小林秀雄のことなど [diary]
大晦日の昼、本屋に出かけて新刊の新潮文庫(平成24年1月1日刊)、小林秀雄対談集『直感を磨くもの』、を立ち読み。湯川秀樹との昭和23年対談が読ませる(私の生まれた年だ。ノーベル賞受賞の1年前)。岡潔との対談『人間の建設』と合わせて買った。
『人間の建設』は初版(ソフトカバー)を私は買って読んだ。高二のときだ。。。半世紀ぶりに再読し、。。数学というもののある程度の仕組みも分かった今、違った印象を得るのじゃナイだろうか。
『直感を磨くもの』、冒頭は三木清との対談である。昭和16年8月。三木清は治安維持法により投獄され、昭和20年9月26日獄死した。敗戦後ひと月も経っているのに政治犯が解放されず西田幾多郎を継ぐべき高名な哲学者を死なせてしまった。http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2009-09-09
三木清の死を小林秀雄はどう考えたのだろうか?
小林秀雄はベルクソン研究家と言ってもよい。小林の長大な『感想』(科学論あるいはベルクソン論)は中断し、小林も生前刊行を拒否したが、遺族の了承を得て新版小林秀雄全集には収録された。新潮社は『感想』を早期に文庫化し、高校生にも読めるようにしてもらいたいものである。若い人の教育の重要性を主張した小林である、了承してもらえるだろう。
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新年が明け、寝るとき、いつものように買いためた海外ドラマdvdを見た。。。
ホワイトハウス、の第七シリーズ。。。なんと、カリフォルニアのとある原発で大事故が発生するのだ。放射性物質が漏れる。。
視聴者には事実を隠せ!とか、日本と同じ対応??イヤ、そんな馬鹿なことはない、大統領の決断で住民に知らせるのだ。高速道路は大渋滞するからしばらく待てという助言を振り切って、「赤ん坊が自宅で被曝するよりは増しである!」という大統領の決断だ。事故の知らせを聞いた直後の大統領の言動、原発に対する知識の豊富なこと(もちろん、脚本によるのだが)。
(結局、大事故~メルトダウンには至らなかった。NCRの技術者二人が被曝覚悟で決死隊として建屋に入り、壊れた配管とバルブの修理に当たり、無事冷却が再開したからだ。ひとりは被曝で死亡した)。
これが放映されたのは2006年だ。
このドラマを見て、同じく驚いた人のブログを紹介しよう。
原発事故は想定内だった!『ザ・ホワイトハウス』最終シーズン
http://sakos.ti-da.net/e3573556.html
他の国ならともかく、北朝鮮やニッポンの政府は、いまからでも遅くない、ホワイトハウス、観てベンキョした方がいいのじゃないか。
世の中をゆり直すらん日の始め 小林一茶
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