Watergate vs Abegate 映画『フロストｖｓニクソン』 [diary]
2008年公開の映画『フロストｖｓニクソン』。監督ロン・ハワードの快作である。
Watergate事件で大統領職を追われたリチャードニクソンは、着々と政界復帰をもくろんでいた。
その野望を打ち砕いたのが英国のジャーナリスト（当時は英国／オーストラリアのTVショー番組司会者）、フロストDavid Frostである。
1977年、フロストは、政界を引退していたニクソンに、単独インタビュー(debate)を申し込む。ニクソンに対する多額のギャランティーはフロストの個人資産、それに彼が募集したインタビュー番組スポンサーからかき集めた出資金である。娯楽番組司会者という経歴しかないフロストの求めに応じるスポンサーは少なかった。１時間ｘ４回のインタビューが組まれテレビ放映された。が、インタビュー１～３回放映の結果、ニクソン圧勝という視聴者の評価によりTV放映の打ち切りが続出した。放映収入の不足により、フロストは多額の借財を背負う危機に陥った、がフロストは妻の精神的支えや強力なスタッフ３人の力添えもあり、くじけない。危機に立ったフロストがインタビュー四回目（watergateがテーマ）で周到な調査（公的に誰でもアクセスできるニクソンと仲間の会話テープを直前に入手し分析した）に基づいて、ニクソンをインタビューで追い詰め、立ち往生させたのだ。この大逆転勝利により、ニクソン政界復帰の野望は打ち砕かれた。
フロストはこの功績で英国から爵位を得た。メディア、ジャーナリスト、政治評論家、政敵、法律家、司法組織のだれもやれなかったことを一介のショー番組司会者がやり遂げたのである。
フロストｖｓニクソンは舞台劇で好評を博していた。ロン・ハワードが舞台に着目し、舞台と同じ役者を使って映画化した。マイケル・シーンとフランク・ランジェラがそれぞれフロストとニクソンを演じる。
映画の紹介
映画データ wiki
（映画でなく）実際のインタビュー動画 フロスト対ニクソン
実際のインタビュー nixon vs frost
いまここにあるabegate
2018-03-23 14:06
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