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福島原発で働く志願者を一般人(60歳~70歳男性)から募集せよ [東日本大震災]

週刊現代、5月7/14合併号。週刊現代は震災以後、毎号100ページを越える震災特集を組んでいる。この合併号も興味深い現場情報を多く載せているが重要なのは、

<大量被曝の危険性が解っていながら 平成の特攻隊フクシマ50に突入命令を出せますか>

という記事。p55~57。

私の気になっていたことをズバリ書いている。

要約する。

東電が出した工程表の各ステップでロボットではできない、人間がやらねばならない仕事が多く残っている、これを誰がやるのか?現在の汚染量であれば4時間作業をすれば年間の被曝線量に達してしまう、ということ。その後一年は現場に戻れなくなる。。。そのため次々と人を投入、後退していかねばならない、最終的に何人の作業員が必要になるのか見当も付かない。

現在の作業員は700人。東電社員に加え、東芝、日立それに関連会社、消防、警察。

国と東電は、放射線量が充満する現場に突入せよ、と彼らに命令を下すことができるか?

元検事の郷原信郎弁護士は「危険な職場で働くことは命令されても拒否できる。これは労働者に法的に認められた権利です。ただし、拒否した作業員が職場で不利を被らないようなルールはないので、それを定める必要がある。公益通報者保護法と同じです」という。

今回のような未曾有な事態に対処する法は十分に整備されていない。原発はこれまで「絶対安全」が前提とされていた。したがって、致命的な大事故を想定した法令が、日本にはなかったのだ。

元防衛庁長官の加藤紘一「自衛隊の任務とは違うので、自衛隊に出動要請はできないでしょう。最終的に(特攻隊は)東電や東芝の人たちになるでしょうが、誰がそれを命じるのか。権威のない今の政府に、そんな命令を出す資格があるのか。。。」

もちろんこの事故は現代文明にとって完全な「想定外」の事態だ。そうなると今までの法や、政治、社会の約束を超越して、場合によっては国の力で国民を原発に送り込み、身を挺して復旧の努力をしてもらうこともありうる、とする考え方もある、たとえば、四国新聞は次のように言う。

「被害の決定的な深刻化、拡大を防ぎ事態を収束させるには健康を害する被曝の危険性を伴う犠牲的な活動が不可欠である」(4/19)

これは共同通信編集委員・姉崎明二の意見。姉崎の説明。。
「今回のような緊急時にはまず最悪の事態を決め、それを回避することに全力を挙げるべきです。今回はとにかく、放射性物質が日本そして世界へ拡散することを、何が何でも防がなければならない。不測の事態になったら、決死隊を行かせなければならなくなるかもしれません」

その際、人手が必要になるなら、国民の生命と財産を実力で守ることが任務である自衛隊が行くべきだ、というのが姉崎の意見。そのときに、技術的に自衛隊だけでは放射性物質の拡散防止が難しいということになれば、政治の力で民間人も入れる必要がある。
「しかし、それを強制的に行うとすれば超法規的措置になるので、管首相は事態が収束した時点で退陣し、国会議員も辞職すべきです。同時に、過去の原発政策を進めてきた自民党の責任も厳しく追及されねばなりません」(姉崎)

危険な現場の作業は自衛隊に頼む、という点では危機管理評論家の佐々淳行も同じ。次のように言う。
「自衛隊員にお願いするにせよ、危険を十分に認識させた上での志願制とする。加えて手厚い特別手当を与え、作業終了後もずっと放射線障害の健康診断を受けられる仕組みを整える。やむなく東電の人間も加えるのなら、身分が保障された正社員に限定する。現場で危険な作業に当たらせる人は、これが限界でしょう。」こう語る佐々は、今回の原発事故の現場でキャリア官僚が陣頭指揮を執らないことを「卑怯としか思えない」と批判する。

元財務官僚高橋洋一は次のように言う。
「経済合理性で割り切れば、国が外人部隊を雇うように、東電は特攻隊を雇うでしょう。多額のお金を払えば、被曝の危険などかえりみずに働こうという人たちがすぐに集まると思います。東電は資産を売却すれば、そのお金など簡単にひねり出せる。正義や不正義を忘れて合理的に考えれば、金で解決、となります」

政府が特攻隊に金を出す可能性もある。実際ある政府関係者はこう証言する。「まだ正式に進んでいるわけではなく、政府の一部で<頭の体操>的に考えているだけですが、最後には特攻隊を政治の責任で結成するという案が出ています。メンバーの対象は65歳以上で、一日の報酬10万円、一回の作業は30分程度、これを月に2~3回やってもらうというものです」

つまり法的、政治的に考えて、政府が国民に突入を強引に命令することは難しい。そこで募集に応じた人たちに報酬を支払って突入を依頼する、という流れが浮上しつつあるのだ。昭和史研究家の保阪正康は言う。
「中央の原発官僚と福島の現場で働いている作業員の関係は、まさに大本営と現地戦闘員のそれに重なります。中央の司令官は「つべこべ言わずに死ね」と命令し、戦闘員は特攻や玉砕の形で死んでいった。その論理が、今でも原発の世界ではまかり通っているのだなと思いました」

せめてこの平成の時代、原発の「特攻隊」には正確で十分な情報が与えられ、生命と健康に配慮がなされて、家族が安心できるように望みたい。

戦前から日本では、政治とメディアが特攻隊を含む若い兵士たちの活躍を持ち上げ、その陰で政治家や官僚、軍幹部らの失敗の責任が不問に付される---というパターンが繰り返されてきた。今回の原発事故について同様のことを危惧するのは、東京大学大学院教授の高橋哲哉。
「今後、大量被曝しながら原発で作業を強いられた人が亡くなれば「国家国民を守った尊い人」として、靖国の英霊のように持ち上げられるでしょう。かつての日本は、上層部の失敗によって兵士たちが非業の死を遂げると、国家のための尊い犠牲であるとして、靖国神社というシステムの中で美化してきました。一方、上層部の責任は曖昧にされることが多かった。そういうことを繰り返されるのに私は賛成できません。
それよりまず、歴代の首相や電力会社社長、官僚、学者ら、「絶対安全」と言って原発を推進してきた人たちに、今の危険な現場に行って欲しい。そうして責任にに向き合ってほしいと思います」
高橋によると、原発の下請け労働者は放射線の充満する場所での作業を強いられ、それが原因と疑われる病気や死亡例が後を絶たない。福島第一原発の周辺でも、70年代からこういう問題が起こっていたが、一部のジャーナリストなどが追求しただけで、事実上、無視されてきたという。
「原発とは平時から、現場の労働者の被曝という犠牲を組み込んでおかない限り、成り立たないものです。そのシステムを今、根本から問い直す時期がきていると思います」



##

以上で長い引用(要約)を終わる。引用しながら憤りが収まらぬ。最後の高橋哲哉の意見だけが真っ当なモノ。

あまりのバカバカしさに引用しなかったが、京都大学の政治学者、中西寛は、どさくさに紛れてこういうことを言っている。。

「。。昔の日本軍も、特攻隊に「死にに行け」と命じたのではない。あくまで特定の攻撃を命じたわけで、また形式的にせよ、その命令に従うかどうかは本人の意志で決めることになっていました。」

笑止である。


以下わたしの意見。

1 自衛隊や消防警察を決死隊にしてはならない。遠くからの水の<散布>
だけをやったくらいで、決死隊のフリをしているようなやつらでは、使い物にならない。それに、体力仕事をしに行くのではない。

2 佐々や共同の姉崎、政府官僚など、危険な仕事、と言っているが高橋哲哉が言うように、平時から原発の下請け作業員は危険な作業をやってきたのだ。何を今さら、危険を大げさに取り上げるのか。 (知らないのだろうか?だとしたら、呆れた話である)。佐々などキキカンリのプロ、といいながら、原発非常時の対応などこれまで、気にもならなかったのか?それ以前に、原発そのものを認めてきたのか?

3 姉崎は、事態が収拾した時点で<管首相は辞任せよ>と言っているがなぜ、管のみが辞任せねばならぬのか。辞任すべきは原発を推進してきた全国会議員だろう?それに経産省の原発推進官僚達。安全委員会とか保安院のエライさんである。さらにキンタマが付いているのなら、専門家、学者共。 さらに大罪を背負わねばならぬのは、共同通信をふくむ、マスゴミ全職員である。どう責任をとるつもりなのか。

4 佐々や、高橋洋一は、特別の報酬を出せ、と言っている。そんな金は一切不要である。職務のなかでやればよいのだ。職務にないのなら依頼も命令もする筋はない。


以下、作業員の選び方について。

5 政府関係者は65歳以上を集める、といっているが、わたしは、60歳以上でよいとおもう。60~70歳の健康な男性のうちの志願者を選ぶ。なにしろ、嘘か本当かしらぬが、事故が収集するまで1年かかる、と言っているのだから大量の人数が必要だ。報酬も、交通費も一切不要、食費も自払いとする。ボランティアで行くのである。ただし、死にに行くのではない。作業後との放射線被曝量は管理し、最大限のリミットを設定して、一回当たりの作業時間、作業の頻度を放射線専門の医者に管理してもらう。作業後、死ぬまでの医療費は無料にしてもらう(ヒロシマナガサキのヒバクシャ並、ということ。原爆手帳をもっている人々と同じ扱いにしてくれ、ということ)。

6 誰がボランティアになるにしても初めての勤務場所であり原発という特殊な作業上だから、作業内容の説明が必要。これを事前にシッカリと行う。1日くらいの説明で理解できる程度のレベルの作業員を選ぶ。

7 これまで作業を行ってきた、東電、下請けの700人は原発建物の内部を知っている貴重な資源である。ボランティアを5~10人くらいのグループに分け、そのリーダーになってもらい、なるべく被曝の少なくなるような位置で指揮を執るなど自己管理をしてもらう。

 
ついでだが、東電の社員であっても(福島原発で常時働いている職員は別。彼らはリーダーとして働いてもらう)、60~70歳、それに志願者のみ、という条件を適用する。社員というだけで60未満、や、志願しない60歳以上を懲罰的に社命などにより働かせてはならない。


上記の条件で、もちろん、わたしは志願をして福島へ行く。


現役の自衛隊員や消防隊員に60歳以上は、いないはずである。予備役、退職した経験者で志願するひとがいればがいれば入ってもらう(ただし、上記の条件。特別手当など出ないよ)。団塊以上の年齢層は高度経済成長でいい目をみたのであるし、ひとりの国民として、原発をここまでのさばらせた責任も若い人以上にある。多くのボランティアが出てくるとわたしは信じる。

注: まさか、佐々淳行は志願してこないだろう。志願しても、こんな態度のでかいヤツは拒否。


政府と東電は上記の枠組みが可能なように、大至急プランを練ってほしい。

。。と一人息巻いてもしょうがないのだが。。河野太郎、とか有望な政治屋にメールしてみよう。

この特集の別の記事では、福島近辺に台風が来襲すると汚染が一気に広がる可能性が高い、と述べている。ことは急ぐのである。


 
PS
書いた後で気がついたが。。
>最大限のリミットを設定して、一回当たりの作業時間、作業の頻度を放射線専門の医者に管理してもらう。作業後、死ぬまでの医療費は無料にしてもらう(原爆手帳をもっている人々と同じ扱いにしてくれ、ということ)。

こういう要求をすることさえ、現在下請けで働いている人には申し訳ない、とおもう。彼らにはこんな条件はおろか、労災などついていないはずである。この機会に、学会や厚労省は、下請け労働者の労働条件を調査し、<人間らしい扱い>に大至急改めさせるべきである。労働者のため、というよりは テメーラ、のタメなのだよ。普通の人間になりたく、ない?


原発下請け作業者は、平時に大量の被曝をしているのにトーデンや厚労省、経産省安全委員会、保安院、マスゴミ、学会は、見て見ぬふり、知らん顔をこれまでしてきた。もはや人間とはいえない。
 
############
5月19日、ニュースで東京都の山田さんが福島原発で作業する志願者を応募していることを知った。下記の要領。早速、応募のメールを送信した。
*****

「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」結成へむけて

 福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するまでもありません。しかし確認しておかなければならないことは、次の事実です。

1) 暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、10 年の単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、これを故障することなく保守・運転し続けなければならない。

2) この冷却設備の建設・保守・運転は、すでに高度に放射能汚染された環境下で行わざるを得ない。

3) もし、安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000 万人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある。

 このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていないことは大きな問題です。
 
 さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではありません。身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。

 まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。

 当面次のことを提案します。

1. この行動隊に参加していただける方を募集します。
 原則として60 歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること
2. この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。

 これらの方々は、次ページにご記入いただきE-mail、FAX あるいは郵便でお送りください。

 なお、このプロジェクトは直接的には国会や政府に対する働きかけと、広く人々にこの行動隊が必要であることを訴えることを活動の中心とします。状況が流動的なこともあり、進展に応じて様々な面への活動を広げていくこともありうると考えます。また、この提案文を多くの方に転送していただくことをお願いします。

2011 年4 月
山田恭暉
134-0083 東京都江戸川区中葛西5-11-25-707
電話&FAX 03-5659-3063 携帯電話 090-3210-9056
メール bouhatsusoshi@aj.wakwak.com
.............................

□ 福島原発暴発阻止行動隊に参加します
□ 福島原発暴発阻止行動隊に賛同し応援します
ご氏名
ご住所 〒
お電話
FAX
携帯電話
メールアドレス
..............................



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空上の話

ボランティアで人員が確保できるか甚だ疑問である。

東電の孫請け、ひ孫請け企業で特別報酬をつけ、人員を募集したが、集まらないのが現状である。

被曝の数値を管理したとして、絶対に安全であるとはいえない。

後遺症や、癌になったとして、どう責任をとってもらったとしても、誰も納得などできないだろう。

志願者を募る孫請け企業、ひ孫請け企業では人を出さないわけにはいかないだろう。

団塊の世代に責任感があれば、こんな日本にはなっていないだろう。

原発が安全なんて誰がいったんだろう?

全くの机上論でしかないように思う。
by 空上の話 (2011-05-01 23:02) 

古井戸

>団塊の世代に責任感があれば、こんな日本にはなっていないだろう。

それは大いに疑わしい。責任感がないのはどの世代も同じ。

>原発が安全なんて誰がいったんだろう?

こういう言い方をするようなヤツが団塊以外におおい、ということ。

ダマされたヤツがアホなのよ。

by 古井戸 (2011-05-02 00:04) 

滴水

「空上の話」さんゑ

>団塊の世代に責任感があれば、こんな日本にはなっていないだろう。

別に世代の問題などではないでしょう。はっきりいって、この国に責任感なんてないと思う。

あれほどの戦死者を出す戦争の「開戦の詔」に、サインとハンコを押して(当時は御名御璽といった)おきながら、責任を取らずに逃げおおせたお方の誕生日を「昭和の日」などと命名して持ち上げているくらいですものね、呵々。

「民主主義」とは、この国にあっては所詮、一億総無責任体制の別名でしかないことは明らか。

自分の頭で考えようとしないお人に限って、「原発が安全なんて誰が言ったんだろう?」などと、空とぼける。

自分の頭で考えれば、「原発の発電コストは安い」とか、「原発はCO2を出さないクリーンエネルギー」とか、「夢の高速増殖炉」とか、・・・、そんなお話しがおかしいことはすぐ分る。(エネルギー・コスト論について、ご存じか?)

しかし、自分の頭で考えないから、「原発が安全なんて誰が言ったんだろう?」などと愚痴をこぼすことになるわけ。原子力村の詐欺師の売り文句を頭から信じるのは・・・書かぬが花。

最近、一気に反原子力本が復刊されましたが、できれば、

室田武の「エネルギーとエントロピーの経済学」東洋経済新報1979

あたりも出して欲しい。そうすれば、原子力発電が最初の一歩から「ウソ・イツワリ・サギ」で固められたものだということが、分るはず。

お手軽に、概要を知りたければ、下記をどうぞ。

http://www.eonet.ne.jp/~mtada/atomf.htm
by 滴水 (2011-05-02 23:18) 

十楽人

特攻隊についての中西寛の発言:同じ京大の中西でも右翼売文ガクシャの輝政と違い、「国際政治とは何か」(中公新書)でイラク戦争の失敗を予言したような識見をみせた寛氏は良識ある学者とみていましたが、彼の発言であれば失望です。安倍晋のブレーンである輝政が「特攻隊は作戦としては間違っていなかった」と本に書いているがどう思うか、と田中真紀子が予算委員会で安倍に質問したことがありました。“引用”された発言も輝政の発言なら別に驚きもしませんが。
by 十楽人 (2011-05-03 09:17) 

空上の話

滴水様

古井戸氏がボランティアで、原発処理をと仰り、正義感、責任感について書かれていたので、団塊の世代に責任感が強いということはないだろうと、申し上げたかったのです。

どの世代に責任感が欠如し、どの世代に責任感があるということはないでしょう。

また、自衛隊や消防団員を卑下するような書き方も如何なものかと思います。

彼等は任務を全うしているのではないかと思います。

無責任なのは東電、政府、御用学者、官僚でしょう。

自身でボランティア論をしながら古井戸氏はボランティアに参加した様子はない。(参加していれば、意見をblogに載せているでしょう)

戦争責任について天皇に問うのは些か無理があるように思います。

当時も今も形骸化された存在に過ぎず、建前上は天皇命令であっても、天皇に反対し、阻止するだけの力はなかったように思います。

原子力が安全だと思ったことはありません。

原発事故が起こらなくても、飛行機の墜落や、爆弾の投下があれば、原子爆弾を落とされたのと同じことです。

どんなに姿を偽っても、原子力が安全でクリーンで、エコなエネルギー、低コストだなどと言えるようなエネルギーではありません。

絶対に安全なシステムは存在しないにしても、原子力ほど危険なものはないでしょう。

自ら安全基準を引き下げ、原子力発電所を建設し、事故が起これば、被曝量の数値を引き上げ、作業をさせる。

無責任極まりない。

この状況で、保障をした上でのボランティアでどうにかなるというお話に溜息をつきたくなったわけです。
by 空上の話 (2011-05-07 11:47) 

古井戸

十楽人さんへ>

中西寛の名誉のために全文を引用:

海江田経産省の「処分する」発言が事実なら、「公務員は死の危険を伴う職務を拒否しない」と言っているわけですから、問題です。昔の日本軍も、特攻隊に「死に行け」と命じたのではない。あくまで特定の攻撃を命じたわけで、また形式的にせよ、その命令に従うかどうかは本人の意志で決めることになっていました。
原発の作業員たちについても、「志願した人を選ぶ」という一線は絶対に守るべきです。また、フクシマ50を過度に賛美するのも疑問。彼らの危険を最小限にするという、国と東電の責任が曖昧にされる恐れがあるからです(以上引用)


つぎに、適水さんへの回答のなかで、空上の話、さんが、私に言及されているので答えておく。

>団塊の世代に責任感が強いということはないだろうと。。

わたしが、団塊の世代に責任感が強い、とどこで言ったか?原発に60~70歳が働くことの意味を分かっていないようだ。体力知力なら、東電の若い従業員が行けばいい話。放射線の影響を考えれば、高齢者のほうが残りの生存期間への被曝の影響は少ないだろうと考えて、60~70歳を選んだのだ(そのくらいは解ってもらえる、とおもったが)。

震災?支援のボランティアになぜ、私が行かなければならない?余計なお世話です。原発ボランティアは、作業員約700名があと、1年、制限内の被曝量で収まらないだろう、外部作業員が必要だろう、と考えて提案したのですよ。経験ある作業員がウン万人もいるのならこんな提案などしない。自衛隊などに、特別報酬を与えて行かせて、デカイツラされては、国民の迷惑。

自衛隊、消防隊を卑下しているのではありませんよ。そのおざなりの作業ぶりを軽蔑しているだけ。わたしだけではない。海外からも嘲笑されている。

天皇制: 議論不要。
by 古井戸 (2011-05-07 12:27) 

空の上の話

自衛隊や消防団員は、指示された任務を全うしています。

任務を全うせずに逃げ出したわけではありません。

決死隊のふりをしているわけではありません。

ご自身で、原発作業のボランティアに参加すると仰るのなら参加されたらよいのでは?

原発での作業員は募集されています。

60代、70代ということの趣旨はわかりますが、ボランティアですればいい(見返りを求めない人材がその世代に多くいる)という話をそれはないと申し上げたのです。

ボランティアで危険な作業を自らの意思でするようなひとたちは、どの世代でも集めるのは難しいだろうということです。

お金を支払っても、予測不能な後遺症などを鑑みると誰もが二の足を踏む仕事をボランティアでなどという話に溜息をつきたくなったわけです。

おそらく、誰も放射能の被害については完全な予測などできませんし、その後の健康状態、後遺症などについて保障すると約束することなどできないでしょう。

できないはずの話に私はボランティアで参加しようとされる古井戸氏の話は、偽善的だと申し上げたのです。

by 空の上の話 (2011-05-07 18:54) 

古井戸

>任務を全うせずに逃げ出したわけではありません。
決死隊のふりをしているわけではありません。

だから?
逃げたわけでもなく、決死隊のフリをしているわけでもないから、どうなんでしょうか?
役立たずだった、ということです。役だった、といっているのはマスゴミと自身だけでしょう。
あなたと評価を異にしているのだからいくら言っても無駄です。



>その後の健康状態、後遺症などについて保障すると約束することなどできないでしょう。

だから? 現在働いている作業員も同じ条件です。1年持ちますか、ということ。

>できないはずの話に私はボランティアで参加しようとされる古井戸氏の話は、偽善的だと申し上げたのです。

自分で勝手に、できない、と決めつけてもしかたがあるまい。
わたしは、<善をなす>ツモリで作業するつもりはない(これも現在の作業者と同じこと)。勝手に決めつけないでおくれ。

それに、偽善、であってなにがまずいの?

お節介な人である。溜息ついて引っ込んでな。

by 古井戸 (2011-05-08 00:54) 

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