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一寸先は光 [Sports]

毎日新聞夕刊、元バレーボール全日本選手、中田久美がコラム<<一寸先は光>>を連載している。

昨日の見出しは<状況予測、瞬時に判断>。 前回に続いて、セッターの役割を説明している。

試合の組み立てには三種類ある、と説明した後、

「いずれも問題が生じてからでは遅すぎる、セッターはある程度、次に起こりうる事態を予測し、解決策を考えながら試合を進めなくてはならない」といい、

セッターにとって何より難しいのは相手ブロックを振り、なおかつスパイカーの一番打ちやすいトスをどんな状況でも上げなければならないことだ

「。。セッターに回ってくるボールは、さまざまなスピード、回転、高さで同じ球質はない。それを自分の手に入った瞬間に察知し、指先、ひじ、肩、ひざなどを使ってボールを制御しトスに変えなくてはならない。とんでもない仕事だ

だいたい2本上げれば、その人に合ったトスが分かる。なぜか?それはすべて逆算してスパイカーを見ているからだ。まず打点を見て、助走の角度、最後に一歩を踏み出すタイミング。これは人によって異なると思うが、私の場合は元々スパイカーだった経験が生きている。そういえば歴代オリンピックで活躍したセッターは。。。全員が元スパイカーだった。「スパイカーの気持ちを読める」。山田重雄監督(故人)にはそんな狙いがあったかもしれない

結局、私自身を振り返っても全ポジションを経験した。子供たちを指導するにあたっても、大きい選手はレシーブしないとか、小さい選手はスパイクを打たないということではなく、全員がさまざまなポジションを経験することが、クオリティの高い選手の育成に必要なことだと思う




見事な文章である。全文の7割方引用した。見える人には見えているのだ。

スポーツだけのことを言っているのだろうか?企業でも、政治でも、。。。あらゆるスポーツ、音楽、つまり共同して何かを成し遂げる仕事でも、いや個人で何かをヤル場合(個人でやる仕事でも他人の手をまったく借りずにできる、ということはあり得ない)でも参考になる立言である。



1月14日、毎日新聞夕刊にて中田久美のコラム「一寸先は光」
がスタートします。現在、イタリア・セリエAでアシスタントコーチを務める中田が、自由なテーマで「中田久美の考え」を綴っていきます。



中田久美ブログ
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kumibiz/
指揮者なし パフォーマンスにおける自己決定
http://furuido.blog.so-net.ne.jp/2008-01-20

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