SSブログ

誰かがやらなければ。で、誰がやるんだい?   ――収束作業の現場から [東日本大震災]

 sgk001.jpg

blog
<福島 フクシマ FUKUSHIMA
津波被害と原発震災に立ち向かう人々とともに> から引用(写真も) 

作業者、東電、政府、原子力ムラを含め、フクイチで何が起こっているか、結局、誰も知らない、知らせたくない、知りたくもない。。。ということを、知っている。 死者はどうなのか?

##

斉藤:私らから、何を訊きたいんだい?マスコミとか、専門家とか、政治家とか、そういう人たちはね、自分ら、線量のあるところにはまず行こうとしないで、外から、どうたらこうたらって言っているけど、チャンチャラおかしいよ。自分ら、安全なところにいて、「汚染水が漏れてるぞ」とか、「これ、ダメじゃないか」とか。
 ダメだって言うなら、お前、一回でもいいから、50ミリシーベルトでも100ミリシーベルトでも浴びに来てみろと。それから言いなさいよと。私ら、言いたくなるよ。

【全く返す言葉がない。さらに現場の衝撃的な話が続いた。】

斉藤:だけどね、私らよりも、もっとすさまじい作業やっている人たちがいたんだよ。
 爆発からまだ程ない時期、もう、宇宙服みたいなのを着て行く人たちがいたんだ。酸素ボンベを持って、鉛の服を着て、その上にベストを着て。
 何をしているのかなんて、そりゃ分かんないよ。私らはそういう作業はやってないから。5~6人で、ダッダッダッて中に入っていくんだ。この人たち、何してんだろうって見てた。
 結局、そういう人らが、メルトダウンした辺りに行って、何かの作業をしてたんだろう。事態はどんどん悪化して行く状況だったから、誰かがそこに行ってやらないといけない作業があったんだと思うよ。
 でも、その人ら、半分以上は亡くなっていると思う。まあ、名目は、心筋梗塞とか、何だとか、とにかく、被ばくで死んだとはなってないと思うけど。
 聞いた話では、だいたい2週間の作業で、1日に80万円から100万円ぐらい、2週間で1千万円以上。それを家族に渡して、自分はその仕事に飛び込んで行くと。その人なりの事情もあったんだろうね。
 みんな、一切口外しないという念書を書かされているんだ。それが国なのか東電なのか、私ら、分からないよ。誰も、口をつぐんで詳しいことは言わないから。

 だから、みなさん、外で空論みたいなことを言っているけど、原子炉がメルトダウンして、どうしようもないときに、誰かがやらないと収まらなかった。そこに飛び込んで行った人たちがいたから、今の状態が保たれているんだよ。
 そう思うと、この人らに、心の中で、こう毎日、手を合わせてるね。あなた方がいてやってくれたから、われわれは今の作業ができてるんですよって。


http://fukushima20110311.blog.fc2.com/blog-entry-90.html
誰かがやらなければ。で、誰がやるんだい?   ――収束作業の現場からⅢ


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。