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第3の道   今野晴貴 [Life]

                                    今野晴貴 

朝日新聞論壇時評@杉田敦 7/26

1 年金問題

岩瀬達哉: 年金振り込め詐欺の60年、月刊現代
盛山和夫『年金問題の正しい考え方』 (中公新書)。
書評 http://blogs.dion.ne.jp/morningrain/archives/5842173.html 

年金の破綻は未納が原因ではない!むしろ納付者が多いほど破綻が早まる!

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070718/130091/ <- 有料書評。

2 雨宮処凛 という活動家を初めて知った。

生きづらさとプレカリアート
http://www3.tokai.or.jp/amamiya/

http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-July/007772.html

朝日新聞7/26、『私の視点』、で 今野晴貴(大学院学生、NPO POsse代表、83年生まれである。)が、
   「上の世代だけに任せるな」
を投稿している。

若者の生きづらさ、という現状を述べた後、結論部:

「私たちにとって、終身雇用や年功序列は最初から存在しなかった。グローバリゼーションが進むなかではこうした慣行が復活することもないだろう。それなのにいまだ正社員か非正社員かという 二項対立的な議論が繰り広げられていることには違和感がある。その点では、各党の公約も従来の価値観から抜け出せていないとおもう。
 考えなければならないのは、正社員でも非正社員でもない「第3の道」ではないか。採用の形態や立場ではなく、仕事の内容と技能で給与が決まる「同一価値労働・同一賃金」の考え方を徹底的に進め、国や自治体には無料の職業資格制度、自己都合退職でも適用される雇用保険など、自由な転職を保証する仕組みの創設を求めたい。
 私たちはどのように働き、どのような生き方をしたいのか。新たな制度が構築される前に主張し、動かなければ手遅れになる。社会システムや政治に無関心のままでは、つけ込まれるばかりだ」

とくに

●「同一価値労働・同一賃金」の原則の公的承認と保証
●国や自治体には無料の職業資格制度、自己都合退職でも適用される雇用保険など、自由な転職を保証する仕組みの創設

は政策として重要である。既存労組が全く期待できない以上、これから若者が企業にしばられない組織(労組に変わるもの)に加盟して圧力団体(政党でもヨイ)となるべきではなかろうか?大学高校中学などで、この原則を分かり易く解説し、この原則を守らない企業は企業と認めない、という拒否宣言(こんな企業には就職しない、するな!)を公にすべきだとおもう。[m:233]

内容は目新しくもないが、この若者の主張に今朝はチョット感激した。人間的な生活と暮らしの実現。公正さの実現。これこそが国会議員がいま、最重要の問題と認識し、国民各層の声を聞き、政策を国民に提案し、立法化し、インプリすべきなのである。若者に希望を与えないでナニが議員か、なにが政治か。 この政策の受益者は若者あるいは壮年層である、と考えるのは無論、短見である。老若男女、職業信条に関係なくすべてのひとびとの幸福が約束される社会をわれわれはめざさなければならない。


今野晴貴の主宰するNPO POSSE:
http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/7cbf7f9f421a5fff2175ebf14cd41c63

今野晴貴インタビュー (本記事冒頭の写真もこのインタビュから借用)
http://122.200.201.84/interview/archives/no207.html

↑インタビューから抜き書きする:


そもそも派遣というのは、最近になるまで法律で禁止されていた労働形態です。最初は1985年に専門職に限って許されました。その後、99年に労働可能な分野が大々的に広がり、ほぼ全面的に解禁されるようになったのです。
なぜ禁止されていたのか。それは、雇用が不安定になる上に、中間業者がマージンを得ることで、賃金が下がってしまうという現象を起こしやすいからです。しかし、そういう問題をなんら解決しないまま、財界の強い要望により、派遣の参入できる分野が拡大してしまいました。派遣法の改正は、正社員が減っている大きな原因のひとつです。こうした「非正規労働を増やしてほしい」との財界から政府への申し入れが達成されたのが、小泉改革でした。


もともと、政策の変化の影響を最も受けている世代自身が、政策や法律についてよくわかっていません。最近、企業の収益はV字回復をしています。多くの識者は、その背景として派遣労働の大量導入を指摘していますが、そういうことについて、若者はほとんど知りません。
そうした結果、株価至上主義の経済がはびこって、お金をもうけられる人はどんどんもうかるけれど、一方で劣悪な条件のまま働くしかない人がいる。そういう構図が出来上がっているのが、今の社会です。
そんな中で、若者は「おかしくなった」と言われるわけですが、その若者の意見を聞こうという機会自体がありません。一方的に「働いていないからニートだ」「やる気がないからフリーターだ」と言われてしまって、若者たちが「自分たちはこうしたい。こうあるべきだ」と表現する場が存在しないのです。私はPOSSEを、こうした若者の実態や意見を発信し、あるべき社会を考える場所にしていきたいと思っています。
特に、今後は法の適正化をはかるよう訴えたいと思っています。また、社会的な政策への提言を財界、行政、政党に訴えたいと思っています。誰かに決められるのではなく、自分たち自身でコミットしていきたいです。

>希望を持てる人生のために必要なことは何だと思いますか。

まずは友だちをつくること。それが大きいです。独りになっては駄目です。自分たちの境遇を語り合う仲間が必要です。友だちがいれば、互いを「勝ち」か「負け」かの物差しではなく、自分たちの世代を覆う問題として認識することができます。
そしてとにかく、「自分だけ勝ち組になろうとするな」と訴えたいです。自分の生きる糧を得るために働くわけですが、実際には自分だけではなく、社会の中で働いているわけです。自分だけ抜け駆けする考え方だけだと世の中は荒んでしまいます。
いろんな生き方があっていいけれど、一緒に生きている人、友だちへの思いやりを忘れないでほしい。隣にいる人が蹴落とす対象でしかないのは、恐い社会だと思います。

以上


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