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<減災>とはなにか。なにが<減災>に必要なのか。「“災害ヘリ”映像は語る~知られざる大震災の記録~」  [Tragedy]

何年ぶりかにNHKスペシャルを見た。
実に、実にくだらない内容である。事故から三年経ってこの程度の番組しか作れないのか?!

 地震発生直後に飛び立った消防、警察、自衛隊の撮影班が撮影した津波の状況を寄せ集めて、なぜ、火災が発生したか、なぜ、地上の津波の流れがああなったのか、を解析した。。というのだが。これでは災害防止にほとんど寄与しない。なぜ、一万数千人も津波で亡くなったのか。
 問題は警報設備の不備、に尽きる。家庭内でラジオテレビをつけている人は少ないし、まして、屋外や車...でラジオの地震情報を聴いている人などほとんどいまい。 映像を見ていて胸に迫るのは川を遡る津波と並行して走る道路をモタモタと逃げ惑う車、車、車。。。の映像である。地震が発生して一時間も経っているのにこの状況。 津波が川を遡るまで、津波の発生したことを知らないのだ!あるいは知っていてもこれまでどおり、1メートル以内の高波だろう?くらいにしか考えていない。
 やるべきことは、なぜ、津波により、多数の死者が出たのか。かれらを逃がすにはどうしたらよかったのか!を徹底追究することでは無いか。私見では町内放送設備=家庭内の有線緊急放送設備、しか道は無いと思う。(山梨の大雪でも活躍した形跡が、まったくない。電力会社がアウト=>停電になってはラジオテレビは使えない)。非常電源から給電する緊急放送設備+緊急を伝える車両しか避難を求める手段は無いと思うのだが(各町に消防ヘリを配備して、ヘリから緊急避難を通知できればいうことはないが。。。)。。。番組では全く映像解析しかやっていなかった。視聴者は何をこの番組から得たのか。腹立たしい限り。

過ぎ去った過去は帰らない。いま、ふたたび、同じ大地震が三陸沖で、あるいは四国の沖で発生したとき、死者を最小限に抑えるのには何をしておけばよいのか。これが問題の中心である。津波の潮流を事後的に解析したとて何の役に立つか。一人残らず高台に逃がすために、いかに緊急放送をすべての人々に伝え、避難を督促するか!これが問題なのだ。 

これは報道の力を越える問題である。消防・警察以外に、日本にも、専属の研究機関を備えた強大な災害救助組織を設立すべきなのである。自衛隊を大幅縮小して災害救助と緊急避難を徹底できる体制作りが必要なのだ。
  
あの日の真実に迫り、減災の教訓を探る。。。  というが、減殺、とは死者を最小限にすることである。この番組から、死者を減らすどのような教訓が得られるのか?

「“災害ヘリ”映像は語る~知られざる大震災の記録~」
【あす夜放送】NHKスペシャル
[総合]3月1日(土) 午後9時15分~

東日本大震災を自衛隊のヘリコプターが空から撮影した膨大な映像。研究者と解析すると巨大津波や津波火災の知られざる実像が浮かび上がってきた。
...

津波が見せた予想外の挙動。従来の防火の常識が通用しない津波火災の実像。救助にあたった乗組員たちの証言も交えながら、あの日の真実に迫り、減災の教訓を探る。

http://nhk.jp/special
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