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<柳沢厚労相>の 「産む機械」発言 について [Ethics]

朝日新聞、1/30/2007夕刊

柳沢の発言はわたしも最初不審におもった。しかし、TBSラジオでその発言現場をラジオで聞いたが(おそらく怒っている女性たちはこの現場を知らないはずである)怒るような文脈で発言されてはいない。ラジオでは発言の現れたところしか放送しなかったがおそらく少子化問題について論じていたのである。しかも 機械、といってしまった、その瞬間にそのコトバの問題を自分で悟り、謝って、こういう趣旨だと解説している。発言してしまったあと、開き直っているのではない。

(注)本記事コメントにやや具体的な柳沢発言を教示して貰った。ここに掲載しておく(2/1):
『なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15~50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。ほかからは生まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。(女性)1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したら、くしくも同じ1.26だった。それを上げなければいけない』 (注、おわり)

すこし反省するとわかるようにもともと、人間とは女性に限らず、機械、なのである。人間=機械、ではない。人間には機械という側面をもちあわせているということだ。なぜ、愛する人の子でもないのに生むのか!?などという受胎した女性の意志が働く余地はないのだ(堕胎をしない限り)。身体というのは自動機械でありプログラムにより動作する、というのは厳然たる事実である。このプログラム無くして自力で子供などを作れるわけも無かろう。それを称して機械、というのである。愛する人からの受胎により子供は生まれるが、暴行により望まぬのに受胎する場合もある。妊娠した女性が交通事故にあい長らく意識不明であったのに無事出産できるのも人間の体は自動的に動作する機械的特徴を持っているからである。受胎の目的や動機に関係なく、即物的に受胎という事実があれば胎内で子供は自動的に、いわば進化により獲得したプログラムに従って、妊婦の意図とは関係なく育つのである。デカルトと同時代人、ラ・メトリの『人間機械論』あるいはウィーナの『サイバネティクス』や『人間機械論(原著タイトルは、THE HUMAN USE OF HUMAN BEINGS)』といった書物は人間=機械、といっているのではなく人間は機械的性格を備えており、それによって人間は人間になれた、と言っているのだ。人工臓器を製造したり、臓器移植ができるのも人間が機械という側面を備えているからである。もちろん、柳沢はこんなことをふまえて発言はしなかったろう。しかし、機械といわれて怒る人間はこの程度の反省(熟考)はしたうえで怒って欲しいものだ(すくなくとも21世紀、機械~人間の親和性は常識かとわたしは思っていた)。これに怒っている女性たち(福島瑞穂ら)あるいは男性達にそういう思考の働き、知見はまったくないようにみえる(女性を機械だ、といわれたら怒る。男性や人間を機械だ、と言われて怒るのかどうか尋ねてみたい)。柳沢の発言がおかしいというのなら、そもそも少子化問題など論ずるのが過ち、ということになるだろう(論じ方や結論が間違い、というのならそう主張しなければならない。発言の枝葉末節をとらえて、辞任させた、はい!勝利!と考えているような浅薄な議員は何も出産しない)。出生率、などと出産を数字で論じるのもトンデモナイということになろうい。生もうと生むまいと女性の勝手だ、という人があってもおかしくない。仕事などしたくないというひとがあってもしようがない(この瞬間、人類が子作り停止宣言をして滅んだとしても誰も困るまいし、文句も言えない)。しかし、柳沢は女性には産まない自由はない、などといっているのではまったくない(彼には二人の娘がいるらしい) 。政治家が生み育てやすい環境を、税金を使って整えるのは義務である(柳沢は、これに反することしかやっていない、とわたしはおもうが)。その環境を利用しようとしまいと国民の勝手である。

そもそも福島瑞穂などは、子供を産むのは女性である、したがって痛みをわかっているのは女性である、柳沢の発言は女性に対する侮辱である、とおもっているのではないか?そうであるなら無知もここにきわまる。妻や娘が出産をしているとき物理的に苦しいのは本人だろうし誰にもその痛みは味わえない、と思っているのだろう。これほど無知な発言もない。事実は、夫であり、両親であり、家族であり兄弟、友人が痛みを分かつのである(これは出産だけに限らない)。この心配や気がかりがあることを妊婦はわかっているから、励ましを得て痛みに耐えられるのである(動物の出産の場面を考えるとよい、人間の出産との違いがわかるだろう)。もし柳沢の発言が侮辱発言であるのなら、それは、女性に対する侮辱ではなく、人間に対する侮辱なのである。女性が子供を生むのではない。子供を産む人間の性をわれわれは女性と呼んでいるに過ぎない。女性に対する侮辱である、と言う人々に怒る資格はない。 (追記:福島等女性議員には、出産は夫や家族友人、医師看護婦さらに地域社会に支えられての共同作業という実体験がないのであろう。その点、同情すべき人たちかも知れない)

それはわかる、しかし、普段からそのように考えている人間がまちがっても<女性は子供を生む機械>と言うわけがない、というひとがいる。深層心理を探ればそういうことはあるだろう(柳沢の場合、そういうことはない、とおもう)。かりにそうだとしよう。では、政治家などの発言者は発言内容となって発現させるにいたった心理的バックグラウンド~深層心理にまで責任をもたなければならないのか?そんなことができるわけがないし、やってはならないことである。

昨日の朝日新聞夕刊には福島瑞穂をはじめとする数十人の女性国会議員が抗議と辞任要求を文書にして、柳沢に手渡している写真が載っている。この議員らは何を考えているのであろうか?上のわたしの考えと同じことを考えて、なお、怒っているのであろうか? わたしにとっては異人種というしかない。ニュースを見聞きすると、柳沢に怒っている日本人が圧倒的多数のようだ。上記のようにその現場を(柳沢の肉声を録音で)知り、なおかつ、怒っているのであればこの人たちもわたしとは異人種である。

柳沢についてはわたしは日記やブログ記事で批判をしている。ホワイトカラーエグゼンプション、に対する批判である。これは柳沢自らの意思で、意図的に行っている選択である。http://blog.so-net.ne.jp/furuido/2006-12-12 金融担当大臣の折も、サラ金金利を下げようとしていないという実績を持つ。柳沢以外にも大臣不適格者が多すぎる。任命責任のある安倍にしてから、「ホワイトカラーエグゼンプションは少子化に有効」と馬鹿な発言をしている。

ニュース記事によると。。

 ただ、安倍晋三首相は30日夜、「さらに仕事を続けてもらいたい」と記者団に話したほか、政府筋も「柳沢さんに男尊女卑の気持ちは全くない。きちんとやれば分かってもらえる。辞めるなんてとんでもない」と辞任論を否定した。首相官邸と与党との間に意識のズレも生じている。

この件に関しては安倍が正しい(ただし、安倍のホワイトカラーエグゼンプションは少子化問題解決に寄与する、はトンデモ発言である)。安倍の意見が通らず、柳沢辞任を(党利党略から)要求するようなら、わたしが首相だったら、首相を辞するし、自民党を去る。幸か不幸か、安倍はそこまで物がわかっていないだろう。(追記: この後のニュースによると、安倍は閣僚の不適切発言がおおい、と柳沢を含む閣僚にきつく注意したとか。揺れているのね)

ところで、福島瑞穂はいつになったら政治家になるのだろうか?成り立てホヤホヤならへたくそな演説や議論も我慢できるがもうベテランと呼んでいいのではないか?学生と間違われるような演説や討論をやっていては弁護士なら許されるのだろうが、政治家福島瑞穂、なら職務怠慢である。弁護士家業はしばらくお預けにして演説や討論の訓練をしてほしい。(演説討論だけじゃないが)。

海外を含め、世論追従のマスゴミの愚劣は、いまさら論ずるまでもなかろう。柳沢が大臣を辞任することになるのかどうか、今の時点ではわからない。柳沢を徹底批判するのであれば、厚労省大臣でありながら、まるで経済産業省の大臣か?とまちがえるような経団連のうのみ(ホワイトカラーエグゼンプションはじめ)にする姿勢であるべきだ。出生問題は、過去の労働政策の繁栄である。言葉尻を捉えた批判をされても柳沢にとっては痛くも痒くも無かろう。

追記1:
柳沢の発言はどのようなものだったか?TBSラジオで該当箇所だけを流していたが、「これからの年金・福祉・医療の展望について」と題して約三十分間講演。出生率の低下に言及し、「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」との言葉を挟みながら、「十五-五十歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と述べた。。

ボキャ貧なのは認めるが、女性蔑視を感ずるのだろうか、これで?マスゴミによる発言の切り出しもひどいものであるしそれを確認しようとしない政治屋もひどいものだ。これで大臣の首をとっても(結局そうなりそうな雲行きだが)、柳沢本人はちっとも痛くもかゆくもないだろう。

追記2:
1/31の朝日朝刊によると 野党三党、厚労省の辞任を要求、「補正予算案審議拒否も」。
馬鹿に付ける薬はないようだ。いったいキミラは、昨年発生した、未だ何のけりもついていない、耐震偽装、30年間も継続した高校の内申書偽造、という犯罪にどのような決着を付けたのか?付けようとしているのか? この問題は何も解明されてはいないのである。柳沢が、ホワイトカラーエグゼンプション法案を提出したときどのような訴え方を国民にしたか? 

藤田東吾が昨年から暴き続けたアパグループ問題を、マスゴミはどのように支援したか?野党はどのような調査をしたのか?
藤田東吾著『耐震偽装』


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朝香

女性がどうとかいう以前の問題で、
公的な場で人のことを「機械」とたとえてしまう大臣
と言うのが問題かと。。。

私も女性なので、ちょっとびっくりしましたけど。
by 朝香 (2007-02-01 07:55) 

toraonikki

柳沢さんに哲学的思考は無いと思うけど。
by toraonikki (2007-02-01 08:19) 

古井戸

びっくりされたのは、実際の講演の録音を聴いてからですか?

講演の録音と、新聞記事は異なります。記事は講演の言葉を切り張りして伝えています。柳沢がボキャ貧と感じているのは、認めます。当人も発言内でそれを認めています。

この程度の<失言>で辞職を迫るのであればそのルールをすべての議員や大臣に公平に適用する、ということにすべきですね。それなら納得でしょう。

人間は機械である、というのはすでに常識ですからこれを適用すると、女性は生む能力のある機械と言えます。。。というふうに柳沢も説明すればまったく問題なかったでしょう。機械、を何か<劣ったもの>と言う風に考えているのでは、とわたしは推測します。わたしは生物と同様にニュートラルな用語でありなんら差別的な言葉と思っていません(柳沢はそれを弁解する必要はなかったのです。弁解するからおかしくなる)。機械、でなく、生物、とすればよかったのか?

なお、柳沢に厚労省大臣の資格はないと、わたしはおもっていますがこれはこの記事とは別に扱うべきです(ホワイトカラーエグゼンプション問題。安倍首相は、ホワイトカラーエグゼンプションは少子化問題を解決する、と言った)。

しかし、日本ではわたしの意見は少数派らしい(TBSのアンケートでは、3:1くらいで少数)。これで大臣の首をとっても、言葉狩りで辞めた、というだけのこと。大臣たる能力がない、とは思わずに辞めるでしょう。

TBSラジオの読者からの電話で60歳代とおもわれるご婦人が「機械で結構じゃないですか」と述べていたが年代により受け取り方が違うのか?(わたしは団塊世代)。
by 古井戸 (2007-02-01 08:34) 

古井戸

>柳沢さんに哲学的思考は無いと思うけど。

柳沢だけじゃなく批判する議員連中にも皆無です。
by 古井戸 (2007-02-01 08:35) 

ブルーフォックス

ちょっと待った!!
皆さん騙されないでください!
以下は柳沢厚生労働大臣の発言の全文です.
確かに表現には問題がありましたし,全面的に許されるものではありません.

しかし,マスコミは意図的に発言加工を行っています!!

真の目的はもちろん“安倍潰し”.

安倍政権になってからマスコミの安倍叩きは異常かつ卑劣です皆様も注意しないと知らず知らずのうちにマスコミの“安倍潰し”の企みにに利用されてしまいますよ.


皆様,以下の文面をどんどんコピーしてネット上に広めてください!!
世の人々がマスコミの卑劣な印象操作に騙されないように力をお貸しください!!
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070130-OHT1T00025.htm

柳沢厚労相vs女性議員…福島氏ら16人直接辞任要求

柳沢伯夫厚生労働相(71)が「(女性は)産む機械」



(ここからです)
 ◆柳沢厚生労働相発言要旨 なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15~50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。ほかからは生まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。(女性)1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したら、くしくも同じ1.26だった。それを上げなければいけない。

(2007年1月30日06時00分 スポーツ報知)

ただ,安部政権側もこういう隙を敵に与えてはいけませんね.
by ブルーフォックス (2007-02-01 08:39) 

古井戸

>ただ,安部政権側もこういう隙を敵に与えてはいけませんね.

元の記事で追記したとおり、マスゴミは、発言の場面をそのまま伝えているのではなく切り貼りしています。これは今に始まったことではありません。

わたしもしたがって、言葉狩りをするな、といっているわけです。

しかし、言葉狩りをマスゴミがやった/やらない、に関係なく、柳沢の大臣としての能力のなさは明らかです。別の記事で批判したように財界のメカケとしてホワイトカラーエグゼンプションを導入ようとしている。厚労省大臣としての能力はないと思います。前職の金融庁時代にもサラ金の高利息を認知した。柳沢以外にも問題閣僚が多すぎる。このような閣僚を任命した安倍自身も、ホワイトカラーエグゼンプションは少子化問題を解決する、という笑止発言を行っている。

安倍自身をふくめて能力欠落者を多数任命した安倍に対し、内閣不信任をつきつけるならわかります。言葉狩りで大臣一人止めさせて勝利!(結局そうなるのだろうが)と喜ぶような野党、こんな問題で審議拒否している野党には、給与を国庫に返還せよ、といってやりましょう。
by 古井戸 (2007-02-01 09:56) 

古井戸

別の場所で本件関連のコメントを行ったので追記:

柳沢は(ボキャ貧のところは論じないとして)、産めよ増やせよ、と言っているわけです。これは政府の政策です、産むのがいいとも悪いとも言えないのだからこれだけで、大臣失格、というわけにはいかないでしょう。フランスなどでも産みやすい環境を整えているため先進国では例外的に出生率は増えている。

生もうが生むまいが女性の(人間の勝手)という自由を柳沢は犯しているか、そんなことはないでしょう。

問題は、生むか生まないかは個人の自由です。ここは誰しも認めている。強制的に生ませることはできない。これは戦中でも同じでしょう。強制受胎させましたか?戦中戦前。

人口を増やす必要はない!(むしろ減らすべきだ)無駄な政策を強行するな、助成するな!というのもひとつの観点です。これを主張するならその正当性を訴える必要があります。

人口を増やしたいのなら(いまではどんなに頑張っても当分毎年100万弱減っていきます)、まず、自由意志であるにしても、生みやすい環境を整えることが大事。若い夫婦は現在の環境で二人子供を作ろうとは思わないでしょう。一人がギリギリです。所得分配を若年層に厚くし、フリータなどを少なくし(もちろん、おれはフリータを断固としてやる!というひとはそれをみとめる)、最低賃金を上げ、残業を禁止する(残業した場合は欧州のように罰金を支払わせる)、などの政策をとるのなら言行一致するが、柳沢はまったく企業のメカケになっていてその役割を果たし得ていない。安倍まで、ホワイトカラーエグゼンプションは少子化問題を解決する、と馬鹿なことを言っている。

言葉狩りを捉えて大臣のクビをとって喜ぶのではなく、きみらは大臣たる能力がない、として問題閣僚を多数任命した首相の見る眼のなさを突くべきです。
by 古井戸 (2007-02-01 10:32) 

ムム

はじめまして。
これだけの長文で古井戸さんが何を言いたいのか分かりませんでした。
マスコミや野党の議員が人の揚げ足を取って蹴落とそうとすることに不快感を持たれたのでしょうか?
私も、かの発言を、その前後を含めて読んでみましたが、さらに不快感は増すばかりでした。
私は女性として、このような考えの人に少子化対策の問題を取り扱って欲しくはないので、
辞任というより配置換えが出来るなら、そうして頂けたらな、とは思います。
by ムム (2007-02-01 10:33) 

はじめまして。

『産む機械』 という表現は単なる例えだと思います。

でも、15才~50才の女性すべてが 『産む機械』 になれるわけではないのです。

『産めない機械』 『産んではいけない機械』 は欠陥機種なのでしょうか?

ちなみに私は病気で子供が産めない身体です。
家系には母体保護法(旧・優性保護法)に関係するような重篤な遺伝病もあります。

どっちにしても、こういう問題を取り上げられるのは 『産みたくても産めない機械』 や 『産みたくても産んではいけない機械』 にとっては辛いものでしかありません。
とてつもない疎外感を感じて卑屈にならざるをえません。
この大臣に限らず、世の多くの男性は、そういう配慮に欠けるのでは? と、思います。

突然のコメントで失礼致しました。
by (2007-02-01 11:02) 

エクサクタ

言葉は 心です。 どんな文脈でも 立場を考えれば 使ってはいけない表現があります。 言葉狩りではありません。 立場の自覚です。 影響力の大きさです!
by エクサクタ (2007-02-01 12:55) 

古井戸

>これだけの長文で古井戸さんが何を言いたいのか分かりませんでした。
マスコミや野党の議員が人の揚げ足を取って蹴落とそうとすることに不快感を持たれたのでしょうか?

不快ですね。高給を取ってこれだけのことしか考えられないのかと。

> 私も、かの発言を、その前後を含めて読んでみましたが、さらに不快感は増すばかりでした。

快感はおぼえないが、不快感も覚えません。

(柳沢に厚労省大臣の能力はないと思うがそれとこの発言とは別です)
by 古井戸 (2007-02-01 13:15) 

古井戸

> 『産めない機械』 『産んではいけない機械』 は欠陥機種なのでしょうか?

柳沢がそう言っていますか?私は聞いたことがないから何とも言えません。

生めない人間、生んではいけない人間なら存在するでしょう。これは医学的事実の問題であり、医者や当事者の判断の問題でしょう。

> 『産めない機械』 『産んではいけない機械』 は欠陥機種なのでしょうか?

欠陥なのですか?あなたがそう考えているだけでは?そのように考える人間を私は寡聞にして知りません。もちろん、柳沢がそう言っているわけでもない。いわゆる<異常>は異常ではなく、人間には一定の確率で存在するというのが定説では?差別してはいけません。
by 古井戸 (2007-02-01 13:27) 

古井戸

>どんな文脈でも 立場を考えれば 使ってはいけない表現があります。 言葉狩りではありません。 立場の自覚です。 影響力の大きさです!

書き言葉と話し言葉では異なるでしょう?話し言葉には言い間違いもあります。もちろん、それを許容できない人はどんどん追及されてよいとおもいます(わたしはそういうやり方に与しません)。ただし、ご自身を含め、だれにも平等にこの規則を適用すべきとおもいます。
by 古井戸 (2007-02-01 13:31) 

マシーン

所詮、男は、「種製造機」と「種まき棒」
by マシーン (2007-02-01 13:38) 

ムム

お返事ありがとうございます。
高給をとって云々は、柳沢大臣にも当てはまるのでは?
書き言葉と話し言葉は違うと古井戸さんはレスされてますけど、
確かにそうですが、やはり立場をわきまえて発言するべき人間は存在するんじゃないでしょうか。言い間違ってしまって困るような内容の講演をする場合は、ある程度アンチョコのようなものを用意しておいた方が良いのでは?と思ってしまいます。
by ムム (2007-02-01 14:38) 

興味深く読みましたが

>『産めない機械』 『産んではいけない機械』 は欠陥機種なのでしょうか?
>柳沢がそう言っていますか?私は聞いたことがないから何とも言えません。


>女性は15~50歳が出産する年齢で、
>その数を勘定すると大体分かる。
>ほかからは生まれようがない。
>産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると

この文脈からすると、適齢期の女性は出産機械のようなものであり、
彼の念頭に「倦まない女性」というのは問題外、と捉えているのが
読み取れるじゃん。これだけの長文を書いているんだから、マリー
さんの意図する内容も読み取れるぐらい俊才と思うのだけれど。


古井戸氏の人間機械観についての論考史とりまとめはおおむね
そのとおり、と思いますし、ヤナギ大臣の発言も、微視的に特定
個人の女性をどうこう、というより、「社会機能」としての、と
いうか、マクロ的な人口増要因(←もっと酷い言い方ですね)と
しての文脈で話されているのは分かるけれども、想像力不足でしたね。

必ずしも、女性が(産むことを望んでも)出産できるわけでは
ないことに思いをはせていたら、こんな発言はしなかったろうに。
by 興味深く読みましたが (2007-02-01 21:20) 

roko

はじめまして。
関連と思われる内容の記事を以前書きましたのでTBさせて頂きました。
向井亜紀さんと、代理出産の件についてですが・・・・
同じ女性として、このような発言をされ気分は確かに悪いですが(時代を逆行させるような?・・)大臣の能力とは関係ないですね。
しかし、選挙前ですので恐らく辞任に追い込まれると思います(笑)
少しマスコミも騒ぎ過ぎかなぁ~(野党の糸があるのか?)とも思いますが「失言」以上の「お馬鹿失言」ですね(笑)
世の中のおじさん達は、多かれ少なかれ・・・皆、女は結婚して判で押したみたいに男の子と女の子を産めば!!って、それが婦女子の幸せだって信じて疑わないでしょ?(苦笑)
だけど・・・「その産む機械から」生まれてきたのは柳沢さん貴方でしょ?って・・・女性を侮蔑すると、あの・・・離婚しても飽き足らずバラバラに切り裂かれた夫みたいになちゃいますよ~(^З^)ぷぷ・
色んな人生・ライフスタイルがあって良いとも思います。それぞれの責任において産む産まない人生を真っ当すれば・・・・(-。-) ボソッ
ちなみに・・・米原 万里さんの本は一度読んでみたいと思いました。
お邪魔しました。
by roko (2007-02-01 21:23) 

紫猫

横入りごめんなさい。rokoさんのブログはお休みだそうなのでこちらに。

rokoさん、「その産む機械から」生まれてきたのは柳沢さん貴方でしょ?って・・・女性を侮蔑すると、」って書いていらっしゃいますが、別に柳沢さん、女性を侮蔑なんてしてないと思いますよ。
子供を生めない女性を機械にたとえれば欠陥品でしょうけど、それは「子供を生む機械」としての欠陥であり、子種のない男性も子作りという役割からすれば欠陥品。 それが人格の欠陥、人間としての欠陥だとは誰も一言もいってないのではありませんか?

いろんな人生、ライフスタイルがあってもかまわないけれど、それでは日本の少子化が進んでしまうから、生んでくださいと言っているわけで、侮蔑とは違うでしょう。お願いしているのですから。

いろんなライフスタイルどうこうという問題と、少子化の改善の問題は
まったく別の問題だと思います。古井戸さんのおっしゃること、よくわかります。その通りだと思います。

こんな事で審議に参加しないという国会議員たちのなんて情けない事、なんて情けない国だこと…。
by 紫猫 (2007-02-01 22:46) 

kok

古井戸様 いつもどうもありがとうございます。
so-netブログにはいっていたらnice!10個贈呈する値打ちのある投稿です。
少し検索すると柳澤辞任しろ!の大合唱。これだけのことで閣僚辞任すれば大衆迎合のまさにファシズムの時代を彷彿とさせます。
想像するに「天皇機関説」批判もこのようなものではなかったのかと思います。
さしづめ辻元清美が蓑田胸喜でしょうか。「差別明徴運動」でもはじめるつもりかも。
by kok (2007-02-01 22:50) 

JAP5YOAKE

柳沢厚生労働大臣を辞任?いや、議員辞職が適正な処理でしょう。
『あなたはとても働き蜂のようによく仕事をこなすね』『あなたはカモシカのように速い足を持ってるんだね』『ネズミのようにすばやい奴だ』『犬のようにがつがつ食うな』・・・色々な表現の仕方があるものですね。人は比喩して自分の話を大きく見せたり、真実味を持たせたり、虚飾したりするものです。
しかし、T・P・Oにあわせて表現する事が常に求められていますね。それが、大勢の人の前で行われると時として名誉毀損や侮辱罪が適用されることにもなります。・・・一人を大勢の前で侮辱する。卑劣な手段です。

ただし、今回の柳沢厚生労働大臣の発言は、人類のおよそ半分を占める『女性』を人間と言う尊厳を構わず『使い捨ての道具=機械』と見做してしまった事が痛い。
いわば、人類の大半を敵にまわした事になる。これはすさまじい責任を負ったものです。
 間違いだとしたら責任を負うのが当然なのですが、全く辞める気がないとは国民が馬鹿扱いされて軽んじられているんだなと感じました。

【間違いでも、言葉遣いが誤っても、表現を取り違えても責任をとるべき問題です。・・・但し、責任の度合いがいささか違います。
 それは、間違いなら=議員としての資質がない。言葉遣い誤りなら=粗暴極まりない!人格が悪い。表現を取り違えた=器がないでしょう】と言う事になりそうです。

 これから、学校の先生でさえ教師の免許が更新制度になると言われている時代なのに、地域で票を集めたから出てきました輩の先生がいるからこんな資質がない人が大臣になったりするものです。
 せめて議員の中でも国会議員は【人格適性試験及び論理力適正度診断】を導入して合格したものが立候補し、投票率80%以上の選挙のみ当選とした選挙制度から選出されたほうがいいと思う。
 投票率が低くて、そのうち組織票が大半なんていう選挙で当選してきた議員は・・・・資質が低いのではないかと思われます。

 現在の国会は、本当に見苦しい劇を繰り返していますね。野党の議員たちがかわいそうです。出たくても一緒の席につきたくないと思う。卑劣な人格の者と同席する事がつらいのは誰しも同じだと思います。

 一方で、与党の方々は、国会の席を空席にするなど国民に対する背信行為だとおっしゃられていると思う。
 が、しかし、卑劣な暴挙を行ったものと同席するものがいるでしょうか?
同じ種族と見られるのが厭なのではないでしょうか?
 
 それよりも、どうせ大した数が居ない野党なんて、発言させてやってるだけいいだろう・・・いなければ構わないさ!どうせ数の論理で決まりきった出来レースなんだからハイハイ、ポンポンと可決しましょうとばかりに審議を進める与党の方々は、まるで死骸にたかるカラスのように見えましたよ。
 
 与党の方々も、正々堂々と正しい決断を下して!それから国民に国会の討論をみせるべきではないでしょうか?

 私は議員辞職が懸命であると思います。

 国民の労働力であり、繁栄を担ってきた女性の方々へのせめてものお詫びでしょう。
 あなたに労働者が守れるますか?ホワイトカラーエグゼンプションなるまさに虫けら扱いを認める法律をつくろうなどと考えているから墓穴を掘る。

 そもそも時間外労働賃金を不払いし、世の亭主の給金を低くしすぎるから女房が働かざるを得ないのです。
 【就労環境と人間教育に秩序とモラルがないから現世に至っている】・・・本気で本当の【構造修正】をしなければならないと感じています。
by JAP5YOAKE (2007-02-01 23:48) 

miirakansu

はじめまして、今回のエントリーを読ませていただきました。

柳沢大臣の「産む機械」発言についての報道を目にして、一体どういう文脈での発言なのだろうとちょっと興味を持ってニュースをさらってみても、それについてつっこんだ記述が見られず、訝しく思っていた所で古井戸さんの書かれた記事に出会いました。

いかなる文脈であっても人間のことを「機械」と例えられて不愉快に感じる人間がいることを考えれば、不用意な発言だったと言えます。しかし、不用意な発言と差別発言は別のものです。

マスコミは、「不用意な発言」を「差別発言」として一人歩きさせ、安倍政権を潰そうと情報操作しているように私には思えます。安倍政権を潰そうとすることそのものがどうこうではなく、きちんと言論を積み上げていく作業をないがしろにし、雰囲気で状況を塗り替えてしまおうというマスコミの姿勢を私は危惧します。

そして、その雰囲気の中で今回のエントリーをなさった古井戸さんの行為は価値あるものだと私は考えます。
by miirakansu (2007-02-02 01:18) 

古井戸

コメントをお寄せ頂いて感謝します。

>この文脈からすると、適齢期の女性は出産機械のようなものであり、
彼の念頭に「倦まない女性」というのは問題外、と捉えているのが
読み取れるじゃん。

そもそも、この発言の文脈が少子化を解決するにはどうしたらいいか、という話の中ででてきたものです。そんなこと女性あるいは夫婦にまかせておけばよい、厚労省のしゃしゃり出てくる問題ではない、厚労省のやることは、貧困の解消(子供を産みたくないと考える夫婦が多いのは経済問題が主原因だから)、教育、住宅、労働、介護環境の整備である、これさえやっておけば自然に出生率は増える。これもやらずに、女性にがんばれなど、ふざけるな、という考えもありうるでしょう。

柳沢はそこを一歩踏み込んで発言しています。しかしその中味は単純です。適齢期の女性の数を急に増やすことはできない、その条件で出生率を増やすには、ひとりあたりがたくさん生むしかない、ということを言っているのです。このことですでに頭に来るひとはいるかもしれない。しかしこれをいいたいために、女性を機械や装置にたとえる必要もない話。ボキャ貧とか言語感覚の問題ですが。私自身は人間を機械だと思っておりしたがって女性は生む機械(男性ももちろん機械ですが)とおもいます。これで女性を差別しているとも思っていない。コメントでどなたかが、では、生めない機械は欠陥機械か?と問われていましたがそんなことはまったく言っていません。男性機能の問題で子供が生まれないからと言って、その男性を、欠陥人間と呼ばないのと同じことです。そもそも、この程度の発言からそういう差別を連想するのがおかしい。いわゆる不妊問題は別に取り扱うべきです。不妊自体は確率で発生するものであって、生まなければならない、という規律を立てるのがそもそもおかしいのです。人口問題についてはわたしは、どんどん人口が減っていってゼロになってもチットモかまわないと思っている。ニッポンも、人類も。他人からの強制でそうするのでなく、自由意志でそう決定するのであれば。政府の政策のまずだ故、生まないのは、一種の強制的、に分類されると思います。生むにしても生まないが自由意志であるにしてもまず、子供を持つのが苦労でない環境は整えるのが政府の役目であると考えています。

柳沢の発言に入りますが、かれは謝りながら機械とか装置とか言っています。これ自体ボキャ貧だが(比喩として機械を持ち出す必要のない場面)、謝るからおかしくなっています。わたしが柳沢なら謝らずに、機械と言い切ります。謝るようなコトバをそもそも使うのがおかしい。そのうえで、このていどの発言で辞職する必要はない、とおもっています。したがって、この程度の言葉尻をとらえて行動する福島瑞穂等女性議員には全く失望、それに従う野党議員など議員たる資格はない、と私はおもいます。

柳沢はいまでもぺこぺこ謝っているが謝るのなら辞めればよい。忸怩たる思いを込めて発言した、とおもっているのであれば。わたしはわたしの言語感覚で彼を辞める必要はない、といっています。私が柳沢なら謝らないでしょうし、もちろん、辞めません。その程度の責任をもって発言すべきです。なぜ、柳沢は、おのれの発言の正当性を主張し、言葉尻をとらえる福島や各党の党首を揶揄し、反撃しないのだろうか。絶好に機会なのに。これがわからないところ。それができないのならサッサと辞めるべきですね。


現在野党は審議拒否に入っています。この程度で審議拒否するのであれば、コッカイは審議拒否だらけ、成立しなくなるでしょうね。しかし、見ものとしては面白い。通常国会すべてに出席せず、参院選で国民の信を問う、あるいは安倍が国会解散!をやるのもおもしろいでしょうね。国民の意識を多少とも目覚めさせるかも知れない。


柳沢については、別記事で(ホワイトカラーエグゼンプション問題)批判しているのにここでは擁護しているようにみえ、落ち着かないところがありますが問題は別です。柳沢はいまだ金融担当大臣とおもっているんじゃないか、といいたくなる(金融担当大臣としてもおかしな政策をやっていたが)。いずれにしても大臣職のつとまる人間ではありません。安倍首相自身もホワイトカラーエグゼンプションは少子化問題の解決に寄与するとか、わけのわからない発言をしている。安倍は多数の問題閣僚を任命した責任があります。しかしこれも別に論じる問題です。
by 古井戸 (2007-02-02 02:53) 

海外逃亡者

記事を読んでないのであまり詳しくは言えませんが、いかに日本の政治家は無神経な人が多いかを印象つけるような話題ですね。

私は男性なので、「子供を生む機械」と聞いても、余りぴんときませんが、確かに肯定的なニュアンスは感じられません。なぜなら多くの女性にとっては非常に差別的な言葉として捉えられていますから。これが外国(特に欧米)だったら大変なことになっていますね。

おそらく、厚生省は、少子化問題解決が思うように進まないことからくるプレッシャーを少なからず感じているのでしょう。しかし、「子供を生む・生まない」は基本的に夫・配偶者間の意志選択によるものです。「生む機械」と捉えているということは、結局、自分達の政策上の都合でしか捉えていないということですね。

阿部氏といい柳沢氏といい、今の国会は似たもの同士が集まっているような気がします。
by 海外逃亡者 (2007-02-02 16:22) 

なんだかねえ

 いろいろ深読みするのもいいですが勝手に仮想の敵作り出してる人も多いんじゃない?柳沢から目をそらさせるためにあいつが悪いこいつが悪いってわめいてる人も結構いそうですね。最近の企業の不祥事なんかにしてもなんかあいつが悪いこいつが悪いって言い合って経営者とかは責任認めたがらないよね。今回の事に限らず結局張本人が一番悪いのにそれを追求できない変な国になってる気がする。
by なんだかねえ (2007-02-02 20:10) 

グロテスク

古井戸さんへ

発言の趣旨をめぐってこちらにたどり着きまして、はじめてコメントさせていただきます。

古井戸さんは、「産む機械」発言についてマスコミの報道の仕方、世論操作に着眼してコメントなさってますが、私は問題は違う部分と考えています。


どっかのワイドショーでも展開されていた程度の話ですが、この発言の問題点は次の部分ではないですか?

『機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない』

つまり、少子化担当の大臣であるにもかかわらず、少子化に対する具体的解決策がまったく提示できていない。あるいは解決策を持っているのかもしれないが、自分が公的立場にあり、社会に対して率先して問題を解決する
義務があることを理解していない。


確かに過剰報道の感もあるとは思いますが、公の場所で、自分の立場もわきまえられないような無能は大臣を罷免されて当然です。

安部政権つぶし?
こんな仲間内でののりで、政治やってんならつぶれてしまえ!!! とおもいます☆
by グロテスク (2007-02-03 16:06) 

海外逃亡者

追伸:

おそらく柳沢氏は女性差別を意識したつもりはないと思います。
正式に謝罪文書を国会に提出し、記者会見を通して、きちんと謝罪できればそれで問題ないと思います。

ただこれが、単なる「言葉」の問題で片付けられていいかどうかとなると話は別です。

今日でも女性の多くは、社会的地位の向上や職場での待遇改善を求めて、日本社会にアピールし続けています。性やジェンダーによる差別で、常に男性と比較し続けられる立場にある人達には、「生む機械」という言葉は、「女性は子供を生んで家庭で育てていればそれでいい」というニュアンスに聞こえます。男性にとってはこのような偏見に対して余り違和感を感じない人が多いことでしょう。しかし、少なくとも女性にとっていかに差別的であるかくらいは、一般社会の常識として最低限わきまえておくべきことです。

これがわからない政治家は、まず政治家である以前に、まず人間性に問題があります。このような偏見が未だにまかり通っている日本社会は、ちょっとどうかしています。
by 海外逃亡者 (2007-02-03 17:07) 

シナモン

初めまして、遅くなりましたがトラックバックどうもです

あの大臣の発言には納得してませんが
物事についての考えは人それぞれだと思います

そして、いつまでも「あの発言は許せない」と審議拒否を続ける野党に
私は一番腹が立ってますよ
by シナモン (2007-02-03 17:50) 

古井戸

コメントお寄せ頂きありがとう御座います。
グロテスクさん、への回答でまとめさせてもらいます。

>つまり、少子化担当の大臣であるにもかかわらず、少子化に対する具体的解決策がまったく提示できていない。あるいは解決策を持っているのかもしれないが、自分が公的立場にあり、社会に対して率先して問題を解決する義務があることを理解していない。

これに反対しません。。そもそも、柳沢は金融担当大臣のときから市民側に立つのではなく業界の見方だった。エグゼンプション問題でも同じです。しかし、福島などがそういうバックグラウンドがあるゆえに、この言葉狩りをヤル、というのは筋違いと思いませんか。

解任したいなら不信任案でよいのです。

そもそも、言葉狩りをヤルのなら、改憲を内閣が言い出す、といことにたいして不信任を首相にたいして真っ先に提出すべきでしょう。

柳沢を大臣に任命した責任を正面玄関から突くチャンスはこれから先、来ますよ(来るはずだった)。それを つまらない問題で台無しにしましたね。

子供を産む生まないは個人の自由です。そういう環境を整えることが重要なのですよ。残業禁止法案を提出すべきであり、最低賃金をあげるべきなのです。 北風を吹かせたって、コートを脱がないのです。
by 古井戸 (2007-02-05 13:56) 

古井戸

海外逃亡者さん:
>性やジェンダーによる差別で、常に男性と比較し続けられる立場にある人達には、「生む機械」という言葉は、「女性は子供を生んで家庭で育てていればそれでいい」というニュアンスに聞こえます。

それは<生む機械>だけを文脈からハズしているからそう聞こえるのです。海外へのニュースもそういう文脈なしに伝えられている。もうコメントで言いましたが、人口を増やすのにはどうしたらいいか?女性を増やすか、ひとりがたくさん生むしかない、という当たり前のことを言っているだけだと私は思います。(機械という比喩を出さなくても言えるのに、気を利かせた発言のつもりがあだになった。言った直後にこれに気付いている)。金融出身の官僚には統計的視点、からしかものが見えないのです。

わたしは団塊出身ですが、子供らに 産めよふやせよ、なんていいませんよ。そんな親がいるのでしょうか?経済力もないのに子供を作って塗炭の苦しみをさせるのはご免だ、と思う親のほうが多いでしょう。

しかし、問題はその親が(いまの若い人たちです)が老境にいたったとき、どうするか、です。現在の状況が継続すれば、内田樹のいう孤独死の世界が約束されています。これに耐えられる訓練を積むようアドバイスくらいしておくのが親切というものでしょう。それは宗教の世界でしょうか。
http://blog.so-net.ne.jp/furuido/2006-04-24

「人口の再生産が必要とされる一番大きな理由は、実は年金や市場や労働力の制度維持のためではない。スキルもキャリアも年金も妻も子もなく孤独な死を迎えたフリーターにはその死を弔う『喪主』がいなくなってしまうからである。
 あと数十年後に誰にも弔われず孤独死する単身者の数は数百万に達するであろう。この「誰にも弔われない使者たち」が21世紀後半の日本社会にどれほどの 「祟り」 をなすことになるか。
私たちが無言のうちに恐れているのは、実はこの日本の暗澹たる霊的未来なのである」
by 古井戸 (2007-02-05 14:51) 

じゅんいち

『なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15~50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。ほかからは生まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。(女性)1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したら、くしくも同じ1.26だった。それを上げなければいけない』
この文章を、何字以内で要約せよといわれたとき
きっと「この文章のいいたいことは“女性は産む機械”であり“産まない、もしくは産めない女性は欠陥品”だ」という回答にたどり着くとは
到底思えないのですが…
確かにわざわざエクスキューズ付けなきゃならん発言するのも「如何か」とも思うけど
まぁ、柳沢さんは巷間で言われる様な「女性蔑視」以外の点においては「適当ではない人物」ではないかと思いますがね
審議拒否している野党は「出たくても一緒の席につきたくない。卑劣な人格の者と同席する事がつらい」とかのキレイごとじゃなく、ただ単に内閣に対する不信任案に持ち込みたいが為の、ただのパフォーマンスをしているにすぎないんですよね
by じゅんいち (2007-02-06 13:41) 

Risa

失礼します。発言の要旨は、

「なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。(中略)産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。(中略)それを上げなければいけない」

と取れます。。この1.26という統計値は、年金支給水準を試算するために使われたもので、50%をきるかいなか、納税者の頭数を数える観点でとられたものなので、機械発言の文脈は、古井戸さんが書かれたような小論文とは違って、納税者を産む機械との意図ですよ。

少子化対策というのは、もっとウェットなもので、単にチューンアップをして機械の生産性を上げればいいというのではなく、1)産みびかえている人が産みたいと思う環境をつくる、2)産めないひとに援助の手を差し伸べる、ということが必要です。2)では、A.体外受精の補助金を出す、B.出産費用を払えないワーキングプアもあるから出産費用を援助する、などが考えられます。また1)では、産んだ後育てないと子供は大人になって納税することができないので、極貧家庭や働き口がない親のフラストレーションによる虐待死がなくなるように労働環境を整える、共働き家庭を補助する認定保育所を増やす、大学までの授業料を無料にする、などが考えられます。安心して生み育てる環境がなければ産めない、という考えが基調にあるから、女性は怒るのです。

要因分析と対策を大臣は発言すべきであり、年金試算のための統計値を出して「がんばってもらうしかない」と女性まかせにしてしまっているから、無責任だと思われるんです。また納税者生産マシンと見ている、と思わせるんです。
by Risa (2007-02-06 23:23) 

古井戸

じゅんいちさん:
>ただ単に内閣に対する不信任案に持ち込みたいが。。

わたしは野党が柳沢辞任と審議拒否を要求したのは先日の選挙をにらんだパフォーマンスとみました。 もちろん、柳沢の認識自体に辞任と審議拒否に相当する失点があるかどうかは、別にして、です。

Risaさん:
>この1.26という統計値は、年金支給水準を試算するために使われたもので、50%をきるかいなか、納税者の頭数を数える観点でとられたものなので、機械発言の文脈は、古井戸さんが書かれたような小論文とは違って、納税者を産む機械との意図ですよ。

そのとおりです。そのように文脈を考えるなら、特に異とするにたりない発言、とわたしはいっているのですよ。機械であろうと、天から降ってくるのであろうと、人間様が払うのであろうと。しかし、人間が払うのには間違いないのです。かれはここで結論を言っているのです。

そういう結論(税金なり保険金という 原資、を支払う人間を増やすこと)を得るにはどうしたらいいか? 産む生まないは人間の自由であり選択です。うむという選択をしやすい環境にもっていくためにとるべき政策を彼はここで述べていません。このあとでそれを述べればいいのです。一度に二つのことをいえないということにすぎないと、いうはなしです。

柳沢はホワイトカラーエグゼンプションを平気で唱える人間であり、金融担当大臣であったときサラ金税率を下げようともしなかった、こんな人間に 出生率増加のために対策などとれるわけがない、と、いう認識・判定が前提になって 辞任や審議拒否をやっているわけですね。 わたしはこの認識・判定をこの言葉だけからするのはヤリスギダ、といっているのです。それをいうなら、不適任者を厚労省に任命した安倍の責任のほうが重大でしょう。安倍は柳沢以外にも問題閣僚をたくさん任命しているのだから。 コトバだけじゃなく、その背景と予見を斟酌しすぎの行動はとるべきではない、というのがわたしのいいたいことです。記事は、たいしたことも言っていないのに長く書きすぎた、ですね。

出生率がここまで下がるのは正常ではない、というのであれば、出生率が下がるような政策のどこがまずかったのか、それをどのように変えようとしているのか、その政策ならはたして出生率が上がるのか、を問うべきであり、コトバ狩りなどやっていてはしょうがないですね。こんな野党では希望はない、とわたしはおもいます。
by 古井戸 (2007-02-07 06:24) 

ムム

柳沢大臣は、ここで皆さんが熱く語られているようなことは全く考えないで発言なさったのでしょう。だから揚げ足取りのような反撃を受けたときに、全く反論出来なかったのでしょうね。古井戸さんの仰られているとおり、こんな人物を厚生労働大臣に任命した総理の責任は重大ですね。
by ムム (2007-02-07 11:36) 

ゆう

私は一人っ子です。そして、女です。
こんな方が政治家だと思うと、日本もおかしくなるばかりだと
不安を感じます。
「いつの時代の人間だ」と時代遅れもいいところ。

ましてや、いい歳の方がこんな発言をする。
となると、次の世代の人間も同じ思考の人間になる。
(影響を受けかねない。)
だから、恐ろしいですね。
こういう目上しか見ていない子供は、
こういう大人にしかなりえないわけで。

政治家だからって、そんなことじゃ
いけないと思います。
by ゆう (2007-02-07 14:12) 

Y

>>公的な場で人のことを「機械」とたとえてしまう大臣
と言うのが問題かと。。。

って言う人。

野球のイチロー選手を「安打製造機」と呼んだり、鍛え抜かれた体を「鋼のような」と例えたり、米粒に字が書ける人を「精密機械のような」と例えるのは不適切なのですか?

柳沢大臣の発言、そんなに大騒ぎする問題じゃないでしょう。
笑われますよ。
by Y (2007-02-07 14:49) 

argument

こちらに来るのははじめてですが、
私のブログにTB頂いていたので、コメントさせていただきます。

最初に断っておきますが、柳沢氏の真意はともかく、「機械」「装置」という単語を使ったことは不用意だったと、私も思います。

ですが、世間はマスコミに「女性=産む機械」と刷り込まれてしまっているような気がします。

>女性は15~50歳が出産する年齢で、
>その数を勘定すると大体分かる。
>ほかからは生まれようがない。
>産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると

「女性=産む機械」ではなく「女性の一部分の機能=産む機械」という意味で発言してしまったのです。

女性のことを言いたいなら「女性」といえば済むこと、
わざわざ言い換えをしようとしたのは、年配の柳沢さんが言葉にだしづらかったから。

皆さんはっきり言わないからおかしくなるのです。

柳沢さんは、子宮という出産を司る器官について、機械とか装置と言ってしまったのです。


マスコミのほとんどが「ほかからは生まれようがない」という部分を抜いているのは、意図的だと思います。
by argument (2007-02-07 22:36) 

koma

初めまして。大変、興味深く読ませていただきました。
私もこの報道について色々と思うところがありましたので、私なりの解釈をここでコメントさせていただきたいと思います。

柳沢さんの発言は、少子化対策についての講演中に出たものらしいですが、言っていることは「子供を産むことが出来る女性は15~50歳くらい」と定義した上で、これから先に「子供を産める女性の、最大数がもう決まってしまっている」ということなんですよね。例えば、2007年に15~50歳になる女性の数は増やす方法がありません。その範囲に入る女性は、すでに生まれてしまっているわけですから。
当然ながら、女性からしか子供は産まれないんですから、少子化対策って言ったって、根本的な部分では女性に子供を産んでもらうしか方法がないわけです。もちろん、そのための環境を整えるといったことが厚生労働省の役目であるわけなんですが、女性一人一人がたくさん産んでもらわなければ、少子化が解消されないというのは、前述のように「産める女性の最大数」が決まっている以上、当たり前の話です。
この話に限って言えば、柳沢さんはそのことを説明するために、出産における不確定要素を排除した、数字的な現状とこれからの推計を持ち出したわけで、そこに女性の人権や人格などの要素は一切絡んでこない。別の言い方もあっただろうとは思いますが、少なくとも文脈上は決して不適切な発言ではないです。
なのにメディアの切り口が「柳沢大臣『女性は産む機械』発言」なのだから目も当てられないことになる。これでは女性=産む機械としか取りようがありません。
不妊に悩む女性が、こんな風に言われたらそりゃあ傷つくでしょうし、それに対しての怒りは真っ当なものです。でも、そうやって女性を傷つけたのは、柳沢さんではなく、傷つくような解釈で報道したメディアでしょう。

追伸
厚生労働省大臣としての柳沢さんの資質は、ホワイトカラーエグゼプションを打ち出した辺りですでに疑問の声が多数上がっていますが、野党が辞任要求するために先の発言を取り上げて「女性蔑視」だのと叫ぶのはねえ……
いや、権力闘争なんて昔からあるし、戦略としてはアリだと思うんですが、そんなことより先に時間を掛けるべきことがあるだろうと思うと、どうにもやるせない気持ちになります。国会休んでる場合か。
by koma (2007-02-09 01:35) 

すずめ

一昔前になりますが、
「君は飯を作る人、私は糞を作る人」ってな CMがあったと思う、いやなかったかもしれないが。ここでの「人」を「機械」としても同じ意味になるんじゃないかな。

「機械」を単位としてもいいだろうし、「装置」としてもいいだろう。
問われるべき講演内容を知れば、「機会」が大臣辞任するほどのものではないと すぐ気づくはず。

講演中に、彼の演説をチェックしているスタッフはが居る(多分)ことに
σ(^^)は 少し感動した。
by すずめ (2007-02-10 18:53) 

おたかさん

柳沢発言はどの程度重大な問題かどうかは別として、為政者、権力者側からの発言であり、皇太子妃雅子さんの問題と合通ずるものがある。
雅子さんの最も重要な役割は男児を産む事である、と宮内庁は考え、一方、雅子さんの考えは皇室外交で自分の役割を果たす事であった(と思う)。男児を産まない皇太子妃なんて何の意味もない、まずそれに専念すべき、というプレッシャーが雅子さんの病的な反応に現れている。
大臣を辞めるべきかどうか、私は辞めるべきだと思うが、今の与党の誰がなっても、失言があるかないかの違いだけで、あまり変わらんだろうね。
少子化を女性の責任だけにしてしまうのは日本の文化レベルが低いせいだからか?
有名人や政治家の不倫騒動などでも、女性は恋多き女と報道されるが、男性はそういう風には言われない。
by おたかさん (2007-02-11 18:03) 

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