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吉田茂と安保、天皇。 麻生のクチのネジレの起源 [history]

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夕べ(10/3)TBSラジヲ・バトルトークに、小澤の代表質問演説(あるいは所信表明)を起草したという民主党議員?が登場した。(小澤のこの演説はなかなかのものであった)

かれがつぎのようなエピソードを紹介した。安保と吉田茂。それに天皇。

##引用
講和条約は日本にとって極めて寛大な条約であり、この条約を吉田茂は高く評価していた。しかし吉田は首席全権代表を強く拒んだ。つまり「ひどく不機嫌」だったのだ。なぜか。

 吉田は講和条約に署名したくなかったのではない。その直後に控えていた日米安保条約に署名する事が嫌だったのだ。吉田は、少しでも対等な条約をと、粘り強い交渉を重ねていた。これに対して、天皇の戦争責任をせまるソ連の影響を恐れた昭和天皇が、安保条約の早期締結を命じ、出席を渋る吉田に、はやく出席し、署名するように、と迫ったという。
http://adat.blog3.fc2.com/blog-entry-1104.html


番組に登場した議員は歴史学者がまったくこのことを書いていない、不勉強だと。


ところで。。
麻生は、所信表明演説あるいは代表質問において、オモロイ一節を挿入した。

阿修羅ブログから。
http://blog.livedoor.jp/asyura2007/archives/51080177.html
##引用
麻生は言う。「わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき、第九十二代内閣総理大臣に就任いたしました」。
 「かしこくも御名御璽をいただき」だって? この発言は、「かしこくも」天皇の任命によって首相の地位に就けていただいた、という「臣民」としての言辞以外のなにものでもない。この言葉は「国家統治の大権は朕が祖宗に承(う)けて之を子孫に伝ふるところなり」(憲法発布勅語)、「大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す」(大日本帝国憲法第一条)という天皇主権による「大命降下」によって首相の任についた、という思想の表現なのである。 
麻生のこうした明治憲法的天皇主義者の思想は、この冒頭発言に続く以下の言葉によっても示されている。 
「わたしの前に、五十八人の総理が列しておいでです。百十八年になんなんとする、憲政の大河があります。新総理の任命を、憲法上の手続きにのっとって続けてきた、統治の伝統があり、日本人の苦難と幸福、哀しみと喜び、あたかもあざなえる縄の如き、連綿たる集積があるのであります。/その末端に連なる今この時、わたしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるをえません」。

 麻生の言う「憲政の大河」とは、まさに「大日本帝国憲法」の伝統に立脚したものであって「主権が国民に存する」ことを確認した現憲法は、「大日本帝国憲法」の直接的な延長上にある。麻生にとって「厳粛」たらざるをえない「責任の重さ」とは、主権者としての「国民」に対するものではなくて、「御名御璽」をいただいた天皇に対するものにほかならない。

##

TBSに登場した議員は、いう:

そもそも議会は、君主に対する革命権を宣言して設立されたものである。議員はそれを担う役割を負うのであり、麻生は、これをまったく理解していない、と。漫画しか読まず、新聞など全く読まない、という麻生に政治の歴史などベンキョーしろというのは無理。

麻生ばかりじゃなく、マスゴミや憲法学者もまったく不勉強。


戦後天皇の退位を求める<やから>に対して吉田茂は断固天皇を<護持>した:http://blog.goo.ne.jp/lazybones9/e/90770002ffdd2265ea2ec53e97188695
## 引用

《(前略)吉田はこの憲法九条に関連して、政府案が上程されたばかりの衆議院本会議(六月二十八日)で共産党野坂参三と論争している。野坂は「正シクナイ不正ノ戦争」すなわち侵略戦争と「正シイ戦争」すなわち自衛戦争とを区別し、政府案にある「戦争ノ抛棄」を「侵略戦争ノ抛棄」に変更べきことを訴える。これに対し吉田は「国家正当防衛権」を認めることが「偶々戦争ヲ誘発スル」がゆえに、「正当防衛権」自体を「有害」であると断言したのである(「第九十回帝国議会衆議院議事速記録第八号」)。》(124ページ)このくだりで共産党の『正論』に同感するのも本読みにはこたえられない楽しみである。

昭和天皇は《国民に戦争への自責と謝罪の念を表明》しようとするご意志をお持ちであったようである。ところがそれを形にする『退位』そして『謝罪詔勅』のそれぞれを吉田が握りつぶしてしまう。そして著者はこう述べる。
《天皇がその意に反してみずからの戦争責任を形にしえなかったというその歴史的含蓄は重い。》(以下153ページから155ページ)

《もし天皇が被占領時代はともかく独立を機に退位していたら、戦後日本の絵姿は大きく変わっていたであろう。天皇退位は日本が国内外に向けて少なくとも国家の道義的負債を精算していく最大かつ決定的な機会になったであろうし、ひいては独立回復後の国民にその再出発のための新たな道義的基盤を用意したであろう。》

《天皇が退位をもって戦争への道義的責任を示したなら、軍部暴走と戦争にかかわった政治家、軍人、言論人等々は指導者としての出処進退を厳しく問われることになったであろう。そしてアジア諸国への賠償・補償もすべてはこの地点から始まっていたであろう。日本が占領軍による受身の懲罰ではなく、自身の意志によって戦争責任に明確活早期の決着をつけることが国家として必要であったなら、「天皇退位」は一つの重大な選択しであったに相違ない。》

《過去の責任を曖昧にして道義的負い目を引きずっていく国家は、諸外国からその弱点を衝かれ、国内に無責任の風潮が瀰漫するのは当然である。》

《天皇股肱の臣吉田茂が、敗戦日本を捉えて離さなかったこの「天皇退位」という戦後史最大の難問を抱えて歴史の岐路にあったことは事実である。しかもこの歴史の分岐に立って吉田が天皇の「退位」のみならず「謝罪」をも否定するという、この上なく深大な決断を下したことだけは記憶されてよい。》

『人間天皇』を宣された昭和天皇の心を慮ることを吉田茂は僭越と懼れたのかそれとも己の情念にのみ忠実な尊皇家だったのか、結果的に昭和天皇のご意志を無にした『臣・茂』こそ『不忠の臣』ではなかったのか。
##


吉田 茂 ―尊皇の政治家
原 彬久
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0510/sin_k255.html
##
  天皇を「現人神」とする明治絶対君主体制、すなわち旧憲法の秩序観・価値観にどっぷり染まった吉田――その吉田が新憲法制定に冷淡であったこと、「大逆罪」や治安維持法の存続をGHQに求めたこと、さらには(戦争責任と関連した)天皇の退位や(国民への)謝罪発表を阻んだことなどが、次々に明かされていきます。1952年1月の国会では、昭和天皇退位論の立場から質問した若き中曽根康弘議員に対して、そのような立場を「非国民」と断ずる答弁までしているのです。
##


麻生のクチがねじ曲がるのももっともである。

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コメント 3

prinprin@いちご

繰り返し読んでいて、少しは分かってきました。
やはり世襲議員には浅薄さしか残っていません。
それにこの人の施策には金持ち優遇しか見えてきません。
by prinprin@いちご (2009-04-19 16:21) 

古井戸

吉田茂、白洲次郎、くだって麻生などの実像は、
http://blog.livedoor.jp/k_guncontrol/archives/50803378.html
などが参考になります。

NHKが白洲次郎のドラマをやっているようです。先日ちらりと見ました。白洲は適役ではないでしょうか。あのようなペライ人物を、ぺらく演ずる俳優はなかなかいない。
by 古井戸 (2009-04-20 16:11) 

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マスゴミに騙され過ぎ
麻生太郎が勉強してない?
麻生太郎の過去の功績みれば一目瞭然

漢字を誤った、
食事したとかしか叩けないマスゴミ
つまり、
そんな事しか叩く所がなかったと言うこと
非の打ち所がなかったから、そんないちいち小さいことしか叩けなかったマスゴミ

海外では麻生太郎は日本経済を現代で唯一建て直す事が出来る人物と核心していた

ミンスから金を受け取り、偏向報道で国民を惑わしミンスの肩をもつマスゴミ
日本国民はマスゴミに騙された

マスゴミは、
麻生太郎を決めつけでオタクと表記し、
国民の世間体を気にさせた

麻生太郎は確かに
オタクなのかも知れないが、
ゴルゴ13の漫画を見ただけで、なぜあれほどのバッシングを受ける必要があったのか?
例えば、映画ジブリ等を見ただけでオタクと呼ばれバッシングを受けている様なものだ

漢字の読み間違いは盛大にバッシングするのに、良い行いは一切報道しない

麻生太郎が外食をしたら叩くマスゴミ
麻生太郎が漢字を誤ったら叩くマスゴミ

ミンスにはどうか?
菅や野田が外食しまくってても一切バッシングしないマスゴミ
ミンスの人々が間違った日本語使っても何も言わないマスゴミ

菅、野田の朝鮮式の水飲みも
ひた隠しにする間違い、
隠蔽だらけのメディア
菅が韓国に隠し子が居ることも、
この度メディアは報道しなかった

国家保安に携わる人物は、
日本国民を守る立場でありながら、
毎週水曜日に韓国で行われる反日デモに参加していた事実
これもミンスからでた岡崎トミ子だった
こんな人物達が、日本を守れるのか?
答えはノーだ

そして、菅直人は尚且つ、
半島から献金を二度にわたり受け取っていた

この様な状況でわかるようにミンスは反日思想、在日朝鮮人で構成された、日本を潰す為の政党といえる

それを決定付けるように、菅は拉致被害者を助けるどころか、拉致をしたテロ組織を釈放するためのサインにをした

これらは全て事実であり、日本国民を冒涜しているとしか思えない悪行です

なぜ麻生太郎を下ろす必要があったのか?
麻生太郎は言わずと知れた親日派です
親日派とは、
日本国民、日本国を愛している方です
本来、日本国民で愛国心がある人は親日です

そんな人間がトップに立って、
なぜいけなかったのでしょうか


今のミンス、国のトップは英会話どころか、まともに外交も出来ておらず
国益を損なうことを仕向けています

それに比べて麻生太郎の外交手腕は並外れたものがあり、あの恐れられていた笑みを溢さないプーチンまでもが、日本に対して、麻生太郎に対して笑みを溢したのです

他の国も、麻生太郎には心を開きはじめていました
他国に不快感を与えず癒しを与えられる麻生太郎は、平和の国日本を代表するに相応しい人物でした

今の外交は、あれはなんなんでしょう?
他国に不快感を与え、妄言をいい、煙たがられる日本って感じでウンザリです

日本国民が守られない
外国人に投票権を持たせる?
日本に工作員、
スパイが流れてきても知らんぷり
拉致被害者は助けない
被害者でなく加害者のスパイ組織は釈放して助けてあげる
犯罪、不正は増大し、
国際違反、憲法位はしまくりの国家
これの何処が平和なんですかねー
アメリカも呆れてしまいますよ

なんてったって、今の日本のトップは
日本人じゃないですからねー
そんな人間が日本人守るとは到底思えない

今、被災地はどうしてるの?
ちゃんと野田は被災地に言ってるの?
被災地なんてほったらかして、外国人投票権を導入しようとしている事が可笑しい
外国人?まず、日本人の事をきちんとしろ!

親日派の麻生太郎なら、
こんな事絶対にしませんよ
国民を見捨てるなんてもっての他

被災地をほっぽりなげて、何が韓流ブームだ
寝言も休み休み言いなさい
それに踊らされる日本国民
捏造されたブームを信じてやまない国は日本国民のみ
海外からみれば、
日本国民は奇怪に写っていることでしょう

日本国民は、同じ日本国民が死に苦しむ中、韓流というものを熱心に応援し、喜んでいる
最早、日本国民が反日しているような国ですよ

こんだけ酷い日本の有り様は、過去の数十年辿っても初めてですよ
こんなおかしな時代を生み出した、悪名高きミンスは指示出来て、麻生太郎の様な平和主義的な人間を指示出来ないって、本当にクレイジーとしか言いようがないです

いつから日本は他の国のものになったんでしょう















by お名前(必須) (2011-12-01 07:57) 

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