコメントしてるんです。『この判決が間違っていることは自然が証明するだろうが、そのとき私たちは大変な目に遭っている恐れが強い』。その通りになった。僕はこの訴訟は勝たなくてはと思っていたし、勝てると思っていたから。勝っていれば、非常用ディーゼルが壊れ、電源がすべて喪失する場合に備えた対策が講じられていたかもしれないんです」
 
 じっと夫の話を聞いていた福島さん、無言でキッチンに立ち、オーガニックのお茶をいれてくれた。顔は曇っている。「私は弁護士から参院議員になったんだけど、事故を止められなかった。彼と同じく無力感、ありますね。ただ(前首相の)菅直人さんが浜岡を止めた。あの政治決断は大きかったと思う。それなのに野田佳彦首相、まるで福島の原発事故は2011年でおしまいみたいに冷温停止状態をもって<収束宣言>してしまった。幕引きでしょ。燃料棒がどうなってるかもわからないのに。とんでもない」
 
 娘がいる。チェルノブイリ事故があったわずか2カ月前に生まれたらしい。「あのときも日本にセシウムが降ってきたんです。私は高木さんに相談して、葉っぱものは避け、粉ミルクも事故前に製造されたものを探したりしました。今のお母さんの心配がいかばかりか、私はよくわかる」。あれやこれや、長く、険しかった来し方を夫も思い出している。「そうそう、米誌に表彰され、娘が言ってくれた。『パパ、マイノリティーを脱したね』って」。妻はうらやましそう。「パパっこだもの」


######不当判決を斬る~浜岡原発差し止め訴訟弁護団  海渡雄一弁護士 #####http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/db74021a1813040c172a85630e421f9f


首都圏が破滅する危険のある浜岡原発差し止めを却下した判決に対する弁護団の批判が届いたので紹介する。

 皆様、事前の下馬評とは裏腹に、とんでもない不当判決をもらってしまいました。判決の全体を詰めて読めたわけではありませんが、判決の基本的な枠組みの部分について、読解して批判を試みてみました。他の部分も読み解いていきたいと思います。判決そのものは、原子力資料情報室のホームページに掲載して頂きました。 http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=581
 ぜひ、皆さんもご一読いただき、意見、批判をお寄せ下さい。ひどすぎて、書ききれないかもしれませんが、衆知を集めてこの不当判決を跳ね返して、浜岡原発の停止までがんばりたいと思います。どうか、よろしくお願いいたします。  海渡 雄一

  浜岡原発地裁判決の論理とその克服の途 その1  海渡 雄一 (浜岡原発差し止め訴訟弁護団)  

はじめに

 この判決には中越沖地震についての言及は一切ない。 この判決は結審後の事象である中越沖地震は発生していない前提で書かれている。 多くの国民は、中越沖地震の経験に照らして、浜岡原発がそれを遙かに上回る東海地震の時に、耐震安全性を確保できているのかについて判断されることを願い、この判決に注目した。しかし、この判決には、このような観点の考察は全く含まれていない。そういう意味では、この判決は多くの国民の司法への期待を根底のところで裏切っていると言わざるをえない。確かに、裁判所は口頭弁論終結の時までに明らかになっていた事実に基づいて判断する。しかし、公知の事実について考慮することは許されるのである。この点に、本判決の決定的な欠陥があるといわざるをえない。

 1 判決の理論的な誤り

(以下略。短い記事に、原発問題を凝縮している。是非、全文を読んでもらいたい)http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/db74021a1813040c172a85630e421f9f

海渡雄一は最近、原発法廷闘争に弁護団として参加した経験をフルに生かして小著ながら法廷闘争の歴史と、脱原発への課題をコンパクトにまとめた著書を出版した。 

岩波新書、新刊『原発訴訟』 海渡雄一著
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1111/sin_k619.html
この本のあとがきの、最後に、著者は次のように書いている。
「。。最後に、大学生時代からともに弁護士となり、国会議員となってからは国会を舞台に脱原発の政策の実現のために活動してきた人生のパートナーである福島瑞穂さんにもお礼したい。福島第一原発事故後の参議院予算委員会などを舞台とするあなたの追求がなければ、浜岡原発を止め、玄海原発などの再稼働にストップをかけることはできなかっただろう。
  2011年10月              海渡雄一
  」


この雑誌「フォーリン・ポリシー」には、世界のワースト政治屋、ワースト官僚、ワースト企業、ワースト100も選んでほしいね。 戦争国家、原発国家、核国家、差別助長国家。。。すべて社民党が政策で追放しようとしているもんだが。日本は上位入賞間違いなし。 働いていないのに高給を取る国会議員、地方議員、公務員。地方都市の市長など、米国では無給だろう?

PS 瑞穂様。

賞金が出たのなら、それを使って専門家を雇い、週一回、1時間、演説の特訓をやってください。土井たか子の声量と演説力があったらあなたは総理大臣になれる。なにより、胆力。あなたには民を愛するという基本資質はそなえているんだから、あとは表現力だ。 瑞穂はTBSラジオで電話相談(法律相談)のレギュラーを長くやっていた。相談者のことを心底から考えている回答ぶりに感動した。弁護士はすべからく瑞穂のようであってほしい。政治屋も、である。民の幸せを考えていない政治屋が多すぎる。

岩波新書、新刊『原発訴訟』 海渡雄一著の はじめに--「原発訴訟」とはなにか、から引用しておこう。



福島原発事故の報を聞いて

 2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震に伴い東日本大震災が発生し、福島第一原発の停電と非常用ディーゼル発電機の故障を伝えるニュースが報じられた。これを聞いた時、私は、これまで原発訴訟の中で指摘してきた最悪の事態が発生したということを認識した。私たちは、全国で展開された原発訴訟の法廷で、このような危機が起こりうる危険性を具体的に指摘し、未然に防止するために司法の判断を求め続けてきた。(略)

 司法は壊滅的な原発事故の発生を未然に防ぐことができなかったのである。それはなぜなのか。過去を反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないためにその原因を探り、どのような改善が必要なのかをともに考えてみたい。

原子力問題への関心
 私は、原子力問題関係訴訟の中で、もんじゅ訴訟、青森県六ヶ所村の核燃料サイクル施設(低レベル放射性廃棄物処分施設・再処理施設)の許可取消訴訟、浜岡原発(静岡)と大間原発(青森)の運転差止訴訟などを担当してきた。

 また、福島の原発についても、福島第二原発3号機の再循環ポンプ損傷事故後の運転再開差止株主訴訟、福島第一原発3号機についてのMOX燃料装荷差止訴訟、シュラウド(炉心隔壁)などの損傷隠し発覚時の刑事告発を担当した。 
               (略)

 日本では原子爆弾による被曝、第五福竜丸の被曝など放射能被害の深刻な経験があり、1970年前後から原子力発電所の安全性について疑問を持つ住民運動が福島県では浪江町・小高町、宮城県では女川町、新潟県では巻町、柏崎市、愛媛県では伊方町、三重県では南島町などで始まっていた。まだスリーマイル島事故(1979年)やチェルノブイリ原発事故(1986年)が起きる前のことである。

 当時、政府や電力会社は原発は「絶対に安全」であると説明していた。これに対して、少数の科学者と技術者が勇気を持って原発の非常に大きな潜在的危険性と、この危険性を完全に封じ込めることが可能であるとは科学的に証明されていないことを指摘した。 (以下略)

人々の抵抗
 当時、原子力開発について問題点として指摘されていたことを列挙してみよう。(引用者注:後で引用するため原文にはない番号をつける)
1 潜在的な危険性があまりに大きく、重大事故は人々の健康と環境に取り返しのつかない被害をもたらす可能性がある。
2 被曝労働という命を削るような労働が、とりわけ下請け労働者に強いられ、労働そのものの中に差別的構造を内包している。
3 平常時であっても、一定の放射能を環境中に放出し、環境汚染と健康被害を引き起こす可能性がある。
4 放射能廃棄物の処分の見通しが立っていない。
5 核燃料サイクルの要とされるプルトニウムはあまりにも毒性が強く、またその利用は核兵器開発の拡散をもたらす。
6 原子力発電を進めるために、情報の統制が進み、社会そのものの表現の自由が失われてしまう危険性がある。
(以下略)

以上で<まえがき>の、前半の、一部引用を終わる。岩波書店のHPには本書の目次が掲げてある。裁判闘争の記録、でもあるが、必要な技術的な解説もおこなっている。司法や電力会社の行ってきたこと、被爆者や原発労働者の状況に加え、最終章では「脱原発のための法的課題」を30ページでまとめている。今現在、原発の過去の歴史(法廷闘争)と将来の課題を知るにはこれほどの本はないだろう(安いし、ページも薄い~250ページ)。

引用者の愚言を追加するなら上記の

>2 被曝労働という命を削るような労働が、とりわけ下請け労働者に強いられ、労働そのものの中に差別的構造を内包している。

下請け労働者の被曝実態が明らかにされていない。原子力白書によれば、この20年、被曝量のうち電力会社社員が受けたのは全体量の数パーセント、のこりは下請け会社社員が被曝している、ということ。差別的構造を内包、というより正確には、差別構造=人権無視、を前提にしなければ原発はありえないのである。

さらに

>6 原子力発電を進めるために、情報の統制が進み、社会そのものの表現の自由が失われてしまう危険性がある。

これも上記と同じ。因果関係が逆転しており、情報隠蔽、情報統制は原発推進の前提であったといえる。報道が一切、反原発記事を書いていない状況でどうして、原発は日本人が望んだのだ!などといえるのか。国民共犯説を振りまいている社会学者なども原発推進論者の片棒を担いでいるのである。過去の訴訟過程で提出された膨大な証言記録、証拠、および、判決などはすべて国民に公開されるべきである。著者には情報公開の運動もあわせておこなってもらいたい。 この本でわかるのは、ニッポンの行政(官僚が主役)そのものの、戦前から一貫している反・民主主義的性格である。公害問題、基地問題すべて構造は同じなのだ。

##

福島瑞穂のスピーチ映像。

レセプション@米国。社民党HPから持ってきた。上出来のspeech。沖縄問題などもしっかり自分の言葉でしゃべっている(数字をゴチャゴチャ入れすぎたが。。)。分かりやすい英語だ。
http://www.youtube.com/watch?v=VcBG-KJvxhs&feature=youtu.be
こんな名誉を毎日新聞以外どこも報じないのはなんたる恥知らず。

政治家ならば言いたいことを日頃から持っているはずだ。前を向いて堂々と、日本語で述べればよい。英語でできれば一番いいが、この程度の日本語なら同時通訳者が楽々と訳してくれる。言葉じゃなく、態度、だよ。相手に訴えるのは。


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ciao

うらやましい!
by ciao (2015-08-19 18:00) 

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