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天皇家のものは天皇家に、公民のものは公民に [Tragedy]





一部を引用>  儀式の肥大化には異論も多い。
 神奈川大の中島三千男元学長(日本近現代思想史)は「現天皇は現憲法によって立っており本人もそれを言明している。国民主権のもとでの天皇であり、神権的天皇制が否定され政教分離憲法で規定された中での天皇だ。先例に従うべきだという声が多いが変えるべきところは変え、象徴天皇制にふさわしい儀式とすべきだ」と、「復古」のかけ声を疑問視する。
 放送大の原武史教授(日本政治思想史)は、新嘗祭が皇室の私的支出にあたる内廷費で賄われていることから、即位後初の新嘗祭に当たる大嘗祭も、公費で行うのはおかしいとみる。ただ「新嘗祭にも三権の長が出席するなどしており、純粋に私的行事と言えるか問題がある。大嘗祭だけでなく宮中祭祀全般をどうとらえるのか。きわめてあいまいな領域だ」と指摘する。
 その上で、日本会議の言う「復古」について「復古というがほとんどの宮中祭祀明治天皇以降に作られて、戦後になってもほとんど変わることなく温存されている。日本会議の言っている復古というのは、どういう趣旨なのか。戦前に戻せというなら大正、昭和天皇のように、旧皇室典範に基づき、即位の礼大嘗祭も京都で行うということになる」と話す。
 こうした「復古主張」に、前出の中島元学長は、国民主権政教分離といった原則に対する国民の考え方が平成への代替わりの時とは大きく変わっていることを不安視する。「当時は社会党衆院選で大勝した直後で、そうした原則を守らなければという世論があった。即位の礼で当時の海部俊樹首相が、臣下として庭からの万歳三唱を求められたのを断ったりするなど、自民党の首相でさえそういう考え方だった」
 しかし、現在は改憲に意欲を燃やす安倍晋三首相下で、国会は改憲勢力が3分の2を占める。「この状況下では大嘗祭即位の礼の一環として、国事行為として行うべきだという声が上がってきてもおかしくない。特に日本人は、お祝い事の際にもめるべきではないという雰囲気に流されがちなので危ないのではないか」

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そも天皇の存在自体が政治的なものではなく、文化的なものであり、憲法に規定する必要などさらさらないのだ(茶道や華道と同じ。ゆえに、憲法一章「天皇」をすべて削除、あるいは完全無視)。憲法や皇室典範の規定に従え、というのであれば、疲れたから退位したい、という明仁の法律無視のワガママ要求など飲んではならないのである。(疲れたから退位、ではなく、ほんらい敗戦時に、昭和天皇のために命を落とした(兵士を含む)国民300万に詫びてなんの責任も取らなかった裕仁に代わって退位したい、というのであれば別、心中忖度してもよい、と考える)。法律以前の、人権に関する公序良俗問題として、天皇位を離脱したい、という申し出が天皇からあればだれも拒否できないのである(今回も疲れたのなら皇室を離脱すればよいのだ。「上皇」などという屋上屋根を重ねる身分を設けて、天皇に命令を下すシステムなど論外。下記インタビューでも論じていたが「上皇」の葬儀はどうするのか。現在、規定などない。皇室財源にて簡略に執り行ってもらいたい)。法定の皇位継続者の全員が天皇位を継ぎたくないのであれば、空位にすればよいのである。(しかし天皇家が途絶するのだから問題そのものが消滅する) 誰も困らない。一般家庭と同じことであり、家庭内問題にしか過ぎない。江戸以前とは違う。「お家断絶」で困るシステムがどうかしているのである。

日本民衆のものは日本民衆に、天皇家のものは天皇家にもどすべきである。民衆は、家族の冠婚葬祭を任意に執り行う。他家・他人がどうこういう筋合いの問題ではない。天皇家の冠婚葬祭も天皇家の費用で密やかにやればよいし、略すも自由。周囲がガタガタ言う必要はない。天皇家の金で行う家内行事に他人(政府)は干渉すべきではなく、天皇家や宮内庁からの、法律規定外の要求に従う必要もない(従ってはならない)。

天皇家の冠婚葬祭を行うからとて、国を祝日にするなど、もってのほかである。天皇は人間なのだよ、ご存じか。天皇に人権を与えたまえ。人権以外の特別な物は剥奪せよ。明治時代に規定された皇室典範も早晩廃止し、皇室は、完全民営化を遂げるべきである。私の葬儀に外国の友人/知人を招待するのは民間人たる私の勝手である。同様に、天皇家の葬儀に外国の知人友人を招待するのも天皇家の勝手であるが公民(日本の)を巻き添えにはしないでもらいたい(祝日にして公民の労働日を奪ってはならない)。退位即位にともなう元号(変更)も国民生活への迷惑行為である。なんの役にも立たない過去の遺物元号は即刻廃止してもらいたい(天皇一家で使用するのは勝手である。明治に定められた神道祭儀とみなせばよい)。

一時期に日本列島の特定地域を支配した族長を、その後、何千(何万?)年も特別扱いする理由などどこにもない。

過日聴いたTBSの討論番組は(約一時間)有用であったので紹介する。

【音声配信】「天皇陛下の退位は再来年4月30日に。改めて考える象徴天皇制の今後」原武史×河西秀哉×崎山敏也×荻上チキ https://www.tbsradio.jp/206090

 


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