談合無ければ建設工事なし [Tragedy]
建設業界のスーパーゼネコン『大林組』に中途入社と はいえ、凡そ13年在職した事務系正社員であった著者が、いわば「この世界のことは書いてはならない。」 という暗黙の掟や不文律をノンフィクションとして赤裸々に『業務課(官庁営業)』として書き下ろしたよ うだ。(官庁と官庁OBの腐れ縁を含め。)
大林組は、1892年(明治25年)創業の老舗ゼネコンで、9年後の1911年には、東京中央停車場(現在の東京駅)の建築工事を請負ったことから、面々と大林組と旧国鉄との強固な絆を築き、京都駅、大阪駅、横浜駅、広島駅、等は言うに及ばず、更に、大陸の満州鉄道の諸駅に及んだと言う。その絆は全国に展開され建設業界でも一目置かれことになっていたとのこと。
近年、大赤字の国鉄が解体され、国鉄清算事業団による首都圏の駅前用地払下げが一段落しております。結果は、従来通り国鉄に軸足を置いた大林が、有力国鉄OBを迎え入れ、用地確保の入札の営業活動を展開。 その結果、汐留、品川、東京、新宿と主要な都内の駅前用地を取得し、同時に、その建設工事を請負、大阪創業の大林組の首都圏での地位を確かなものと致しました。
「(絶えざる)談合や官民癒着」について、マスコミや知識人達が実体を判らないまま、書き放題であり、 一方、業界内からの内部告発も皆無である。しかもそれらは、『建設業界人にとっては、悪でも反社会的行為でもなく、当たり前のこと。』と考えられていると。『(事実を知った上での)一般市民の怒りと徹底的な(官民癒着との決別の)決意が必要です。』と著者は、著述の動機を述べております。
大林組会長はメシ友 安倍首相にリニア9兆円利権との接点
2017年12月20日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
スーパーゼネコン4社に“総ガサ入れ”だ。リニア中央新幹線の建設工事を巡り、東京地検特捜部は18日、独占禁止法違反の疑いで大手ゼネコン鹿島と清水建設の本社を家宅捜索し、強制捜査に乗り出した。近く大成建設や既に偽計業務妨害容疑で強制捜査を受けた大林組への捜索にも踏み切る。入札前に水面下で4社が協議し、受注分担を決める「談合」の疑いが深まったためだ。総工費9兆円に上る巨大利権のウラには、安倍首相とゼネコンの「パイプ」が浮かび上がる。
リニア関連工事は2015年8月から計22件の工事契約を締結。このうち大手4社は計15件を受注し、南アルプス地下トンネルやリニア新駅建設など難工事を伴う契約を3~4件ずつ分け合う形となっている。いずれも価格は非公表ながら、総工費が1000億円から数千億円規模とみられる巨額工事について、4社は受注分担を協議。受注予定者や入札価格を事前に決める調整を繰り返していた疑いがもたれている。
ここまでなら、単なる談合事件で片づくのだが、主要工事でゼネコン関係者がクビをかしげる「談合破り」が1件存在するのだ。それが名古屋のリニア新駅工事。朝日新聞によると、当初の協議では大成建設が希望したが、結果的には大林組が受注したという。
「主要駅の改築工事では、以前にその駅施設を建設したゼネコンに優先権を与えるのが、業界の不文律です。大成は今年全面開業した名古屋の新駅ビル『JRゲートタワー』を受注。地下6階、地上46階建てビルの地下にリニア新駅が建設される予定だったため、大成は当然工事を取れると思っていたはずです」(ゼネコン関係者)
以下略 記事全文 -> https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/219824
望月の かけたることもなしと思へば ABC予想 [diary]
https://en.wikipedia.org/wiki/Abc_conjecture
Has proof of the ABC conjecture, written by Shinichi Mochizuki, already been checked?
https://www.quora.com/Has-proof-of-the-ABC-conjecture-written-by-Shinichi-Mochizuki-already-been-checked
https://www.newscientist.com/article/2099534-mathematicians-finally-starting-to-understand-epic-abc-proof/
30年近くだれも解けなかった「ABC予想」を
京都大学教授の望月新一が証明したというのだ。
ただ、その証拠である論文は「異世界からきた」と思われるほど難解で、
誰にも理解できなかった…。
それから、3年の時を経て、
数学界最大の謎に立ち向かうべくイギリスでカンファレンスが昨年開かれた。
そこで一体何が起きたのか。
2016年7月下旬から、再度京都で開かれるカンファレンスに備え、レポートを緊急掲載。
15年12月21日のQuanta Magazine
Nature誌:
Monumental proof to torment mathematicians for years to come
Conference on Shinichi Mochizuki’s work inspires cautious optimism.
https://www.nature.com/news/monumental-proof-to-torment-mathematicians-for-years-to-come-1.20342
Proof claimed for deep connection between primes
If it is true, a solution to the abc conjecture about whole numbers would be an ‘astounding’ achievement.
The biggest mystery in mathematics: Shinichi Mochizuki and the impenetrable proof
A Japanese mathematician claims to have solved one of the most important problems in his field. The trouble is, hardly anyone can work out whether he's right.
藤原道長
久米宏と荻上チキが語り合う [Politics]
母を訪う [diary]
死産したわが姉追慕して母語りだすこと一再ならずと
原爆投下直後の入市被曝ゆえの死産を我うたがわず
わが姉は母胎内にて毒を吸い母と我とを救ひたまへり
わが母の認知症を発症後すでに七年の過ぎ去りし
占領は続くよいつまでも : 小学校唱歌(天皇家・官邸・防衛省・米占領軍・米大使館愛唱歌) [Tragedy]
(昭和天皇がマッカーサー元帥に宛てた「米軍による長期沖縄占領継続を依頼するメッセージ」)
+ ■ (参考) (通称)沖縄メッセージ (昭和天皇のマッカーサー元帥に宛てた「米軍による沖縄占領状態を長期間継続させることを依頼するメッセージ」) 1947年9月に、昭和天皇は米軍が沖縄や琉球列島のその他の島に米軍が占領状態を50年間より更にもっと長期間継続させることを希望する天皇の考えを示し、当時、天皇の御用掛であった寺崎英成が占領軍の政治顧問のシーボルトの事務所を訪れて考えを伝え、ワシントンのマッカーサー元帥にその内容を送ってもらうように依頼したものである。 その文章の記録が残されている。 しかし、1946年11月には日本国憲法が公布され、既に象徴天皇が確定し、天皇は政治的な権力を行使できない立場になっていたのであるが、それにも拘わらず、政府を通さずに、個人の利益のために直接アメリカ側に政策要望を出していたことになる。 ワシントンで公文章の公開となったものが沖縄県の公文書館にコピーとして保存されている。(注) その内容は次のようなものである。 筆者の意訳で概要説明する。 尚、この後に寺崎が10月3日にシーボルトに会った際に、シーボルトは、陸軍省の意見として、沖縄をアメリカが自由にするとし、国務省の意見は定まっていないことを伝えている内容が書かれている。 (「寺崎御用掛日記」(寺崎英成、マリコ・テラサキ・ミラー著)文藝春秋 ) |
(シーボルトがワシントンの国務長官に宛てた手紙の内容) 1947年9月22日 標題:将来の琉球列島に関する天皇の考え 国務長官宛 拝啓 私は、1947年9月20日付けのマッカーサー元帥に宛てた私の説明のコピーを同封致しております。そのコピーの内容は、 天皇のアドバイザーである寺崎が、彼の要望で私のオフィスを訪れてきて、彼と話した内容の要旨を記録したものです。 その内容は、日本の天皇は、沖縄や琉球列島のその他の島々へのアメリカ合衆国による軍事的占領を継続することを 希望しており、その要望は、疑うべくもなく、天皇自身にとって大いに利することになることに基づくものであるという ことがわかるのである。天皇は、また、これらの島々の米軍による占領の継続が、長期間の賃借契約の方式によること を思い描いている。天皇の意見によると、それによって、日本国民は、きっと、アメリカ合衆国には下心がないと納得 するようになり、アメリカ合衆国が軍事の目的のために占領することを喜んで受け容れることになるであろう。という ことである。 (シーボルトがワシントンの国務長官に宛てた手紙に同封したメモ内容) 1947年9月20日 |
天皇家のものは天皇家に、公民のものは公民に [Tragedy]
神奈川大の中島三千男元学長(日本近現代思想史)は「現天皇は現憲法によって立っており本人もそれを言明している。国民主権のもとでの天皇であり、神権的天皇制が否定され政教分離が憲法で規定された中での天皇だ。先例に従うべきだという声が多いが変えるべきところは変え、象徴天皇制にふさわしい儀式とすべきだ」と、「復古」のかけ声を疑問視する。
放送大の原武史教授(日本政治思想史)は、新嘗祭が皇室の私的支出にあたる内廷費で賄われていることから、即位後初の新嘗祭に当たる大嘗祭も、公費で行うのはおかしいとみる。ただ「新嘗祭にも三権の長が出席するなどしており、純粋に私的行事と言えるか問題がある。大嘗祭だけでなく宮中祭祀全般をどうとらえるのか。きわめてあいまいな領域だ」と指摘する。
その上で、日本会議の言う「復古」について「復古というがほとんどの宮中祭祀は明治天皇以降に作られて、戦後になってもほとんど変わることなく温存されている。日本会議の言っている復古というのは、どういう趣旨なのか。戦前に戻せというなら大正、昭和天皇のように、旧皇室典範に基づき、即位の礼も大嘗祭も京都で行うということになる」と話す。
こうした「復古主張」に、前出の中島元学長は、国民主権や政教分離といった原則に対する国民の考え方が平成への代替わりの時とは大きく変わっていることを不安視する。「当時は社会党が衆院選で大勝した直後で、そうした原則を守らなければという世論があった。即位の礼で当時の海部俊樹首相が、臣下として庭からの万歳三唱を求められたのを断ったりするなど、自民党の首相でさえそういう考え方だった」
しかし、現在は改憲に意欲を燃やす安倍晋三首相下で、国会は改憲勢力が3分の2を占める。「この状況下では大嘗祭も即位の礼の一環として、国事行為として行うべきだという声が上がってきてもおかしくない。特に日本人は、お祝い事の際にもめるべきではないという雰囲気に流されがちなので危ないのではないか」
そも天皇の存在自体が政治的なものではなく、文化的なものであり、憲法に規定する必要などさらさらないのだ(茶道や華道と同じ。ゆえに、憲法一章「天皇」をすべて削除、あるいは完全無視)。憲法や皇室典範の規定に従え、というのであれば、疲れたから退位したい、という明仁の法律無視のワガママ要求など飲んではならないのである。(疲れたから退位、ではなく、ほんらい敗戦時に、昭和天皇のために命を落とした(兵士を含む)国民300万に詫びてなんの責任も取らなかった裕仁に代わって退位したい、というのであれば別、心中忖度してもよい、と考える)。法律以前の、人権に関する公序良俗問題として、天皇位を離脱したい、という申し出が天皇からあればだれも拒否できないのである(今回も疲れたのなら皇室を離脱すればよいのだ。「上皇」などという屋上屋根を重ねる身分を設けて、天皇に命令を下すシステムなど論外。下記インタビューでも論じていたが「上皇」の葬儀はどうするのか。現在、規定などない。皇室財源にて簡略に執り行ってもらいたい)。法定の皇位継続者の全員が天皇位を継ぎたくないのであれば、空位にすればよいのである。(しかし天皇家が途絶するのだから問題そのものが消滅する) 誰も困らない。一般家庭と同じことであり、家庭内問題にしか過ぎない。江戸以前とは違う。「お家断絶」で困るシステムがどうかしているのである。
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日本民衆のものは日本民衆に、天皇家のものは天皇家にもどすべきである。民衆は、家族の冠婚葬祭を任意に執り行う。他家・他人がどうこういう筋合いの問題ではない。天皇家の冠婚葬祭も天皇家の費用で密やかにやればよいし、略すも自由。周囲がガタガタ言う必要はない。天皇家の金で行う家内行事に他人(政府)は干渉すべきではなく、天皇家や宮内庁からの、法律規定外の要求に従う必要もない(従ってはならない)。
天皇家の冠婚葬祭を行うからとて、国を祝日にするなど、もってのほかである。天皇は人間なのだよ、ご存じか。天皇に人権を与えたまえ。人権以外の特別な物は剥奪せよ。明治時代に規定された皇室典範も早晩廃止し、皇室は、完全民営化を遂げるべきである。私の葬儀に外国の友人/知人を招待するのは民間人たる私の勝手である。同様に、天皇家の葬儀に外国の知人友人を招待するのも天皇家の勝手であるが公民(日本の)を巻き添えにはしないでもらいたい(祝日にして公民の労働日を奪ってはならない)。退位即位にともなう元号(変更)も国民生活への迷惑行為である。なんの役にも立たない過去の遺物元号は即刻廃止してもらいたい(天皇一家で使用するのは勝手である。明治に定められた神道祭儀とみなせばよい)。
一時期に日本列島の特定地域を支配した族長を、その後、何千(何万?)年も特別扱いする理由などどこにもない。
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過日聴いたTBSの討論番組は(約一時間)有用であったので紹介する。
【音声配信】「天皇陛下の退位は再来年4月30日に。改めて考える象徴天皇制の今後」原武史×河西秀哉×崎山敏也×荻上チキ https:/