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Web進化論、その2 [IT]

朝日論壇2/28。注目!今月の論考、で梅田著「ウェブ進化論」をとりあげて、児玉龍彦東大教授がつぎのように評している。


グーグルという検索会社がウェッブの「知の世界の秩序」の再編成をもくろんでいる様子を描き出す。ウェッブの「こちら側」で検索する我々と、グーグルなど「あちら側」で情報を供給する側が、実ははっきり分かれている。中国のグーグル検索では天安門事件の写真は抹消されている。逆に「こちら側」が何を検索したのかは「あちら側」には残る。

知、とはそもそも、整理された秩序の体系である。グーグルがどう再整理しようとそれにいまさらビビるようなもんでもなかろう。著者(梅田)も言っているように言語情報なら再整理できるが、画像情報はGoogleでも、整理できずお手上げ、なのだ。眼を開けて目の前の光景を視てみよう。目の前にある光景を、完全に言語化できるか?誰にも出来はしない。無限の潜在的情報が部屋の内部、あるいは一歩戸外に出れば広がっている。言語化する、ということは、ある光景を眺めたとき、そのなかから、おのれの眼に見える物のみを、何百億分の一、に圧縮して言語化する、ということだ。言語、というものは過去の社会が残したゴミため、である。そのゴミを通してしか誰も外の世界を眺められないのである。言語の網に掛からないもの、など物ではないのだ。携帯電話会社の社員なら街路を歩きながら、自社のアンテナと競合会社のアンテナがいやでも眼に入るだろう。ファッション業界人なら通りを歩く女性の衣装が気になるだろう。「あちら側」などどこにもありはしない。「こちら側=私」以外はすべて「あちら側」である。こちら側、がドンドン変化するにつれ、「あちら側」の風景も変わる。あちら側は、おのれの内部に同居している、といったほうが正確である。リアルな世界、バーチャルな世界という分け方も注意が必要だ。身体にエネルギを供給するのは食物=リアルな物品だが世の大部分をうごかしているのはバーチャルな情報である。バーチャルとは虚、と言う意味ではない。光学で言う、virtual imageとは実像、と訳される。
 He is virtually a mayor.
彼は事実上の市長だね(名目上の市長は無視してよい。。)。

グーグルは情報を発信しはしない。編集するだけである。しかし、情報とはもともと、編集済みのものなのだ(言語の組み合わせ、なのだから)。原子事実、など存在しない。言語化された事実とは、作成者の手垢にまみれた団子なのである。

んっと、何を言いたいのか? ようわからんようになった。
進化、じゃなく、退化、したかな?グーグルの責任だな。

##
意味のわからない終わり方になった。
ランダムに情報を示す、ということはそもそもできない相談である。Googleであれ、なんであれ、なんらかの「秩序」を設定して表示せざるを得ない。書店ではジャンル別にフロアをわけ、さらにそのなかで、人気の高い物、新刊、というふうにサブジャンルをこさえて来店者への便宜を図っている。図書館も分類コードに従って配列し、さらに、ベストセラーは多くの部数を購入して便宜を図っている。むろん、Googleなどの検索サービスでは図書館や書店以上のことができるように、あらかじめキーワードを付与している。重要なことは、利用者が おのれの座標をもち、Googleの配列をおのれの配列に座標変換し(つまり、ひとつのおのれの図書館をもつ、ということだ)なければならない、ということ。
 子供たちも勝手に検索をしまくっているが、学校で要領の良い検索方法など、教えるべきであろう。すると、検索をやるためにはある程度の知識がいる、ということがわかり、勉強にも身が入るのじゃ無かろうか。 


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