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英語における L音とR音 [Language]

                                     

ことわりがき:
http://sonlastres.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_9e69.html
への 私のコメント分を抽出して掲載する。さらりー、と読んで頂ければうれしい。前後関係(とくに、前)は↑を参照ネガいたし。
下記で● の発言の全体は↑のサイトの主宰者である筆者アルマジロさん。長年の友情と信頼に甘えて、ことわりなく引用さしてもらった。彼を茶化しているのだからなお、ずーずーしい。いや、許されない! (現在出張中、とかや~)

##

Lの発音
Rの発音
という言い方はおかしくありませんか?
一連の単語綴りの中に出現する仕方で音はことなってくる、とおもいます。アルファベットの L あるいはR自身が何らかの音を要求するわけではないと思います。わたしのブログで書いているように、カタカナ発音で 十分 です。

R発音とL発音は英語の歴史の中でも相互転化しているのであり、もともと聞き取りにくいものです。これを入れ違えたために誤解される、というのなら誤解する方が悪いのですよ。フランス人は Hを抜きにした英語をしゃべります(そうでないひともいましょうが)。だれもそれをおかしいとは思いません。日本人がカタカナ発音(いや、それ以上に変な箇所はいっぱいある)をしゃべったからと行ってソレをとがめるような ガイジンさんとは付き合わないことをオススメします(そんなやつはノーたーリンに決まっています)。あくまでコンテンツですよ。ガイジンさんで、「正しい日本語の発音」をするひとがどれほどいるでしょうか?われわれは多少のおかしな発音は認めるべきなのです(日本人同士でそうであるのと同様に)。英語になったとたん ハチオンを正しく!なんて滑稽千万。

●> オーストラリア人は ei をすべて ai と発音するので"I go there today." が "I go there to die." と聞こえますがそんなことは本当にしばらく話せばこちらの頭の中で自動的に正しく変換されるようになります。●

。。。。

日本人は「L音」と「R音」を区別せずに発音します。しばらくすると聞く方も文脈依存で聞いてくれます。
I ate rice this morning.
と日本人がしゃべったとき、おまえ!シラミを食べたのか!と言うような馬鹿とは付き合わない方が良いと思います(世界に何人もいるとは思いませんが)。
ラーメンは lamen あるいはramenという綴りがありますが、どちらが正しいというものでもありません。

オーストラリア人のグッダイ!フランス人のH抜き、を認めてどうでもいいようなL/Rを問題にする方が、問題だと思います。

オーストラリア英語CDも販売されていると思いますが、日本人英語CDも販売してかの国の、日本人ビジネスマンと付き合う必要があるビジネスマンを訓練したらどうでしょうか?彼らは言うでしょう、俺等の英語とどこがちゃうの?と。

日本語のなかでもすでに 同音異義語がある、というのをご存じでしょうか?これで大問題になることはないようです。注意して使えば、英語でもLとRを間違えると大問題になる、という場合はあるでしょうが、それは言語としての(頻度の低い)欠陥であり、異音同義語をあてるなどの注意が必要です。これは日本でも同じです。別の語で言い替えるなど、の注意が、音声で伝える場合には必要です。これは英語・日本語の問題ではなく、言語の 一般的問題、です。

いずれにしても、発音問題で学習者をビビらせたりするのは愚の骨頂と思います。あくまで、発音などきにせず、ライティング、リーディングに力を注げば、相手からほぅ~、やるねぇ~~♪ と唸ってもらえるでせう♪

追記:
カタカナで十分とはつぎのようなことだ。L音R音というまえに、綴り字を そのまま発音するのかあるいは 発音しないのか、という問題がある。発音記号の L でも、音に出る場合と、出ない場合があるのだ。

moral モーラウ
mortal モータウ
alternate オータニt
coarse コース
cordial コージャゥ
costly コーストリ

* 晴山陽一著「英単語1500 発音するだけ 超速暗記術」 角川新書から引用


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えみる

中国語は四声を間違えると全く通じませんが、ドイツなまりの英語、フランスなまりの英語などあるのだから、日本語なまりの英語も許して欲しいものですね。
日本に観光しにきた欧米人が、道を尋ねるときなどに英語を押し通そうとするのも、個人的にはちょっと嫌だったりします・・。
by えみる (2006-04-07 19:26) 

古井戸

とっくに許されていますよ。世界では。。許さないのはニッポン(英語産業、塾業界)だけでしょう。

海外で日本語を教えている教室、NHKの標準発音やらされてますか?

わたしも下手ぴな英語で多少の国際会議に出ましたが(アジア、や欧州、米国)おまえの英語はニッポンなまりだ!と冷やかされたり笑われたりしたことはありません。

> 日本に観光しにきた欧米人が、道を尋ねるときなどに英語を押し通そうとするのも、個人的にはちょっと嫌だったりします・・。

弱気な、ニッポンジンがそうさしちゃったんですねえ。。
変えましょう、そういう社会は。
  慎太郎に投書しましょう。

中国語の四声はたしかにそうですが、これは中国語(アルファベット)に同音異義語が多すぎるからじゃないでしょうか?

わたしも1年、中国語をやりましたが、最初の2ヶ月くらい、
あぁ、あぁあ、あー、ぁあ。
 こればーーーーーっかし、何度も何度も だめ出しされ、泣きたくなりました。我、愛す、汝。
彼、である、老師。
などを始めたのは4ヶ月くらいからか。。
by 古井戸 (2006-04-08 02:50) 

armadillo

古井戸さん、力いっぱい、茶化していただきありがとうございます。;p
さて、発音問題で学習者をビビらせたりするのは愚の骨頂と思います。ということには全面的に賛成した上で(そもそも英語ネイティブであるオーストラリア人の発音などを持ち出したのも発音問題にあまり神経質になる必要はないということを言いたかったからなのですが)それでもある言語を学習する上でもっとも重要なことはソシュールの言った<示差性>を理解することだと思うのですがこれは概念上だけではなく発音体系においてもこの<示差性>を理解することが重要だということを言いたいわけです。たとえば日本語にある清音・濁音の区別が中国語にはなく、中国語では日本語の発音体系にない無気音・有気音でそれぞれの発音を区別するという風に、各言語システムごとに切り分け方が違うわけですから、その切り分け方の違いを掴むということが言語学習の内容になると思います。つまりはネイティブの発音を真似ることでその切り分け方の違いを感覚的に掴んでいくということじゃないだろうか。その意味では語学学習から入った人より音楽から入った人のほうが鋭いですね。初学者にとってカタカナ発音で十分とも思いません。カタカナでルビが振ってある中国語会話帳を旅先でしばらく利用したことがあるのですが
(ピンイン表記なし)日本語の発音体系に即したカタカナ表記に引きづられてしまってどうにもダメでした。やはり初学者の段階からピンインを叩き込むことで中国語の音韻体系を理解するということが感覚的につかめてくるのではないでしょうか。
moral モーラウ
mortal モータウ
alternate オータニt
coarse コース
cordial コージャゥ
costly コーストリ

なども英語の初学者には両刃の剣という気がします。ある程度英語の発音体系を感覚的に掴めている人には示唆的でしょうが。
by armadillo (2006-04-10 00:31) 

古井戸

> つまりはネイティブの発音を真似ることでその切り分け方の違いを感覚的に掴んでいくということじゃないだろうか

勤勉家であられるアルマジロさんはどうしても幻想の<示差性>などにとらわれる。

かあちゃん、いけのはすにはすがさいてるべ!

と 子供が言ったとする。インテリジェントなオッサンであるアルマジロさんは、ぼく!はすのはす、じゃないのだよ! 端の蓮、っていいなさい と注意します。ふつーのダンディな、ニッポンジンであるワタクシはそんなあほなことしません。なぜか?ことばを発する前に(あるいは発した後に) この表現でこの表現者はなにを言いたいか?と瞬時に探求するからです(ロボットと人間の分かれ目)。これは無茶な想定ではありません。100%の日本人(つうか人間)が英語(あるいは他の言語)をしゃべるのは特定の状況であるのであり、聴く前に つぎに発言される内容はある程度予測されるものだからです(状況、あるいは文脈)。勝負は 相手の表現を聴く前に、ついています。 

文脈抜きの 示差、など 幻想です。文脈が示差を命じるのです。示差、はdependentです。扶養家族。世帯主じゃないのどすえ。

子供は現地に到着すればあっという間に英語をしゃべり出しますが、それは子供らの狭い社会の通信に限定されるのであり、投資問題、新システム建設問題。。のようなビジネスの世界のハナシをしているわけではありません。

なんどもいいますが、土着人が土着語を覚えるのと、外国語として国際語を学ぶのは<まったく>別問題です。

発音のカタカナ表現は十分とはおもいませんが、表記する場合はベストでしょう。ほかに何がありますか? いま日本を毒しているのは ヘボン式ローマ字です(しかし、これを廃絶したらまた、大きな問題が起こる。これは厄介)。だから毒した、と書くのは、わたしは気が引ける。 ローマ字読みでは通じないということを徹底的に理解する必要がある。
米国からの帰国子女は 友達の名前を
Mark ---> モルク
とカタカナ表記するでしょう。(マルコの福音書、とはいうが、マークの福音書とはいわない)。

でも、実際、マークと発音しても差し支えないですがね。アルマジロさんの示差、てのは浅薄なものだとおもいます。言語が話される現場、というのは
<共同体>において、のみなのだから。共同体は多少の示差の偏差に寛容です。 つまり、アルマジロさんが会社の上司友人、取引相手(外国を含む) の 変な日本語に寛容であるのと同様に。
by 古井戸 (2006-04-10 06:19) 

ガッツ

「日本人の」子供が「はすのはす」とか言ってたら
直してやるのが大人でしょう・・・・
by ガッツ (2006-05-07 11:38) 

古井戸

> 「日本人の」子供が「はすのはす」とか言ってたら

直す人もいるでしょう。 東京の場合。
     しかし、東京でこういう子供は一億人に一人もいません。


東北のはなしなら、。。10人のうち9人くらい、こういうかも知れない。

 で、わたしなら、んだな!、んだ、んだ! といいます。
何の不自由も感じません。
 将来18になってトウキョさ、でてくるときになって、東京弁を習うまで。
(しかし、TVやラジオに囲まれているから、強制しなくても、友達の
ハスのハス、と、ラジオのハスのハスはどこか違うなーと考えて自然に、修正するでしょう。しなくても、大学の講義には差し支えないでしょう。
by 古井戸 (2006-05-07 15:24) 

海外逃亡者

日本人の事情を全くよく知らない人だと、カタカナ的発音の英語は、非常に通じにくいと思いますね。しかし、日本人の話す英語と母国語の日本語を比較してみると、全く同一というわけではありません。年配の人の英語でも、日本語発音にプラスアルファで何かが加わっているという感じです。

英語を話したり、聞いたりするときは、発音のみならず、リズムとシンコペーションなども要素が重要になってきます。単に発音にこだわって、1語、1語舌を巻きながら話をしても、スピードが遅すぎますし、リズムがなく、しかもネチネチしていて余り感じのいいものではないです。

海外に長いこと住む日本人や東洋系の人でも、全員がnativeと一緒の発音をするわけではありません。彼らの話す英語の多くが通じるのは、発音以外に英語独特のリズムとシンコペーションをきちんと習得しているからです。逆にいえば、これらがしっかりしていれば、母国語の訛りがあっても十分通用するということです。
by 海外逃亡者 (2008-06-06 14:27) 

古井戸

カタカナ的発音、といっても程度問題です。
私の言っているのは、現在の中学、高校での教育で十分ということです。

問題なのは、すべての生徒に、<正しい>発音を、必須にすることは、

            愚の骨頂

ということです。ニッポンジンの30%が海外(英語国)への移民を考えている(昔のシンガポールのように、あるいは英語圏に出稼ぎするマニラの介護士のように。。)ところなら、そのようなコースにいる人々に特訓すればいいだけです。
by 古井戸 (2008-06-06 16:45) 

海外逃亡者

発音の矯正にこだわりすぎる傾向(俗にいうnative崇拝主義)は、英会話スクールや語学学校に多々見受けられますね。

nativeそれも白人の話す英語の発音やアクセントにだけ目を向け、黒人やヒスパニック、移民系の人たちの英語には余り耳を貸さない。インド人やアフリカ人をはじめとするnon-nativeの英語は初めから除外するなどなど。

あたかも、白人の英語だけ聞いて真似して覚えていればそれでいいんだと生徒に吹き込んでいるかのように。


Bottom lineは、発音の矯正だけやっても、それだけで話せるようにはならないということです。例えば、私の場合、幼い頃に海外生活を送り、7・8歳の年齢で日本に戻ってきました。にもかかわらず、残ったのは発音だけで、後は殆ど全て確実に忘れました。従って、そこから大人になるまでの十数年間は周りの日本人の生徒と全く同じスタートラインに立たざるを得なかったのです。今では、nativeがびっくりするほど流暢で、しかも彼らに負けないくらい速く(一分間で最低180-200語)、内容の濃いものを話し・書けるレベルになっていますが。それでもまだまだ、思うように伝わらないケースに出くわし、フラストが溜まることが多々あります。

よく発音がいいと、「流暢な英語を話す」と見られますが、私から言わせて貰えば、「あっそ、だから何?」です。これは、nativeと会話するときも同様です。発音だけ矯正しても、中身のあるものを、ほどほどのスピード(一分間に140-160語位)で話せるわけないからです。このことを全くよくわかっていないnativeも少なくないですね。





by 海外逃亡者 (2008-06-07 16:27) 

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