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報告『福島原発メルトダウン』     [東日本大震災]

これまで、私がネットで検索して読んだ中では、最も一貫性のある報告である。 




福島原発メルトダウン  

http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/politics/politics27.htm

2011年03月11日午後3:46、マグニチュード9(世界で4回目)の超巨大地震で福島第一、第二原発はスクラムした。平安時代に大津波の記録があるそうで、2011年3月11日の東北大地震は1,000年に一度の大地震のようだ。東電は福島県の火力と原発を全て失い、電源不足に陥って企業が活動を始める月曜日から輪番停電すると連絡があった。問題は鎌倉市の下水ポンプには非常用発電機がなく、停電すると下水からし尿があふれ出す可能性あるとか。トイレをできるだけ使うなという広報車が触れまわっていた。

原発事故初期の頃の私の推測だが、原発近くの30m位の断崖に津波が砕けて50m位の水しぶきが上がっていたのでディーゼル油タンク流出だけでなく、海水ポンプシステムが潅水して動かなくなったのかもしれないと考えた。持ち込んだ発電車が役に立たなかった理由がうなずける。幾らビルを頑丈に作ってもシステムとして機能しなければそれは不合格。そうするとこの原発の設計思想に瑕疵があったことになり、人災と言えるのではないかと思った。地震国日本には海水冷却型の原発は海浜で海面近くに建設してあるからこういうことになる。丘の上に建て、海水の冷水塔を使うシステムは高価になり、原発の安さが無意味になるのだ。

公表される情報は不明確で一貫性がない。できるだけ本当のことを知りたいと、情報をあつめ推理したものが本報告書である。

(以下略)




重要カ所だけ抜粋:


●一方2-3号機はいずれも圧力容器は14日と12日に底板貫通部が破損したままで、格納容器と連通していることは同じ。

米DOEは4月1日、1号機の核燃料の70%が破損、2号機は1/3が破損としている。ちなみにスリーマイル島は45%が溶融したとしている。1号機はメルトしたコアが底に溜まっている。2号機は底に穴があいてメルトしたコアの一部が格納容器に落ちている。3号機は底に小さな穴があいている。



●水棺方式は無意味であるばかりでなく、可能でもなく、かえって危険

以上が残留熱除去に関する著者の提案だったが4月18日に東電が発表した計画では格納容器に水を満たして冷やすことにしている。いわゆる水棺方式だ。しかし全ての格納容器は程度の差はあれ漏れている。特にジャジャ漏れの2号機の格納容器に水を満たそうとしても皆流れ出てしまい、始末に負えないだろう。漏れ止めに圧力抑制室のある地下室を水ガラス(珪酸ソーダ)入りのセメントスラリーを注入して固化できるかどうかにかかっている。それができないかぎり、発熱の続く3年間は垂れ流しとなる。1と3号機も本当に水面を上げられるのかどうか?やたらに汚染水を増やしてギブアップするのではないか?



●即発臨界説について

4月26日になりフェアウィンズ・アソシエーツ社のチーフエンジニア アーニー・ガンダー氏(Arnie Gundersen)が3号機原子炉建屋の爆発は水素だけでは説明できず、触発臨界爆発したとするビデオを公表した。ハワイやニューイングランドでアメリシウムやプルトニウムの微粒子が検出されたというのが根拠。4号機のプールの水分析もし、水中カメラで撮影し、燃料棒の無事を確認している。3号機のプールの水分析とか燃料棒の撮影をして無事を確認したとの報道には接していない。4号機で水中カメラで撮影できたなら、3号機でも撮影できそなものであるが公表されていない。障害物で撮影できないのか秘匿しているのかは不明。もし燃料棒が破壊されていればアーニー・ガンダー氏は正しいことになるが水バランスからが燃料棒が露出したとはいえない。アメリシウムは日本では報道されていないが、プルトニウムは見つかっている。両方ともおなじようなものだから当然福島にもでているはず。ではどこからか?それは1-3号機格納容器からもれたものと私は考える。2号機が特に穴が大きく、もれも多い。アメリシウムは高温にならなければ微粒子化しないとガンダー氏はいう。しかし炉内でメルトダウンして高温になれば2,600Cで気化して微粒子になる。これがドライウェルの蓋のガスケットから直接あるいは水に混ざって流れ出したとしても説明できる。黒煙がそれだろう。



●今後どうする?

福島も落ち着き所に落ち着いたようだ。まさに水は低いところにながれる。今東電は循環冷却系を確立して今後数年の循環冷却をしなければと焦り、タービン室に溜まった水を排水しようと努力を傾けているが、まったく地に足がついてないあがきのように見える。

救い出そうという循環ポンプも冷却器も原子力建屋の地下で水没しているはずだ。なぜならベローズは熱膨張を吸収するために薄いステンレス管で作た蛇腹管だから破裂するとすればここ。

炉心冷却用に注入している真水は格納容器のドライウェルとトーラスを連結するベント管のベローズの破裂個所から注入しただけ流れでてくる。この漏れを止める唯一可能な方法は原子力建屋の地下に防水セメントスラリーを高圧泥水ポンプで流し込しこんでベロー管を包んでしまうことであろう。その時溢れてくる水は配管・ケーブル・トレンチから回収しつつセメントを注入することになる。この手法はブローアウトした油田を止める一般的な方法である。米国に優れた技術がある。それまでトレンチは溢れて流出は継続するのでこれを回収しなければならない。結局、原子炉と格納容器内にある水溶性放射性物質は殆ど全部出てくるのではないか。大気に出ないだけ助かっているが海は大変迷惑。いわば巨大な水洗便所の原理だ。水洗便所はリークフリーではないから予期しないところから漏れる。しかしこれも時間がたてば大きな海原が助けてくれのだろう。

一段落した時点で地下の汚染が海に拡散しないように原発周辺に地中50mくらいの深さの遮蔽壁(地中ダム)を構築するハメになると思う。チェルノブイリの石棺より大規模な工事となろう。



●新耐震指針は過少であった

2006年に改訂された新耐震指針では438ガルであったが、2号機で546ガル(想定452ガル)、3号機でも507ガル(想定441ガル)であったという。4月に入ってからの余震の加速度データは4号機しか公表されていない。多分1-3号機は水没しているのだろう。

2007年7月、東京電力の原発研究者が米国マイアミの国際会議で発表したリポートでは、福島原発施設をモデルにして、日本における津波発生と原発への影響を分析している。その内容には、福島
原発の地域は太平洋に面した地震地帯であり、その地域は過去400年に4回、マグニチュード8あるいはそれ以上と思われる巨大地震にさらされていると書かれている、としている。さらに、9メートル以上の津波はおよそ1パーセントかそれ以下の確率で押し寄せる可能性があり、13メートル以上の大津波は0.1パーセントかそれ以下の確率で起こりうるとし、高さ15メートルを超す大津波が発生する可能性も示唆しており、津波の高さが設計の想定を超える可能性が依然としてありうると結論付けている。しかし中央集権的な大組織ではトップの意識が変わらぬかぎり、なにも是正処置は生じない。

日本国家もしかり、政治家の意識が変わらぬ限り、同じことが繰り返される。



●いま原発で作業している作業者数の合計は、 1,238名だそうである。うち東電から450名。


関連記事:
ETV 「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月」  似非科学者と似非公共放送局の合作番組   http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2011-05-17


原発事故対応のための会議の議事録ほとんど作成してないこと明らかに。。。 [東日本大震災]

こういうオバカたちに、国税の管理をまかせていいのだろうか。 あきれるやら、なさけないやら。

お仕事、の基本事項を学んだ後で、国会議員になってもらいたいね。当選した後、1年間、研修をする必要があるんじゃないの?採用試験に合格後、議員バッジを渡す。不合格者は当選取り消し。

##引用。

2011年05月12日01:34 【原発問題】枝野官房長官、原発事故対応のための会議の議事録ほとんど作成してないこと明らかに 自民党政権の対応検証ともカテゴリニュース速報+ 1 :春デブリφ ★2011/05/11(水) 20:56:48.03 ID:???0
http://jishin.ldblog.jp/archives/51694247.html

★原発事故の議事録ほとんどなし 枝野長官「多分、記憶に基づく証言求められる」

 枝野幸男官房長官は11日午後の記者会見で、東日本大震災発生直後、原子力災害対
策本部(本部長・菅直人首相)の会合など、東京電力福島第1原発事故の対応をめぐり
開催された会議の議事録がほとんど作成されていないことを明らかにした。
 政府は今月中旬にも原発事故調査委員会を発足させるが、枝野氏は議事録がない部分
については「多分、記憶に基づく証言などを求められることになる」と述べた。政府内
の議論の模様を示す資料がないことで、検証作業に支障を来すのは避けられない。

 枝野氏は、事故調査委の発足にあたり「首相だけでなく私も含めた政府関係者や東京
電力の事故以前と以後のプロセスを、すべて検証しなければならない」と強調した。

 ところが、「原子力災害対策本部などについては一定の議事メモは残っているが、危
機管理対応で議事録を取る場がほとんどなかったのが実態だ」と述べた。

 また、枝野氏は「制度的な問題を含め、事故を事前に抑止できなかったのかというこ
とが一つの大きなポイントだ」と、自民党政権時代の対応も検証の対象になるとの考え
を示した。

■ソース(産経新聞)5.11 20:44
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110511/plc11051120460023-n1.htm



福島原発で働く志願者を一般人(60歳~70歳男性)から募集せよ [東日本大震災]

週刊現代、5月7/14合併号。週刊現代は震災以後、毎号100ページを越える震災特集を組んでいる。この合併号も興味深い現場情報を多く載せているが重要なのは、

<大量被曝の危険性が解っていながら 平成の特攻隊フクシマ50に突入命令を出せますか>

という記事。p55~57。

私の気になっていたことをズバリ書いている。

要約する。

東電が出した工程表の各ステップでロボットではできない、人間がやらねばならない仕事が多く残っている、これを誰がやるのか?現在の汚染量であれば4時間作業をすれば年間の被曝線量に達してしまう、ということ。その後一年は現場に戻れなくなる。。。そのため次々と人を投入、後退していかねばならない、最終的に何人の作業員が必要になるのか見当も付かない。

現在の作業員は700人。東電社員に加え、東芝、日立それに関連会社、消防、警察。

国と東電は、放射線量が充満する現場に突入せよ、と彼らに命令を下すことができるか?

元検事の郷原信郎弁護士は「危険な職場で働くことは命令されても拒否できる。これは労働者に法的に認められた権利です。ただし、拒否した作業員が職場で不利を被らないようなルールはないので、それを定める必要がある。公益通報者保護法と同じです」という。

今回のような未曾有な事態に対処する法は十分に整備されていない。原発はこれまで「絶対安全」が前提とされていた。したがって、致命的な大事故を想定した法令が、日本にはなかったのだ。

元防衛庁長官の加藤紘一「自衛隊の任務とは違うので、自衛隊に出動要請はできないでしょう。最終的に(特攻隊は)東電や東芝の人たちになるでしょうが、誰がそれを命じるのか。権威のない今の政府に、そんな命令を出す資格があるのか。。。」

もちろんこの事故は現代文明にとって完全な「想定外」の事態だ。そうなると今までの法や、政治、社会の約束を超越して、場合によっては国の力で国民を原発に送り込み、身を挺して復旧の努力をしてもらうこともありうる、とする考え方もある、たとえば、四国新聞は次のように言う。

「被害の決定的な深刻化、拡大を防ぎ事態を収束させるには健康を害する被曝の危険性を伴う犠牲的な活動が不可欠である」(4/19)

これは共同通信編集委員・姉崎明二の意見。姉崎の説明。。
「今回のような緊急時にはまず最悪の事態を決め、それを回避することに全力を挙げるべきです。今回はとにかく、放射性物質が日本そして世界へ拡散することを、何が何でも防がなければならない。不測の事態になったら、決死隊を行かせなければならなくなるかもしれません」

その際、人手が必要になるなら、国民の生命と財産を実力で守ることが任務である自衛隊が行くべきだ、というのが姉崎の意見。そのときに、技術的に自衛隊だけでは放射性物質の拡散防止が難しいということになれば、政治の力で民間人も入れる必要がある。
「しかし、それを強制的に行うとすれば超法規的措置になるので、管首相は事態が収束した時点で退陣し、国会議員も辞職すべきです。同時に、過去の原発政策を進めてきた自民党の責任も厳しく追及されねばなりません」(姉崎)

危険な現場の作業は自衛隊に頼む、という点では危機管理評論家の佐々淳行も同じ。次のように言う。
「自衛隊員にお願いするにせよ、危険を十分に認識させた上での志願制とする。加えて手厚い特別手当を与え、作業終了後もずっと放射線障害の健康診断を受けられる仕組みを整える。やむなく東電の人間も加えるのなら、身分が保障された正社員に限定する。現場で危険な作業に当たらせる人は、これが限界でしょう。」こう語る佐々は、今回の原発事故の現場でキャリア官僚が陣頭指揮を執らないことを「卑怯としか思えない」と批判する。

元財務官僚高橋洋一は次のように言う。
「経済合理性で割り切れば、国が外人部隊を雇うように、東電は特攻隊を雇うでしょう。多額のお金を払えば、被曝の危険などかえりみずに働こうという人たちがすぐに集まると思います。東電は資産を売却すれば、そのお金など簡単にひねり出せる。正義や不正義を忘れて合理的に考えれば、金で解決、となります」

政府が特攻隊に金を出す可能性もある。実際ある政府関係者はこう証言する。「まだ正式に進んでいるわけではなく、政府の一部で<頭の体操>的に考えているだけですが、最後には特攻隊を政治の責任で結成するという案が出ています。メンバーの対象は65歳以上で、一日の報酬10万円、一回の作業は30分程度、これを月に2~3回やってもらうというものです」

つまり法的、政治的に考えて、政府が国民に突入を強引に命令することは難しい。そこで募集に応じた人たちに報酬を支払って突入を依頼する、という流れが浮上しつつあるのだ。昭和史研究家の保阪正康は言う。
「中央の原発官僚と福島の現場で働いている作業員の関係は、まさに大本営と現地戦闘員のそれに重なります。中央の司令官は「つべこべ言わずに死ね」と命令し、戦闘員は特攻や玉砕の形で死んでいった。その論理が、今でも原発の世界ではまかり通っているのだなと思いました」

せめてこの平成の時代、原発の「特攻隊」には正確で十分な情報が与えられ、生命と健康に配慮がなされて、家族が安心できるように望みたい。

戦前から日本では、政治とメディアが特攻隊を含む若い兵士たちの活躍を持ち上げ、その陰で政治家や官僚、軍幹部らの失敗の責任が不問に付される---というパターンが繰り返されてきた。今回の原発事故について同様のことを危惧するのは、東京大学大学院教授の高橋哲哉。
「今後、大量被曝しながら原発で作業を強いられた人が亡くなれば「国家国民を守った尊い人」として、靖国の英霊のように持ち上げられるでしょう。かつての日本は、上層部の失敗によって兵士たちが非業の死を遂げると、国家のための尊い犠牲であるとして、靖国神社というシステムの中で美化してきました。一方、上層部の責任は曖昧にされることが多かった。そういうことを繰り返されるのに私は賛成できません。
それよりまず、歴代の首相や電力会社社長、官僚、学者ら、「絶対安全」と言って原発を推進してきた人たちに、今の危険な現場に行って欲しい。そうして責任にに向き合ってほしいと思います」
高橋によると、原発の下請け労働者は放射線の充満する場所での作業を強いられ、それが原因と疑われる病気や死亡例が後を絶たない。福島第一原発の周辺でも、70年代からこういう問題が起こっていたが、一部のジャーナリストなどが追求しただけで、事実上、無視されてきたという。
「原発とは平時から、現場の労働者の被曝という犠牲を組み込んでおかない限り、成り立たないものです。そのシステムを今、根本から問い直す時期がきていると思います」



##

以上で長い引用(要約)を終わる。引用しながら憤りが収まらぬ。最後の高橋哲哉の意見だけが真っ当なモノ。

あまりのバカバカしさに引用しなかったが、京都大学の政治学者、中西寛は、どさくさに紛れてこういうことを言っている。。

「。。昔の日本軍も、特攻隊に「死にに行け」と命じたのではない。あくまで特定の攻撃を命じたわけで、また形式的にせよ、その命令に従うかどうかは本人の意志で決めることになっていました。」

笑止である。


以下わたしの意見。

1 自衛隊や消防警察を決死隊にしてはならない。遠くからの水の<散布>
だけをやったくらいで、決死隊のフリをしているようなやつらでは、使い物にならない。それに、体力仕事をしに行くのではない。

2 佐々や共同の姉崎、政府官僚など、危険な仕事、と言っているが高橋哲哉が言うように、平時から原発の下請け作業員は危険な作業をやってきたのだ。何を今さら、危険を大げさに取り上げるのか。 (知らないのだろうか?だとしたら、呆れた話である)。佐々などキキカンリのプロ、といいながら、原発非常時の対応などこれまで、気にもならなかったのか?それ以前に、原発そのものを認めてきたのか?

3 姉崎は、事態が収拾した時点で<管首相は辞任せよ>と言っているがなぜ、管のみが辞任せねばならぬのか。辞任すべきは原発を推進してきた全国会議員だろう?それに経産省の原発推進官僚達。安全委員会とか保安院のエライさんである。さらにキンタマが付いているのなら、専門家、学者共。 さらに大罪を背負わねばならぬのは、共同通信をふくむ、マスゴミ全職員である。どう責任をとるつもりなのか。

4 佐々や、高橋洋一は、特別の報酬を出せ、と言っている。そんな金は一切不要である。職務のなかでやればよいのだ。職務にないのなら依頼も命令もする筋はない。


以下、作業員の選び方について。

5 政府関係者は65歳以上を集める、といっているが、わたしは、60歳以上でよいとおもう。60~70歳の健康な男性のうちの志願者を選ぶ。なにしろ、嘘か本当かしらぬが、事故が収集するまで1年かかる、と言っているのだから大量の人数が必要だ。報酬も、交通費も一切不要、食費も自払いとする。ボランティアで行くのである。ただし、死にに行くのではない。作業後との放射線被曝量は管理し、最大限のリミットを設定して、一回当たりの作業時間、作業の頻度を放射線専門の医者に管理してもらう。作業後、死ぬまでの医療費は無料にしてもらう(ヒロシマナガサキのヒバクシャ並、ということ。原爆手帳をもっている人々と同じ扱いにしてくれ、ということ)。

6 誰がボランティアになるにしても初めての勤務場所であり原発という特殊な作業上だから、作業内容の説明が必要。これを事前にシッカリと行う。1日くらいの説明で理解できる程度のレベルの作業員を選ぶ。

7 これまで作業を行ってきた、東電、下請けの700人は原発建物の内部を知っている貴重な資源である。ボランティアを5~10人くらいのグループに分け、そのリーダーになってもらい、なるべく被曝の少なくなるような位置で指揮を執るなど自己管理をしてもらう。

 
ついでだが、東電の社員であっても(福島原発で常時働いている職員は別。彼らはリーダーとして働いてもらう)、60~70歳、それに志願者のみ、という条件を適用する。社員というだけで60未満、や、志願しない60歳以上を懲罰的に社命などにより働かせてはならない。


上記の条件で、もちろん、わたしは志願をして福島へ行く。


現役の自衛隊員や消防隊員に60歳以上は、いないはずである。予備役、退職した経験者で志願するひとがいればがいれば入ってもらう(ただし、上記の条件。特別手当など出ないよ)。団塊以上の年齢層は高度経済成長でいい目をみたのであるし、ひとりの国民として、原発をここまでのさばらせた責任も若い人以上にある。多くのボランティアが出てくるとわたしは信じる。

注: まさか、佐々淳行は志願してこないだろう。志願しても、こんな態度のでかいヤツは拒否。


政府と東電は上記の枠組みが可能なように、大至急プランを練ってほしい。

。。と一人息巻いてもしょうがないのだが。。河野太郎、とか有望な政治屋にメールしてみよう。

この特集の別の記事では、福島近辺に台風が来襲すると汚染が一気に広がる可能性が高い、と述べている。ことは急ぐのである。


 
PS
書いた後で気がついたが。。
>最大限のリミットを設定して、一回当たりの作業時間、作業の頻度を放射線専門の医者に管理してもらう。作業後、死ぬまでの医療費は無料にしてもらう(原爆手帳をもっている人々と同じ扱いにしてくれ、ということ)。

こういう要求をすることさえ、現在下請けで働いている人には申し訳ない、とおもう。彼らにはこんな条件はおろか、労災などついていないはずである。この機会に、学会や厚労省は、下請け労働者の労働条件を調査し、<人間らしい扱い>に大至急改めさせるべきである。労働者のため、というよりは テメーラ、のタメなのだよ。普通の人間になりたく、ない?


原発下請け作業者は、平時に大量の被曝をしているのにトーデンや厚労省、経産省安全委員会、保安院、マスゴミ、学会は、見て見ぬふり、知らん顔をこれまでしてきた。もはや人間とはいえない。
 
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5月19日、ニュースで東京都の山田さんが福島原発で作業する志願者を応募していることを知った。下記の要領。早速、応募のメールを送信した。
*****

「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」結成へむけて

 福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するまでもありません。しかし確認しておかなければならないことは、次の事実です。

1) 暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、10 年の単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、これを故障することなく保守・運転し続けなければならない。

2) この冷却設備の建設・保守・運転は、すでに高度に放射能汚染された環境下で行わざるを得ない。

3) もし、安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000 万人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある。

 このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていないことは大きな問題です。
 
 さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではありません。身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。

 まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。

 当面次のことを提案します。

1. この行動隊に参加していただける方を募集します。
 原則として60 歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること
2. この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。

 これらの方々は、次ページにご記入いただきE-mail、FAX あるいは郵便でお送りください。

 なお、このプロジェクトは直接的には国会や政府に対する働きかけと、広く人々にこの行動隊が必要であることを訴えることを活動の中心とします。状況が流動的なこともあり、進展に応じて様々な面への活動を広げていくこともありうると考えます。また、この提案文を多くの方に転送していただくことをお願いします。

2011 年4 月
山田恭暉
134-0083 東京都江戸川区中葛西5-11-25-707
電話&FAX 03-5659-3063 携帯電話 090-3210-9056
メール bouhatsusoshi@aj.wakwak.com
.............................

□ 福島原発暴発阻止行動隊に参加します
□ 福島原発暴発阻止行動隊に賛同し応援します
ご氏名
ご住所 〒
お電話
FAX
携帯電話
メールアドレス
..............................



ダイバーシティ技術 (分散化) [東日本大震災]

通信を専攻すれば、誰でも習うイロハの技術にダイバーシティ、diversityがある。無線通信は地上の空間を経路として電波を飛ばすため大気圏内、圏外の気象条件、宇宙線、太陽の黒点活動など、自然の影響をまぬかれない。これを直接的に回避する決定的な手段はない。したがって、間接的な方法を用いる。驚くような方法ではない、経路の違うアンテナを二つ以上(距離的に離して)設置し、受信品質のよい方の電波を使用する、というだけの話である。何を離すか、によってさまざまなダイバーシティがありうる。 ケータイであっても、過疎地は別にしてどの地点も通常は複数の基地局(アンテナのある局)によりカバーされているから、ある局が障害になってもその近辺一帯の電波が止まる、ということがないよう考慮して局が配備されている。

ダイバーシティ@ wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3

この発想は、マネジメントにも及ぶ。

ダイバーシティ・マネジメント
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88

このことを思いついたのは他でもない、トヨタ、ホンダを初めとしてクルマに多用されているコンピュータを東北の某社がすべて一カ所で製作しており、地震で工場が生産機能を壊滅に近い形で失った、ということを知ったからだ。驚くべき失態ではあるまいか。これは単に結果論、ですませていいのか?株主は責任を追求してよい、とおもう。

トヨタがジャストインタイムやカンバン方式を使って同じ失敗をしたのは初めてではない。10年以上前、米国の一カ所を襲った災害(ハリケーンか、竜巻か、洪水か、は忘れたが)により部品生産が壊滅したとき、おなじ批判を浴びたのだ。

東西南北に地理的な分散(最低二カ所)しておけばこういうことは避けられる。同時に、二カ所の工場が壊滅、ということは殆どあり得ない事態である。


おなじように大手企業の失態が最近発生した(実際にいつ発生したかはわからないが)というニュースが飛び込んできた。ソニーのプレステ顧客情報がハッカーに盗まれた、というのだ。その件数、7700万人。全世界の顧客情報が一度に盗まれたのである!! クレジットカード情報がそのなかに入っていたらどうなるか。本日の毎日新聞によれば、世界の情報を一元管理していた可能性が高い、という。そうでなければ日米欧の顧客情報が一度に失われるということは考えられない。データベースは分散化すべきである。セキュリティも別の手法を用いた方がよい。


震災は普段眼に見えぬ脆弱性を暴露する。

交通運輸についても同じことが言える。たとえば、固定電話、ケータイ電話会社は3社以上存在するから一社のシステムが大規模故障を起こしても国内の通信がストップすることはない。鉄道についても同じ。

電力についても同じことが言えないか。地域独占はオシマイにすべきなのである。発電と、送電は全く別の機能である。すぐにでも発電を民間に開放すべきである(送電網はもともと迂回網があるはずである)。巨大な発電所で製造した電力を遠方から(日常的に)送電するというのは無駄であるし、事故発生時の影響が大きすぎる。消費地の近くで、小口の発電を行う多数の企業を育成すべきなのである。 現在日本の東西で周波数が異なるという不幸(かつ、ドジ)な事情がある。周波数変換装置と基地も多数設け、発電資源の有効利用を図る必要もある。

通信にしても、交通運輸にしても、電力、燃料などのシステム外のエネルギ源補給を前提にしている。自然災害でなくても、戦争(外国の戦争であっても、長期に継続すれば)その他の理由により長期の機能停止は想像しうる。その場合であっても、数百年前の生活に戻るだけである。病院なども自家発電で当座はしのげるが1週間も続けば大部分の装置や、冷却を必要とする装置は機能不全におちいる。しかし、それだけのことだ。影響を受ける患者もいようが戦前のレベルにもどるだけである。その殆どゆいつの例外が、原発である。外部電源も、燃料もなくなったらどうなるか?原発設計者や事業者の想定外のことである。

プレステ情報流出 :個人情報を一元管理? 揺らぐ家庭用ゲーム機の安全性http://mantan-web.jp/2011/04/28/20110428dog00m200006000c.html

世界で7700万人の個人情報が流出したとされるソニーのネットワークサービス「プレイステーションネットワーク(PSN)」の不正アクセス問題。これまでテレビゲーム機によるネットワークサービスはパソコンに比べ、高い安全性が売りになっていたが、今回狙われたのは、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)3」を通じて各ユーザーから集められた個人情報。絶対と思われていた“安全”の基盤が揺らいだことになり、今後の家庭用ゲーム業界のネット戦略にも大きな影響を与えそうだ。

 ゲーム業界に精通している立命館大学映像学部の新清士講師は「ソニーからの情報がないこともあるがお手上げ」と話しながらも「しかしこれだけのデータを奪われたということは、高度な知識を持つ技術者が、(情報を管理する)サーバーに直接攻撃をしたのだろう」と推測する。PSNは、約60カ国・地域に会員を持ち、世界の各地域ごとにサーバーを置いて管理し、ゲームのためのサーバーと個人情報管理のサーバーを別々にしているのは分かっているが、サーバーの配置など詳細な仕組みなどについては安全上の観点から極秘とされており、今回、ハッカーがどのようにして対象のサーバーを見つけ出せたかは不明で、さらに外から侵入できたことについても関係者らは一様に首をかしげる。

 ただ今回、全会員のデータが奪われた可能性があることから、ある有力ゲーム会社の社員は「一元に近い形で個人情報が管理されていたのだろう。(日米欧などの)各地域ごとに管理していたら、全データは奪われないはず。お粗末と言われても仕方ない」と情報管理のあり方に疑問を投げかける。いずれにしろ、ウイルスが侵入しやすく個人情報流出の温床ともなりやすいパソコンに対し、これまで安全性が強調されてきたテレビゲーム機も今回の一件で同じような危機にさらされかねないことを示した。



ソニー「PS3」個人情報流出 賠償2兆円超える可能性も
ソニーのゲーム機「プレイステーション3」(PS3)などに向けて展開するネットワークが不正侵入とみられるサイバー攻撃を受け、世界で最大7700万人分の個人情報が流出した問題は、同社の将来に大きな暗雲となって広がりそうだ。「史上最悪の情報流出」(ウォールストリート・ジャーナル紙)の代償は2兆円を超えるとの指摘もある。経営責任への追及も避けられず、同社は未曾有の危機に直面している。(夕刊フジ

 流出した情報は氏名、住所、メールアドレス、誕生日、パスワードなど。同社ではクレジットカードの番号や有効期限日が漏れた可能性も「排除できない」とし、クレジットカードの使用履歴について「定期的に確認してほしい」などと注意を呼びかけている。

 日本の登録者は約900万人で、日本企業の情報流出としては過去最大。賠償額も巨額になりそうだ。


『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』・小出裕章/創史社 [東日本大震災]

『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』・小出裕章/創史社
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/e6320215bead35de9f110fcfc07f1d04

【本文のもくじ】
1章 被曝の影響と恐ろしさ
2章 核の本質は環境破壊と生命の危険
3章 原子力とプルトニウムにかけた夢
4章 日本が進める核開発
5章 原子力発電自体の危険さ
6章 歪められた二酸化炭素温暖化説
7章 死の灰を生み続ける原発は最悪
8章 温暖化と二酸化炭素の因果関係
9章 原子力からは簡単に足を洗える
10章 不公正な世界
11章 再処理工場が抱える膨大な危険
12章 エネルギーと不公平社会

【著者紹介】
小出裕章(こいで・ひろあき)
1949年東京生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒、同大学院修了。1974年に
京都大学原子炉実験所助手。2007年4月から助教。専門は放射線計測、原子力
安全。伊方原発訴訟住民側証人。著書:小出裕章(監修)、坂昇二・前田栄作
著『日本を滅ぼす原発大災害』 風媒社(2007年)、土井淑平・小出裕章著
『人形峠ウラン鉱害裁判 』批評社 (2001年) 他。

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第一章で小出さんは原田正純(熊大医学部。水俣病を研究、患者の側に立って戦い続けた)の言葉を紹介している。

「水俣病の原因のうち、有機水銀は小なる原因であり、チッソが流したということは中なる原因であるが、大なる原因ではない。大なる原因は、<人を人と思わない状況>いいかえれば人間疎外、人間無視、差別といった言葉でいいあらわされる状況の存在である」

この引用につづいて、小出さんは言う。
「それを許しておく限り、次の事故、一層大きな規模の事故もいずれ起きるでしょう」

原田正純の言う、<人間疎外、人間無視、差別といった言葉でいいあらわされる状況の存在>。状況はどこにあるのか?大部分の現代人の頭の中に、である。そんな頭はどこで製造されるのか? 教育で、である。小中高で、人間疎外、人間無視、差別のあることが隠され、むしろ、これを助長するような教育をやっているのである。さらに原発技術や政策に係わる人間たちは高等教育をうけているはずだが、一般教養はインプットされていない。不公平の存在を当たり前、とおもわされている。正義、など、科学や政策にとっては無縁だと思っている人種達が業界、学会を牛耳り、それを、政府が支援している。 しかし情報は世の中に溢れているのだ、知らなかった、ではすまされないだろう。これをそのまま放置して、業界バラマいた金を受け取って、原発を誘致してきた地域住民、電気だけを享受してきた都会人も、大きな罪を背負わなければならない。俺たちは無罪、と信じ込んでいる国民は滅びの道を歩む。




p11でJCO事故(10年目におきた東海村の臨界発生による被曝死者が出た事故)について述べている。ウランに対する形状管理を行っていなかった、下請け作業者には、臨界、そのものが教えられていなかった、しかも それを承認したのは安全委員会であるが、安全委員会は全く責任をとっていない。これを小出さんは告発している(当時からそう言う声はあったが、小さな事故、として葬り去られた)。

形状管理を、小出さんは「ウランを取り扱う設備に臨界が起こり得ない形状のこと」と説明しているがこれでは言葉が不足。形状管理とは、

核燃料物質=ウランが臨界状態にならないように、ウランの形状をあらかじめ制限すること

としなければならない。


【計量管理と形状管理】
http://www.atomin.go.jp/dr_atom_glossary/ka/ke/keiryo.html


ウランは形状管理と計量管理をしておけば、絶対に臨界にならない。それを作業の効率のため、核燃料加工工場(JCO)は守っていなかった。しかもそれはルール違反ではないのだ!安全委員会が認めていたのだから。

そこで、先ほどの、原田正純の言葉がでてくるのだ。

かりに日本以外の国で欧州で東海村臨界事故に類することがおこれば(ロシア、中国は除く)、国会で監督機関の責任が追求されることは間違いない。米国のスペースシャトル事故調査はその一例だ。国会と、議員の無能が事故を引き起こした、といってもよい。さらにいえば、国会が人間性と正義を追求する機関であれば、原子力発電所、などというトンデモ設備が、検討段階で葬り去られているはずである。素面で、こんなものをこねくりだすのは、教養を欠いた集団、すなわち<科学者たち>の特権である。

日本列島は原発列島である。某国から核ミサイルでなく、通常ミサイルの一斉発射により、原発が狙われ、命中でもしたらニッポンはたちまち沈没である。(あるいは、テロリストによる自爆、や、無線操縦器飛行物体による攻撃。。)福島のように作業員が復旧作業をおこなえる状態ではなくなる。建物が破壊され炉心が壊れでもしたら、チェルノブイリのような石棺で塞ぐ、ということもできないだろう。

ニッポン(あるいは、原発保有国)は、戦争を起こすことはできないのである。

日本海側、太平洋側の原発がミサイル攻撃をうけ破壊でもしたら。。空気、海洋の汚染は一世紀に渉って継続し、しかも、汚染は極東に限定されるわけでもない。。。。それを考えたら、攻撃側も日本をミサイル攻撃する手も縮こまる。。 原発と核ミサイルは同じ核抑止機能を果たす。。自国の国土と住民の命を盾に取った、いかにもニッポンらしい、みごとな戦略~。


菅おろし   国会議員共の馬鹿さわぎ [東日本大震災]

震災、原発事故の手当で忙しいこの時期、首相を降格させてどうするのか。
国会議員なら、一刻の猶予もなく、一致団結して避難民や被災者の救援に日夜はたらくのが高給をとっている議員のすべきことではないのか。

菅の何が気に入らぬのか知らぬが、おのれが首相であればどういう政策を取る、おれは、原発に対してどういう見解を持つ、首相とは、内閣とはここがちがう、おれの意見を採用しろ、とブログや、国会内で所見をのべ、国民に訴えればいいではないか。そんなものをついぞ見たことがないし聴いたことがない。これは、職務の怠慢なのである。給与を返還しろ。


頭がないのなら体を使って避難所にいって働いたらどうか。

避難所では栄養もマトモに取れていない。不潔、病人が続出、病気でなくても衰弱が激しい高齢者がおおい、というではないか。気にならないのだろうか。人間性喪失である。国会議員とは、馬鹿でなくてはなれないのだろうか。


菅を降ろしてだれが首相をやり、大臣をやるというのか。

菅首相への支持率の低さは、首相をだれも助けようとしない党と、党略により内閣を非難している野党に対する諦念がある、ことがわからないのか。わからないだろう。わかっておればこんな醜態を国民や海外に見せないだろう。

原発の崩落がおきたのは、自分たちの責任でもある、と国会議員なら、原発の歴史をひもとけば悟るはずである。菅とともに、オノレ達の責任も海洋投棄、したいのだろう。どこまでも卑劣、無知、厚顔なやつらである。

地獄へ堕ちろ。

こんな馬鹿な政治屋が跋扈しているのだから、震災が天罰といわれても甘受せざるを得まい。

国会議員がまともに働いていれば、原発災害は防げたのである。議員らの原発に対する過去のそして現在の活動、姿勢は必ず暴露されるだろう。


『隠される原子力』   小出裕章 [東日本大震災]

早朝目覚める。

障子からしみこんでくる日差しで、今日は快晴であることが解る。しかも、雨上がり。散歩日和である。

 ああ、これで地震津波、原発事故が夢であったとしたら。

と、考えながら布団から抜け出す。来週中頃まで、1日3時間睡眠で仕事だ、仕事。

さて、昨日ネットで入手した原子力発電の明快な説明。動画である。
原発の内部を細かく説明しているのではない(技術的には難しいものは何もない、と小出氏は言う)。むしろ、原発が一旦破壊したなら、国民に何が起こるか、という説明。

小出裕章さん『隠される原子力』
http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk
 1時間46分のビデオ

これは、柳井市(山口県)で2011年、3/20に行われた祝島原発(中国電力)反対集会で小出さんが行った講演である。この講演をまとめた資料もダウンロードできる。
柳井市講演会、3/20 講演会資料。14ページ pdfファイル
http://stop-kaminoseki.net/shiryo/20110320yanai.pdf

じつにコンパクトにまとめてある。中学生なら読んでも解る。全国の中学校、高校ではこれを使って原発がいかに危険な設備であるか、を学ぶことができる。先生たちは文科省の指導要領に従って<原発は安全だ>としか教えない。生徒達と父兄、それに真実を知りたい先生はこの資料と上記動画で自主学習をすればよい。このほか、小出さんの残した情報はネットで読める。

情報@小出裕章
http://hiroakikoide.wordpress.com/



注文していた本がアマゾンから昨日出荷された。本日到着の予定。

1 小出 裕章『隠される原子力・核の真実』 2011

2 『日本を滅ぼす原発大災害―完全シミュレーション』 2007
  坂 昇二 前田 栄作
  小出 裕章 (監修)



昨晩、NHK総合テレビで、「被災地は訴える」という番組を放映した。地震津波、と、原発の被災者がいるのだが後者について、事業者(電力会社)と、原発を推進してきた政府の責任を追及する人は一人もいなかった。原発を誘致した県や地元民の責任を問うひともいなかった。原発推進政策を見直せ、というひとももちろんいない。

マスゴミが電力会社、政府にくっついて原発を後押ししてきたのだからいまさら簡単に方針変更もできないだろう。先日、讀賣新聞、朝日新聞が行った世論調査では、過半数の国民(大人である。子供は排除されている)が依然として原発による電力供給を支持している。つぎに原発事故が起こるとすれば、それは、再び、日本だろう。馬鹿=日本の大人、は死ななきゃ治らない。死んでも治らない。

##

小出さん作成の上記講演資料を要約する。

1 子供の被曝は何としても避けなければならない
2 都会では引き受けられない原発の危険(法律でそうさせている)
    原発推進派のとった戦略。
(1) 破局的事故は起こらないことにした
(2) 電力会社を破局的事故から免責した
(3) 原発を都会には作らないことにした (過疎地におしつけ)

3 原発破局事故時の急性放射線障害を避けるには
(1) 原発を廃絶させる
(2) 廃絶させられなければ、情報を公開させる
  (たとえば、原子炉制御室にTVカメラを設置し、映像を常時外部に公開)
 
  ついでに全計器の示す値をネットで公開したらどうか(古井戸追記)
   さらに全国に設置した放射線モニタリングポスト(測定場所)の読み取り値もネットで常時公開。

  
(3) 公開させられなけば、自ら情報を得るルートをつくる
(4) 事故が起きたことを知ったら、風向きを見て直角方向に逃げる。そして可能なら原発からも離れる。
(5) 放射線を身体に付着させたり、吸い込んだりしてはいけない。
(6) すべて手遅れの場合、そう長くない時間を一緒にいたい人とともに過ごす。

4 長期間にわたる悲劇を避ける道は?
   ただひとつ、原子力そのものを廃絶すること。
 



小出さんが参加したこの集会は祝島原発に反対する集会。地域住民の反対の闘いをメディアは無視し続けた。事業者(電力会社)、その用心棒(政府、県、議員タチ)、それにメディアが協力して日本列島を原発列島にしたのである。 この原発で汚染水が海中に漏れたら。。どうなるか?瀬戸内沿岸の人々はちょっとは考えたらどうか?
 

追記: 
小出さんの資料6ページに重要なカ所がある。被曝許容量に関する指摘。 いわゆる「許容量」と呼ばれるものは「安全量」ではなく、「がまん量」にすぎない、さらに、今日の原子力利用においては、利益を受ける集団と危険を押し付けられる集団が乖離していて、実際には「がまんさせられる量」になっている、と指摘した後、つぎのように述べている。引用。
 
ヒバクシャ」というレッテルを貼られたそれらの人々を60 年以上調査してきて、どんなに少ない
被曝量であっても、癌や白血病になる確率が高くなることが明らかになってきました。低レベル放射線の生物影響を長年にわたって調べてきた米国科学アカデミーの委員会は、2005 年6月30 日、彼らが出してきた一連の報告の7番目の報告(4)を公表しました。その一番大切な結論は以下のものです。

利用できる生物学的、生物物理学的なデータを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない。最小限の被曝であっても、人類に対して危険を及ぼす可能性がある。 



小出さんのいう「許容量」や米国アカデミの指摘は、半世紀も前に、物理学者武谷三男が原水爆実験などの考察から、既に指摘していたことである。廣島の爆心地から数百メートルの位置に本社ビルを持つ中国電力の社長が、福島事故の直後、祝島原発の建設計画を変更しないと言明した。ニッポンの悲喜劇である。

 

福島周辺の風向き、風速リンク集
http://www.hir-net.com/link/weather/temp.html

浜岡原発を止めよ [東日本大震災]

4/18日付毎日新聞のコラム、風知草が。。

浜岡原発を止めよ

。。の見出しで原発政策の見直しを主張した。筆者は、山田孝男 (編集委員)

引用する:


 中部電力の浜岡原子力発電所を止めてもらいたい。安全基準の前提が崩れた以上、予見される危機を着実に制御する日本であるために。急ぎ足ながら三陸と福島を回り、帰京後、政府関係者に取材を試みて、筆者はそう考えるに至った。

 福島に入った私の目を浜岡へ向かわせたのは佐藤栄佐久・前福島県知事(71)だった。郡山に佐藤を訪ねて「首都圏の繁栄の犠牲になったと思うか」と聞いたとき、前知事はそれには答えず、こう反問した。

 「それよりネ、私どもが心配しているのは浜岡ですから。東海地方も、東京も、まだ地震が来てないでしょ?」

 5期18年(5期目半ばで辞任後、収賄で逮捕・起訴。1、2審とも有罪で上告中)。国・東京電力との蜜月を経て原発批判に転じた佐藤が、恨み節を語る代わりに首都圏の油断を指摘してみせたのである。

 浜岡原発は静岡県御前崎市にある。その危うさは反原発派の間では常識に属する。運転中の3基のうち二つは福島と同じ沸騰水型で海岸低地に立つ。それより何より、東海地震の予想震源域の真上にある。

 「原発震災」なる言葉を生み出し、かねて警鐘を鳴らしてきた地震学者の石橋克彦神戸大名誉教授(66)は、月刊誌の最新号で、浜岡震災の帰結についてこう予測している。

 「最悪の場合、(中略)放射能雲が首都圏に流れ、一千万人以上が避難しなければならない。日本は首都を喪失する」「在日米軍の横田・横須賀・厚木・座間などの基地も機能を失い、国際的に大きな軍事的不均衡が生じる……」(「世界」と「中央公論」の各5月号)

 これが反原発派知識人の懸念にとどまらないことを筆者は先週、思い知った。旧知の政府関係者から「浜岡は止めなくちゃダメだ。新聞で書いてくれませんか」と声をかけられたのである。原発輸出を含む新成長戦略を打ち出した内閣のブレーンのひとりが、浜岡に限っては反原発派と不安を共有し、「原発を維持するためにこそ止めるべきなのに、聞く耳をもつ人間が少ない」と慨嘆した。

 福島のあおりで中部電力は浜岡原発の新炉増設の着工延期を発表したが、稼働中の原子炉は止まらない。代替供給源確保のコストを案じる中電の視野に休止はない。ならば国が、企業の損得や経済の一時的混乱を度外視し、現実の脅威となった浜岡原発を止めてコントロールしなければならないはずだが、政府主導の原発安全点検は表層的でおざなりである。

 なるほど民主党政権は無残だが、自民党ならみごと制御できたとも思わない。空前の大災害であり、しかもなお収束のめどが立っていない。

 向こう1000年、3・11ほどの大地震や津波がこないとは言えないだろう。列島周辺の地殻変動はますます活発化しているように見える。そういうなかでGDP(国内総生産)至上主義のエネルギー多消費型経済社会を維持できるかと言えば、まず不可能だろう。

(以下略)

全文
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20110418ddm012070049000c.html

毎日新聞の発行する経済誌『エコノミスト』。最新号の特集は 日本外し である。

http://mainichi.jp/enta/book/economist/

【特集】日本外し
・世界が気づいた日本依存のリスク

・供給不安の余震は続く 「モノ作り」の危機  黒澤 真

・インフラ途上国転落 電力不足、改革停滞が“日本離れ”を招く  増田 貴司

・崩壊した安全神話 観光、農業で「ニッポン」を敬遠する外国人  松崎 隆司

・労働力が逃げていく 外国人材の空洞化が日本経済に大きな痛手  石原 進

・ルポ 福島県いわき市小名浜の工場被害の深刻さ  山口 義正

●業界別動向

・半導体 顕在化するウエハーと洗浄液の不足  稲葉 雅巳

・インタビュー 韓国ハイニックス半導体 権 五哲CEO

・自動車 生産再開も部品不足で綱渡り続く  河村 靖史

・自動車 脱日本、アジアシフトが加速する  塚本 潔

・電機 在庫減らしと特定部品メーカー依存が裏目  杉山 勝彦

(以下略)

 

今朝のニュースによると韓国が日本政府に対し非公式に、自動車部品工場を韓国に建設したらどうか、と打診したということだ。米国ではヒュンダイが日本車メーカ(トヨタ、日産、ホンダ。。)を猛追している。この機会に一気に追いつき、抜き去るための戦略の一環でもあろう。

日本メーカのサプライチェーン戦略の貧困は、笑われていいのではないか。地震津波は自然災害だから、と兵站の頼りなさを難じる株主やユーザはいないのだろうか? それより、問題は原発が招いた大混乱である。これは明らかに人災である。つぎに浜岡、その他で同様の事故が起こったら。。日本外し、どころかニッポン沈没である。アホなケーダンレンはいまだに原発推進の方針を変えようとしていない。チェルノブイリ事故が発生し半径300キロ以内に立ち入り禁止区域(30キロではない。まだら状に放射物質は拡散し、300キロ離れた区域でも立ち入り禁止区域があるのだ)が設定されてもソ連は殆ど影響を受けなかったが、国土の狭い日本では壊滅的な影響を受ける。 経済センスがある企業人なら 原発の危険性を一般国民に先駆けて感知し、 原発建設反対、をまっ先に主張すべきであった。人間が生存できない国土に経済もなにもないのである。

地震の恐れのまったくないドイツも、原発推進の見直しをメルケル首相が発表した。日本はどうか?電力会社と共に原発を推進してきた電力労組にキンタマを握られている民主党が方針を変えられるのか?

レベル7、を政府がやっと認めたが、このままではG7外し も近いだろう。fukushimaの次に、レベル6~7級の事故を他の原発が引き起こせば、ニッポンに対する信用はゼロになることを覚悟しているのか?ケーザイ人も、政治屋も、国民も、だ。とくに、原発で美味い汁を吸ってきた地域民。もう、国による補償はあり得ないと知るべし(「この国のかたち」が消滅するのだ)。


Love Me Tender  風評被害を広げているのは誰か [東日本大震災]

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風評被害を広げているのは誰か by Peter Barakan
毎日新聞、4/16朝刊、View Point でピーター・バラカンが述べている:

311発生後、彼の番組でRCサクセションの<ラヴミーテンダー>と<サマータイムブルース> 、反原発メッセージソングへのリクエストが集中した、という。88年当時、東芝EMIが発売を中止した歌である。放送禁止歌。

バラカンは忌野清志郎のファンではないがこのふたつをかけようとした。ところが、番組責任者はラヴミーテンダーの放送に消極的だった。

「放射能はいらねえ、牛乳を飲みテエ」

この一節が風評被害を広げかねない、というのだ。

そのあと、番組リスナーから、
「曲によって風評被害が生じるかどうか、その判断はラジオ局ではなくリスナーに委ねて欲しい」
という声があり、バラカンは 「ハッとさせられた」 という。そして、

「風評が広がるのは、当局やメディアが正確な情報を包み隠さず伝えないために読者視聴者が不安を感じるからだと思う」 (バラカン)


「ジャーナリズムの役割は権力を牽制することだ。しかし震災後の日本の新聞やテレビには、政府や東電に圧力をかけて正確な情報を開示させようとする努力が足りない。遺体の写真を掲載しないのも自主規制の一例だろうが、僕は、衝撃を与えるような写真をウェブサイトに掲載したニューヨークタイムスのおかげでやっと、被災地の飛散で苛酷な状況に理解が深まった。
 また、日本人が風評という言葉の前で思考停止に陥る危険性もある。放射能汚染は事実として存在し、うわさ話がすべてではない。農家や漁業者らは怒りの矛先を消費者ではなく、原子力政策を推進してきた国や電力会社、敷いて言えば有権者自身にも向けるべきだと思う。震災直後は世界中が日本を被害者としてみていたが、断りもなしに汚染水を海に流してしまった日本は国際社会の不安を増長させ、やがて加害者扱いにされかねない」


バラカンは正しい。

私の言葉を継いでみる。

チェルノブイリ事故が発生したとき日本の農家や漁業者らはなにを考えたのだろうか?ウクライナの原発事故は欧州の牧畜家にも影響を与えた。いまだに30㌔以内は立ち入り禁止だが、立ち入り禁止になっている土地は300㌔遠方にもある。放射物は風にながれて地球上に及ぶ可能性があるのだ。ツナミという条件を考えれば(原発は火力発電とおなじく暖水を海に放出している。事故があれば放射物質が海に投棄される可能性はつねに存在する)、放射物質が海中に流れ出す可能性は承知しておくべきなのである。

すくなくとも、福島や茨城の農家や漁業者は原発の誘致(これは半世紀も前だ)と、その後の地震津波に対する知見にもとづいた安全対策と危険を学習し、県議会、知事、国会議員に対して情報公開と、誘致反対を意見すべきではなかったか。それをやらなかったのだから今回招いた事故は当然の報い、という側面があるのだ。これを承知していなければ単なるcrying babyにしかなりかねない。

原発事故後、やっと、社説で「エネルギ政策の見直しを」などと、解った風の社説を載せだした新聞報道。しかし、トーデンビルにおける記者会見では、既存大手メディアの記者で構成される記者クラブ会員はトーデンの説明に何の反論もしない。質問もしない。フリーのジャーナリストがトーデンに質問すれば、記者クラブに属する記者が怒号でこれを阻止というのが実態である。 上杉隆がその実態を報告している。http://www.youtube.com/watch?v=O0CRuajD6C8 (最初の数分、音声が欠けている)

上杉は国民の殆ど知らないことを述べている。官邸における記者会見には、海外ジャーナリストやフリーのジャーナリストが排除されているというのである。これでどうやって、海外に日本の状況を伝えろと言うのか。トーデンと政府にベッタリの大手新聞の記事を読んで、その内容を海外に伝えろ、とでもいうか?

大手メディア(新聞や放送)、その職員である似非ジャーナリストは、原発災害=人災、の共犯者である。このことを自覚しているのだろうか?


ツナミ報道写真@ニューヨークタイムス
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.html#1


RCサクセション サマータイムブルース〜LOVE ME TENDER
http://www.youtube.com/watch?v=aJdMa1VI0do

 


起きては困ることは起こらないことにする [東日本大震災]

                                世界110408_1212~01.jpg                    

 

岩波の雑誌『世界』 。
5月号の特集は、「生きよう! 」。

終戦直後。昭和21年になっても全国で何十万人もの餓死者が発生した。その頃の雑誌ならわかるが。。21世紀も10年経てから、
                   生きよう!
とはね。

ニッポンやね。
笑うね。
 苦しいね。

ははは。

第2の敗戦、やね。敵は、いずこに? 戦犯は誰? 一億総懺悔?

 

##

 読んだ範囲で、今月号の内容を紹介しておこう。

複数の論者が共通して取り上げているのは、原発安全神話を政府と業界が創出し、とくに、義務教育課程で生徒に刷り込み、刷り込むことを教師に強要した、という事実である。

専門家が少しでも反原発的内容を放送や著作で発表すると猛烈な反論が押し寄せる(発信者は匿名)。まるで、米国のユダヤ団体である。池内了は、この団体を「原子力マフィア」と呼んでいる。池内はさらに、このマフィアを放置したジャーナリズムの不勉強、無作為を非難している。ジャーナリズムや専門家は業界からばらまかれる広告費、と、謝礼(講演料、原稿料)に釣られるのである。

一貫して原発の危険性を警告してきた石橋克彦はこの事故を、「原発震災」であり、根拠なき自己過信の果てに、起こったものであるとする。(私=古井戸に言わせれば、危ういことは了解しているのだが、そういう了解を自己圧殺するための継続的な脅迫演技である。人間オシマイ、ということよね、つまり)

石橋克彦論文から。「。。半藤一利氏の『昭和史1926-1945』(平凡社)を読むと、日本がアジア太平洋戦争を引きおこして敗戦に突き進んでいった過程が、現在の日本の「原発と地震」の問題にあまりにも似ていることに驚かされる。「根拠のない自己過信」と「失敗したときの底知れない無責任さ」によって節目節目の重要な局面で判断を誤り、「起きては困ることは起こらないことにする」意識と、失敗を率直に認めない態度によって、戦争も原発も、さらなる失敗を重ねた。そして多くの国民を不幸と苦難の底に突き落とした(落としつつある)」p127

原発を推進した連中の過去の言動を徹底的に暴き、責任を追及し、追放しなければならない。これを忘れてはヤツラは再びゾンビのように生きかえるのである(反転攻勢を狙っているリビアのカダフィ大佐、と同じである。カダフィが息を吹き返せば、再び、ベーコク、欧州はヤツと手を結ぶのである)。

昨日の毎日新聞によれば、原発を一貫して推進してきたケーダンレン、米倉弘昌会長は、福島原発事故では巨額の損害賠償が予想され、トーデンの経営危機が取りざたされているが、という記者の質問につぎのように答えている: 「。。原子力損害賠償法は、被災者の救済と原子力発電事業の健全な発展が立法主旨。原発が電力の安定供給を担ってきたことも考えれば、国には賠償を支援する責任がある。東日本大震災は関東大震災とも比較にならないほどの天災で、東電だけに過大な賠償責任を負わせることは不合理だ。

(東電の経営が危機的状況になれば) 東電に融資し、東電株も保有する金融機関や、東電の社債を引き受けた機関投資家などをはじめ、日本全体に影響が及ぶ。国は東電に一方的に責任を押し付けるのではなく、今回の震災で引き起こされた原発事故を国難と考え、東電を電力の安定供給を担う民間会社としてどう立ち直らせるか、考えるべきだ」


どう? 大東亜戦争で敗れたときの軍部、保守派の論理が繰り返されている。笑止千万。またしても一億総懺悔かい

ほうっておけば、(東京裁判で天皇一派が日本をベーコク(連合国)に売ったように=安保・基地列島化とりわけ沖縄の半永久基地化)、米国や欧州(あるいは中国)に日本国家を売り渡しても産業界生き残りを策謀するよ。そういうヤツラなのだ。

 


##

今月号の目次。一部、PDFファイルダウンロードできる。
売上げの一部は、被災地に寄付される。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/index.html

東日本大震災・原発災害 特別編集 生きよう!
Ⅰ 未来の崩壊か、未来の創出か

──いま、私たちはどこにいるのか──
読者へ
  編集部
>>>公開中[PDF:608KB]
私らは犠牲者に見つめられている
──ル・モンド紙フィリップ・ポンス記者の問いに
  大江健三郎 (作家)

巨大複合災害に思う
──「原発安全神話」はいかにしてつくられたか?
  内橋克人 (経済評論家)

敗北力
  鶴見俊輔 (哲学者)

人間のおごり
  坂本義和 (東京大学名誉教授)

いま人間であること──大地震の災禍の中で考える
  宮田光雄 (東北大学名誉教授)

専門家の社会的責任
  池内 了 (名古屋大学名誉教授)

人の生きてあるところ、語りは生まれる
  松谷みよ子 (児童文学作家)

「人間愛」の社会へ──禍の経験を希望につなぐために
  岩田靖夫 (東北大学名誉教授)

生まれてくる生命(いのち)を支える社会を創る
  中野佳裕 (国際基督教大学助手・研究員)

振り出しにもどる
  木田 元 (中央大学名誉教授)

二度目の誕生日──私たちは再生できるか
  坂手洋二 (劇作家)

近代産業文明の最前線に立つ
  西谷 修 (東京外国語大学)

未来の追悼──『ツナミの小形而上学』より
  ジャン・ピエール・デュピュイ (哲学者)、訳=橋本一径

天災・人災の彼方へ
  森崎和江 (詩人、作家)

脳力のレッスン 109
緊急編 東日本大震災の衝撃を受け止めて──近代主義者の覚悟
  寺島実郎

制動(ブレーキ)・大洪水のこと
  宇佐美圭司 (画家)

Ⅱ 福島原発炉心溶融事故と放射能汚染

──何が起きたのか──
対談 自然エネルギーの社会へ再起しよう
  飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所所長)
  鎌仲ひとみ (映画監督)
まさに「原発震災」だ──「根拠なき自己過信」の果てに
  石橋克彦 (神戸大学名誉教授)

福島第一原発事故はけっして“想定外”ではない
  田中三彦 (元原子炉製造技術者)

放射能雲が東京へ
  石田 力 (国際関係論)

原子力と損害保険──ブレーキをかける矜持と見識
  品川正治 (経済同友会終身幹事)

原子力政策は変わらなければならない
  伴 英幸 (原子力資料情報室共同代表)

「フクシマ」という道標──核エネルギー政策の転換点
  鈴木真奈美 (ジャーナリスト)

原発事故 ロシアはどう見たか──核兵器保有国の苛立ちと思惑
  石川一洋 (NHK解説委員)

風下の悲しみ、再び──プリピャチと南相馬
  高橋卓志 (神宮寺住職)

ジャーナリストたちは何を見たか
──日本ビジュアル・ジャーナリスト協会取材記
  豊田直巳 (フォトジャーナリスト)

メディア批評 第41回
  神保太郎


Ⅲ 被災・救援・復興

──もっとも大切なこととは──
超巨大地震・津波の実態
  今村文彦 (東北大学)
医療支援はどう始まったか──岩手県からの報告
  山本太郎 (長崎大学熱帯医学研究所)

<ルポ>石巻市・希望と再生を求めて
  高成田 享 (前朝日新聞石巻支局長)

幸ひ思ひ出立申すべし
  簾内敬司 (作家)

漁業の再生と食の未来
  結城登美雄(民俗研究家)

西へ、南へ!──そして新しい反核平和の声を
  吉田 司 (ノンフィクション作家)

震災日録
  森まゆみ (作家)

世界論壇月評──各国はどう見て、どう報じたか
  朱 建 栄/竹田いさみ/吉田文彦/石郷岡建

後戻りせず、前へ進もう──日本復興計画の提言
  金子 勝 (慶應義塾大学)
(以下略)

天変地異。戦争、飢饉、恐慌。。。何があっても只では起きないイヤナミ書店、の、宣伝をシテしもうた。猛省。

東電に這い蹲る日本政府とジャーナリズムによるデマ流し、情報隠蔽の実態の一端を次のビデオで上杉隆が告発している。

上杉隆氏ら自由報道協会による「原発事故」取材の報告 http://www.youtube.com/watch?v=vjUrSsWb1Hc


「自粛は悪い癖」だとさ [東日本大震災]

                    会長兼社長やて ユニクロ110408_0936~01.jpg 

 

毎日新聞4月8日朝刊

いわく、
関東や東北で節電は必要だが、自粛の程度がひどすぎる。日本人の悪い癖だ
  と述べ、節電が行き過ぎていると指摘した。
このオッサンさらに調子に乗って
街中も駅も真っ暗。自主規制をしすぎると経済に深刻な影響を与える」と指摘した上で、「関東や東北以外の地域で節電しても意味がない」と述べた。

電車を止めたり、交通信号とめたり、エレベータ停めるのは問題だ!とアホ電力会社と政府の繰り出す計画停電に、抗議するのではない、日本国民に説教を垂れるのである。 危険な原発を直ちに停止、自然エネルギに転換するように、などと少しは増しな提言したらどうか、オバカちゃん。


だれやろ?このアホ。 新聞には、ユニクロを展開するファーストリテーリングの柳井正会長兼社長、と書いているけど。

金モーケならこんな馬鹿にもデケルが、まともなことを言うのは教養の無さが邪魔してなかなか困難であるらしい。

いや、言うことがあまりに露骨、アホすぎる。たぶん、人違いだろう。

原発推進学者・専門家、ヒョーロン家、トーデンのエライさん、このところプレゼンスを自粛していないか?自粛は悪い癖。。。原発も自粛したらドーじゃ?

<食>と<住>を節約すれば生存にかかわるが、<衣>など着た切り雀でも死にはしない。
 


東電社員、線量計持たず作業 [東日本大震災]

毎日新聞朝刊。

やっと出た、という感じ。先日のNHKニュースに続いて。(このひとは正社員ではないはずだ)

しかしこの記事は大事な問題点を隠している。

1 下請け(一次~七次下請けまで)の存在を無視していること。
2 下請けがいかに東電正社員とくらべて作業と待遇において差別されてきたか。
3 東電労組はこの労働差別問題と下請けに対する安全管理を放置してきた
4 もっと大事なことは過去の原発建設、運用、保守の歴史の中で差別が存在した。差別あっての原発ではないのか、
5 過去の労働災害(補償もない、のだろうおそらく)の実態を明らかにし、トーデンと政府(厚労省)の無責任を追求せよ

。。ということだ。

さらに

6 こういう巨大な差別、虚業とでもいうべき原発産業の問題を放置してきたマスゴミの存在。責任を果たさなかったマスゴミによりこの、原爆と並ぶ<人類の記念的遺物>である原発の存在は担保されたのである。
原発所内で、人を人とおもわぬ安全管理(不在)が日常的に行われているのであれば、原発設備の外部への被曝と汚染がなぜ彼らの関心対象と成り得ようか。


まだまだ序の口。東電は廃社され、責任者(トーデンじゃないよ、政府だ)の罪を暴露してほしい。

 
次は、トーデン、とメーカ(日立、東芝など)、と政府の癒着(と、トーデン社員とメーカ社員の関係)を明らかにしてもらいたい。

 
過去に遡って事実が解明されたならば、監督官庁たる政府のみでなく、問題に気づいていないか(不勉強)知っていて手を打たなかったのか(業界から金品をもらって、だ)しらないが、国会議員の責任も追及すべきだろう。何も仕事をしていない国会議員など日本には不要ではないか、とさえおもえる。なんでこういう馬鹿ヅラ、低能議員しか日本には発生しないのだろう?

馬鹿を見たければ国会議事堂に行け。議員に金魚の糞のごとくむらがらるマスゴミ記者どもも合わせて観覧できるというおまけ付き(私は見物したことはないが)。やつらがマトモに職務をはたしておれば、過ぎし戦争も防止できたし、津波や地震は避けることはできなかったにしても、原発でかくまで国民が苦しむことはなかったのだ。

 
## 記事全文引用
東日本大震災:福島第1原発事故 東電社員、線量計持たず作業

 ◇ガスマスクずれ、多分吸った/他にやる人間がいないんだ
 東京電力福島第1原子力発電所の事故処理に当たる作業員の多くが、被ばく量を測る放射線量計を携行していなかったことが分かったが、現場では実際にどのように作業が進められているのか。原発敷地内で数日間働き、自身も線量計を持たなかった東電社員の男性が毎日新聞の取材に応じ、作業実態の一端を明かした。【中川聡子、日下部聡】

 ■家族に告げず

 男性は3月中旬、上司から福島出張を打診され、「行きます」と応じた。その夜、本社に集合。幹部から「とりあえず行け。何とかしてこい」と言われ、着の身着のまま他の20~40代の作業員数人とワンボックスカーに乗った。「家族には心配をかけるだけだから福島行きは報告できなかった」。一方、友人には「2週間たって帰ってこなかったら両親に連絡してくれ」と頼み、出発した。

 作業は外部電源の引き込みだった。でも「現場がどうなっているのか、原発に入るまで全く分からなかった。既に同僚ががれきを片付け鉄板を敷き、足場を整えていたが、それも現場に入るまで知らなかった」。

 自衛隊や消防も待機場所とする福島県楢葉町の運動施設でいったん待機し、現場の放射線量が下がったことを確認して原発へ。顔全体を覆うマスク、ゴム手袋、長靴のほか、普通の作業服の上にガーゼのような白い布製の上下を着た。「きちんとした防護服は恐らく早い段階で切らして足りない状態になっていた」。さらに「長靴の上にもビニール製の防護をつけるべきだが、自分たちはコンビニでも買えるような簡単なゴミ袋のようなものを長靴の上にはいて、ガムテープで巻き付けただけだった」という。

 車で原発敷地内に入ると、最も線量が多いとされる3、4号機付近は猛スピードで駆け抜けた。現場に到着すると駆け出し作業に当たった。

 ■「現場で判断を」

 ガスマスクをしているため、大声を張り上げないと意思疎通がままならない。本部との連絡手段は携帯電話1台だけ。とはいえ本部も混乱しているため、指示を受けたり報告したりしている余裕はない。「現場で判断しろ、ということだった」。ところが作業中、本部から突然、終了時間変更の指示が飛び、混乱に拍車がかかった。

 本来なら3~4時間で終わる作業にのべ2日かかった。「ガスマスクとかで非常に動きづらいし、作業の際にマスクがずれる場面は何度もあった。多分、かなり(放射性物質を含む空気を)吸ってるだろうなと思う」。線量計はリーダー格の1台だけで、他の作業員は持っていなかった。

 3月24日に3号機のタービン建屋で作業員2人が汚染された水たまりで被ばくしたことについては「自分たちも可能性はあった」という。敷地内は地震の影響であちこち陥没して穴があり、水がしみ出していた。ガスマスクが邪魔で足元を確認できず、同僚が何人も穴に落ちた。

 ■健康に不安

 「アラームが鳴っても作業を続けた(2人の)気持ちもよく分かる。『他にやる人間がいないんだから、とにかくやらないといけない。やるまで帰れない』という焦りは現場では強い」と語る。

 敷地内では水素爆発の影響なのか車が建屋の外壁に刺さり、あちこちに津波で運ばれた大きな魚やサメが転がり、それを狙った鳥が上空を旋回していた。「ガスマスクの『シュー、シュー』『パコパコ』という音が響き、白装束の自分たちが作業している。全く現実感のない世界だった」と振り返る。

 最終日に被ばくの検査をしたが、人数が多く丸1日かかった。異常はないとされ、帰社すると「よくやった」と上司がねぎらってくれた。それでも「長期的な影響については不安だ」と漏らした。

 ◇線量計持ち出し、ごみ箱にも 震災で混乱、激減
 なぜ、原発復旧に携わる全作業員に線量計が行き渡らないのか。東京電力は31日夜、福島第1原発内に約5000台あった線量計が地震と津波で壊れて320台に激減し、チームで作業に当たる際に代表者1人だけに持たせていることを明らかにしたが、実際には震災当日の混乱で線量計が持ち出されたり、捨てられるケースも少なくなかった。

 原発では作業員が放射線管理区域から出る際、線量計を返却しなければならないが、3月11日の地震発生時はパニック状態となり多くの作業員が線量計を着けたまま逃げた。タービン建屋にいた作業員の男性は「線量計は東電の用意したかごに入れて外に出るが、そんなことはしなかった」と証言。東電関連会社の男性社員(40)も「そのまま帰宅した人が多かった。ゴミ箱に捨てられていた線量計もあったので回収したが、少ししか集まらなかった」と話す。

 ◇販売会社に在庫なし
 問題が表面化したことで東電側は全員の線量計確保を目指すとしているが、放射線関連機器販売大手の「千代田テクノル」(本社・東京)によると、線量計の在庫はほとんどない状態という。【町田徳丈、日下部聡】




下請けの実態を述べた次の記事も必読
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
原発がどんなものか知ってほしい(全)
平井憲夫


沈黙の春 [東日本大震災]

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 春は別れの季節である。

レイチェルカーソンは
化学肥料が昆虫や小鳥、微生物、小動物を殺戮し、
生ける土壌を死せる砂の塊に変え
何千万年継続した、人間をその一部とする大自然の秩序を攪乱する、
と告発した。

恐れを知らぬ野蛮人達(aka 科学者)は
原子爆弾を製造し
二つの都市を破壊し、さらに、
大量の核ミサイルを政府に売りつけ
国民の血税を吸い上げ、
同じ技術を原子力発電に転用し、
核の火を地球上に飛散させた。
チェルノブイリでは
何十万人が放射物質を被曝して死に至り、
生残った多数の人間を自殺に追い込み、
原子力発電所は石棺のなかに封じ込まれた。

原子爆弾の炸裂により終焉した戦争の後、
わずか50年の虚しき繁栄を謳歌し、やがて
極東に弧を描く列島は大地動乱の時代を迎え
空をも揺るがす地震と
海から押し寄せる津波は
海辺の町の建物と多数のひとびとを打ちひしぎ、
原子力発電所の配管と設備を破壊し去った。

原発は肺停止、機能不全の兆候を呈し
誰も制御できぬ暴走状態に陥り、
放射性物質を陸に、空に、海に人々の頭上に吐き続け
ひとびとを故郷から追放し
末期の日を迎えんとしている。

原子爆弾は大東亜戦争の終わりを告げた。
原子力発電所の最期はうたかたの繁栄の終焉を告げるだろう。

嗚呼、春。
別れの季節。

にんげんのからだは癌細胞に侵され
地球上の大地も海洋も
地球を被う大気にも放射物質が繁茂し
そして
訪れる永遠の静寂。

Silent Spring. 

 

蛍の光 窓の雪
書読む月日 重ねつつ
いつしか年も すぎの戸を
開けてぞ今朝は 別れゆく

とまるも行くも 限りとて
互みに思う 千万の
心のはしを ひとことに
幸くとばかり 歌うなり

筑紫のきわみ 陸の奥
海山遠く へだつとも
その真心は へだてなく
ひとえに尽くせ 国のため

千島の奥も 沖縄も
八洲のうちの まもりなり
いたらん国に いさおしく
つとめよわがせ つつがなく

<軍歌>蛍の光
http://www.youtube.com/watch?v=PUOLyGdyXgY


ニッポンジンである、とは、耐えることなのね [東日本大震災]

 産経新聞

対象から除外「私の要請が実現」 菅首相の元秘書がビラ配布

2011.3.25 00:11

 菅直人首相の元秘書で、東京都武蔵野市の松本清治市議(41)が、東京電力が実施する計画停電で、市内の一部地域が対象から外れたことについて、「松本清治の要請が実現しました」などと記したビラを配布していたことが24日、分かった。武蔵野市は菅首相の選挙区でもあり、インターネット上で批判が集中、松本氏は同日、自身のツイッターで「配慮が足りなかった」などと謝罪した。

 松本氏の説明によると、ビラは「市政報告レポート」と題したA3判の両面刷りで、約800部を配布。「わかりにくい計画停電」との見出しで、武蔵野市の病院などを含む第1グループは「当面、計画停電の対象地域から除外する」と東電側から連絡があったなどと記載し、「要請が実現しました」と記した。

 これに対し、ネット上では「利益誘導か」「配慮に欠ける」などと批判が集中。松本氏はツイッターで「地益(=地元の利益)誘導ものではありません」などと釈明。「文章が誤解を与えているとすれば申し訳ありません」と謝罪した。

 松本氏は平成6~11年に菅首相の随行秘書を務め、薬害問題などに取り組んだ後、11年4月に武蔵野市議に初当選。同市議会の副議長も務めている。

こういうオバカも、素性が菅首相の元秘書というのだから、これは納得がいく。説得性のある話だ。

しかし、これを地元誘導である!と、社会や報道が非難するのなら、なぜ東電がやりたいホーダイをやっている<計画停電>を非難しないのか。計画停電の対象には都内の千代田区、中央区などがあらかじめ除外されている、というのだからその破廉恥には呆れる。停電対象リストに入っている墨田区や江東区の住民から非難が集中しているのは当然のことである。リストから外す理由は、この地域に国家の中枢機関が集中している、というのだ。しかし、それであればなおさら中央、千代田を狙い打ちしてでも停電を行うべきではないか。停電で機能停止してはならない中枢機関であれば非常用電源を備えているはずであり、停電など痛くも痒くもないはずである。国家中枢でもない、六本木、アークヒルズという遊興ビルさえ非常用発電機を運転しており、なんと東電に電力(1000世帯の消費に相当という)を販売して年間数億円を稼いでいるのだ。

そもそもインフラ中のインフラたる電力の安定供給と配分国家政策の中枢である。それを一民間企業の自由に任せ、民間交通機関の運行停止、民間企業の工場操業短縮、大型商店の営業停止、学校の休業に追い込んでいるのをほったらかしにしている政府とはなんなのだ? NHKを含むマスゴミもまったく東電を非難しない。 呆れた国である。松本清治を非難する資格があるのは、民間会社の不平等な<計画>を非難出来る人に限られるはずである。大会社=トーデンがやりたい放題をやるのは許すが、アホな議員が弄した小細工は許せぬか?

んったく、ニッポンジンであるとは、耐える ことなのね。お馬鹿な政府、お馬鹿な企業に。

政府はトーデンにやりたい放題やらせるのもいいが、停電を行う地区は<無計画、アトランダム>に選び、不幸にして停電を受けた地域に対しては、該当月の電力は無料にするよう東電に命令すべきである。もちろん、一民間企業により、節電ならぬ強制節電においこまれた企業や団体に対しては、被った損害の補償をおこなうよう東電に命令すべきである。

計画停電を関東圏のどこかで実施している時間帯には、少なくとも、官邸、経産省、エネルギー庁、それに東電ビルは停電して、住民と同じ苦労を分かつ、くらいのパフォーマンスはできんもんかね?


放射性物質検出  水道局の職務怠慢ではないか [東日本大震災]

日テレ、ニュウス
大人は摂取して問題ない~東京・金町浄水場(葛飾区)
東京都水道局は23日、都内の水道水から乳児向けの飲用基準を上回る放射性物質が検出されたと発表した。放射性物質が検出された東京・葛飾区の金町浄水場が23日午後4時頃に会見し、大人の場合には摂取しても問題ないと話した。
 放射性物質が検出された東京・葛飾区の金町浄水場は、東京都内の水道水の処理能力の約22%を占めていて、都民にとって重要な浄水場。
 
 

讀賣新聞

金町浄水場で放射性物質…乳児には飲ませないで

東京都は23日、都内に水道水を供給する浄水場から、乳児が飲む規制値の2倍を超える放射性ヨウ素を検出したと発表した。

都は、乳児が水道水を飲むことを控えるよう呼びかけている。

呼びかけの対象地域は東京23区、武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市。

検出されたのは、葛飾区の金町浄水場で、22日午前9時に採水したところ、210ベクレルを検出した。食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な規制値は100ベクレルとなっている。
 都では、この水道水を乳児の粉ミルクなどに使うことを控えるよう呼びかけている。ただ、指標は乳児が長期にわたり飲み続けた場合を想定しており、他の飲用水が確保できない場合は飲んでも構わないとしている。

 昨日から騒がしくなった問題。都内葛飾区の金町水道局が放射性物質を検出したという。疑問点を列挙してみる(若干の重複がある):

・水道局は、どこで標本を採取したのか?(貯水場=浄水場か、それとも、一般家庭の水道の蛇口から出た水か?)

・水道局は毎日(あるいは毎週)、成分を測定しているのか?それとも思いつきで測定したのか?つまり、311以前の値はいくらなのか。原発事故のあった311以後、312、313、,。。。と測定し続ける義務があるのではないか?今日(昨日、3/23)になっていきなり測定した、というのは水質管理の義務を怠っているのではないか

・関東のすべて(というより原発から気流によって放射性物質が流れ出る可能性のある県=つまり日本の全県、ということだが)の水道局は平時のデータ、および、原発事故があった後は毎日(すくなくとも朝と夕方)データを採取し、公表すべきである。これは日常および緊急時のマニュアルになっていないのか。

・全水道局で日々データを採取し、関東全体で結果を眺めれば、どういう経路で福島から汚染物質を含んだ気流が流れたかも推定出来よう。(まさか、今日、おもいつきで東京都下の一水道局が採取し、すわ!特ダネ!として発表?てなことはないはずだ)。

・とくに、普段から原発からなにがしかの汚染物質はつねに流出している(いた)のではないか、に答えが出る。水道局の浄水場だけでなく、浄水場が取水している川の流域にわたり調査ポイントを設けるべきだ。遠隔センサーを多数設置しておけば(気象庁の気象データのように)計測データは自動収集可能であり、警報も自動的に発することができる。これにより取水を取りやめる(自動的に)、あるいは取水を再開することも可能だろう。

・浄水場で本日見付かったという基準を超える放射物質は、すでに、家庭向けに流れているのか? 昨日は基準内であったのか?今後は毎日データを取るのか?(どこの?浄水場だけ? 取水する河川は? 家庭の蛇口から出る水は測定しないのか?)

・関東だけじゃなく、他の県の原発の周囲の、あるいは全県の値も(水、野菜)普段からチェックすべきではないか。

・金町浄水場についていえば、江戸川から取水している。江戸川に流れ込む支流全流域に、一昨日久し振りに降った雨により放射物を含んだ塵埃が降下したという専門家の意見である。しかし、放射物が雨により降下する、というのは自明のことだ(広島原爆の「黒い雨」)。であれば、311以後、次に関東あるいは東北に雨が降った日は要注意であり、311以後、天気予報に注意し、降雨後、とくに江戸川、利根川等、水道水を取水している河川の放射能物質含有は綿密に時々刻々のデータを計測すべきである。やっていたのか?原発から空気中に流れ出る放射物は有限であり、さらに、河川流域に降下する量は限定される。検出量が徐々に増加するのはデータを取れば分かるのであり、増量したにも拘わらず取水し続けるというのはあまりに能がなさすぎないか?放射物が増えた段階でなぜ、水門を閉めて取水をやめなかったのか。しばらくすれば濃度は下がるはずである(降雨によらない放射物質の増加は限定されているはずだ)。浄水場から高濃度の放射性物質が検出された、ということは、放射物質の濃度が高い水を河川からわざわざ取水した、といっているのに等しい。日頃から河川の濃度を常時測定し、濃度の上昇を検出した時点で、取水をしばらく止めればいいだけの話ではないか。さらに、江戸川から取水しているのは金町浄水場だけなのか?また、江戸川以外の水源は汚染されていないのか?たまたま測定したら値が高かった。他の浄水場では測定していないから、不明。過去の測定値と比較もしていない(継続的な調査をしていない)。これじゃ信用ならないね。このような一回ぽっきりの発表で上を下への馬鹿さわぎ。過去数年、すくなくとも数ヶ月の、江戸川上流下流、および他の水系の測定データ、と突き合わせなければ信頼性のある結論は得られないぞ。まるで、保安院&東電&エダノの発表じゃないか。

そも、この放射物濃度基準の怖さというのはどのくらいか全く分からない。幼児にチャンと食事を与えないことの危険、との比較とか。たとえば、高齢者に当てても殆ど影響ないとか、の年齢による影響の差。

あるいは、煙草を毎日一箱、二十歳から吸う人の危険と、どう差があるのか。幼児に甲状腺の癌の危険を説教するのは親の責任としてうるさく注意するが、二十歳を過ぎた人間なら自己責任、放射性物質よりはるかに煙草に含まれる癌因子の方が恐いがほったらかし、なのか?それとも、煙草はイケマセン、煙草はイケマセン、と毎日カンボー長官が記者会見で注意すべきなのか。(食事もろくに取れない失業者に、あ、放射線物質が混じっていますから水道水、えけません!ペットボトル買いなさい!などナンセンス)

新聞写真をみると、水道局の浄水場には空中降下物が降り放題のようにみえるが、その敷地は限定されるから大部分は流域の汚染を水が拾って河川に流出、それを取水口から拾った(上記)ものとおもわれる。綿密な測定を行えば汚染の取水は充分可能であったのではないのか、という疑いを捨てきれないのである。

放射性物質の降下は浄水場に入る前の河川で拾うのか?そのメカニズムも明らかにして欲しい。

野菜汚染について: 野菜など茨城福島の生産者に与えたショックは大きすぎる。出荷するな、というだけでどういう補償をするのか。出荷規制の発表と同時に明確にすべきである。いきなり無収入になるのがあきらかなのに、何の罪もない農産者のことを少しは考えろ。こんな政府の無策を眼にした若者が農業従事者になろうとおもうわけがなかろう。

NHKニュース。川崎のあるスーパーで、高齢の主婦が店に並んでいる野菜を、「食べます。この程度は影響ないと考えています」と語っていた。わたしも(高齢だ!)同じ考えである。果物など、見てくれが悪いだけの商品を<わけあり>として30%くらい安く売っていることがあるが、わたしはこれを好んで買って食べている。基準値の数倍くらいの放射物検出なら<わけあり>として購買者の自由に任せるべきである。上記のように、日常的に野菜にはどの程度の放射物が付着しているのかを示すべきである。

放射物は熱したり濾過したりすることにより減少するモノではないという。しかし、半減期があるのだから徐々に減少するのは間違いない。冷蔵庫などにある量を一定期間保管して、気になれば煮沸して使用すればよいのではないか。家庭をペットボトルの山にするのは能がないし、金の無駄である。

おもいつきのデータ測定により、基準を越えたぞ!というのは根拠のない脅迫のようなものである。基準を超えたが、日常的に<基準スレスレの値>である、ということはないのか。まさかゼロ、ではあるまい。普段、基準値の半分(あるいは1/3)の野菜があったとしても、倍の量(。。3倍)を食べれば基準に達するのだろう?基準てのはそうゆうものか?

NHK7時のニュースに専門家らしきゲストが出演したが上記質問にはまったく、答えていない。もっとまともなキャスターやゲストを選ぶべきである。

 NHKニュースに登場した専門家(広大・神谷教授)によれば、
・放射性物質といっても人体の臓器にどう影響を与えるか、は様々。

・チェルノブイリでは、放射性物質による影響は甲状腺癌のみ、しかも小児のみ、であった。

・セシウム(半減期30年)は、人体に与える影響はほとんどない。

幼児を除く高齢者には全く影響ない、とわたしは確信している。そうでない、というのなら、もっと多量のデータを測定して説得性のある根拠を示すべきである。さらに、水道局がキチンと職務を果たしていれば幼児も影響を受けない水質を維持出来たはずなのである。


パフォーマンスは思いっきり  福島県・佐藤知事 [東日本大震災]

福島県知事、東電社長の謝罪面会を拒否

< 2011年3月22日 15:35 > 日テレ・ニウス 

 福島第一原子力発電所の事故について、福島・佐藤雄平県知事は22日朝、「東京電力」清水正孝社長の謝罪のための面会の申し入れを断ったことを明らかにした。

 22日朝に開かれた県の災害対策本部会議で、佐藤知事は21日夜、東京電力から社長の謝罪の申し入れがあり、断ったことを明らかにした。

 佐藤知事「一刻も早くこの事態を収束するのが先決と(社長の面会を)断った」

 さらに佐藤知事は、福島第一原発近くの海水から基準を上回る放射性物質が検出されたことについて、「風評被害が出ないよう正確な情報をいち早く出してほしい」と述べ、国と東京電力に対し、正確な情報の提供を求めた。

怒りのパフォーマンスせにゃ、県民が許さんだろう。
「おまえ! トーデンからナンボもろーたんなら!」
「おまえ、原発の安全性をちゃんと確認してから判子押したのか!」
 。。。と、県民から攻撃されたらタマラン。それでなくても、おのれらが受電するための電力でもない、関東の都民県民のために発電所建設を認めたのだ。

きちんと、政府と、東電に責任転嫁せんと、県民の怒りは収まらないぞ。

ところで、現知事=佐藤、の前任者である佐藤栄佐久は特捜に逮捕されている。その経緯を紹介しておこう。知っておく価値があるし、いま、再度審査する時期が来た、とおもう。

佐藤栄佐久前福島県知事は「反原発派」だったから逮捕されたのか  
福島原発の事故隠蔽で国と対立した直後に始まった捜査/伊藤 博敏
現代ビジネス 3月17日(木)7時5分配信

炉心溶融のメルトダウンへ向けて、カウントダウンを続けているかのような福島原子力発電所---。

 その根源的問題が、国と電力会社が一体となって「安全神話」を撒き散らし、国民の声を聞かずに原子力政策を推進、事故が発生してもまず隠ぺい、真摯な事故対応を怠ってきたからだと指摘していた人がいる。

 佐藤栄佐久前福島県知事である。

 佐藤氏は、06年10月、木戸ダム建設工事に絡んで、ゼネコンの前田建設工業、サブコンの水谷建設から賄賂を受け取ったという収賄罪で逮捕起訴され、一審で有罪判決を受け、控訴したものの覆らなかった。

 「冤罪」の声もある事件については後述しよう。ここで強調したいのは、佐藤氏が、09年6月の高裁判決後に上梓した『知事抹殺』(平凡社)で、2章を割いて「国の原子力行政との戦い」を訴えていることだ。


*** 内部告発の調査を電力会社に「丸投げ」 ***
 佐藤氏は、まるで今日の事態を想定していたかのようである。

「この事故で、強烈な教訓として残ったのは、『国策である原子力発電の第一当事者である国は、安全対策に何の主導権もとらない』という『完全無責任体制』だった」

 この事故というのは、1989年1月6日に発覚した福島第二原発3号機の部品脱落トラブルである。原子炉冷却水再循環ポンプ内にボルトや座金が脱落、それが原子炉内に流入していた。前年暮れから3回も警報が鳴っていたのに東電は事故を隠し続け、1月6日の異常警報でようやく県に報告した。

 佐藤氏は、参院2期を経て、知事に就任2年目のこの事故で、原発が抱える根源的問題を直観、原発や原子力行政を学び、その在り方に批判的になっていく。

(以下略)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110317-00000001-gendaibiz-pol




特捜検察は、知事と福島県民を「抹殺」した(佐藤栄佐久ブログ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo103/msg/936.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2011 年 1 月 08 日 20:37:33: twUjz/PjYItws
■特捜検察は、知事と福島県民を「抹殺」した
前福島県知事 佐藤栄佐久

【福島県ゼネコン汚職事件の概要】
 福島県のダム建設工事の受注をめぐり06年10月、東京地検特捜部が前福島県知事佐藤栄佐久と民間人の弟を収賄罪の正犯・共犯として摘発。知事と弟が共謀し、知事が県土木部長に「天の声」を発する見返りに受注ゼネコンが別のゼネコンを使って弟が経営する会社の土地を購入、市価との差額1億7000万円が賄賂だとして起訴。しかし知事には一銭も入らず、土地売却の認識もなかった。一審東京地裁・二審東京高裁とも便宜供与(天の声)と共謀を認め有罪としたが、一審は賄賂額を1億円減額、二審に至っては賄賂額ゼロ、「換価の利益」のみという前代未聞の判決となった。自白調書の存在が有罪に影響しているが、収賄罪の要である賄賂額認定で特捜部は裁判所から強く批判された。現在上告中。詳しくは『知事抹殺』(佐藤栄佐久著、平凡社)参照。

 2006年10月23日、私は東京地検特捜部に逮捕され、東京拘置所に収監された。独房では情報はシャットアウトされてしまい、密室の取調室では、情報を持つ者(検事)と持たない者(私)の圧倒的な格差が生まれ、被疑者は追い込まれる。自白調書とはそのようにして取るのだということを、私は身をもって知った。


 いきなり任意の取り調べもなく逮捕されたので、私は事件の構造はおろか、自身が何を疑われているのかすら知らなかった。元東京地検特捜部長の宗像紀夫弁護士をはじめ4人の弁護士が交代で毎日接見に通ってくれたが、一度取調室に入ってしまえば、検事は情報過疎状態を利用して、被疑者を心理的にゆさぶることができる。
 私の取り調べに当たったのはA検事だった。のちに「将来の特捜部長として最有力視されている男」だと聞いた。A検事は、「木戸ダムは○○建設で」と私が県土木部長にダム工事の業者を指定する「天の声」を発したこと、弟と共謀して弟の会社の土地をゼネコンに売ったという自白を取ろうとした。

そうすることで、弟の会社の土地売却と知事の私が結びつき、収賄罪の構成要件が満たされる。これが、特捜部の描いた「絵」だった。

 A検事は基本的に温厚な人物として私に接したが、私が関与を否定したり「知らない」と言うと、激しく怒り出した。それでも弟を調べたB検事に比べれば穏やかだった。B検事の取り調べは連日午後11時過ぎまで行われ、直接の暴力こそ振るわなかったものの、怒鳴りつけ、調書の紙をぐしゃぐしゃにしたり、自分の上着を床に叩きつけるなどして弟を脅した。「中学生の娘が卒業するまでここから出さない」「福島県内ずたずたにしてやる」B検事が口にした言葉である。

 福島県の事件を東京地検特捜部が担当することも異例だったが、私の後援会関係者や支持者が軒並み東京地検に呼ばれたのは、身を切られるような辛さだった。企業経営者は必ず検事にこう言われて恐怖した。「こっちには人も時間も予算も十分にある。明日会社を潰すなどわけもない」こう脅された支持者もいた。「お前が来なければ、後援会会長を呼ぶか、支持者を200人呼ぶ。どっちがいいか選べ」。これでは自分が出て行くしかない。

 事情聴取は郡山行き新幹線の最終ぎりぎりまで続けられた。「帰ってよいと言われたが、まっすぐ立っていられない」「いま新幹線のドアを開けて、飛び降りてしまえば楽になれると思った」などの声が続出した。脳に要注意の部位をもつ私の妹は、1回目の取調べで体調を崩し何も食べられない中、2回目の取調べ中に一杯の水も与えられず、夕方、意識を失って倒れた。何とか郡山まで帰ったが、すぐに病院の救命救急センターに入る危険な状態に陥った。

 これだけ厳しく取り調べて何を聞き出そうとしたのか。なんと「栄佐久の悪口を言え」というのであった。「上司に報告しなければならない。何でもいいから言ってくれ」と懇願した検事もいたという。収賄の証拠が出ず、捜査が迷走したため起こったことだ。多くの人が苦しむ結果となった。


(以下略)


計画停電やりながら、高校野球のテレビ中継とは。。 [東日本大震災]

停電、節電、。。と大宣伝して、電車を止めさせ、工場を操業停止、大型商店は軒並み閉店している、というのに、

アホバカマヌケ=高校野球をやるのはいいとして、TVやラジオで中継放送するとは。。

バカじゃないか? コーヤレン、と、NHK。「被災者を励ます」だって?被災者の現状を知っているか。一日に、バナナ一本、あるいは、オニギリ一個しか食べ物が無く、燃料がないから薪を燃して暖をとっているのだ。ガキの野球を見るヒマなどどこにあるか。

お~~、ニッポン、余裕じゃねぇ。。と世界は目を回すだろう。。その、おバカぶりに。大のオトナがガキ共を指導できないのである。情けない。 

<病院・避難所 死亡相次ぐ> 3/23毎日新聞 一面トップ
「。。避難所で高齢者が人知れず倒れるような惨状を防ぐには、多くのボランティアの力が不可欠だ。これらの支援を政府が積極的にコーディネートする必要があるのに、現段階では決定的に欠けている」(宮崎益輝・関西学院大学教授(都市防災)


全国の高校球児、は、バットとボールをこの半年は捨てて、東北に、ひとり1週間でいいから手伝いに行ったらどうだ? 

コーヤレンのノーターリン爺さんたちにすっかり頭をスポイルされたか?もうそろそろ、自覚、ってもんがメバエてもいい年頃なんだけどね。

コーヤレン殿。
NHK殿
ぼくたちは、日本の危機である今、野球にうつつを抜かすようなアホちゃいます。いざ、トーホクへ、被災地へ。


           ありえない、春の、夢らしいいい気分(温泉)


 自衛隊や海外支援、あるいは国民個人の発意だけに任せず、市町村、学校や企業、団体が労働奉仕を供出するしか救援の人不足は解消しないのではないか。






ところが、どっこい、もっとバカがいる。

原発事故のため出荷停止した農産物について。。

エダノ「國が國の権限で出荷規制を指示している以上、それを補償するのは当然のことだ

と述べ、出荷停止措置で生じる農家の損害を國が補償する方針を示した。(毎日新聞、3/23)

不良品を規制しているのは政府。政府が規制しているのであるからして、不良品による被害を、國が補償するッ、と言っているらしい。

いったい、誰が不良品を発生させたのか?誰の責任か?

という思考はこの坊っちゃんの、頭にはメバエないようだ。 不良品の尻ぬぐいをなけなしの税金から出費するのを不思議とも思わないこの脳ターリン。


昨日、東電のお偉いサンが、「國と相談して農家の補償を致します」と、言うてたが。。相談ヤリスギたんとちゃうか?注射を子供(エダノ)に打ちすぎると、脆弱な脳細胞はマスマス萎縮するでね。エダノには秋風が吹くまで寝ていて欲しい。

未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」  Foresight記事 [東日本大震災]

Foresight記事。 正論である。

http://www.fsight.jp/article/10319
未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」
2011/03/15
塩谷喜雄 Shioya Yoshio


☆☆☆☆

地震・津波が発生前にこの記事が書かれていたなら、☆☆☆☆☆。


一部引用する。#########
 誤作動や故障を前提としたフェールセーフの仕組みと多重防護に加え、過剰なまでの耐震設計に守られて、日本の原子力発電所にはTMI(米スリーマイル原発)もチェルノブイリもあり得ない――。東京電力と経済産業省が豪語し、マスメディアのほとんどが信じ込んできた原発の安全神話は今、木っ端みじんに崩壊した。
 東電の福島第一原発では、3月11日の東北太平洋沖地震(M9.0)のあと、原子炉が次々に炉心溶融を起こし、廃炉覚悟の海水注入に踏み切っても、まだ安定したクールダウン、冷却・停止には至っていない。ただでさえ巨大地震でダメージを受けている周辺住民に、不便な避難生活を強要せざるを得ない状態が続いている。

炉心溶融は「構造的問題」
 福島第一原発には6基の原子炉がある。地震発生時に4、5、6号機は定期点検中で稼働していなかった。動いていた1、2、3号機はすべて炉心溶融し、1基もまともに安定した停止状態にできないでいる。2号機に至っては、放射性物質を閉じ込める最後の砦である格納容器にまで損傷が及び、最悪の事態の可能性まで出てきた。
 東電自身も、規制当局の原子力安全・保安院も、テレビでしたり顔で解説している学者も、この無残な事態はひとえに、想定をはるかに超える巨大地震が原因「かのように」語っている。それとなく、これだけの大地震だから、水素爆発も炉心溶融も住民避難もいたし方ない、大自然にはかなわない、という空気を醸し出している。
 少量とはいえ放射能を含んだ気体を、格納容器から外部環境に放出するベントと呼ぶ苦肉の策を、何を勘違いしたか「ベントに成功」などと発表し、それをそのままメディアは伝えている。安全義務を負う電気事業者としては、内部の圧力も冷却材の水位も制御できずに、やむなくガス抜きするのはどう見ても「赤っ恥」であろう。何とも心優しいマスメディアの対応である。
 今回の巨大地震で、東電福島よりも強い揺れに襲われ、より高い津波に見舞われた東北電力の女川原発は、3基の炉がすべてすんなり停止し、ずっと安定した冷却状態にある。それに比べると、東電福島第一の3基そろっての炉心溶融には、構造的な問題があると考えるのが、普通だろう。

想定外ではなかった津波
 実は、東電の福島第一は津波に弱く、炉心溶融の危険性があることは、5年前から指摘されていた。想定外などではない。福島第一で想定されている津波、チリ地震津波クラスに遭遇すると、大きな引き波によって冷却用の海水を取水できなくなるといわれる。この引き波による取水停止が、炉心溶融に発展する可能性を、2006年に国会で共産党の吉井英勝議員が質問している。


(略)


「安定供給」を旗印に様々な優遇を受けてきたが
 それは14日に実施する予定だった「計画停電」とやらでも同じことである。その「計画」の中身を見て、愕然とした。だれも東電をとがめなかったのか。5つに地域分けしたというグループのうち、1と2は、1日に2回、午前と午後に停電に見舞われることになっている。最大6時間。3、4、5のグループは1日1回で最大3時間。都心部は停電なし。6対3対0の振り分けは、だれがどんな根拠で決めたのだろうか。ぜひ合理的な説明を聞きたい。
 国難の時に住民ひとしくリスクを分け合って、「輪番」で苦難を負いましょうという提案かと思ったら、東電が自分の都合と慮りで、勝手に決めたようにみえる。
 そのまま実施できなかったのは、当たり前だろう。「6」を負担するグループに割り当てられた自治体とその首長が、猛烈な抗議を行なったことは、想像に難くない。電力不足は自らの怠慢が招いたものなのに、どういうつもりだろうか。
 しかも、電気事業法にある安定供給の義務を放棄するにあたって、東電からは真剣な謝罪がない。安定供給の一項があるので、電力自由化にも、CO2の排出抑制にも、自然エネルギーの定額買い取りにも協力し難いと言ってきたのは誰だったろうか。
 逆に、安定供給を旗印に、様々な優遇を受けてきたのは誰だったろう。今回電力の融通が簡単に行かない理由の1つである東西の電流のサイクル数の違いを是正せずに、地域独占のメリットをむさぼってきたのは誰だっただろう。
 今回の巨大地震があぶり出したのは、原子力発電の限界というより、発送電一体の地域独占、9電力体制の賞味期限切れではなかったか。日本のエネルギー戦略にとって、原子力の占める位置は決して軽くない。問題は、それを運営する事業主体に難があるということだ。木川田、平岩、那須と続いた東電の哲学と先見性の経営は、福島原発の非常用電源と同様に「喪失」してしまったのだろうか。
 生命を懸けて原発の暴走を止めようと奮闘している東電社員、協力会社社員、自衛隊員には、心から感謝するとともに、被害がこれ以上広がらないことを祈る。


## 引用終わり。
電気事業法にある安定供給の義務を放棄するにあたって、東電からは真剣な謝罪がない。

政府が要求してもいない謝罪なんかするわけがない。黙って認可を取り消し、国営会社にすればいいのだ。経営者は追放。


東電、全面退去打診 水素爆発2日後、首相が拒否 [東日本大震災]

  今朝、目が覚めると、イヤホンからニュースが流れている。うつらうつらしながら聴いた。。ニッポンからの外国人脱出が止まらない。日本からの旅行者は全員放射線チェックを受ける。輸出品にも同じことが為されるだろう。東京にある外国大使館の家族が続々日本を脱出している。米国は大使館家族脱出のためにチャーター機を飛ばすという。各国もこれに習うだろう。。。

起きて朝刊を読む。第三面に驚くべき記事があった。

東日本大震災:福島第1原発事故 東電、全面退去打診 水素爆発2日後、首相が拒否

 東電社員には死を志願して国家を救おうという社員はいないのか?己の不始末で起こした国家的危機であるというのに、だ。呆れた会社である。

東電関係者は「『撤退は許さない』というのは『被ばくして死ぬまでやれ』と言っているようなもの」と漏らした。

「死ぬまでやる気」をもった社員や幹部は東電にはいないのか? 見下げ果てた会社である

東電社員が全員撤退した後、 自衛隊や機動隊、それに、今日東京から出発するという消防隊が後始末をせよというのか?彼らとて東電社員と同じ青年だ。家族知人がいるのだ。

この会社にしてこの不始末有り。日本脱出、日本売りが始まるのも仕方がない。

東電が撤退するのなら、日本の国民に対して冷却水放水作業をやってくれる若者~高齢者を募ったらどうか?ゴマン、と応募者があるだろう。

 

毎日新聞第三面。3/18 全文引用。

福島原発:東電全面退去打診 首相が拒否…水素爆発2日後

 東京電力福島第1原発の高濃度放射能漏れ・爆発事故で、東電側が14日夜、同原発の職員全員を退去させる方針を政府に打診していたことが分かった。現地での作業継続は困難と判断したとみられ、自衛隊と米軍にその後の対応を委ねる構えだったという。菅直人首相は打診を拒否し、東電側も一部職員を残すことになったが、東電はその時点で高濃度の放射線被ばくが避けられない原子力災害に発展する可能性を認識していたことになる。

 複数の政府関係者によると、東電側が14日夜、「全員退去したい」との意向を枝野幸男官房長官と海江田万里経済産業相にそれぞれ電話で申し入れた。両氏は認めず、首相に報告した。首相は15日午前4時過ぎ、清水正孝・東電社長を官邸に呼び、「撤退はあり得ない。合同で対策本部をつくる」と通告。その後、東京・内幸町の東電本店を訪れ、「東電がつぶれるということではなく、日本がどうなるかという問題だ」と迫ったという。

 政府当局者は14日夜の東電側の打診について「全員を撤退させたいということだった」と明言した。

 一方、東電側も首相への不満がくすぶる。東電によると、同原発では協力会社と合わせ計4000~5000人が働いているが、現在、現地に残っているのは約300人。発電所の制御や復旧などの作業にあたっている。

 東電関係者によると、15日早朝に首相が東電本店を訪れた際、事故対応に追われる社員が会議室に集まったが、首相は「こんなに大勢が同じ場所にいて危機管理ができるのか」と非難した。東電関係者は「『撤退は許さない』というのは『被ばくして死ぬまでやれ』と言っているようなもの」と漏らした。

 東電幹部の話 (必要最低限の作業員を残し、あとは退去する)部分的な撤退を検討したのは事実だが、全員撤退を検討した事実は絶対にない。

##

東電幹部は、部分的な撤退を検討した、というが、部分的な撤退ではなく、全社挙げて現地に結集すべき社員を募るべきではないのか?


今、他の会社も日本国家の問題として、研究者達が続々結集しつつあるのだよ。おのれの会社社員が死ぬきでやらずして誰が手伝うか。


放水大作戦  福島第一原発三号機 [東日本大震災]

使用済み燃料貯蔵プールへの、ヘリからの放水作戦。

TVで見ていたが。。あれでは誰が見ても効果はないだろう。屋上から畑に咲いている花にジョウロで水を撒いているようなもの。(一緒に見ていた娘は、農薬散布みたい、と言った)。

なぜ、もっと近づいて、ホースで狙い打ちしないのか。空中の核汚染がひどいのなら、あらかじめ、霧雨を局部的に降らせて雨にして地上に落とせばいいのじゃないのか(中国空軍が北京オリンピックの直前に使ったという人工雨の技術はないのか?対テロ作戦に必要な技術と思うが)。それに、この作戦は自衛隊じゃなく、消防署ヘリの出番だろう?

地上からの機動隊による放水にも愕然とした。なぜ、消防のはしご車を使ってもっと近づいて放水しないのか。あれではメクラ撃ちである。はしご車が近づけないほどの汚染なのか?はしご車複数台、あるいはヘリを使って、周囲の汚染物を雨で地上に叩き落とした直後(作業者の周囲だけ、局所でよいのだ)プールめがけて高所からねらい打つことはできないのか?

さらに愕然としたのは、今になって、送電線から商用電源を取得する、という。なぜこの時期になってやっと!なぜ、事故直後に、復旧を開始しなかったのか!

建物内部が、核汚染にも平気な、多数の遠隔監視カメラや、リモートセンサでモニターされている様子でもないのにも驚く。東京から建物内部は常時監視されているのではないのか?

まあ、私などが考えつくことは専門家ならとっくに検討したとは思うが。この降水作戦が可能なのは建物外壁が吹っ飛んだ、という幸運(不運?)に依存している、というのもおかしな話だが。

苛立たしい日であった。待ったなしなのだよ。

70年頃だったか、瀬戸内海に面する某火力発電所に実習にでかけたとき、鉄塔の高所にある碍子めがけて真水(真水は絶縁物なのである)を放水して塩分その他の汚染物を洗い流す訓練を受けた。碍子は潮風の中の塩分によって汚染され絶縁機能を果たさなくなる。汚染物を定期的に洗い落とす必要があるのだ。同じことを、福島原発でも定期的にやっているはずであり、作業員はターゲットに当てる放水には習熟しているはずだ。自ら招いた事態なのだからこの程度の作業は東電社員(下請けじゃなく)ができんのかね?


ヤシマ大作戦、と、ヤクザ大作戦 [東日本大震災]

あれ?
NHKにはヤクザの組長も登場するの?

。。と、よく画面を眺めたら、東電の副社長と称する男がしゃべっていた。

いわく

「節電と計画停電に協力してくれたら、ブラックアウトは防げるどぅ」

いや~。。このデカイ態度には心底おどろいた。さすが、関東を仕切るトーデン組。 経産相・海江田がトーデン組ステートメント原稿を棒読みしているのも、もの哀しい風景である。まるで若頭のよう(勝新太郎と田宮二郎の差、と言ったら分かり易い?『悪名』)。
組長はこう思っているのである: ブラックアウトはオマエラの電力消費のせいで発生するのだ!おれたちはそれを防止するために一肌脱いでやっているのだぞ! 
 
##

ミクシやネットで、 「ヤシマ大作戦」、というのがあるらしい。検索すると、。。 


TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する作戦名。

攻撃兵器の電力を集めるために日本中を停電状態にする。作戦名は、屋島の戦いに由来する。

節電運動
2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震で、福島県の原発など東京電力および東北電力の発電設備にも大きな打撃を受けたため、政府と電力会社が停電を避けるために広範囲な節電を呼びかけたことが、上記の「エヴァ」作品上の作戦と類似していたことから、twitterなどを中心に「ヤシマ作戦」と呼ぶようになり、アニメ公式ブログでも追認した。

##


ヤクザ大作戦、って知ってる?

おせえたろうか?

ブラックアウトだ!、ブラックアウトだ!、ブラックアウトだ!と、騒ぎまくって、節電じゃなく、顧客の利益放棄を迫るため、政府のアホ大臣を恐喝して、営業停止、工場の操業停止、交通機関の運行停止、を要求する恐喝会社の営業妨害を称す。応じなかったら報復をにおわすという官民一体のヤクザなやり口。現在のところ、トーデン組のほかにはやったことがない。

いつ、恐喝に屈した利益放棄を、節電、と呼ぶようになったんやろか?

昨晩、交通信号の計画停電により、バイクと乗用車が交差点で激突、ひとりが死亡した。恐れていたことが起こった。
娘がそっと、教えてくれた:
父ちゃん! 交通警察も、政府も、ヤクザには口が出せないのよ、報復が怖いんだと。
  
市民生活と企業活動に大きな影響を与えるライフライン=電力の配給・配分をヤクザに委ね、そのやり放題をコントロール出来ぬ政府。もはや国家の体をなしていない。外国人が逃げ出すのも当然だ。

 参考: Foresight 記事 3/15(抜粋)
(東電は。。) 「安定供給」を旗印に様々な優遇を受けてきたが
 それは14日に実施する予定だった「計画停電」とやらでも同じことである。その「計画」の中身を見て、愕然とした。だれも東電をとがめなかったのか。5つに地域分けしたというグループのうち、1と2は、1日に2回、午前と午後に停電に見舞われることになっている。最大6時間。3、4、5のグループは1日1回で最大3時間。都心部は停電なし。6対3対0の振り分けは、だれがどんな根拠で決めたのだろうか。ぜひ合理的な説明を聞きたい。
 国難の時に住民ひとしくリスクを分け合って、「輪番」で苦難を負いましょうという提案かと思ったら、東電が自分の都合と慮りで、勝手に決めたようにみえる。
 そのまま実施できなかったのは、当たり前だろう。「6」を負担するグループに割り当てられた自治体とその首長が、猛烈な抗議を行なったことは、想像に難くない。電力不足は自らの怠慢が招いたものなのに、どういうつもりだろうか。
 しかも、電気事業法にある安定供給の義務を放棄するにあたって、東電からは真剣な謝罪がない。安定供給の一項があるので、電力自由化にも、CO2の排出抑制にも、自然エネルギーの定額買い取りにも協力し難いと言ってきたのは誰だったろうか。
 逆に、安定供給を旗印に、様々な優遇を受けてきたのは誰だったろう。今回電力の融通が簡単に行かない理由の1つである東西の電流のサイクル数の違いを是正せずに、地域独占のメリットをむさぼってきたのは誰だっただろう。
 今回の巨大地震があぶり出したのは、原子力発電の限界というより、発送電一体の地域独占、9電力体制の賞味期限切れではなかったか。日本のエネルギー戦略にとって、原子力の占める位置は決して軽くない。問題は、それを運営する事業主体に難があるということだ。木川田、平岩、那須と続いた東電の哲学と先見性の経営は、福島原発の非常用電源と同様に「喪失」してしまったのだろうか。
http://www.fsight.jp/article/10319
未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」

大脱出 [東日本大震災]

福島から他県への避難が相次いでいる。
隣接県の新潟だけではなく、千葉県にも、都内へも、あるいは西日本への親戚に。県が受け入れを発表したら途端に応募者が殺到する、という。

毎日新聞、千葉北版:
東日本大震災の被災者や福島原発事故の避難者たちが、県内へ大挙しておしよせ始めている。原発の避難者に15日施設を提供した松戸市では16日、東北地方の被災者から「自分たちも受け入れてほしい」という問い合わせが殺到。終日電話が鳴り止まず、市はすべてを受け入れるのは困難と判断。他の自治体でも受け入れを検討したり、実際に受け入れる動きも出ているが、到底追いつかない状況だ。

◆松戸市
福島第一原発に近い波江町から、会社員男性(32歳)ら親子4人が16日新たに松戸市に避難者として受け入れられた。
 震災当日、倒壊を免れた自宅から妻(26歳)と3歳の長女、0歳の次女を連れ車で脱出。途中食糧を調達しながら郡山市まで逃げた。そして16日朝、国道4号線を南下して松戸市を目指した。
 「自分はいいが、幼い子たちには被爆させたくない。何㌔なら安全と言われても信用できない。深刻なら深刻と正確な情報を提供してほしい」と男性は訴えた。
松戸市は16日、新たに市内の2カ所を寺の避難所に指定し、計61人を受け入れた。そのひとつ、東漸寺の鈴木悦朗住職(52歳)は「近代化する以前は寺が福祉を担っていた。困っている人を助けるのが仏様の教えで、実践するときがきた」と市に表明。いわき市や南相馬市の30人が身を寄せた。

(まだこういう寺があったのか。私は感動した。)

 寺に身を寄せたいわき市の主婦、中嶋あき子さん(31)は家族や親戚10人で来た。中嶋さんは臨月で、いつ出産するか分からない。「放射能漏れで赤ちゃんへの影響が怖いので逃げてきた。松戸市に問い合わせたら出産にも対応してくれると聞いたので今は安心しています」
 寺には、松戸市市民がタオルや歯ブラシ、情報収集のためのパソコンなどを持って、支援に集まってきた。


鎌ヶ谷市、柏市もわずかながら避難民を受け入れた。しかし、白井、安孫子、香取などの市は断った。

県や市は(そして国は)まったく頼りにならない。
寺や、教会などは率先して避難民を受け入れるべきではないか(納税を免れているんだろう?)。

大脱出の時代がきた。
ニッポン国が頼りにならぬ、国外へ脱出、を考えてもよい。日本国憲法は海外移住を妨げていないのである。

昨晩からのニュースで記憶にのこったもの、あれこれ。

●カナダから2万枚の毛布が空輸、インドからも同量の毛布が。
 きちんと被災者に届くのか?

●被災地区の商店の棚が空っぽ。もう売るモノがありません。
  灯油を買いに来たお婆さんが、ここがダメなら行くところはない、灯油が欲しいよぅ、とツブヤキながら彷徨っていた(昨晩のNHKテレビ)

●津波被災地区に昔からある半鐘(火事の時、カーンカーンカーン。。と鳴らすやつ)が使われた形跡がない、という。消防隊員もいないのか?地震が発生したときTVやラジオ(津波発生、避難警報)を何パーセントのひとが聴いているのか?町内放送、緊急放送も電気がストップすると無効。半鐘には電力不要。半鐘を町の中央の、頑丈な火の見櫓に備え付け鳴らし続ける。これしかない。
 地震発生時には、TVやラジオを見ろ!という。報道機関頼みでよいのか?この緊急対応の過ちが、大量の死者を招いたのではないか?

●今回の津波被災地には、住宅を造ってはならない、という政令を発出すべきである。もとの土地に住みたい。。という住民もいるだろうが、それをゆるせば歴史から何も学んでいないということになる。禁じるべきである。海岸公園として緑地化しておく。

●津波の高さは、相馬市沖では、15メートルだったという。米国地震研究所の試算。気象庁の値は信用出来ない。計測計で測定可能な域を超えたのだ。
●福島の佐藤県知事がNHK9時のニュースに登場。福島原発の問題は県の問題じゃなく、国家の問題、全国民の問題です!と発言した。ふざけるな。テメーが建設を認可したんだろう?どういう根拠に基づいて認可したのか?情報がない情報がない、とわめいているが、認可をするときどういう情報を東電やメーカから得たのか。県で審査をして納得したうえで知事と県議会が承認したのだろう?それとも何の情報も無しにメクラ判を押したのか?であれば、テメー(および県議会議員)が全責任を負うべきである。福島原発に出向いて原発賛成派の議員を募って冷却水のバケツリレーくらいやったらどうか?いずれにしても、即刻辞任すべきである(辞任したところでこれ以上の混乱はない)。
前知事の佐藤(いまの知事とは別人。特捜に逮捕された)は原発反対者だった(ほとんど無実だったという。逮捕の経緯も再検証する必要がある)。

石橋克彦の警告@2007から。  [東日本大震災]

以前書いたブログ記事、気になったので読み返した。

2007年の記事
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2007-07-26
原発震災列島~柏崎刈羽原発事故  石橋克彦の警告
に引用した

ここがヘンだよ中部電力! 
~石橋教授の大反論~
http://www.stop-hamaoka.com/koe/ishibashi.html

である。石橋教授の話から一部を引用する。

ドンピシャ!の指摘に愕然とする。


##

【6】原発部位のランク付けは正しいのか?

「最初に述べた政府の「指針」の基本に、耐震設計上の施設の「重要度分類」というものがあります。それを見ると、最重要施設としては、原子炉格納容器、制御棒などをAsクラスとし、非常用炉心冷却系などをAクラスとしています。

すなわち、大地震が起こったとき、原子炉を「止める」、各分裂反応が止まっても出つづける崩壊熱を「冷やす」、放射性物質が漏れそうになっても「閉じ込める」という三つの機能が損なわれないことを「最重要」とし、Asを「設計用限界地震による揺れS2」に、Aを「設計用最強地震による揺れS1」に耐えるように求めているわけです。

一方、廃棄物処理設備などは建築基準法の1.5倍の地震力を考慮するBクラス、タービン棟の発電機設備などは通常の建物・機器と同じでいいというCクラスに分類されています。

しかし、少し考えれば分かることですが、原子力発電と言う一つのまとまったシステムを、重要度で強弱分類すること自体、おかしな話です。

たとえCクラスの設備が損傷しても、システム全体の健全性が保たれないことは明らかだと思います。さらに、大地震が原発にとって非常に怖いのは、多くの機器・配管類が同時に破損したり、多重の安全装置がいっせいに故障したりする可能性があることです。

原子力工学の専門家たちは、こういう私の意見を「原発の素人」と言いますが、ならば、あなたたちには地震学の知識が欠落していると言いたい。20年前に策定された「指針」は、現代の地震学からすれば問題にならないほど古いものなのですからね。

以上。

システム発想(=信頼性工学)のイロハ、である。
原発設計者が当然心得ておくべきことを、地震学者に説教されているのだ。
計画停電、も、システム発想の欠落を示すものだ。電力会社も専門化が激しくなって、全体(日本社会の全体、ということ。社会における己の存在・役割を知ること)を見渡せる人がいないらしい。
ニュースを聴いていると、XXが故障したため詳細は不明。。という文句に出会うが(とくに測定器、が多いようだ)、XXはなんであっても冗長方式(最低二重化)を採用している、と考えていいのだろうね、という疑問がある。測定器など制御(自動だろうと手動だろうと)の基本になる装置であり、故障すれば簡単に取り替えられる部分なら二重化でよかろうが、目視出来ない(故障したかどうかも分からない)、あるいは手動で交換出来ない部分ならば三重化、四重化してもおかしくない。制御不能になれば、停止したり、燃料補給を止めればいい他のシステムと、自走(=暴走、核分裂)するシステムとは危険性が段違いである。原発は、クルマやガスストーブとは違うのだ。
20年前に策定された「指針」は、現代の地震学からすれば問題にならないほど古いものなのですからね
スマトラ地震・津波の経験を組み込んでアップツーデートした石橋指針は発表されたのか?
  


原発がどんなものか知ってほしい
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
平井憲夫


響きと怒り    計画停電、と、買いだめ [東日本大震災]

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 昼、近所で働いている長女からメールが来た。
 ガソリンをなるべく使わないで」、と。みんなガソリンが無いため車に乗れなくなっているらしい。スタンドはどこも長蛇の列、だと。

行きつけのセルフスタンドは、ガソリンタンクが空っぽになり午前中だけで店を閉めたそうだ。

さらに、。。

ちなみに、米、パン、電池、カップ麺、懐中電灯、ガスボンベ(コンロ用)、すべてどの店に行っても売り切れだからね

ほぃほぃ。

東電の計画停電発表により、ここ、利根川に接する千葉北部の小都市でも買いだめはますます激しくなった。

夕方、自転車を買いにイオンに行ったが(地震のため、ジャスコはまだ建物点検中のため閉店である)、店は五時半に閉店になるという。売る商品がなくなるのだ。それに、我が家が属するグループ2の停電は、6時20分~10時pm。モタモタできない。

車は前日にたまたま満タンにしたので助かった。

イオンの自転車屋で、パパチャリを購入し、後ろにも前にも、買い物カゴをつけてもらった。明日からはスーパーへの買いもの、図書館、本屋立ち読み、は自転車で行く。健康にもいいし。

今日は、計画停電の日。9:20am~1:00pm、6:20~10:00pmの停電の予定だったが(昼飯、夕飯どきだ)、結局、実施されなかった。明日以降、またスケジュールが変更になって、続くのだろうか。

スーパーの品不足が続くのなら、広島の弟に、カップ麺でも送ってもらおうか、と考えている。水、ガスが出ているだけでも被災地に比べれば天国。


梅110314_1616~01.jpg



NHK、夜9時のニュース。三陸海岸の各市町村はこの百年、何度も津波に襲われ、多くの住民が命を失った。ために防災意識が高く、津波対策のモデル都市になっているそうだ。その三陸にして。。。

いったい、スマトラの地震とはなんだったのか?あれが三陸沖に来たらどうなる、というシミュレーションはなされなかったのか?情けない、というか悔しいというか。脱力である。

地震から津波まで30分の猶予があったではないか。気象庁は、10メートルの津波が来る!と地震直後に警告したではないか! なぜ、すぐ、高いところに逃げなかったのか!
 

しかし、おのれがあの場に立ったとき走れるだろうか?はたして身体が動くだろうか?眼前の急流を見つめて呆然と佇む己の姿しか想像出来ない。なんどもなんども繰り返し放映される、黒い濁流。眼に焼き付けておこう。


#

TBSラジオだったか、計画停電をやる前に、なぜ政府は、午後10時以降、家庭で電気を使用してはならない!などと政令を発出しないのか、と石原慎太郎が言っていたという。めずらしく慎太郎の正論である。

公益事業たるNHKが独断で放送時間を午後10時でやめたり、ある地域をサービス域からハズしたりすることはできない。公益事業たる航空会社が、独断である島までの便を取りやめることもできない。 認可企業のサービス条件は政府の命令あるいは認可の形式をとるはずだ。

電力会社の給電時間とて同じことではないか。一日24時間のサービス条件を切り崩すに当たり、国会や政府の、どのような承認手続を経たのか? 枝野官房長官兼、東京電力広報担当からの、国民の皆様への切なる切なるお願いの会見、だけで自動的に政府承認になるのか? 

ま、余り固いことを言うまい。官民溶融、もつちもれたつ、を美徳とする国のことだ、メルトダウン。



イオンに歩いて出かけるとき、公園を横切った。公園の梅は満開。去年のいまごろ、新しく買ってやったケータイで、妻が白梅、紅梅を撮りまくっていたのを思い出す。

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                 東風吹かば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ


原発事故の説明責任 [東日本大震災]

報道によれば、関東の多数の高校、中学校、小学校が計画停電のため臨時休業したという。

計画停電は4月一杯まで継続するのではないか?電力供給能力が急激に向上するわけもない。夏場はもっと厳しくなる。学校の臨時休業ははたして、臨時、なのか?

国の教育、産業、日常生活のあらゆる部門に甚大なる損害を与えた電力会社の責任は重い。

もう<節電>というコトバは使わないで欲しい。いまの事態は、戦時中にあった米の配給制、とおなじく、電力の配給制である。この事態は節電の域を遥かに超えている。節電とは不要不急の目的に電力を使わない、ということであり、今回の停電は国民の生活に必須の医療、教育、生活など国民の福利厚生と、交通運輸、製造、流通の各種産業の根本を切り崩してくれ、と要求しているのだ。自然現象(台風、洪水その他)ならやむを得ぬ、といえるが今回の事故は設計と運用・保守の根本ミスである可能性が極めて高い。 つまり、東京電力の技術不足、公益企業としての責任のなさ、危機管理能力の無さである。一件落着したら経営者、幹部の責任を厳しく問い質し(刑事罰)、全員解雇、退職金無し、それに賠償金請求、の厳しい処分を課すべきである。もちろん、監督者たる経産省(保安院)や、認可した県の責任者の責任も重い。 原発反対派は建設差しとめを求め、その理由として地震に弱い、ことを指摘していた。それを無視した裁判所の責任もおもい。



政府、それに国会議員は公益事業(政府の認可事業)である電力会社をどのように管理してきたのか。報道は、厳しく問い質すべきである。

原発事故の後の記者会見でも報道の質問はまことに手ぬるい。

原発になんらかの事故があった、それゆえ停止する。ここまではいいとして、その直後に必要となる炉心の冷却ができない。商用電源が入手出来ないのはやむを得ぬ(というか当然だろう。己が停止するのに僚友から戴く、というのは虫がよすぎる)、そのあと、取水・放水用のディーゼルエンジンが起動しない、という。これはどういうことか?報道は、保安院に対し、どのような管理をしてきたのか質すべきである。

1 ディーゼルはどのような定期点検、始動試験を行っているのか。もっとも最近稼働(試験)したのはいつか。
2 メーカはどこか。
3 起動しなかったのはいいとして、その後の緊急保守点検はやったのか?起動しない原因がつかめないのか?(自動車エンジンがストップした場合、修理屋に持っていく。そこで、原因不明です、ということは希である。保守部品が手に入れば直ちに修理が完了する。ディーゼルエンジンの故障が数時間で修理出来なくて、よく原発などを建設しようと思い立ったものである)。3日経過した今日まで起動していないのはどういうわけか。誰が点検したのか。
4 一台の原発にたいして、ディーゼルは何台用意しているのか。3~4台のディーゼルによりバックアップしていてもおかしくない重要な装置である。設計思想を質すべきである。

福島県知事は東電に対し説明が足りないと不服を漏らしていたが、県知事には認可した当事者である。どのような立ち入り検査、定期検査を県は行っているのか。原発導入にあたって、県は専門家を雇って、責任ある検査をおこなったのか?日常的に立ち入り検査をやっているのか?県知事こそ県民に説明責任があるのである。電力会社にすべて責任を押し付けて、補償金だけせしめようというのは虫がよすぎる。事故が発生したあと、県の担当者は何を行ったのか。ほったらかしか?であれば、自業自得である。

東電、経産省(国会議員)、県(議会)は、県民、国民に対して説明責任、賠償責任がある。



参考:
原子力資料情報室
http://cnic.jp/

十数年前の東海村事故以来(当時は高木仁三郎が室長)、海外からのアクセスが最も多いNGOである。英語版あり。

今夜、日本外国特派員協会で記者会見をやる予定。
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1010

引用:
同時通訳が入りますが発言は日本語です。
国内メディアの方もご参加いただけます。
ぜひご取材ください。
CNIC will hold a press conference with English interpreting.
We are preparing to have it broadcast live on the following link:
http://www.ustream.tv/channel/cnic-news

日時:2011年3月14日19:30-20:30
Time: 2011 Mar 14 19:30 - 20:30 (Japan time)

記者会見会場:日本外国特派員協会
Place: The Foreign Correspondents’Club of Japan
http://www.fccj.or.jp/aboutus/map

日本の記者からより、鋭い質問が浴びせられるはずだ。


地震津波の通報システム  後知恵と知りながら書く [東日本大震災]

県内死者11,不明11

毎日新聞朝刊、千葉西北版を読んでいるところ。
東日本大震災で死者が多いのは旭市である(九十九里浜の北端、銚子市のすぐ南)。なぜ、長い海岸線の続く房総半島の、九十九里浜の旭市に被害が集中したのだろうか?

<県内の揺れと津波>
震度のもっとも大きいのは、成田市、と私の住む印西市の、6弱。
旭市は、震度5強である。

(なぜ海岸でなく内陸地にある成田や印西で強度がおおきいのか?と考えたが震源からの直線距離を考えれば成田、印西は千葉北にあるのだから震源にもっとも近いわけだ)

津波は、銚子が2.4メートル、館山が1.6メートル、千葉市が0.9メートル。


旭市立飯岡小学校3年山口君の話:
学校にいたらすごく揺れた。揺れが収まって3階へ逃げた。白い波がぐんぐん近づいて来るのが見え、家がのみこまれていった

飯岡漁港を見下ろす高台の刑部岬でペンションを経営する渡辺義美さんも、一部始終を目撃した。
第一波でじわーっと潮位が上がり、港が一面海に。その引き波で車などが海へ飲み込まれた。30分後、岬を回り込んだ巨大な第2波が一気に堤防を越え、まちを飲み込んだ

電器店を営む石坂さんは恐怖の一瞬を振り返った。
最初の津波は排水溝から溢れるくらいだった。第2波は浜の材木やがれきと一緒にどーっと来た。水位は150センチもあり、2階へ逃げたが腰が抜けそうになった

美容師の向後正春さんは危険と知りつつ海の近くまで自転車で見にいった。迫ってきた波はとてつもない高さ。必死で逃げた。通り過ぎる家では住民たちがのんびりしている。ペダルをこぎながら「大津波が来る、二階へあがれ」と叫んだという。

##

千葉県内では高速道路や有料道路の一部が通行止め、主要国道や県道が陥没、液状化などが起き、大渋滞が起きている。停電、断水、ガス供給停止はなお多数残っている。都内や、成田空港、県内主要駅で大量の帰宅困難者が 発生している。


これを書いている今も揺れている(おそらく震度1~2)。震度3以下の余震はショッチュウでNHKの地震情報にも表示されない。強度は弱いが低周波のゆ~らゆ~ら揺れる余震も多い。現在の状況は日本本土と太平洋近海の群震、とでもいうもの。震度7以上の第2波が来るのじゃないか、というのが体感、である。地震情報はTVやケータイにも表示されるが、ほとんど、揺れを感じてから後なので役立たない(たまに、揺れが開始する前にビィビィとケータイが知らせてくれる)。

しかし、津波は揺れよりかなり遅れてくるのだから警報システム(および脱出手段と場所の確保)さえしっかりしていれば、家屋の破壊は免れなくても、避難できるはずである。旭市には(というより東北の大部分の都市で)それがあったとは考えられない。キキカンリの貧困である。もちろん、わたしは 後知恵、でものを言っている、ということを承知している。

TVやラジオ、ケータイで地震を通知しても誰もが注意して見ているわけではない。揺れが来ても、すぐに津波を想起し、安全な場所に避難する、というひとが何パーセントいるだろうか?そこで、わたしは TVラジオじゃなく、ローカルの市町村で、危機管理用町内放送が必要である、と訴えたい。有線(あるいは無線)で一般家庭や企業向けのアナウンス&表示を行うシステムも必要だろう。屋内屋外を問わず労働している人(農業、商業、漁業、運輸、工事、学校。。。)はTVやラジオなどを見たり聴いたりしながら働いてはいないのだ。受信機(ケータイ、やラジオ)を携帯していないひともいるし、携帯していてもスイッチオンにしていない場合もある。強制的に通知を聴かせるには、放送システムしかないではないか。 (視聴覚障害を持つひとへの通知方法、避難方法も考えなければならない)

放送システムのない海岸(とくに太平洋岸)には人は住めない、ということではないか?今回の地震はこれを教えてくれたのではないか。小学校、中学校、高校生たち。キミラの問題である。学校で議論してもらいたい。

後知恵でかまわない。考え、かつ、実行しないよりは遥かにマシである。



画像伝送、音楽ダウンロードにうつつを抜かす前に、ケータイメールくらいは1日遅れではなく、せめて、数分で到着するくらいのシステム作りをしてよね、ケータイ会社。地震発生以来、家族親戚知人との安否連絡、電話は通じない、ケータイメールは受け付けるが配信はどうやら、1日~半日遅れ、返事も同じ、だから、まるで宇宙の遠い星と通信しているようである。サブイ。
東海地震が予知されて久しい。海岸(太平洋岸)から数キロには人は住んで(家屋をともなう定住)はならない。住むなら資産消失、破壊(津波による)は自己責任で、ということになるのだろうか?しかし、避難勧告システムは公的責任で準備するしかないではないか。深夜に地震&津波が押し寄せた場合、ケータイやTVラジオはまったく無力である(電源を自動的に外部からオンし、音量も一杯まで上げ、鳴らす機能があるなら別だが)。寝ている人をたたき起こすくらいの通報システムが必須なのだ。
正午のニュースで、東北関東地震の規模を修正、M8.8ではなくM9.0であった。インドネシアスマトラ沖地震と同じ規模。現時点で、なお、1万人超の安否が不明という。

枝野の大本営発表 [東日本大震災]

 毎日新聞 <爆発的事象があった>

枝野幸男官房長官は12日午後5時46分、首相官邸で記者会見し、東北沖大地震で損傷した東京電力福島第1原発1号機で「何らかの爆発的事象があったと報告されている」と明らかにした。爆発の影響については「原子炉そのものであるということは今のところ、確認されていない。放射性物質の把握に努め、周辺住民の安全には万全を期している」などと述べるにとどめた。

3時間も過ぎているのに、情報収集に努めている、とは恐れ入る。

爆発的事象、ではなく、爆発があった、といえないのか。
 建物の外壁が喪失するくらいの変形なのだ。

何が起こったのかもわからない、放射線量も発表出来ない。
 嘘である。
測るのは測定器である。 隠すのは人間だ。

放射線量の計測は原発で最も基本的なことである。リモート監視もできるはずだ。

それに負傷者が怪我をした、の一点張りだが、放射線を浴びたのかどうか、も言わない。記者会見でマスゴミも問わない。しかも、その怪我をした四人のために、全国の放射線治療専門医を総勢、緊急招集を掛けているのだ。 単なる外傷か、火傷か(程度は?)、放射線を浴びているのか。この程度なら救急車のなかで検査出来るし、なにより当人の意識があれば、発電所で何が起こったのかを質せるはずだ。軽傷なら記者会見場に出してもいいではないか。なぜ、会見場で記者は追求しないのか。これではまるで共犯者である。

被爆しているかどうかも発表出来ないのか。馬鹿馬鹿しい。
被爆している、とわかれば、どの程度か。
発表したくないか。

枝野はあとから言い逃れするための言い訳も官僚に考えさせた上で、会見場に臨んだのだろう。

東海村事故のようにまた、下請け企業の責任にするんじゃないだろうね。


福島原発「炉心溶融」の可能性 [東日本大震災]

福島原発に「炉心溶融」の可能性がある、という。東北巨大地震。
スリーマイル型の事故である。

NHKでは東大教授=原発専門家、と、NHK解説委員=水野、の見解が対立していた。

教授の意見は、「炉心の温度は安定しているから心配ない、原子炉は停止している。住民には冷静な対応を。」

水野は、危険な状態、という。セシウムが漏れたということは核燃料が溶け、担当者も近寄れない状況。遠隔操作による作業となる。(高熱で条規を作りタービンを回して発電する方式)。水供給が不十分なら、海水の注水ということもしなければならない=原発の機能は喪失。燃料棒は4メートルあるが、現在、半分くらいは水に浸かっていない=冷却されず溶融する。水供給が不十分ということ。

水供給と言っても、1ヶ月掛けて注水してやっと炉心温度が下がるという猛烈な量である。注水用ディーゼルが働かなかった(商用電源を使用したり、消防車による放水をやっている)と言うことだが、通常のビルの予備電源用ディーゼルとは分けが違う。三重、四重のバックアップをやっていてもおかしくない危険物である。他の原発電源の設計もみなおすべきである。

(追記: わたしの聞き間違いか。注水用の商用電源が確保出来なかったと言っている。しかし原発が故障すれば商用電源の確保も危ういことは想定内ではないのか?(げんに、東電は、一般向けに節電を!と依頼している)。発電所内専用の水源、と、予備電源くらい用意して当然だとおもうが。 )

 

なぜ事故に至ったのか。東電と、企業、大学の専門家は説明責任を果たせ。
震度7は想定内のハズである。ディーゼルを使った地震時の注水訓練を一年に何回やっているのか。前回やったのはいつなのか?

 


東北巨大地震 [東日本大震災]

きのう二時過ぎ地震が来た。

ポケット型ラジヲ3台あったのだが、2台はうもれて、残った一台の電池を入れ替えて聴いている。


TVは2台とも吹っ飛んだ。 最初の揺れで転げたを、本の海を挟んで遠くから見ていたのだが、次の揺れでまた転げ、動かなくなった。

食器が棚から飛び出し、茶碗や花瓶が割れたのを片付けた。

安物の本箱を使っていたため本箱が破壊されて文字どおり腹まで本の海に浸かって、本を踏みつけて部屋から出て来た。

朝、やっと埋まっていたパソをほじくり出して変則体位でパソに打ち込んでいる。

いまだに余震が止まない。夕べから震度5レベルがしょっちゅう来ている。 震度2~3では驚かなくなった。

気仙沼付近では町や市が海の下に沈んでいるという。津波が来るから、神戸のように救助にも行けない。最終的に神戸地震より被害がひどいかもしれない。

 #

今朝早くコンビニに飲み物と弁当を買いに行った。飲み物はあったが、弁当やおにぎりの棚は昨日から空っぽのママ。ガソリンを満タンにし、灯油を買った。

今朝車でTBSラジオを聴いていたら、呆れたことに、こんなときにも企業コマーシャルを挿入しているのである。バカじゃなかろか。おまけに全国ネットだという。まさか東北の被災県にはネットしてないだろうね?企業の恥をさらすだけである。日本が沈没しても企業コマーシャルを電波で飛ばすのだろう。

 ラジオを聴いていて腹が立ったのは菅直人が今朝、ヘリで福島~東北を回るというのだ。カッコウ付けをやっている場合か。東京では残った閣僚が対策を練る閣僚会議を開くという。国のトップが現地をのこのこ回ってどうするのだ。ヘリでホンの一部を眺めて何が分かるというのか。TVやラジオで各地の情報を得るほうがよほど重要。

1日24時間年365日、災害救助のことだけを考えている災害救助担当大臣と組織がこの国にはないのである。国家と民のことを考えず、呆けた日々を送り、高給をむさぼっている国会議員、それを許している国民に対する対する天罰だろう。

東北に設置してある気象庁の震災情報収集装置が今回の地震で壊れて今、使えない状態だという。お寒い話である。

昨日、安否を尋ねて子どもたちに送ったケータイメール。やっと今朝になって返事がきた(電話はもちろん通じなかった)。メールのトラヒック量など、音声や画像などに比べるとゴミのようなものである。ケータイメールに掛かる設備回線コストは殆んどゼロだ。であるのにケータイメールにバカ高い料金を請求してるケータイ各社よ。メールくらいリアルタイムで疎通させろ!それができないならメールは無料サービスにすべきである。(ただし、昨日から何度もブザーと共にケータイに送信されてくる地震緊急情報。これは感心した。その直後に揺れが来る。物陰に隠れるなどの緊急避難はできる)。

最初の地震情報で、10メートルの津波!と聴いて驚いた。いったい、10メートルの津波が来た場合、海岸から10㌔先まで海流が到達する、ということは想定内のことだったのか?町内放送などで緊急を知らせるシステムはあったのか?今から言ってもしょうがないが。ラジオやテレビを自宅で見ている人はソンナニ多くないはずである。昔、田舎にあった町内放送システムを充実すべきではないか。

津波と地震に因果関係はあっても、防災と救助にカンしては全く別の考慮と対策が必要である(あとのまつりだが)。 

 不幸中の幸いは、真冬でも、真夜中でもなかったことである。


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