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トヨタ赤字の意味するもの   トヨタ・キヤノンは市場から去れ [Ethics]

中日新聞12月23日から
トヨタ赤字へ 体質改善でけん引を
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2008122302000067.html

 トヨタ自動車の本年度決算が赤字になる見通しとなった。過去最高益から一転、来年の販売台数すら予測できない苦境に追い込まれた。市場の大幅減に対応する迅速で思い切った体質改善が急務だ。

 トヨタは来年三月期連結決算の予想で、営業損益を千五百億円の赤字に下方修正した。十一月初旬の修正から一カ月半で、車づくりなど本業での稼ぎが七千五百億円も減った計算だ。今年三月期には、二兆二千億円もあったことを考えれば、天国と地獄を一年で味わうことになる。

(略)

 トヨタは来年、全工場の一斉休業日を増やし減産を強める。正社員の雇用は守ると明言したが、非正規従業員を三月末に三千人まで減らす計画は変わらない。非正規従業員の大量解雇には、政府や自治体を中心に救済へ動いている。

 しかし最終製品をつくる企業が縮小均衡を目指せば、離職者が増えるばかりだ。一人当たりの仕事量を減らし雇用をつくるなど、体力を生かした職の提供方法はある。それは地域に生きる企業市民の責務でもあろう。

 下請け企業を含めたグループ全体で大胆な改善を進め、小型車や低燃費・ハイブリッド車の積極投入で回復を図るというシナリオは、トヨタの体質や技術力から見て効果があるはずだ。これが製造業全体の再生をけん引することを期待したい。


<非正規社員をモノのように捨て去り、正社員の雇用を守ると明言>するような企業がはたして社会にとって必要なのか?

不要である。 トヨタの役員や、正社員、御用組合(=レンゴ~)は、<非正規従業員の大量解雇には、政府や自治体を中心に救済へ動いている> という事実を知っているのか? 恥ずかしくないのだろうか? 非正規従業員の解雇をするというニュースは聞くが、役員の賞与を返還したとか、社員の賞与を減額、給与も減額というハナシをきいたことがない、これはどういうわけか。

ニッポンを代表する経団連の中心メンバー企業が派遣切りをやれば他の企業が追随するのは眼に見えている。お墨付きを与えているようなモノだ。 

われわれは、派遣労働者を切った企業が <下請け企業を含めたグループ全体で大胆な改善を進め> ることを望んでいるか? 断じて否、である。 このような非倫理的企業は社会悪、であり 正社員・御用組合を除いては存在理由を持たない。 さっさと、市場から撤退してもらいたい(あるいは、ベーコクにでも移住してもらいたい)。 

幸いなことに、トヨタ・キヤノンをはじめとする大企業や、大銀行はすくなくともこの数年 法人税を全く支払っていない。 会計のカラクリには長けている企業ばかりである。 いなくなったからといってニッポンが困ることはない。 このような悪徳企業にぶら下がって利を得ていた下請け企業にはつらかろうが、早くから対策を立てていなかったオノレの不明・不決断をこの際恥じてもらいたい。

新聞によれば愛知県豊田市、田原市は、2009 年度の法人市民税が9割も落ち込むそうである。地元企業にやりたい放題をやらせていたツケである。


ロイターの配信によれば:

・・・・トヨタの名古屋オフィスでは今、トイレで洗った手を乾かす「ハンドドライヤー」の電源が切られている。機械の上には「緊急収益確保対策」と書かれた貼り紙。世界で最も利益率が高く、各国のメディアから賞賛されてきた自動車メーカーが直面している事態の深刻さを物語る。

・・・・・・2009年3月期の業績が連結営業赤字に転落する見通しになったことを受け、トヨタは「ハンドドライヤー」の電源を切るだけでなく、あらゆる事業を見直してコスト削減を徹底する。インドで計画している新工場の生産規模縮小を決めたほか、「プリウス」を生産する米ミシシッピ新工場の稼動時期も無期延期に先送りした。渡辺社長は「トヨタは創業以来、知恵と改善などのテーマを大切にし、実行してきた。環境の厳しい今こそ、この精神に立ち返る」と述べた。

 前出のトヨタ関係者は「今は社内にものすごい緊張感がある」と話す。「ようやく変わろうとしている」。


しかし。。

 <コスト削減を徹底する>。。の精神を国民が徹底すれば、クルマ会社など存在しエナイ、 。。ということを、トヨタは悟っているか? 

クルマ会社など潰れてもチットモ困らないが、経団連企業の利潤獲得のため、最低賃金で働かされたあげく首を切られた労働者のことを考えれば、だれも大企業に同情などしないし、製品を買おうとする国民も少なかろう。

銀行や大企業はおのれ一社の利潤のみしか眼中になく、国民や国家に対する(当然あってしかるべき)富の配分を怠ってきた。政府や議会はそれに手を貸してきた。 人間をモノとしてしか扱わない<派遣法>の改悪を、無知な国会議員を謀って、推し進めてきた。 不況はその天罰である。 資本主義とは、信用主義~気分主義、であることがこれでわかったろう。 信用のない政府、企業では 所詮、資本主義を維持できるわけがないのである。

国民を富ませることは眼中になく、海外輸出に血道を上げ、消費税を一銭も日本国に払わぬクセに、<(消費者に対して)消費税を上げろ>と政府に迫る経団連。

国民と共に歩もうとゼズ、わが企業のことだけしか考えぬ企業はニッポンから去れ。 悪徳企業の代表としてのトヨタ・キヤノンの滅亡を祈ってやまない。


まともなニッポンジンであれば トヨタやキヤノンのいない社会をいかに築くか、生きぬくか。 新たな脱企業=社会モデルの構想を開始しているはずである。 すでに光ネットと電波が地上を覆って久しい。 半世紀も続いたクルマ移動を愉しむ生活モデルは、先進国ではとっくの昔に去っているのだ。


トヨタ赤字、という見出しが踊っているがこの場合の赤字、とは見込みでありさらに、単年度の赤字、である。トヨタとキヤノンはこの10年、非正規社員を安い給与で使い、当然分配されていい収益を彼らに分配しなかった。2001年から利潤をキャッシュで内部留保としてためこんできた。キヤノンとトヨタの内部留保がこの10年でどれだけ増えているか。
            トヨタ    キヤノン
2001年     6兆円    9000億円
2008年     12兆円   2兆8000億円

累積のバランスシートでは過去最高の内部留保をためこんでいるのである。今年度、株主には過去最大の配当を与えるという。こういう企業が日本を代表している、言われているのである。一銭も消費税を払わず、非正規社員には預金もできないほどの薄給で働かせ、傷害保険失業保険も無しの状態にとどめ、解雇の後始末を派遣会社や地方政府、ボランティア団体に放り投げているのだ。軽蔑すべき組織である。経営者はおのれらの報酬はシッカリと受け取り、株主、御用組合、正社員だけを優遇し、必要なとき労働者を雇用し、瞬時的に不況になると排除する。こういう差別的、エゴむき出しの企業をニッポンに棲息させておいてよいのか?こういうヒトデナシ企業の存在を許す<派遣法=人間部品化法>を経団連のいいなりになって立法化した政府と、コッカイ議員の責任は重大である。マスゴミはなぜ企業と政府コッカイ、労組を追求するキャンペーンを張らないか。




トヨタ車をボイコットせよ 経団連は民主政治の敵である。
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2008-11-17
これが人間の住む国か
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2008-12-17
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コメント 2

an

はじめまして。
安と申します。

突然失礼いたします。

犯罪組織は、世界どこの国でもあります。
しかし、
世界どこの国でもある犯罪組織とは違って、
一部の政治家、裁判官、警官、全国役所の一部役人、医師、先生、
PTAの一部役員、町会の一部役員、市民団体を始め各種団体の人、
芸能人、システムエンジニア、実業家、ヤクザなどが組織のメンバーになって、
ITという最先端技術を使い、
裏で日本の社会を支配している組織が日本にいるとしたら信じますか?

この組織の掲示板には「世界征服」「助成金」などが書いてあり、
私がアクセスした直後になくなりました。

詳細なことは、
お手数をかけて申し訳ございませんが、
http://blog.yahoo.co.jp/ansund59 をご覧ください。

偽警官が警察署を自由に出入りし、偽裁判官が裁判所で法の悪用をし判決をし、
裁判記録の改ざんもあり(最高裁判所まで)

P.S.
記事と関係ないコメントで申し訳ございません。
他の方にも知らせたくて、
ご迷惑かけてます。
ご配慮・ご理解よろしくお願いいたします。

by an (2008-12-24 14:01) 

prinprin@いちご

全く同感です。国民の代表たる政界をより強い力で動かしている財界がいることを知りました。
by prinprin@いちご (2009-04-19 22:20) 

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